ワンダリング・ワンダラーズ!!

ツキセ

文字の大きさ
75 / 148
一章

筌を確認しよう

しおりを挟む
 セドナ中央の丘陵地帯から、拠点への帰り道。
 行きがけに川の中に仕掛けた筌の1つがある場所まで戻ってきたところだ。
 さて、筌に魚は……魚みたいな水棲生物は掛かっているかな?

「よーし、ちゃちゃっと見てくる。
 なにもいなかったら、仕掛けたまま放置で。
 ……時間が経てば、また掛かるかもしれんし」
「んっ、いってらっしゃい。……また、服、持っておく?」
「ありがと、カノン。よろしく」

 手早く装備一式を脱ぎ、潜水に適した装備となる。
 つまりインナースーツのみ、装備無しの全裸だ。
 こういうとき、インナースーツって便利だなと思う。
 人目を気にする必要がないからな。
 ……ないよな?

  ――ちゃぷんっ

 水の中に静かに身を沈めれば、ひやりとした水の感触が肌に張り付く。
 勢いよくザボンと行きたいところだが、もしも魚が掛かってたら逃げられるかもしれんからな。
 最初から掛かってないならともかく、掛かってたのに逃げられたとか悲しすぎる。
 なるべく慎重に行こう。いざ水中へ。

  ――ごぽごぽ

 老木に引っ掛けておいた括り紐は……うん、問題なく残っているな。
 川の中に土手ごと滑り落ちた巨大な老木。
 その下にできた暗がりに筌を仕掛けてある。
 水深3mほどの場所だ。ちょっと本気出して潜らないといけない。
 老木を刺激しないように、その下へと潜り込む。

 水底の砂地に、沈めるように仕掛けた木製の筌。
 稚魚を捕まえてしまわないように少し粗めに編んでおいたため、外からでも筌の中の様子がちらりと見える。
 そこに――

(――お?)

 なにやら、白いものがうごめいているのが見える。
 白い砂地に沈めてあるため、砂の白い色も見える。
 だが、明らかにその上に、なにか同系統に白い物体が揺らめているのだ。
 その大きさは、20cm以上はありそうだ。
 あれなら、筌を引き上げても、筌の網目の隙間から逃げることもあるまい。

 繋留紐が絡まないように筌の上方を浮かし、漏斗状の出入り口に、あらかじめつけておいた蓋を載せる。
 これで、中にいる白い物体は逃げられない。
 あとは引き上げるだけだ。


 *────


「――っぷはっ、はぁっ、はっ」

 慎重を期したため、潜水時間が長くなってしまった。
 潜水技能はつけているが、その恩恵を実感するにはまだまだ習熟が足りないな。
 目指せ30分。……いや、そこまで習熟するほど素潜り生活を続ける気はないが。

 筌を引いたまま土手に這いあがる俺に、カノンが声を掛ける。

「フーガくんっ、だいじょうぶ?」
「大丈夫大丈夫。……それより、なんか白いのが入ってたぞ」

 筌の大部分はまだ水中につけてある。
 いま覗き込めば、中にいる物体を観察できるはずだ。

「なにかって、魚?」
「……形状的には、魚っぽいかな?」

 トンボモドキの例があるからな。騙されんぞ。

 カノンと二人、狭い筌の出入り口から中を覗き込む。
 そこには――

「わっ、……ちゃんと魚、だねっ!」
「お、おう。……あれ、白くない……あれ?」

 筌の中に捉えられていたのは、確かに魚と呼んで差し支えないもの。
 やや細身で、細長く、にょろにょろしている、ウナギに似た物体X。
 全長は25cmほど、横幅は3cm弱。細長いという印象が第一だ。
 頭の両脇につぶらな瞳があり、細い髭のようなものが生えており。
 鱗のないその体表は、白……ではなく。

「木目調って、言うのかな」
「茶色系だよな。……あれぇ?」

 水底で見たときは、確かに白いにょろにょろだったのだが。
 見ていた感じ、そいつが逃げた、ということはなさそうだし。
 つまり。

「……こいつ、もしかして色変えられるんじゃないか?」
「擬態、みたいな?」
「うん。原理も理由もわからんけど。
 ……試しに、革袋の1つを水で満たして、その中に入れてみようか。
 もともと、魚が取れたらそういう方法で持ち帰るつもりだったし」

