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17 ミルキィ・メタモルフォーゼ
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工場の敷地内は滅茶苦茶になっていた。
夕暮れの空に炎が吹き上がり、黒煙がもうもうと立ち込めていく。
トロワが生じさせた謎の巨大な怪物によって建物という建物が破壊され、あちこちから火災が発生してもくもくと黒い煙が巻き上がっている。
今日が休業日だったお陰で人的被害が無いのが幸いだが、このままでは工場を越えて町にまで被害が及びかねなかった。
「くそ、こうなっては一度引くしか……!」
汗だくになったジョンの呟きを聞き、抱えられていたミルキィはじたばた暴れ出す。
「引くですって!? 冗談じゃないわよ! そんな無様、許すもんですか!」
「ですが、このままでは埒があきません!」
余裕のないジョンの返事に、ミルキィは勢いをつけて弟の腕から飛び出してしまう。
「姉さん!」
慌てて後方を振り返るジョン。背を向けて立つミルキィの前に、もはや最初の何倍にも膨張した黒い赤ん坊……大きさを考慮すると、巨人と呼ぶべきかもしれない……が迫ってきた。
「姉さん、危険です!」
「この私がやられっぱなしで、尻尾を巻いて逃げるわけないでしょ!」
叫ぶミルキィの帽子が、火災から生じた爆風で吹き飛ばされていく。赤銅色の髪の隙間から生える一対の角が、彼女もまた人間ではないことを証明していた。
「世間知らずのガキンチョに、このミルキィ・ホワイトローゼが負けてたまるもんですか!!」
そう叫ぶや否や、ミルキィは何処からともなく取り出した小瓶を手に取る。栓を開け、中に入っていた白い液体をミルキィは豪快に飲み干した。
豪華なドレスを着てやる仕草ではないが、何故か様になっていた。
「ぷはっ! ……ふふ、ふふふふふ、来たわよ、来たわよぉおお……っ!」
殻になった瓶を放り、ミルキィは低い声で笑い出す。その体から噴き出す不可視の力を感じ取り、ジョンは目を見開いた。
「姉さん、まさか……ここで!?」
「ここでやらなきゃ、いつやるって言うのよ!」
怒鳴り返すミルキィの髪が、ぶわりと吹き上がった。背を丸め、伸びをするように両腕を開くと、それに合わせて彼女の体格がむくむくと膨れ上がっていく。
びりり、とドレスの生地が破れていく、耳障りな音が聞こえた。
「いけません姉さん! そのお姿になっては、ドレスが……!」
ジョンの制止の声はもはや意味を為さない。ミルキィの体は、元々高かった背を遥かに凌ぐほど巨大化し、下半身は人間のそれではなく、逞しい牛の体となって地面を四つの蹄が打ち鳴らしていた。
「そのお姿では、丸出しになります!! ―――臍が!!」
「ぶもぉおおおおおおおおお!!」
高揚の雄叫びをあげるミルキィの声に、ジョンの声はかき消された。
「な、何だありゃあ……!?」
被害を免れている倉庫の陰から、クレシアに背負われたウィルが、唖然として呟く。
「解析、しました。あれは、タウルス族、です」
クレシアは、ウィルという荷物を背負っていることを全く感じさせない速度で走ってきたにも関わらず、息の一つも乱さずに答えた。
目の前の通路は、破壊された倉庫や塀の残骸で埋もれてしまったため、遠回りをしてトロワに近付こうとしていたところ、突然牛のような咆哮が聞こえ、そしていきなり巨大な半人半牛の影が現れたのだった。
「タウルス……? あの〈移民〉の女の方か?」
「人間界における、タウルス族の、呼称については、私は把握しておりません。ただ、魔界では、あのような、牛型の亜人を、タウルス族と、分類しております。農耕分野において、総合生産量の主力を担う、種族のひとつ。いわば農民、です」
クレシアの言葉に、ウィルは顔を顰めた。
「また魔界って……こんな時までごっこ遊びなんて、」
そう言って、ウィルは急に無言になった。
