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伝説のゆくえ
死の真相
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ベンに憑依して死なせたのはこの魔族だとエリアスは言った。
魔族はニイッと嫌な笑いを見せる。
「魔界で遺物に封印されて人間界へ追放されたんだよ!それをこのバカが解いてくれた!だから憑依して操ろうとしたら、こいつらが止めるしベンは中から抵抗するしよ」
え、ベンが抵抗した…?
「あんな簡単な攻撃にわざと当たって自分で致命傷を負ったんだよ!俺のせいじゃないからな」
そのとたん、エリアスとフィリックスのものすごい雷撃と炎が魔族を包み、ドラゴン舎が燃え上がって爆発する。瞬時にラースが俺を抱いてドラゴン舎から飛び出した。
「くそ…不覚をとったぜ…!なんてことしやがる!魔力!ハーフドラゴンはどこだ!?早く食わせろ!」
丸焦げになった全身黒タイツ魔族が直撃を受けてよろめきながら大声で俺を探して叫んだ。
「誰が渡すか…!ベンの仇め…!」
エリアスとフィリックス、ハムザとトゥルキが戦闘体勢に入った。俺も駆け寄ろうとしたけれど、エリアスが大声で止める。
「シン動くな!ラース、オスカー!シンを見張ってろ!足手まといだ!」
そんな…俺だって戦いたいよ。オスカーが実体化して現れて構え、ラースが俺を抱く。
ドラゴン舎の周りには遠巻きにかなりの人だかりができていた。ドラゴン舎がいきなり吹っ飛んだのだから、そりゃ気になるだろうな…。
「あれからトゥルキは時々ベンを死なせたトラウマでうなされることも多かった…お前のせいか!」
ハムザの黒いブラックホールのような魔法が炸裂した。魔力を吸い込んで相手を無力にする。トゥルキも毒入りの斬撃を飛ばしていく。
魔力を吸われ、丸焦げにされ、毒で弱らされた魔族は肩で息をしてボロボロだった。
「くそ…!こんな人間どもに…シン!シンはどこだ!?早く食いたい!ハーフドラゴンのお前を食えば最強なんだ!どこだ!?」
10メートルはあるかという雷の柱が魔族に落ちた。耳障りな悲鳴を上げてのたうち回る魔族。
そこへ、ヘラクレス号が魔族の片腕を噛みちぎった。そして、カイザー号、オリオン号がどちらも襲いかかる。
そこから先は阿鼻叫喚。俺はラースと凍りついていた。
敵意と殺意を丸出しにしたドラゴン達が魔族をバラバラにしていく。特にヘラクレス号がえげつなかった。ベンの敵討ちとばかりに殺意を丸出しにしたドラゴン達と竜騎士に、悲鳴を上げることすら叶わず魔族は肉片となり息絶えていったのだった。最後はフィリックスによって灰にされ、トゥルキの毒で灰までも溶かされていった。黒い液体となり、蒸発していくのを俺は青ざめながら見ていた。
竜騎士の力と殺意、完膚なきどころじゃない、存在まで消した彼らの本当の怖さに俺も野次馬も声が出なかった。
ベンがどれだけ大切な仲間だったのか、エリアスとフィリックスが俺をどれだけ守ろうとしてくれてるのか、彼らの気持ちが痛いほどわかる。ヘラクレス号の胸の痛みも。
魔族を倒してもきっと消えない、不安と悔しさがギチギチと俺の心を締め上げるように巻き付いていくんだ。目の前が滲んでいき、ラースの首に抱きついた俺を、ラースが鼻先を撫でるように擦り付ける。
「ラース…俺、苦しいよ…」
「クゥン…」
ラースもつらそうだった。自分達がまだいなかった頃の竜騎士達の絆を見せつけられたし、悲しみがまだ癒えてない彼らを知る。
瓦礫となったドラゴン舎と竜騎士一行を静寂が包んだ。
「ドラゴン舎が…どうしますエリアス?」
フィリックスがエリアスに尋ね、エリアスは苦笑して答える。
「どうするも…弁償だな…。シン!」
俺に駆け寄ってエリアスが肩を抱いた。あっけなく俺の敵を片付けてしまった竜騎士たちにかける声も無かった。
「エリアス!」
アンディが血相を変えて走ってくる。騎士たち数人も一緒だった。
「竜騎士エリアス、貴族院から召喚だ!この騒ぎの説明および、竜騎士シンのハーフドラゴンという血統である重大事項の報告漏れを説明してもらうと!…エリアス…陛下は今回のベンのことにいたく落胆されている…」
アンディがそう言い、エリアスを引っ立てようとした。
「ちょっと待ってください!エリアスは悪くない!」
フィリックスがアンディを慌てて止め、竜騎士達も抵抗した。が、エリアスがそれを止めた。
「うるさいお前ら!命令だ!おとなしく待ってろ!…大丈夫だから…」
エリアスはそう言って俺の髪をポンポンと撫で、優しく笑った。
「フィリックス、シンから離れるな…頼んだぞ」
「了解」
なにやら目配せをして、エリアスは連行されてしまった。竜騎士を庇い、俺を庇ってくれたんだ。フィリックスが後ろから俺の両肩を抱き、ドラゴン達が不安そうにエリアスを見送っていた。
俺はフィリックスに部屋まで連れて帰られすぐに簡単な荷物をまとめさせられる。何故だろうかと思ったけど、言うことを聞くことにした。
「エリアスはこうなることは予想図みだ。シンが王宮にハーフドラゴンだと知れたときの対策として作ったマニュアル通りに動いてる。ラース、ヘラクレス号は先にいかせた。」
フィリックスが部屋のテラスの窓を開けるとそこにはベストポジションでオリオン号が待っていた。
彼が俺を抱き上げ背中にひらりと乗る移ると、オリオン号が真っ赤な翼をバッと広げ、一気に上空へ舞い上がった。
魔族はニイッと嫌な笑いを見せる。
「魔界で遺物に封印されて人間界へ追放されたんだよ!それをこのバカが解いてくれた!だから憑依して操ろうとしたら、こいつらが止めるしベンは中から抵抗するしよ」
え、ベンが抵抗した…?