 魚籠びくは作ってきていない。
 魚が掛かるかもわからないのに、籠だけ作ってくるのもなんか恥ずかしいからな。
 見た感じ、この魚は稚魚ではない。
 このサイズで稚魚だったらなかなかのファッティだ。
 そうでないことを祈ろう。キャッチアンドリリースはなしだ。

 革袋に水を汲み入れ、筌の狭い入り口に被せ、ひっくり返して入れる。
 筌は網目状になっているから、筌を水揚げすると水は抜け、魚だけが残る。
 これなら魚の体表に触れなくても採取できるというわけだ。
 うまいこと革袋の中に入ってくれたその魚を、あらためて観察する。

「……おっ、やっぱり色が変わるのか。
 でも……なんだろこれ、色が変わるというか、見え方が……?」
「……鏡、みたいな?」
「ああ、言い得て妙だな。周囲のデザインが映り込んでる感じなんだよな」

 色だけではなく、その紋様もコピーしているように見える。
 それも、即座にだ。
 ゆえに、この擬態は体表の色を変化させているのではなく。

「この魚の体表が、そう見えるような構造をしている……ってことかな」
「ふしぎ、だね」
「目的は分かりやすいけどな」

 どう見ても擬態行動だ。
 どうやらこのカメレオンウナギモドキには外敵がいるらしい。
 川の中にか、川の外にか。
 そういえば、この森には鳥がいたな。
 少なくとも水上からの狙い撃ちされる可能性は低くなりそう。

「……食べられそう、だよね」
「ウナギに似てるかな。……でも、髭があるあたりはナマズ……?」

 あれって確かセンサー器官だよな。
 この生き物も、似たような方法で周囲を察知するのかもしれない。
 察知した結果、この筌の中にほいほい入り込んだのかという話だが。
 この筌は、カオリマツの木材を使って作った天然素材。
 特に警戒対象ではなかったのだろう。

「……では、この世界での初の魚。いただいていこうか」
「いただき、ます」

 半分ほどの水を満たしたまま、革袋の紐を締める。
 布地から水が染み出ているが、このくらいの漏出なら問題ないだろう。
 今は雨降ってるし、濡れるのも構わない。

 許せ、ウナギモドキ。
 今回の生存競争は俺たちの勝ちだ。
 次からは知らない暗がりには入り込まないようにするといい。


 ウナギモドキを回収したあと、同じ場所に同じ仕方で、再び筌を沈めておく。
 この老木の下は、魚道として一番期待度の高かった場所だ。今後も魚が掛かる可能性はある。
 このウナギモドキが再び掛かるならそれもよし。ほかの魚が掛かるのもよし。
 何度か試行して、この川の魚について調査しよう。

「さて、次行こうか。カノン」
「んっ。あと2か所、だね」

 さて、他の2か所はどうかな?


 *────


「どう、だった?」
「……んー、成果なし。確認だけして、そのまま沈めたままにしてきた」

 ウナギモドキの捕獲から30分ほど。
 俺たちは拠点の真東、最初の筌を仕掛けた地点まで戻ってきている。
 よくわからない切り傷がつけられた樹があった場所に仕掛けた2つ目。
 ここで取れれば手間が少ないなと思って、拠点直近に仕掛けた1つ目。
 どちらの筌についても不発に終わっていた。

 まぁ、仕方ない。
 そもそも筌の放置時間が少なすぎるのだ。
 仕掛けてから、まだ6時間と少ししか経っていない。
 魚たちが運よく入り込むのを待つには、少々時間が足りていない。
 ウナギモドキは本当にラッキーな事例だったと言える。

「1匹だけだし、ちょっと残念?」
「いやいや、そんなことはない。
 筌の仕様調整もこの川の環境調査もせずに1匹採れただけでも奇跡的だぞ」

 カノンには言うつもりはないが、まさか本当に採れるとは思わなかった。
 ……やっぱり、筌漁業は強いな。
 道具の作りやすさ、放置できる気軽さ、回収の手軽さ。
 どこをとってもローコストだ。
 さすが近代までの漁業を支えてきた漁法だと言える。


