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二話目:思えば人生、理不尽に満ちている
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友則は大学での就活に失敗して、一浪で就職した。
そこはいつも求人が出ているような会社で、後に入社してからブラック企業だと知った。
一見、面接では人の良さそうな面接官で安心していた。
しかし、会社全体がブラックなのかはたまた自分が配属されたところの上司だけが
ブラックなのかまでははっきりとは分からなかったが、入社時からその会社はおかしかった。
大学では成績が悪かったわけではないが、ギリギリまで仲間と活動していたサークルにかまけて結局、初期の就活を疎かにしてしまっていた。
就活が大事だとは思ったが、そこは元来の楽天家というか能天気さで
最後の青春ではないが短くなった学生時代をギリギリまで謳歌したいと遊びすぎたのだ。
そして1,2社で受からなくても20社くらい受ければ一社は色よい返事があるだろうと
なめてかかった就活は全敗で、他のみんなが社会人になる中、就活浪人するはめになる。
それでもまだ当初は笑って皆を送り出す余裕を見せていられたが、
皆が新入社員として忙しくする中、登録した派遣は低給金の変わりに暇で
時間があれば友人にラインをするが、忙しいとの返事ばかりが目立つようになる。
一年目に就職したのではないので新入社員の研修の話題に乗れない。
少しづつ、周囲とのズレを感じても見ない振りをして内心焦りながら
やっと正社員の職を見つけた時は柄にもなく声を上げて喜んだ。
しかし所属したその部署の上司は最悪だった。
まず、仕事を教えてくれなかった。
これには語弊があるだろうが、何と言えばいいのか、彼自身がろくに仕事が出来ず
その彼が教えてくれる仕事がミスばかりで、その上、教え方が下手で覚えられない。
そうしているうちに実践投入。しかし、まだ理解し切れていないのに
なんだか仕事の出来ない上司は苦手で自分がしたくない難しい案件ばかりを
新入社員の友則に押し付ける。当然、そこで隠されていた能力が開花して
チートで仕事を乗り切れるなんて有能さはなく友則はミスをする。
ミスをすれば駄目社員の烙印を押され、居心地の悪い思いをした。
さらに最悪だったのが上司の尻拭いまでさせられたことだ。
ミスを許されない仕事でミスをする。上司も自分が駄目なことは理解しているらしい。
そしてそれを一人で追うのがいやらしく何かにつけて分からないながらも
自分なりに仕事を一人で覚え始めた友則に半分押し付けようとしてくる。
見直しをしといてくれないか?とても上司の言葉とも思えない下手に出た声で
友則に書類を渡してくる。自分の仕事に上乗せさせられる上司の仕事。
その上、間違うと全部友則のせいにしてなじってくる悪質さがあった。
文句を言いたくても上司だから言えない理不尽さ。それを友則は覚えた。
毎日、何か謝っている。そんな毎日の中でさらに社内いじめが勃発する。
後で知ったことだが、主犯はその上司だったらしい。
気の毒がる同僚がこそりと教えてくれることがあった。
机の上にあった書類が汚されている。飲み会の席に自分だけ欠席にされている。
自分だけ時間をわざと10分だけ遅刻するような細工をされる。
なぜ、上司がそんな陰湿な行為をしていたのかは分からない。
友則の評価が下がれば当然、その上司の責任も問われるのに彼はしていたらしい。
いつも彼の分も頑張っていて感謝されてもいいはずなのにされない理不尽。
誰も味方のいない会社。出来なければ帰れない仕事の山に定時で帰っていく同僚。
いいスケープゴートよねと誰かが言っているのを聞く。
ほらあの人、重役の息子よね。と事情に詳しいらしいお局が上司のコネ入社を囁く。
会社を辞めればいいのはわかっていた。
でもやめた後は?とその後のことがちらつくと引き出しに用意してある辞表が出せない。
いつから友人と遊びに行っていない?
趣味の釣りに出かけたのはいつだっただろう?
