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オークキングの装備
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196 オークキングの装備
そろそろみんな食べ終わりそうなので、お茶の準備をはじめた。
使った鍋などを洗っていく。
食べ終わった人たちが食器を持ってくる。
フェルがそれぞれのテーブルに行き、空いてる皿を下げてくれている。
女性陣が洗い物を手伝ってくれた。浄化魔法がとても助かる。バーベキューコンロの金網は明日帰ったら掃除しようと思ってだけど、浄化の魔法であっという間にピカピカだ。すごい。
けっこう難しいんじゃなかったっけ、浄化の魔法って。
僕がお礼を言うと、お礼がわりにあとでお湯を沸かして欲しいと言われる。
そうだよね、体拭きたいよね。
洗い物が終わると、いつのまにかテーブルは片付けられていて、野営の準備が始まっている。
なんだかんだとみんな手慣れていて、チームワークも良い。
「ケイたちはここ使ってくれ」
僕が台所にしてたところの近くをジンさんが指差した。
ちょっとテーブルをよけ、場所を確保して、テントの面積分のスペースに土魔法をかけ、柔らかくする。こうしておくと、少し寝心地が良くなるのだ。
その作業をしてるところをシドに見つかってしまった。
「おーい、なんかケイがまたおもしれぇことしてるぜーちょっと集まれよー」
わらわらと皆が集まり、説明させられる。
なるほど、とみんなが真似し始める、
ただの生活魔法だと思っていたくらい簡単な魔法なので、魔法が使える人ならよほど適正がない限りは誰でもできる。
みんなすぐにコツを掴んだようで、そこらじゅうに魔法をかけて、僕の周りが畑のようになってしまった。ちょっと迷惑だ。
「おーし。いいタイミングだ。みんな聞いてくれ。あ、マリスたちもな」
作業している手を止めてみんながジンさんの話を聞く。
「ちょうどみんな集まってるから、連絡事項を伝えておく。まず、野うさぎが走ってくれたので、辺境伯さまとギルドにはもう報告がいってる。明日の朝、辺境伯さま自ら視察に来られるそうだ。ただし、お付きの方々もいらっしゃるので、冒険者組は朝一番でここから撤収することにする。わかってると思うけど、あいつらがくれば多分めんどくさいことになるので巻き込まれないよう撤収だ。撤収の時は砦の東側を少し大回りして帰ることにする。これはゴブリンの残党などがいないか調査する意味合いもある。途中、ゴブリンの集落を見つけても、明日は無視だ。場所だけ覚えて帰ろう。もう緊急の事態になることはないだろうから、後日ギルドから改めて調査依頼を出してもらう」
ジンさんはマリスさんの方を向く。
「報告はマリスたちに任せていいんだよな?」
「もちろんだ。何人か残って欲しいところではあるが、仕方ない。食料の用意が足りなかったので先に帰ったとか適当に言っておくさ」
「よし、ここまででなんか言うことある奴はいるか?なければ次だ。今回のオークの肉は辺境伯さまが買い取りたいと言うことだ。できれば安く譲って欲しいと言われてる。いきなり全部市場に流すと混乱するので、領で管理して少しずつ流通させたいそうだ。日頃から頑張っている領民に還元したいとのことで、しばらくオーク肉を安い値段で市場に流したいらしい。肉の買取値は普段の半額か、もう少し安くして欲しいとのこと。その代わり依頼料とは別で特別報酬を出すから、なんとかお願いしたいってことだ。俺たちも帰ってから安く肉を食えるわけだし、俺はこの提案は悪くないと思うんだが、意義のある奴はいるかー?」
誰一人文句を言う人はいなかった。それどころか賛成の人ばかり。
「よし、みんな大丈夫だな。次はオークたちからの戦利品の話だ。普通のオークの武器はまとめてギルドで買い取ってもらうとして、問題はオークキングの装備だな。これはちょっとヤバそうだから辺境伯さまに献上かな。アレがどこから出てきたのかちょっと探るとかなりやばいことになりそうだ。オークキングの死体も合わせて、まとめて献上して、辺境伯さまにはこの際、早く借金を返していただこうと思ってるんだが、どうかな?」
みんな笑いながら賛成する。
マリスさんたちも苦笑いだ。
ケイもフェルもいいか?と聞かれて僕は「もちろん!」と笑顔で答える。
フェルもそれでかまわないと言ってくれた。
「そしたら残りは均等に分配かな。あ、そうだ。今回装備が壊れたやつはギルドに報告してくれ、報酬に反映する。ポーションは使った分をギルドに請求してくれ。多分現物支給になるだろう。ネコババするなよー。ちゃんと正直に言うように。夜の見張りは、4交代にしよう。時間はいつも通り。各パーティーから一人ずつ出してくれ。ケイたちは飯作ってくれたから免除な。食事係の見張り免除はいつものことだから気にすんな。よし、それじゃ明日起きたらこの辺のゴミ拾いだ。視察が入るまでに根こそぎ持ち帰るぞ。砦を空っぽにしてやろう。では解散。明日もよろしくー」
そうしてみんなテントの設営に取り掛かった。
みんながもこもこ土魔法で畑を作ってるけど、大丈夫かな?偉い人たちが視察に来るんじゃなかったの?