「あんな簡単な攻撃にわざと当たって自分で致命傷を負ったんだよ!俺のせいじゃないからな」
そのとたん、エリアスとフィリックスのものすごい雷撃と炎が魔族を包み、ドラゴン舎が燃え上がって爆発する。瞬時にラースが俺を抱いてドラゴン舎から飛び出した。
「くそ…不覚をとったぜ…!なんてことしやがる!魔力!ハーフドラゴンはどこだ!?早く食わせろ!」
丸焦げになった全身黒タイツ魔族が直撃を受けてよろめきながら大声で俺を探して叫んだ。
「誰が渡すか…!ベンの仇め…!」
エリアスとフィリックス、ハムザとトゥルキが戦闘体勢に入った。俺も駆け寄ろうとしたけれど、エリアスが大声で止める。
「シン動くな!ラース、オスカー!シンを見張ってろ!足手まといだ!」
そんな…俺だって戦いたいよ。オスカーが実体化して現れて構え、ラースが俺を抱く。
ドラゴン舎の周りには遠巻きにかなりの人だかりができていた。ドラゴン舎がいきなり吹っ飛んだのだから、そりゃ気になるだろうな…。
「あれからトゥルキは時々ベンを死なせたトラウマでうなされることも多かった…お前のせいか!」
ハムザの黒いブラックホールのような魔法が炸裂した。魔力を吸い込んで相手を無力にする。トゥルキも毒入りの斬撃を飛ばしていく。
魔力を吸われ、丸焦げにされ、毒で弱らされた魔族は肩で息をしてボロボロだった。
「くそ…!こんな人間どもに…シン!シンはどこだ!?早く食いたい!ハーフドラゴンのお前を食えば最強なんだ!どこだ!?」
10メートルはあるかという雷の柱が魔族に落ちた。耳障りな悲鳴を上げてのたうち回る魔族。
そこへ、ヘラクレス号が魔族の片腕を噛みちぎった。そして、カイザー号、オリオン号がどちらも襲いかかる。
そこから先は阿鼻叫喚。俺はラースと凍りついていた。
敵意と殺意を丸出しにしたドラゴン達が魔族をバラバラにしていく。特にヘラクレス号がえげつなかった。ベンの敵討ちとばかりに殺意を丸出しにしたドラゴン達と竜騎士に、悲鳴を上げることすら叶わず魔族は肉片となり息絶えていったのだった。最後はフィリックスによって灰にされ、トゥルキの毒で灰までも溶かされていった。黒い液体となり、蒸発していくのを俺は青ざめながら見ていた。
竜騎士の力と殺意、完膚なきどころじゃない、存在まで消した彼らの本当の怖さに俺も野次馬も声が出なかった。
ベンがどれだけ大切な仲間だったのか、エリアスとフィリックスが俺をどれだけ守ろうとしてくれてるのか、彼らの気持ちが痛いほどわかる。ヘラクレス号の胸の痛みも。
魔族を倒してもきっと消えない、不安と悔しさがギチギチと俺の心を締め上げるように巻き付いていくんだ。目の前が滲んでいき、ラースの首に抱きついた俺を、ラースが鼻先を撫でるように擦り付ける。
「ラース…俺、苦しいよ…」
「クゥン…」
ラースもつらそうだった。自分達がまだいなかった頃の竜騎士達の絆を見せつけられたし、悲しみがまだ癒えてない彼らを知る。
瓦礫となったドラゴン舎と竜騎士一行を静寂が包んだ。
「ドラゴン舎が…どうしますエリアス?」
フィリックスがエリアスに尋ね、エリアスは苦笑して答える。
「どうするも…弁償だな…。シン!」
俺に駆け寄ってエリアスが肩を抱いた。あっけなく俺の敵を片付けてしまった竜騎士たちにかける声も無かった。
「エリアス!」
アンディが血相を変えて走ってくる。騎士たち数人も一緒だった。
「竜騎士エリアス、貴族院から召喚だ!この騒ぎの説明および、竜騎士シンのハーフドラゴンという血統である重大事項の報告漏れを説明してもらうと!…エリアス…陛下は今回のベンのことにいたく落胆されている…」
アンディがそう言い、エリアスを引っ立てようとした。
「ちょっと待ってください!エリアスは悪くない!」
フィリックスがアンディを慌てて止め、竜騎士達も抵抗した。が、エリアスがそれを止めた。
「うるさいお前ら!命令だ!おとなしく待ってろ!…大丈夫だから…」
エリアスはそう言って俺の髪をポンポンと撫で、優しく笑った。
「フィリックス、シンから離れるな…頼んだぞ」
「了解」
なにやら目配せをして、エリアスは連行されてしまった。竜騎士を庇い、俺を庇ってくれたんだ。フィリックスが後ろから俺の両肩を抱き、ドラゴン達が不安そうにエリアスを見送っていた。
俺はフィリックスに部屋まで連れて帰られすぐに簡単な荷物をまとめさせられる。何故だろうかと思ったけど、言うことを聞くことにした。
「エリアスはこうなることは予想図みだ。シンが王宮にハーフドラゴンだと知れたときの対策として作ったマニュアル通りに動いてる。ラース、ヘラクレス号は先にいかせた。」
フィリックスが部屋のテラスの窓を開けるとそこにはベストポジションでオリオン号が待っていた。
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