「……ウィル様? 如何、なさいましたか?」
反応がなくなったウィルを、クレシアは僅かに首を捻って窺う。
「……あの、さ。もしかして……ごっこ遊びじゃない、のか……?」
引き攣った笑みを浮かべながら、ウィルはそんなことを聞いてきた。クレシアは僅かに無言になり、言外にその言葉を不思議がっている様子だった。
「その質問の、意図が読めません。ウィル様、私はごっこ遊び、なるものを、知りません」
「えっと、だから……もしかして、魔界だとか王子だとかって、本当のことなのか?」
「私も、トロワ様も、ウィル様に虚偽を、伝えたことは、一度もございません」
何を言っているんだ今更。
別にクレシアがそう言ったわけではないが、まるでそう言われたような気がして、ウィルは絶句してしまった。
「おとぎ話じゃ、ないのか……!?」
魔界も魔王も、子供の頃に聞かせられたおとぎ話でしかないと思っていた。まさか、実在しているなんて信じたこともなかった。いや、幼い頃なら、いつか本当に魔王がこの世界を滅ぼしてしまうのではと考えて、怖くなって夜眠れなくなることもあったけれど。
だが、おとぎ話だと言うのなら、今ウィルの目の前で広がっている光景は何なのだ。
「ぶもぉおおおおおおっ!!」
再び咆哮が響き、タウルス族の『誰か』が、その巨体からは信じられない速さと勢いで、目前の黒い巨人に向かって突っ込んでいく。乱暴に踏み荒らされる地面が土煙を上げ、遠くから見ていたウィル達の足元にまで振動が伝わってくるかのようだった。
「あんなのが突っ込んで来たら、トロワが……っ!」
思わずウィルはクレシアの肩に置いていた手を握り締める。
「轢き潰してやるわよぉおおおおっ!!」
暴れ牛となったタウルス族……魔法薬によって魔力膨張状態となったミルキィは、体中に満ちる熱く激しい魔力とそれに伴う高揚感に凶悪な笑みを浮かべ、まさに嵐のような勢いでトロワに迫ってきた。
「ぴゃあああああっ怖いよぉおおおおおおっ!!」
こちらも負けずに大声で悲鳴を上げたトロワ。それに合わせて、黒い巨人の両手がミルキィを待ち構えるように前方へ構えられた。
「どっせぇええええい!!」
随分と勇ましい掛け声と共に、ミルキィと黒い手は両手でつかみ合い、そのまま拮抗状態になる。どちらも全力で相手を押し返そうとしており、ミルキィの蹄が踏ん張りきれずに地面をズズッと滑っていく。
「こ、この私と互角に押し合えるなんて……っ!?」
予想だにしていなかった状況に、ミルキィの顔に焦りが浮かんだ。ただ泣いて駄々をこねているだけの子供に、こんなにも苦戦するなんて思ってもいなかったのだ。
「……ふざけんじゃ、ないわ、よぉおおおおっ!!」
腹の底に力を込めて、ミルキィは四足の蹄で地面を押し退ける。ぐぐ、とミルキィの体が僅かに前進し、黒い手は同じ分だけ後方へ押されていく。
「来ないでぇっ! 怖いからあっち行ってよぉおおおっ!」
泣きじゃくるトロワが叫び、その瞬間に彼を包んでいた球状の障壁が一層強く光り輝く。
「ぶ、もぉおおっ!?」
眩しさに目を細めたミルキィの顔が、驚愕に歪む。その巨体を黒い手が持ち上げ、ミルキィの蹄は踏みしめる大地を奪われて空しく空を蹴る。
まるで気に入らない玩具にそうするかのように、黒い手はミルキィを空へ向かって思いっきりぶん投げた。
そう、ぶん投げたのだ。
「ぶもぉおおおおおおお! ぉおおおおぉぉぉ……」
ミルキィの声が虚空に響き、そして遠ざかっていく。綺麗な放物線を描き、彼女の姿は豆粒のように小さくなり、そして空の向こうへ消えた。
「姉さん!! 待ってください姉さああああん!!」
ジョンはもはやトロワのことなど眼中にもなく、遥か彼方へ飛んで行った姉を追いかけるべく走り出す。
「ふわあああああん!! みんなが僕をいじめるよぉおおおお!! 助けておとうさまぁああああ!!」
そしてトロワもまた、周囲の状況を顧みることもせずに泣き喚き、それに同調して黒い巨人は手足をばたつかせて暴れまわる。
