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一章
とある森にて(4)
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そして俺は、
それを見た。
*────
昏い森の中にある 闇より黒い多面体
自然物なのか そうでないのか
わからない それに
まとわり つき
うご めく
つる つた
えだ ね
こけ
ピタリ と
うごめき が
とまって
こち
ら
を
み
「――うおおぉぉァァアア!?」
踵を返して全力で、背後、歩いて来た道へ向かって駆けだす。
もう、自分がなにを叫んでいるかもわからない。
2歩だ。
俺はたったの2歩しか踏み込めなかった。
その2歩で、かすかに見えたもの。
それがなにか、まったくわからなかったから。
そして、その2歩目の時点で、そのうごめきが止まったから。
だから、やはり俺は、その動きの変化を見て、
それに視られたと、気づかれたのだと感じ取った。
あれに視覚などないだろう。
感覚情報を統合する、意識なんてものがあるのかもわからない。
そもそもあれが、命なのか、それすらもわからない。
ただ、あのうごめきが、とつぜん動きを止める理由なんて、
俺が近寄ったから、それ以外には考えられない。
間違いない。
俺は、あれに気づかれたのだ。
ならば、次は――
――ゾゾザザザザゾザザッ――
背後で、無数の音が聞こえる。
このすべてが死んだ森で、決して聞こえるはずのない音が。
なにかが動く音が。
なにかが這う音が。
なにかが擦れ合う音が。
なにかが、近寄ってくる。
なにかが、追ってくる。
なにかが、迫ってくる。
俺は――
あれに、殺される。
*────
――だがな。
そう簡単には殺されてはやれないんだな、これが。
なぜなら、俺はまだ、生きているから。
つまり。
……こっから全力で逃げるぞオラァ!
*────
森の中を、走る、走る、走る。
朽ちた樹々を踏みつけ、できるだけ走りやすい地形を見極め、
ここまで数分ほど歩いてきた道を全力で逆走する。
遥か背後では、やはりなにかが地を這うような音が、
俺を追ってくる気配がある。
あれがなんなのか、さっぱりわからないが、
なんかやばいものなのかもしれないが、
状況は決して詰みではない。
こちとらあれやぞ、人間やぞ。
そこそこの持久力、そこそこの速さで、
そこそこの悪路も走破できる身体構造の持ち主やぞ。
おまえがなんなのかはわからないが、
何秒あれば俺を殺せるのかはわからないが、
なにを使えばお前に勝てるのかもわからないが。
おまえと戦うのではなく、
おまえから逃げるってんなら、
いくらでも勝ちの目はある。
そして、逃げ切れたのなら。
幾らでも考察の余地はある。
幾らでも反撃の余地はある。
情報を抜かれたのはお前の方。
つまり生き残れば俺の勝ちだ。
そんな俺の、目論見は――
「――っ、はぁっ、はぁっ……!」
(……くっそ、息が続かねぇ……ッ!
そうか、フルダイブ、だと――ッ)
程なくして、俺の息が切れはじめたことで、すぐに崩れる。
『犬』ではかつて「スタミナゲージ」なるもので俺の身体を縛っていたそれは、
今や「全力疾走したらふつう息切れするよね」という当然の生理現象として俺の行動を縛る。
いつまでも全力疾走し続けることはできない。
どこかで身体を休めなければいけない。
だが、どこで――?
そう思い、息を整えるついで、背後に耳を澄ませると、
(――お?)
遥か背後でざわめいていた、なにかが地を這う音が、いつの間にか止まっていることに気が付く。
あのうごめきの場所から逃げ始めて、まだ五分も経っていないはずだ。
俺がテレポバグで降り立った地点は、既に通り過ぎているが、
(――あいつの領域から脱したのか?)
あいつの領域、意外と狭いのか?
確かに、あのうごめきのなかには、なにか黒い結晶体のようなものが見えた。
あれがその場から動けない核のようなものだとすれば、
あの核があるあの場所から、一定以上は追って来れないというのも納得できる。
そこで俺はようやく足を止める。
息はまだ荒いまま、しかし考えを巡らせる余裕ができた。
(――ふぃぃ。やっばぃ……。……なにあれ。
明らかにまともな生き物じゃなかったと思うんだけど)
結局、あれ、なんなんだ?
あのうごめきはあの黒いなにかを捕食していたのか?
それとも、あの結晶体があのうごめきの核?
それらがどのようにこの森の現状につながる?
あの核は自然の生成物?
それともちがう?
それっていったいどういうことだ?