そろそろみんな食べ終わりそうなので、お茶の準備をはじめた。
使った鍋などを洗っていく。
食べ終わった人たちが食器を持ってくる。
フェルがそれぞれのテーブルに行き、空いてる皿を下げてくれている。
女性陣が洗い物を手伝ってくれた。浄化魔法がとても助かる。バーベキューコンロの金網は明日帰ったら掃除しようと思ってだけど、浄化の魔法であっという間にピカピカだ。すごい。
けっこう難しいんじゃなかったっけ、浄化の魔法って。
僕がお礼を言うと、お礼がわりにあとでお湯を沸かして欲しいと言われる。
そうだよね、体拭きたいよね。
洗い物が終わると、いつのまにかテーブルは片付けられていて、野営の準備が始まっている。
なんだかんだとみんな手慣れていて、チームワークも良い。
「ケイたちはここ使ってくれ」
僕が台所にしてたところの近くをジンさんが指差した。
ちょっとテーブルをよけ、場所を確保して、テントの面積分のスペースに土魔法をかけ、柔らかくする。こうしておくと、少し寝心地が良くなるのだ。
その作業をしてるところをシドに見つかってしまった。
「おーい、なんかケイがまたおもしれぇことしてるぜーちょっと集まれよー」
わらわらと皆が集まり、説明させられる。
なるほど、とみんなが真似し始める、
ただの生活魔法だと思っていたくらい簡単な魔法なので、魔法が使える人ならよほど適正がない限りは誰でもできる。
みんなすぐにコツを掴んだようで、そこらじゅうに魔法をかけて、僕の周りが畑のようになってしまった。ちょっと迷惑だ。
「おーし。いいタイミングだ。みんな聞いてくれ。あ、マリスたちもな」
作業している手を止めてみんながジンさんの話を聞く。
「ちょうどみんな集まってるから、連絡事項を伝えておく。まず、野うさぎが走ってくれたので、辺境伯さまとギルドにはもう報告がいってる。明日の朝、辺境伯さま自ら視察に来られるそうだ。ただし、お付きの方々もいらっしゃるので、冒険者組は朝一番でここから撤収することにする。わかってると思うけど、あいつらがくれば多分めんどくさいことになるので巻き込まれないよう撤収だ。撤収の時は砦の東側を少し大回りして帰ることにする。これはゴブリンの残党などがいないか調査する意味合いもある。途中、ゴブリンの集落を見つけても、明日は無視だ。場所だけ覚えて帰ろう。もう緊急の事態になることはないだろうから、後日ギルドから改めて調査依頼を出してもらう」
ジンさんはマリスさんの方を向く。
「報告はマリスたちに任せていいんだよな?」
「もちろんだ。何人か残って欲しいところではあるが、仕方ない。食料の用意が足りなかったので先に帰ったとか適当に言っておくさ」
「よし、ここまででなんか言うことある奴はいるか?なければ次だ。今回のオークの肉は辺境伯さまが買い取りたいと言うことだ。できれば安く譲って欲しいと言われてる。いきなり全部市場に流すと混乱するので、領で管理して少しずつ流通させたいそうだ。日頃から頑張っている領民に還元したいとのことで、しばらくオーク肉を安い値段で市場に流したいらしい。肉の買取値は普段の半額か、もう少し安くして欲しいとのこと。その代わり依頼料とは別で特別報酬を出すから、なんとかお願いしたいってことだ。俺たちも帰ってから安く肉を食えるわけだし、俺はこの提案は悪くないと思うんだが、意義のある奴はいるかー?」
誰一人文句を言う人はいなかった。それどころか賛成の人ばかり。
「よし、みんな大丈夫だな。次はオークたちからの戦利品の話だ。普通のオークの武器はまとめてギルドで買い取ってもらうとして、問題はオークキングの装備だな。これはちょっとヤバそうだから辺境伯さまに献上かな。アレがどこから出てきたのかちょっと探るとかなりやばいことになりそうだ。オークキングの死体も合わせて、まとめて献上して、辺境伯さまにはこの際、早く借金を返していただこうと思ってるんだが、どうかな?」
みんな笑いながら賛成する。
マリスさんたちも苦笑いだ。
ケイもフェルもいいか?と聞かれて僕は「もちろん!」と笑顔で答える。
フェルもそれでかまわないと言ってくれた。
「そしたら残りは均等に分配かな。あ、そうだ。今回装備が壊れたやつはギルドに報告してくれ、報酬に反映する。ポーションは使った分をギルドに請求してくれ。多分現物支給になるだろう。ネコババするなよー。ちゃんと正直に言うように。夜の見張りは、4交代にしよう。時間はいつも通り。各パーティーから一人ずつ出してくれ。ケイたちは飯作ってくれたから免除な。食事係の見張り免除はいつものことだから気にすんな。よし、それじゃ明日起きたらこの辺のゴミ拾いだ。視察が入るまでに根こそぎ持ち帰るぞ。砦を空っぽにしてやろう。では解散。明日もよろしくー」
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みんながもこもこ土魔法で畑を作ってるけど、大丈夫かな?偉い人たちが視察に来るんじゃなかったの?
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