「何なんだよ、これは……」
一連の流れを見て、もはや何度目か分からない台詞を、ウィルはまた口にした。
夕暮れの空に炎が吹き上がり、黒煙がもうもうと立ち込めていく。
トロワが生じさせた謎の巨大な怪物によって建物という建物が破壊され、あちこちから火災が発生してもくもくと黒い煙が巻き上がっている。
今日が休業日だったお陰で人的被害が無いのが幸いだが、このままでは工場を越えて町にまで被害が及びかねなかった。
「くそ、こうなっては一度引くしか……!」
汗だくになったジョンの呟きを聞き、抱えられていたミルキィはじたばた暴れ出す。
「引くですって!? 冗談じゃないわよ! そんな無様、許すもんですか!」
「ですが、このままでは埒があきません!」
余裕のないジョンの返事に、ミルキィは勢いをつけて弟の腕から飛び出してしまう。
「姉さん!」
慌てて後方を振り返るジョン。背を向けて立つミルキィの前に、もはや最初の何倍にも膨張した黒い赤ん坊……大きさを考慮すると、巨人と呼ぶべきかもしれない……が迫ってきた。
「姉さん、危険です!」
「この私がやられっぱなしで、尻尾を巻いて逃げるわけないでしょ!」
叫ぶミルキィの帽子が、火災から生じた爆風で吹き飛ばされていく。赤銅色の髪の隙間から生える一対の角が、彼女もまた人間ではないことを証明していた。
「世間知らずのガキンチョに、このミルキィ・ホワイトローゼが負けてたまるもんですか!!」
そう叫ぶや否や、ミルキィは何処からともなく取り出した小瓶を手に取る。栓を開け、中に入っていた白い液体をミルキィは豪快に飲み干した。
豪華なドレスを着てやる仕草ではないが、何故か様になっていた。
「ぷはっ! ……ふふ、ふふふふふ、来たわよ、来たわよぉおお……っ!」
殻になった瓶を放り、ミルキィは低い声で笑い出す。その体から噴き出す不可視の力を感じ取り、ジョンは目を見開いた。
「姉さん、まさか……ここで!?」
「ここでやらなきゃ、いつやるって言うのよ!」
怒鳴り返すミルキィの髪が、ぶわりと吹き上がった。背を丸め、伸びをするように両腕を開くと、それに合わせて彼女の体格がむくむくと膨れ上がっていく。
びりり、とドレスの生地が破れていく、耳障りな音が聞こえた。
「いけません姉さん! そのお姿になっては、ドレスが……!」
ジョンの制止の声はもはや意味を為さない。ミルキィの体は、元々高かった背を遥かに凌ぐほど巨大化し、下半身は人間のそれではなく、逞しい牛の体となって地面を四つの蹄が打ち鳴らしていた。
「そのお姿では、丸出しになります!! ―――臍が!!」
「ぶもぉおおおおおおおおお!!」
高揚の雄叫びをあげるミルキィの声に、ジョンの声はかき消された。
「な、何だありゃあ……!?」
被害を免れている倉庫の陰から、クレシアに背負われたウィルが、唖然として呟く。
「解析、しました。あれは、タウルス族、です」
クレシアは、ウィルという荷物を背負っていることを全く感じさせない速度で走ってきたにも関わらず、息の一つも乱さずに答えた。
目の前の通路は、破壊された倉庫や塀の残骸で埋もれてしまったため、遠回りをしてトロワに近付こうとしていたところ、突然牛のような咆哮が聞こえ、そしていきなり巨大な半人半牛の影が現れたのだった。
「タウルス……? あの〈移民〉の女の方か?」
「人間界における、タウルス族の、呼称については、私は把握しておりません。ただ、魔界では、あのような、牛型の亜人を、タウルス族と、分類しております。農耕分野において、総合生産量の主力を担う、種族のひとつ。いわば農民、です」
クレシアの言葉に、ウィルは顔を顰めた。
「また魔界って……こんな時までごっこ遊びなんて、」
そう言って、ウィルは急に無言になった。
「……ウィル様? 如何、なさいましたか?」
反応がなくなったウィルを、クレシアは僅かに首を捻って窺う。