息を整えるついで、喫緊の異常がなくなったことで、
俺はまた、性懲りもなく思索の海に沈み始める。
だから――
ヒュルンッ
俺は馬鹿だ。
先ほど、確認したばかりなのに。
理解不能ということは、
この先なにが起こるかわからないということ。
いまこの場が、まったく安全ではないということ。
「ぅん? ――ぐぎぇッッ!」
突如として背中を襲った、下方向への強い殴打の衝撃。
「うぐぅッッ、――うっぐッ、ペッ!」
背後から叩き潰され、前方に勢いよく投げ出される。
腐葉土の積もった森の地面に、顔からもろに落ちる。
咄嗟に突き出した手のひらの下で、ビリィ、となにかが破れるような音。
小石かなにかに引っかけたか。さいわい眼や唇を切ることはなかった、
だが、
(――ッ!??)
なにが起こったか分からない。
いま、俺の身になにが起きたッ!?
混乱し、停止する思考。
それに反して勝手に動きだす、俺の身体。
俺の頭が混乱のただなかに陥ったことで、
皮肉にも、俺の身体は迅速に動き出す。
この類の死に方を、かつて俺は腐るほど味わってきたのだ。
「ぅぶッ、ふぅっ――」
そうして両腕を地面に突き出し、うつ伏せに地面に投げ出された身体を、横に転がす。
――ドスッ! ドススッ!!
その直後、そこに突き刺さる、幾条もの緑の槍。
回転の力を使って身体を跳ね起こしたとき、その槍は即座に硬さを失って、
深く突き刺した地面から抜け、しなやかな紐のように宙を舞う。
俺の前で、なにか細長いひものようなものが、宙を踊る。
それは――植物の蔦、のように見える。
目の前で揺れるそれは、なにか、まだらな色合いで。
それは、頭上、鬱蒼と重なり合う枝葉の中から伸びてきているようで――
「なっ――」
(――なんじゃあ、こりゃあッ!?)
なにこれ、つた、……え?
……それ、もしかして、植物の蔓?
嘘だろ、どう見ても地面に突き刺さってたんだけどッ!!
硬度、可変、刺突、湾曲、穿通、えっ……
(……えっ?)
……っていうかあいつ、まだ追ってきてるの?
おまえらその尖兵かなにか?
眼前に閃く緑の槍、だけではなく、
耳に突き刺さる、右下方からの、空気の擦過音――
――ヒュゴッ
「うおおぉぉおお――ッ!?」
右腕の死角、低木の茂みからふいに放たれた、殺意を凝縮して固めたような一条の蔓を、考えるより先に動いた身体が仰け反って躱す。
やはりどこか生きているかのようにその身をしならせる、どこかまだらな色味を持つその蔦は、
――バゴォォォォォンッ!
俺の眼前を横切り、そのまま左手の大木を破砕した。
(……えっ)
そう、破砕だ。
いくらあの大木がスカスカだと言っても、
(――ありえねぇ……ッ!!)
そのしなやかそうな魅惑のツタボディのどこにそんな剛性があるんだ。
というか蔦、お前はぜんぜん朽ちてないのな。
そういやあのうごめきも生き生きしてたな。
この死んだ森にあって、あのうごめきだけが異質だった。
いや、そんなことよりも、
(……マジかよ。結局、ここまで離れてもまだ追ってくるのか)
どんだけあいつの領域は広いんだ。
(――いや、そもそも?)
そこでふと、思い至る。
俺はなにか、勘違いしているのではないか?
死んだ森。
朽ち果てた小世界。
それは、あのうごめきの周囲だけだがそうだったわけではなく。
俺が降り立った場所から、あのうごめきのところまで、
この森すべてが、死んでいた。
俺は、あのうごめきが、ここまで俺を追ってきたのだと考えたけれど。
そうではないのではないか。
――ガサッ ガザザッ
仮に、仮にだ。
この森すべての現状に、あのうごめきが関係しているならば、
さらにあるいは、あのうごめきが、その核が、
あの場にあるそれだけではなかったとしたら。
この森の中に無数に点在するとしたら。
俺は偶然、その中の一つに近寄ってしまったけれど、
それを契機として、それらすべてが動き出したのだとしたら、
音のない森に入り込んだ、
俺という異物を絡めとる無数幾重の網。
その領域とは、つまり――
(――ッ!!)
