ワンダリング・ワンダラーズ!!

ツキセ

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一章

魚を食べよう(1)

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「おつかれ、カノン」
「……うん。おつかれさま、フーガくん」

 ゲーム開始から5日目をフルに使っての、りんねる探しと食料探しを目的としたセドナ中央部の探索。
 長い1日だったが、今回も無事に戻ってくることができた。
 技能と実績も取得できたようだ。
 このメッセージが表示された瞬間、安全圏まで戻ってきたなという安堵を覚える。
 もう気を抜いていいぞと、家に迎えられているようで。

「……雨で、濡れちゃったな。洗浄室側から入ろうか」
「フーガくん、まだ濡れてるし、先に、いいよ?」
「いやほら、家主より先に家に入るのはアレだし。
 お先にどうぞ、カノン。……ここは、譲らんぞ」
「……ん、わかった。早めに済ませる、ね」
「お気になさらず」

 手荷物を受け取り、カノンを洗浄室側へと送り出す。
 こういう時、そちら側からも入ることができるのは便利だ。


 *────


 ここまで使う機会がなかったので紹介し損ねていたのだが、この脱出ポッドの出入り口は一つではない。
 基本的には前面ハッチ部分から出入りすることになるのだが、それ以外にもう一つある。
 裏口というか非常口というか、脱出ポッドの裏手側にもこっそりと出入り口があるのだ。
 そしてその出入り口は、洗浄室の内部へと直通している。

 どうしてこのような出入り口が用意されているのか……は、今の俺たちの状況を考えれば一目瞭然だろう。
 ずばり、汚れて帰ってきたときに、拠点の内部を汚さないようにするためだ。
 未開地の探索中には、泥の沼に落ちるとか、返り血でドロドロになるとかよくある。
 そういう時に拠点の正面入り口から入り、洗浄室まで室内を汚していくのは躊躇われる。
 そこで洗浄室側もから入ることができるようになっているわけだ。
 また一部の採取資源の中には、汚れていて、そのまま拠点内部に持ち込みたくないものもある。
 泥まみれの根菜とか、解体した食肉とかそのあたりだ。
 そういうとき、洗浄室で少々の汚れなら落として運び込むことができる。
 ただし洗浄室を初回利用したときに機械音声さんが注意してくれたことを忘れてはならない。
 『生物の解体処理等へのご利用は、装置の故障の原因となりますのでご遠慮ください。』
 多少の泥や血を落とすくらいならいいが、獣を解体するとかは外でやってくれということだ。
 これを無視すると……前作では、洗浄室が一時利用不能になるとかだったかな。
 今作ではどうなるかはわからない。
 カノンの脱出ポッドで検証する気は微塵もない。
 気になる人は自分でやってくれ。

 ……え?
 この扉が、洗浄室に備わっている『身体や道具の洗浄以外に、もう一つ重要な機能』なのかって?
 前にそんなことを言ってただろ、って?
 よく覚えててくれるよな。さらっと言ったことなのに。
 すまない、この扉は、その機能のことではないんだ。
 その機能については、また、おいおい。


 *────


 脱出ポッドの外でいとまを潰す。
 しとしとと降る雨。

(……お)

 雨に濡れた視界の端、地面に刺さっている1本の棒。
 初日に立ててそのまま放っておいた日時計が、雨の中でも根気強く立っている。
 だが……雨に濡れた地面は緩み、今にも倒れてしまいそうなほど傾いている。

(……ごくろうさま。助かったよ)

 役割を終えてもはたらこうとする健気な奴だ。
 この辺で供養してやろう。
 日時計の棒を倒し、地面を均しておく。

 切り倒したカオリマツの幹も、雨に濡れてしまっている。
 こうして雨に打たれて乾燥してと繰り返していくと、木材の含水率が下がっていくらしい。
 この世界では製造装置が乾燥までやってくれるようだから、必要な工程ではないが、こうして放っておいてもすぐさま痛んだり腐ったりしてしまうわけではないのだと思う。
 あんまり長く放置せざるをえないようなら、地表からちょっと放しておくといいかもしれない。
 時間があったらやっておこう。

「――お待たせ、フーガくん」

 脱出ポッドの前面のハッチが開く。
 そこには、普段着に着替えたカノンの姿。

「了解。次は俺が洗浄室を借りるよ。……先に手荷物だけ受け取って貰っていい?」
「んっ。わかった」

 カノンに手荷物……空になった携行水パックや携帯食料、捕獲したウナギモドキの入った革袋を渡す。
 濡れた衣服は渡さずに持ったまま。このまま洗浄室で乾燥させてしまおう。

「じゃ、あとで」
「んっ。待ってるね」

 ……こういうとき、一人じゃないって、いいな。


 *────


「……ふぃー、乾いた乾いた」
「おかえり。フーガくん」
「脱出ポッドの中に入って、ようやく帰還という感じもするな。
 ただいまカノン。そしておかえり」

 ただいま、というカノンの返事を聞きながら、洗浄室から脱出ポッドの中へ。
 服も身体もすっかり乾いた。所要時間は相変わらず5分。
 いやぁ、果てしなく便利だな洗浄室。
 これなら濡れ鼠になっても、何の問題もない。
 雨の日の探索も、大して億劫ではないというものだ。

