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竜騎士になったよ
イケメンエリアス
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「キャアアアアっ!」
今までより最大の黄色い歓声があがった。
「…ごめんね、うちのドラゴンが失礼したね。シン、ヘラクレスを戻しておいてくれ。何があろうと王宮の大切な人達に攻撃したことは許されない、…責任者として君たちに申し訳ない」
エリアスが侍女たちに謝った。
黒いマントを肩から掛けて、同じく黒い衣装に身を包んだエリアス。普段より少しお出掛けの出で立ちだ。それがものすごく似合っていて彼の美しい容姿を引き立てている。
「ううん!いいんです!エリアス様が助けて下さったから…」
「そうです、エリアス様ぁ!ありがとうございます!」
ほんと、キャーキャーうるさい。俺がヘラクレス号に抱きついてなだめているのに、これじゃ落ち着かない。
流れるような金髪を軽くかき上げながらエリアスが微笑み、長い睫毛が揺れる。
「あっ…これ、水がかかって濡れてしまったのか。ゴメン、俺の部下が悪かったね…あっ、そうか…」
服を濡らしてしまった侍女に謝ると、何かに気づいたようにヘラクレス号と俺を見た。
「君たちが濡れてしまったから、ヘラクレス号はその可愛いお洋服を乾かそうとしたのかもしれないね」
エリアスが侍女の顎をちょんとつついた。
「キャー!」
周囲から黄色い声がますます上がる。
うっわあああ!歯!歯が浮いてついでに俺も浮きそうです!
「…炎で私を乾かすつもりだったなんて…」
赤くなって侍女はそう言って俯く。いや、お前ら信じるのかーい!
「ドラゴンは見かけより優しい生き物なんだよ、ただ、体が大きいから…決して君たちに害を加えようとしたわけじゃないんだと俺は信じてる。俺は竜騎士だから、君たちがドラゴンを悪く思うと悲しいな…」
「私、ドラゴン好きです!」
「私も!」「私も!」
侍女たちはエリアスをハートマークの目で見ている。
「ありがとう、君たちにそう言って貰えて嬉しい」
「キャー!」
そう言ってにっこりと微笑む。エリアスはむやみやたらに眩しい。
みんな、単純だよな…
さっきのヘラクレス号、殺気バリバリだったじゃん。侍女さんたち焼き殺すくらいだったじゃん。ヘラクレス号の攻撃は絶対俺をかばったんだよな。
いつもの「てめぇ!」とか「お前るぁ!」と巻き舌口調の口の悪いエリアスはどこにも存在してない。無駄にキラめいてんなあ。
「うわー、出たよキラキラ営業エリアス…白々しいキザに大変身だよ、あー眩しい、ハムザ、サングラスもってきてー」
トゥルキがハムザにボヤき、ハムザはうんうんと頷いた。フィリックスも苦笑している。
侍女たちは納得し、キラキラエリアスを堪能したらしく、笑顔で帰っていった。
「だああっ!めんどくせぇ!あれ何だぁ?!来んなうっとおしい!」
戻ったね、素のエリアス…。椅子に大股を広げてどっかと座り、のけぞって天井を仰いでいる。さっきのキラキラの片鱗も見せず眉間も険しい。
「あー疲れた、姫のパーティー料理が食材襲われてできなかったから、謝罪として参加させられたわー、もう勘弁してくれ…頭痛い…それより」
エリアスがボヤいた後、俺に視線を上げた。
「さっきのヘラクレス号はお前をかばったんだよな。それを見て決めた。ヘラクレス号はお前に託す、そいつの火焔は国中のどのドラゴンより威力があるんだ、最強の武器になるぜ。竜騎士が亡くなってから誰一人動かせないヘラクレス号とシンが仲良くなるなんてな、さすがというか」
エリアスが立ち上がって俺に近づく前に、後ろからそっとフィリックスが俺を抱き寄せた。
「シンはドラゴンと通じ合える力がすごいんだな…あれ?シン、服が濡れてるじゃないか、さっきの水がかかったまんま…!」
フィリックスの動きが止まった。
フィリックスの見ている方向へ目をやると、ヘラクレス号が俺たちに向かってパカッと口を開けていた。喉の奥からは炎がチロリと見える。
「いい!大丈夫だから!さっきのエリアスの話な!やらなくていいよ!ありがとう!口閉じようか!」
俺は慌ててヘラクレス号の口を閉めた。
「じゃあ、俺が」
エリアスに手首を掴まれて引き寄せられると体中を撫で回され、温かい感触と共に、すぐに服が乾いていった。
ついでに色々触られたけど。
「姫のご機嫌はどうでした?エリアス」
トゥルキが尋ね、エリアスが答えるのも嫌だという眉間シワシワの表情でギリっと牙を剥いた。それだけでわかる、大嫌いなんだな。
「姫はエリアス様ファンクラブ会長だからな」
ハムザがふっ、と笑った。
そんなものがあるのか…まあ、あってもおかしくないか。
突然エリアスが俺を抱き締めた。えっ、何?と想ったら顔が近づいてくる。