森が、
周囲すべてが、
俺を視ている。
視られている。
そこに瞳はなく。
そこに口はなく。
ただただ蠢く気配だけが膨れ上がる。
ガサッ ガザザッ ガザザザザ――
俺を包囲するように音が近づいてくる。
そこで俺は、これまでのすべてがつながる、一つの予感を描き出す。
死に果てた森。
うごめき。
四方から襲い来る、
生きているかのような、
俺だけを狙う蔦。
(ッ…… 森、そのものが――)
*────
そして、絶望的な逃避行が始まる。
その果てに、俺が峡谷への墜落死という結末を迎えるまで、
――残り、四半刻。
それを見た。
*────
昏い森の中にある 闇より黒い多面体
自然物なのか そうでないのか
わからない それに
まとわり つき
うご めく
つる つた
えだ ね
こけ
ピタリ と
うごめき が
とまって
こち
ら
を
み
「――うおおぉぉァァアア!?」
踵を返して全力で、背後、歩いて来た道へ向かって駆けだす。
もう、自分がなにを叫んでいるかもわからない。
2歩だ。
俺はたったの2歩しか踏み込めなかった。
その2歩で、かすかに見えたもの。
それがなにか、まったくわからなかったから。
そして、その2歩目の時点で、そのうごめきが止まったから。
だから、やはり俺は、その動きの変化を見て、
それに視られたと、気づかれたのだと感じ取った。
あれに視覚などないだろう。
感覚情報を統合する、意識なんてものがあるのかもわからない。
そもそもあれが、命なのか、それすらもわからない。
ただ、あのうごめきが、とつぜん動きを止める理由なんて、
俺が近寄ったから、それ以外には考えられない。
間違いない。
俺は、あれに気づかれたのだ。
ならば、次は――
――ゾゾザザザザゾザザッ――
背後で、無数の音が聞こえる。
このすべてが死んだ森で、決して聞こえるはずのない音が。
なにかが動く音が。
なにかが這う音が。
なにかが擦れ合う音が。
なにかが、近寄ってくる。
なにかが、追ってくる。
なにかが、迫ってくる。
俺は――
あれに、殺される。
*────
――だがな。
そう簡単には殺されてはやれないんだな、これが。
なぜなら、俺はまだ、生きているから。
つまり。
……こっから全力で逃げるぞオラァ!
*────
森の中を、走る、走る、走る。
朽ちた樹々を踏みつけ、できるだけ走りやすい地形を見極め、
ここまで数分ほど歩いてきた道を全力で逆走する。
遥か背後では、やはりなにかが地を這うような音が、
俺を追ってくる気配がある。
あれがなんなのか、さっぱりわからないが、
なんかやばいものなのかもしれないが、
状況は決して詰みではない。
こちとらあれやぞ、人間やぞ。
そこそこの持久力、そこそこの速さで、
そこそこの悪路も走破できる身体構造の持ち主やぞ。
おまえがなんなのかはわからないが、
何秒あれば俺を殺せるのかはわからないが、
なにを使えばお前に勝てるのかもわからないが。
おまえと戦うのではなく、
おまえから逃げるってんなら、
いくらでも勝ちの目はある。
そして、逃げ切れたのなら。
幾らでも考察の余地はある。
幾らでも反撃の余地はある。
情報を抜かれたのはお前の方。
つまり生き残れば俺の勝ちだ。
そんな俺の、目論見は――
「――っ、はぁっ、はぁっ……!」
(……くっそ、息が続かねぇ……ッ!
そうか、フルダイブ、だと――ッ)
程なくして、俺の息が切れはじめたことで、すぐに崩れる。
『犬』ではかつて「スタミナゲージ」なるもので俺の身体を縛っていたそれは、
今や「全力疾走したらふつう息切れするよね」という当然の生理現象として俺の行動を縛る。
いつまでも全力疾走し続けることはできない。
どこかで身体を休めなければいけない。
だが、どこで――?
そう思い、息を整えるついで、背後に耳を澄ませると、
(――お?)
遥か背後でざわめいていた、なにかが地を這う音が、いつの間にか止まっていることに気が付く。
あのうごめきの場所から逃げ始めて、まだ五分も経っていないはずだ。
俺がテレポバグで降り立った地点は、既に通り過ぎているが、
(――あいつの領域から脱したのか?)
あいつの領域、意外と狭いのか?
確かに、あのうごめきのなかには、なにか黒い結晶体のようなものが見えた。
あれがその場から動けない核のようなものだとすれば、
あの核があるあの場所から、一定以上は追って来れないというのも納得できる。
そこで俺はようやく足を止める。
息はまだ荒いまま、しかし考えを巡らせる余裕ができた。
(――ふぃぃ。やっばぃ……。……なにあれ。
明らかにまともな生き物じゃなかったと思うんだけど)
結局、あれ、なんなんだ?
あのうごめきはあの黒いなにかを捕食していたのか?
それとも、あの結晶体があのうごめきの核?
それらがどのようにこの森の現状につながる?
あの核は自然の生成物?
それともちがう?
それっていったいどういうことだ?