 正面ハッチの付近に立ててある衣類スタンドには、既にカノンのレザーコートが掛けられている。
 そこに自分のレザーコートも掛ける。
 これで完全に、帰宅完了だ。

「脱出ポッドの中は……快適だな。
 湿度もコントロールされてるんだよな、たしか」
「外はちょっと、じめじめしてたもんね」
「霧は出てないけど、相当湿度は高そうだ」

 今のセドナは真昼間。
 気温が上がって水蒸気も飽和しにくくなっているはずだ。
 逆に言えば、これから夜になるまで雨が降り続け、温度が下がるようなことがあれば、このあたりでは霧が発生するかもしれない。
 樹林帯の地表では水分が乾燥しにくいだろうし……。

「ウナギモドキの入った革袋って、どうしてる?」
「ちょっと水が滴ってたから、ハッチの外に吊るしてある」

 おっと、じゃあさっさとどうにかしたほうが良いか。
 技能やら実績の確認は、もろもろが終わった後でいいだろう。

「じゃあ、製造装置で木製の水桶をパパっと作ってみようか。
 そこに入れとけばポッドの中に持ち込んでも大丈夫だし」

 ついでに言えば、縦長にして、そのまま分析装置に掛けられるような形状がベストだ。
 飼育したり、観察したりするわけではない。
 だからつくるのは、水桶というよりは、大きめの円筒容器だな。

 カノンの了承を得たので、製造装置でパパっと作る。
 形状も用途もはっきりしているし、今回はそのまま切り出す形にするので凝らすような工夫もない。
 そうして出来上がった容器は、

「……相変わらず、売り物にできそうだな」
「綺麗な木目、だね」
「これが1分クッキングでできるっていうんだから、製造装置って神業だよなぁ」

 高さ25cmほど、幅10cmと少々、厚み1cmほどの、木を円筒状に削ってつくられた蓋つきの器。
 容積は単純計算で……うん、2Lくらいだな。
 これだけあればあのウナギモドキも収容できるだろう。

 容器を持ってハッチの外へ。
 そこに置いてあった革袋の中から、ウナギモドキを移し替える。
 ……おまえ、おとなしいな。
 諦めたのか、それとも状況を理解していないのか、どちらだ。
 お前はいまや、まな板の上の鰻やぞ。

「おっけーカノン。こんな感じになりました。中見る?」
「うん。……わっ、綺麗な、木目だね」
「容器の紋様を映しているみたいだ」

 容器の中を狭そうに泳ぐウナギモドキは、容器の内側を映した綺麗な木目調。
 あれ、こいつもしかして観賞魚としての価値も高いのでは?
 いやいや、いまは食材としての適性を調べるべきだ。
 さっそく分析装置に掛けてみよう。


 *────


 ところで。
 俺たちはこれまでにもいくつか、この星で採取した資源を分析装置に掛けてきた。
 川の水、樹木、草、茸、岩石。
 それらには生命も含まれてはいたが、動物は含まれていなかった。
 動く生き物を入れるのは、これがはじめてだ。
 では、そうした存在に対して、分析装置はいかような分析結果を返すのか。

 答えはこうである。

 ――――――――
 ■鑑定結果
 未登録

 ■計測結果
 質量:216.38g
 容積:――
 密度:――
 温度:――

 ■抽出可能成分
 ※未登録|(魚膠)
 ※ゼラチン質|(アイシングラス)

 ■適正評価
 【食材適正】不明
 ――――――――

 ……よく、がんばった。
 分析装置は、未知の生命という存在に対して、非常に頑張って分析しようとしてくれたと言える。
 ぶっちゃけ、ここまで頑張ってくれたのはちょっと予想外で困惑している。
 えっ、こいつから採れるの。

 本来ならば、質量以外はなにもわからないのが普通なのだ。
 なにせ、この存在からどんな成分が抽出できるにせよ、この生き物が未知である以上、その抽出方法がわからないのだから。
 植物であれば、破砕・蒸留冷却など、ある程度画一的な抽出プロセスが存在する。
 岩石も同様だ。基本的には破砕・融解・分離する。
 だが生物については、そうした抽出プロセスがまったく一定でない。
 それぞれの生き物、それぞれの成分ごとに、個別の抽出プロセスが存在する。
 ゆえに未知の生物から抽出できる成分というのも、本来であれば未知なのだ。

 今回のウナギモドキの抽出可能成分に既に名前が上がっているのは、この存在が地球上の存在に似ていると仮定して、有名な抽出方法をちょっと試してみたら既知の成分が抽出できちゃった、的な結果なのではないだろうか。
 なんか米印ついてるけど、この米印の意味はよくわからない。
 というか例外的な事象を初っ端から出さないでくれ、分析装置先生!