「疲れた俺に一口の癒しを…」
エリアスが訳のわからんCMみたいなコピーを呟き、俺の唇はエリアスのそれに重ねられた。
今までより最大の黄色い歓声があがった。
「…ごめんね、うちのドラゴンが失礼したね。シン、ヘラクレスを戻しておいてくれ。何があろうと王宮の大切な人達に攻撃したことは許されない、…責任者として君たちに申し訳ない」
エリアスが侍女たちに謝った。
黒いマントを肩から掛けて、同じく黒い衣装に身を包んだエリアス。普段より少しお出掛けの出で立ちだ。それがものすごく似合っていて彼の美しい容姿を引き立てている。
「ううん!いいんです!エリアス様が助けて下さったから…」
「そうです、エリアス様ぁ!ありがとうございます!」
ほんと、キャーキャーうるさい。俺がヘラクレス号に抱きついてなだめているのに、これじゃ落ち着かない。
流れるような金髪を軽くかき上げながらエリアスが微笑み、長い睫毛が揺れる。
「あっ…これ、水がかかって濡れてしまったのか。ゴメン、俺の部下が悪かったね…あっ、そうか…」
服を濡らしてしまった侍女に謝ると、何かに気づいたようにヘラクレス号と俺を見た。
「君たちが濡れてしまったから、ヘラクレス号はその可愛いお洋服を乾かそうとしたのかもしれないね」
エリアスが侍女の顎をちょんとつついた。
「キャー!」
周囲から黄色い声がますます上がる。
うっわあああ!歯!歯が浮いてついでに俺も浮きそうです!
「…炎で私を乾かすつもりだったなんて…」
赤くなって侍女はそう言って俯く。いや、お前ら信じるのかーい!
「ドラゴンは見かけより優しい生き物なんだよ、ただ、体が大きいから…決して君たちに害を加えようとしたわけじゃないんだと俺は信じてる。俺は竜騎士だから、君たちがドラゴンを悪く思うと悲しいな…」
「私、ドラゴン好きです!」
「私も!」「私も!」
侍女たちはエリアスをハートマークの目で見ている。
「ありがとう、君たちにそう言って貰えて嬉しい」
「キャー!」
そう言ってにっこりと微笑む。エリアスはむやみやたらに眩しい。
みんな、単純だよな…
さっきのヘラクレス号、殺気バリバリだったじゃん。侍女さんたち焼き殺すくらいだったじゃん。ヘラクレス号の攻撃は絶対俺をかばったんだよな。
いつもの「てめぇ!」とか「お前るぁ!」と巻き舌口調の口の悪いエリアスはどこにも存在してない。無駄にキラめいてんなあ。
「うわー、出たよキラキラ営業エリアス…白々しいキザに大変身だよ、あー眩しい、ハムザ、サングラスもってきてー」
トゥルキがハムザにボヤき、ハムザはうんうんと頷いた。フィリックスも苦笑している。
侍女たちは納得し、キラキラエリアスを堪能したらしく、笑顔で帰っていった。
「だああっ!めんどくせぇ!あれ何だぁ?!来んなうっとおしい!」
戻ったね、素のエリアス…。椅子に大股を広げてどっかと座り、のけぞって天井を仰いでいる。さっきのキラキラの片鱗も見せず眉間も険しい。
「あー疲れた、姫のパーティー料理が食材襲われてできなかったから、謝罪として参加させられたわー、もう勘弁してくれ…頭痛い…それより」
エリアスがボヤいた後、俺に視線を上げた。
「さっきのヘラクレス号はお前をかばったんだよな。それを見て決めた。ヘラクレス号はお前に託す、そいつの火焔は国中のどのドラゴンより威力があるんだ、最強の武器になるぜ。竜騎士が亡くなってから誰一人動かせないヘラクレス号とシンが仲良くなるなんてな、さすがというか」
エリアスが立ち上がって俺に近づく前に、後ろからそっとフィリックスが俺を抱き寄せた。
「シンはドラゴンと通じ合える力がすごいんだな…あれ?シン、服が濡れてるじゃないか、さっきの水がかかったまんま…!」
フィリックスの動きが止まった。
フィリックスの見ている方向へ目をやると、ヘラクレス号が俺たちに向かってパカッと口を開けていた。喉の奥からは炎がチロリと見える。
「いい!大丈夫だから!さっきのエリアスの話な!やらなくていいよ!ありがとう!口閉じようか!」
俺は慌ててヘラクレス号の口を閉めた。
「じゃあ、俺が」
エリアスに手首を掴まれて引き寄せられると体中を撫で回され、温かい感触と共に、すぐに服が乾いていった。
ついでに色々触られたけど。
「姫のご機嫌はどうでした?エリアス」
トゥルキが尋ね、エリアスが答えるのも嫌だという眉間シワシワの表情でギリっと牙を剥いた。それだけでわかる、大嫌いなんだな。
「姫はエリアス様ファンクラブ会長だからな」
ハムザがふっ、と笑った。
そんなものがあるのか…まあ、あってもおかしくないか。
突然エリアスが俺を抱き締めた。えっ、何?と想ったら顔が近づいてくる。
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