息を整えるついで、喫緊の異常がなくなったことで、
俺はまた、性懲りもなく思索の海に沈み始める。
だから――
ヒュルンッ
俺は馬鹿だ。
先ほど、確認したばかりなのに。
理解不能ということは、
この先なにが起こるかわからないということ。
いまこの場が、まったく安全ではないということ。
「ぅん? ――ぐぎぇッッ!」
突如として背中を襲った、下方向への強い殴打の衝撃。
「うぐぅッッ、――うっぐッ、ペッ!」
背後から叩き潰され、前方に勢いよく投げ出される。
腐葉土の積もった森の地面に、顔からもろに落ちる。
咄嗟に突き出した手のひらの下で、ビリィ、となにかが破れるような音。
小石かなにかに引っかけたか。さいわい眼や唇を切ることはなかった、
だが、
(――ッ!??)
なにが起こったか分からない。
いま、俺の身になにが起きたッ!?
混乱し、停止する思考。
それに反して勝手に動きだす、俺の身体。
俺の頭が混乱のただなかに陥ったことで、
皮肉にも、俺の身体は迅速に動き出す。
この類の死に方を、かつて俺は腐るほど味わってきたのだ。
「ぅぶッ、ふぅっ――」
そうして両腕を地面に突き出し、うつ伏せに地面に投げ出された身体を、横に転がす。
――ドスッ! ドススッ!!
その直後、そこに突き刺さる、幾条もの緑の槍。
回転の力を使って身体を跳ね起こしたとき、その槍は即座に硬さを失って、
深く突き刺した地面から抜け、しなやかな紐のように宙を舞う。
俺の前で、なにか細長いひものようなものが、宙を踊る。
それは――植物の蔦、のように見える。
目の前で揺れるそれは、なにか、まだらな色合いで。
それは、頭上、鬱蒼と重なり合う枝葉の中から伸びてきているようで――
「なっ――」
(――なんじゃあ、こりゃあッ!?)
なにこれ、つた、……え?
……それ、もしかして、植物の蔓?
嘘だろ、どう見ても地面に突き刺さってたんだけどッ!!
硬度、可変、刺突、湾曲、穿通、えっ……
(……えっ?)
……っていうかあいつ、まだ追ってきてるの?
おまえらその尖兵かなにか?
眼前に閃く緑の槍、だけではなく、
耳に突き刺さる、右下方からの、空気の擦過音――
――ヒュゴッ
「うおおぉぉおお――ッ!?」
右腕の死角、低木の茂みからふいに放たれた、殺意を凝縮して固めたような一条の蔓を、考えるより先に動いた身体が仰け反って躱す。
やはりどこか生きているかのようにその身をしならせる、どこかまだらな色味を持つその蔦は、
――バゴォォォォォンッ!
俺の眼前を横切り、そのまま左手の大木を破砕した。
(……えっ)
そう、破砕だ。
いくらあの大木がスカスカだと言っても、
(――ありえねぇ……ッ!!)
そのしなやかそうな魅惑のツタボディのどこにそんな剛性があるんだ。
というか蔦、お前はぜんぜん朽ちてないのな。
そういやあのうごめきも生き生きしてたな。
この死んだ森にあって、あのうごめきだけが異質だった。
いや、そんなことよりも、
(……マジかよ。結局、ここまで離れてもまだ追ってくるのか)
どんだけあいつの領域は広いんだ。
(――いや、そもそも?)
そこでふと、思い至る。
俺はなにか、勘違いしているのではないか?
死んだ森。
朽ち果てた小世界。
それは、あのうごめきの周囲だけだがそうだったわけではなく。
俺が降り立った場所から、あのうごめきのところまで、
この森すべてが、死んでいた。
俺は、あのうごめきが、ここまで俺を追ってきたのだと考えたけれど。
そうではないのではないか。
――ガサッ ガザザッ
仮に、仮にだ。
この森すべての現状に、あのうごめきが関係しているならば、
さらにあるいは、あのうごめきが、その核が、
あの場にあるそれだけではなかったとしたら。
この森の中に無数に点在するとしたら。
俺は偶然、その中の一つに近寄ってしまったけれど、
それを契機として、それらすべてが動き出したのだとしたら、
音のない森に入り込んだ、
俺という異物を絡めとる無数幾重の網。
その領域とは、つまり――
(――ッ!!)
森が、
周囲すべてが、
俺を視ている。
視られている。
そこに瞳はなく。
そこに口はなく。
ただただ蠢く気配だけが膨れ上がる。
ガサッ ガザザッ ガザザザザ――
俺を包囲するように音が近づいてくる。
そこで俺は、これまでのすべてがつながる、一つの予感を描き出す。
死に果てた森。
うごめき。
四方から襲い来る、
生きているかのような、
俺だけを狙う蔦。
(ッ…… 森、そのものが――)
*────
そして、絶望的な逃避行が始まる。
その果てに、俺が峡谷への墜落死という結末を迎えるまで、
――残り、四半刻。
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