 ちなみに、食材適正が不明なのは宜なるかなというものである。
 抽出可能成分が不明なのに可食判定なんてできるわけがない。
 食不適とかではない以上、少なくとも人間の顎で破砕可能な硬度であるとは思う。


 *────


「ね、フーガくん」
「……なんでしょう、カノンさん」
「アイシングラスって、なに?」
「……降参サレンダーします」

 必死でスルーしようとしていたのだが、カノン的に一番気になったのはそこらしい。
 ゼラチン質って書いてあるし、ぷるぷるしてるんじゃないかな。
 コラーゲンとかのお仲間ではないのかな。
 俺が気になったのは魚膠うおにかわ、すなわち「にかわ」だ。
 おまえ、やっぱり鰻なんじゃないのか……?

「食べられ、そう?」
「なんというか、やっぱり鰻っぽいような……」

 少なくとも現状見えている範囲だと鰻が一番近い。
 アマゾン川っぽいというモンターナの指摘を受けるなら、あるいはカンディルか?
 あいつって確かウナギカテゴリじゃなかったっけ。 ナマズだったっけ?
 あいつ、髭があったような、なかったような……。

「よし、カノン。こいつは食おう。食って確かめよう」
「……きょーじゅも、言ってたもんね」

 分析装置がお手上げのものは『いっぺん食ってみるしかないねん』と。
『不思議なもんでな。人間の身体は、だいたいのアカンもんは受け付けんのや。……だから、ガンガン口に入れてけばええんや』と。
 りんねるの教え子として、その教えを継承していこう。

「うむ。……よし、一応【危機感知】をつけて食おう。
 それで味覚と嗅覚を敏感にさせとけば、多少は生存確率も上がるだろう」

 この生物に含まれる毒の致死量が0.01mg/kgとかだと、もはやどうしようもないが。
 多少の生物毒なら、人間の身体は打ち克てるはずだ。
 俺は死なんぞ。技能スロットに【危機感知】をセット。

「でも、どうやって食べる? 調理道具、まだない、よね」
「今回は製造装置に『蒸し』てもらう」
「えっ、できるの?」
「前に家具つくってた時にちらっとタグが見えたんだけど、いくつかの調理……というか下処理はできるみたいだ。
 たぶん、資源の一次加工の扱いなんだろう」

 料理方面はダメダメな製造装置先生だが、以前木材を加工して家具を作ろうとしていた時に、簡易加工タグの中に「蒸煮じょうしゃ」があるのを見た。
 蒸煮とは蒸し煮、つまり熱した水蒸気にあてるということだろう。
 そうした資源の加工作業的な工程なら、製造装置にもできるらしい。
 ちなみに、他の簡易加工方法には「加熱」「煮沸」「蒸留」もあった。
 「加熱」は物体を設定温度までそのまま熱するだけ。素焼きですらない。
 「煮沸」は水の中に物体を入れて沸騰するまで熱するだけ。煮物ですらない。
 「蒸留」は液体資源を蒸発するまで加熱して、蒸発した気体を冷やして回収する。
 これは飲料水を精製するときにも使われていた処理方法だ。
 製造装置に可能な「調理方法」はこの4つだけ。
 あとは調理方法と言っていいのか怪しいが、粉砕や冷凍などもできる。
 油で揚げるとか、油で炒めるとか、火で焼くとか言ったことはできない。
 この4つだけが可能なのは、おそらくこれらの方法が、製造装置の裏側で無限供給されていると思われる工業用水を用いた「資源の加工処理」として扱われているためだ。
 つまりこれらの調理方法は、製造装置的には料理ではないのだ。
 製造装置先生、貫禄のメシマズムーブである。
 なんというか、理系メシマズキャラを見ている気分になるよな……。

「こいつウナギっぽいから、蒸したら白身魚的な感じで食えるのではないかと。
 まるまる蒸すだけだから、そのあとは自分で捌かないといけないけどな」
「じゃあ、おはしも、いる?」
「おお、たしかに。時間も押してるから、今回は割りばし感覚でちゃちゃっと作っちゃおう」

 カノンの提案を受けて、この機会に木箸も作ってしまうことにした。
 ついでに、2、3枚の木製の薄い取り皿もつくる。

「まとまった木材が採取できたのはよかったよな」
「欲しいときに、なんでも作れるね」

 カオリマツとかいう万能資源よ。
 頑張って1本切り倒した甲斐があった。
 いまは割りばしや紙皿感覚で使えるものが欲しいだけなので、製造装置の提示する参考図そのままで箸と皿を発注する。

 ……で、できあがったのがこちらになります。

「おお、ちょっと上品な箸と皿。順調に生活用品が増えていく」
「これで、味見はできる、ね?」

 今回はじっくり作っている暇がないからパパっと作ってしまったが、今後食生活が豊かになってくるようならば、食器類も本腰入れて作りたいところだ。
 せっかくだし、玄武岩や花崗岩の食器も作りたい。
 調理器具も同様だ。鍋とかあれば調理ができる。

 さて、ではいよいよ本題だ。
 ウナギモドキを加工してみよう。

 果たして、食えるのか、それとも――
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