「……おや。モンターナは拠点を移したらしい」
「んっ、どうしたんだろ」
「雨が降ってきたから、奥に引っ込んだのかな?」

 川から離れる前に、ふと気になってマップを開いたのだが、ここからすぐ南の川沿いにあったモンターナの脱出ポッドを示す光点が無くなっている。
 そこから東の森の中に光点が一つあるので、恐らくはまた移動させたのだろう。
 もしも移動させていなかったのなら、雨が強くなったとき危ないと警告しようと思っていたのだが、どうやらそんな心配は不要であるらしい。
 まぁ、自称冒険家だしな。そんなこと、俺に言われるまでもないだろう。
 モンターナの心配もないようだし、この川沿いでやることは、俺にはもうない。

「……じゃ、このまま拠点に戻ろうか。川でなにかやっておきたいことはない?」
「折角だし、水を汲んでおく、ね」
「お、いいな。魔法瓶が活躍するな」

 革袋に水を入れることもできるが、当然のようにぽたぽたと滲出する。
 合成革の匂いが移るし、清潔さもない。だばぁと零そうものなら大惨事だ。
 何度も言うが、液体資源の採取において、魔法瓶に勝るものはない。

 ……ペットボトルって、便利だよな。
 でもこの星が汚れそうだから、欲しくは……ないな。

「んっ。だいじょうぶ」
「おっけー。じゃ、拠点に帰ろうか」

 しとしとと雨の降る、カオリマツの樹林帯へ入る。


 *────


 湿った森の匂いがする。
 深く、肺の中にまで満ちるような。
 ずっ、ずっ、と、ブールの足裏で、腐葉土が沈みこむ。
 見たところ、水溜りはできていない。
 雨量が少ないのか、水はけがいいのか。
 身体が少し冷えてきた気がする。
 川に入って雨に打たれて、温まる暇がない。
 無言で、樹林の中を歩く。

「……。」

 カノンもまた、無言。
 はじめてセドナの中央部まで歩いて、不思議な光の柱を見て、セドナの四方を見晴らして。
 りんねると会って、りんねると話して、いろいろと教えてもらって。
 根っこを齧ったり、ブラックベリーを食べたり、魚を捕ったり。
 長い、ながい一日だった。
 そんな一日も、程なく終わる。

 やがて――森の梢の向こう側に、白い影が見える。
 カノンの脱出ポッド。俺たちの拠点。
 けっこうな距離を歩いて、およそ8時間ぶりに。
 俺たちは、無事に拠点に帰ってきた。

「おつかれ、カノン」
「……うん。おつかれさま、フーガくん」

 湿った森の中に、2つの声が吸い込まれていく。
 動くものはなにもない。
 聞こえる音は、しとしとという雨の音だけ。
 すっかり馴染んだ、帰るべき場所。


『新しい技能を取得しました。(4)』
『新しい実績を取得しました。(3)』


 ただいま仮想端末。
 今回も、無事に生還したぞ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギャルといちゃこらしていたらダンジョン探索がはかどった件。うちのお菊がもふもふで可愛すぎる♡

マネキネコ
ファンタジー
日本国内に3つのダンジョンが出現して早10年。日本国政府は各方面と協議を重ねた結果、ダンジョンを国民に開放すると宣言した。つまり現在では探索者ライセンスさえあれば誰でも気軽にダンジョン探索ができる時代になっているのだ。高校生になった僕は夏休みに入るとすぐに探索者講習を受けライセンスを取得した。そして残りの夏休みすべてをダンジョン探索へと費やし、通常は半年以上は掛かると言われていた最初のレベルアップを、僕はわずか3週間あまりで達成した。これはとんでもない快挙といってもいいだろう。しかも他の人に比べると、身体能力がはるかに劣っているチビデブの僕がである。こんな結果をもたらした背景には、なんといっても僕のパートナーであるお菊の存在が大きいだろう。そしてもうひとつ、なぜだかわからないが、ステータスの中に『聖獣の加護』が表示されているのだ。おそらく、この効果が表れているのではないだろうか。そうして2学期が始まり僕が教室に顔を出すと、最近やたらと絡んでくるギャル友から「あんたなんか変わった!? なんていうか雰囲気とか? 背もだいぶ伸びてるみたいだし」と、なんでどうしての質問攻め。今まで異性には見向きもされなかった僕だけど、これってもしかして、『モテ期』というやつが来てるの?

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...