「……あの、さ。もしかして……ごっこ遊びじゃない、のか……?」
引き攣った笑みを浮かべながら、ウィルはそんなことを聞いてきた。クレシアは僅かに無言になり、言外にその言葉を不思議がっている様子だった。
「その質問の、意図が読めません。ウィル様、私はごっこ遊び、なるものを、知りません」
「えっと、だから……もしかして、魔界だとか王子だとかって、本当のことなのか?」
「私も、トロワ様も、ウィル様に虚偽を、伝えたことは、一度もございません」
何を言っているんだ今更。
別にクレシアがそう言ったわけではないが、まるでそう言われたような気がして、ウィルは絶句してしまった。
「おとぎ話じゃ、ないのか……!?」
魔界も魔王も、子供の頃に聞かせられたおとぎ話でしかないと思っていた。まさか、実在しているなんて信じたこともなかった。いや、幼い頃なら、いつか本当に魔王がこの世界を滅ぼしてしまうのではと考えて、怖くなって夜眠れなくなることもあったけれど。
だが、おとぎ話だと言うのなら、今ウィルの目の前で広がっている光景は何なのだ。
「ぶもぉおおおおおおっ!!」
再び咆哮が響き、タウルス族の『誰か』が、その巨体からは信じられない速さと勢いで、目前の黒い巨人に向かって突っ込んでいく。乱暴に踏み荒らされる地面が土煙を上げ、遠くから見ていたウィル達の足元にまで振動が伝わってくるかのようだった。
「あんなのが突っ込んで来たら、トロワが……っ!」
思わずウィルはクレシアの肩に置いていた手を握り締める。
「轢き潰してやるわよぉおおおおっ!!」
暴れ牛となったタウルス族……魔法薬によって魔力膨張状態となったミルキィは、体中に満ちる熱く激しい魔力とそれに伴う高揚感に凶悪な笑みを浮かべ、まさに嵐のような勢いでトロワに迫ってきた。
「ぴゃあああああっ怖いよぉおおおおおおっ!!」
こちらも負けずに大声で悲鳴を上げたトロワ。それに合わせて、黒い巨人の両手がミルキィを待ち構えるように前方へ構えられた。
「どっせぇええええい!!」
随分と勇ましい掛け声と共に、ミルキィと黒い手は両手でつかみ合い、そのまま拮抗状態になる。どちらも全力で相手を押し返そうとしており、ミルキィの蹄が踏ん張りきれずに地面をズズッと滑っていく。
「こ、この私と互角に押し合えるなんて……っ!?」
予想だにしていなかった状況に、ミルキィの顔に焦りが浮かんだ。ただ泣いて駄々をこねているだけの子供に、こんなにも苦戦するなんて思ってもいなかったのだ。
「……ふざけんじゃ、ないわ、よぉおおおおっ!!」
腹の底に力を込めて、ミルキィは四足の蹄で地面を押し退ける。ぐぐ、とミルキィの体が僅かに前進し、黒い手は同じ分だけ後方へ押されていく。
「来ないでぇっ! 怖いからあっち行ってよぉおおおっ!」
泣きじゃくるトロワが叫び、その瞬間に彼を包んでいた球状の障壁が一層強く光り輝く。
「ぶ、もぉおおっ!?」
眩しさに目を細めたミルキィの顔が、驚愕に歪む。その巨体を黒い手が持ち上げ、ミルキィの蹄は踏みしめる大地を奪われて空しく空を蹴る。
まるで気に入らない玩具にそうするかのように、黒い手はミルキィを空へ向かって思いっきりぶん投げた。
そう、ぶん投げたのだ。
「ぶもぉおおおおおおお! ぉおおおおぉぉぉ……」
ミルキィの声が虚空に響き、そして遠ざかっていく。綺麗な放物線を描き、彼女の姿は豆粒のように小さくなり、そして空の向こうへ消えた。
「姉さん!! 待ってください姉さああああん!!」
ジョンはもはやトロワのことなど眼中にもなく、遥か彼方へ飛んで行った姉を追いかけるべく走り出す。
「ふわあああああん!! みんなが僕をいじめるよぉおおおお!! 助けておとうさまぁああああ!!」
そしてトロワもまた、周囲の状況を顧みることもせずに泣き喚き、それに同調して黒い巨人は手足をばたつかせて暴れまわる。
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