キリキリと胃の痛む毎日に仕事が出来ない駄目社員コンビの烙印。
そんな時だった。ふと何かがはちきれる様に吹っ切れて会社を辞めようと思ったのは。
会社で倒れて病院に運ばれる救急車の中でそう決意した。
やめよう、と。もう自分に優しくない環境にいることはないと
草臥れたスーツ姿の友則はやめなかったことに後悔した。
ガンガンガンガンッ
思考を異世界にくる前の日本に飛ばしていた友則はその鉄を叩く音に
我を取り戻す。
友則は召喚された部屋から出され赤のボンテージの女が先導して促されるまま
どこに行くとも分からない道を歩いてきた。廊下の下の床ばかり見てきたので
自分がどんな場所を通ってきたかも周囲の状況も把握していなかった。
うるさい音に顔を上げれば、そこには地獄を思わせる世界が広がっていた。
「牢屋…?」
召喚された部屋から一度も日光を浴びる地上に出た様子はなかったがまさか
こちらを見て囚人の新人を冷やかしているのかまたは前方の女のほうを威嚇しているのか
鉄柵を手やまたは食器だろう皿やスプーンで叩く汚い男たちがこちらを見て
騒いでいる。その目は一つの牢に複数ありどれも汚く濁って血走っている。
平和な日本での日常からかけ離れた様に友則は驚いて声が出なくなってしまう。
日本でも理不尽な思いはしてきたがこれは次元が違う。
なんで、罪も犯していない善良な市民の友則がこんな
犯罪者集団の檻の前にいなければいけないのか?パニックになりかけて腰が引け
無意識に逃げようとして繋がれていた縄が張り、動きを止められる。
「いや、だ。こんな場所…。」
足を止めてしまった友則にボンテージの女が振り返る。じっと怯える友則を見た後
馬鹿にした様子で鼻を鳴らした。
「はん、男の癖にだらしない。…ちやほやされないと満足しない巫女様でもないだろう。
いいからこっちへ付いてきな。歩かないなら、そこの一番汚い牢屋に押し込めるよ」
無慈悲な女が顎をしゃくり示す牢屋は一番、友則たちを見て反感を表していた牢屋だ。
ざっと顔を出しているや面だけで10人はいる。皆くさそうで痩せてはいるがごつい
連中ばかりだ。…あんな牢に入れられて生きていける自信がない。
友則は覇気のない足取りで諦めたのか歩き始めた。
「ほら、お前の牢だ。さっきの牢よりずっとマシだろ」
あれからまたさらに奥へと進んでその奥の突き当たりにある牢の前に立ち止まった。
女は腰から下げた鍵で牢屋を空けると中に入るように友則を促す。
確かにこの奥まで来ると中には誰もいないのか静かだ。
さっきの大人数をつめた牢より一人牢の様子のこちらの方がマシだろう。
友則はため息をついて牢屋の中に納まった。
「まあ、同居人は女みたいなやつだからうちらが呼ぶまでよろしくやんな。」
じゃあな、と軽い置き台詞をおいて背中を向けた彼女に
一人じゃなかったのか?と牢を慌てて見回すが、薄暗いため誰かいるのかすぐには
分からなかった。
しーんと静まる牢内。同居人がいるということが、逆にお化けが同居している
牢に押し込められたように薄気味悪く友則には恐ろしかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
会社についての部分は自分のイメージで単なる空想です。
こんな会社だったら自分なら即逃げるけど。
友則は大学での就活に失敗して、一浪で就職した。
そこはいつも求人が出ているような会社で、後に入社してからブラック企業だと知った。
一見、面接では人の良さそうな面接官で安心していた。
しかし、会社全体がブラックなのかはたまた自分が配属されたところの上司だけが
ブラックなのかまでははっきりとは分からなかったが、入社時からその会社はおかしかった。
大学では成績が悪かったわけではないが、ギリギリまで仲間と活動していたサークルにかまけて結局、初期の就活を疎かにしてしまっていた。
就活が大事だとは思ったが、そこは元来の楽天家というか能天気さで
最後の青春ではないが短くなった学生時代をギリギリまで謳歌したいと遊びすぎたのだ。
そして1,2社で受からなくても20社くらい受ければ一社は色よい返事があるだろうと
なめてかかった就活は全敗で、他のみんなが社会人になる中、就活浪人するはめになる。
それでもまだ当初は笑って皆を送り出す余裕を見せていられたが、
皆が新入社員として忙しくする中、登録した派遣は低給金の変わりに暇で
時間があれば友人にラインをするが、忙しいとの返事ばかりが目立つようになる。
一年目に就職したのではないので新入社員の研修の話題に乗れない。
少しづつ、周囲とのズレを感じても見ない振りをして内心焦りながら
やっと正社員の職を見つけた時は柄にもなく声を上げて喜んだ。
しかし所属したその部署の上司は最悪だった。
まず、仕事を教えてくれなかった。
これには語弊があるだろうが、何と言えばいいのか、彼自身がろくに仕事が出来ず
その彼が教えてくれる仕事がミスばかりで、その上、教え方が下手で覚えられない。
そうしているうちに実践投入。しかし、まだ理解し切れていないのに
なんだか仕事の出来ない上司は苦手で自分がしたくない難しい案件ばかりを
新入社員の友則に押し付ける。当然、そこで隠されていた能力が開花して
チートで仕事を乗り切れるなんて有能さはなく友則はミスをする。
ミスをすれば駄目社員の烙印を押され、居心地の悪い思いをした。
さらに最悪だったのが上司の尻拭いまでさせられたことだ。
ミスを許されない仕事でミスをする。上司も自分が駄目なことは理解しているらしい。
そしてそれを一人で追うのがいやらしく何かにつけて分からないながらも
自分なりに仕事を一人で覚え始めた友則に半分押し付けようとしてくる。
見直しをしといてくれないか?とても上司の言葉とも思えない下手に出た声で
友則に書類を渡してくる。自分の仕事に上乗せさせられる上司の仕事。
その上、間違うと全部友則のせいにしてなじってくる悪質さがあった。
文句を言いたくても上司だから言えない理不尽さ。それを友則は覚えた。
毎日、何か謝っている。そんな毎日の中でさらに社内いじめが勃発する。
後で知ったことだが、主犯はその上司だったらしい。
気の毒がる同僚がこそりと教えてくれることがあった。
机の上にあった書類が汚されている。飲み会の席に自分だけ欠席にされている。
自分だけ時間をわざと10分だけ遅刻するような細工をされる。
なぜ、上司がそんな陰湿な行為をしていたのかは分からない。
友則の評価が下がれば当然、その上司の責任も問われるのに彼はしていたらしい。
いつも彼の分も頑張っていて感謝されてもいいはずなのにされない理不尽。
誰も味方のいない会社。出来なければ帰れない仕事の山に定時で帰っていく同僚。
いいスケープゴートよねと誰かが言っているのを聞く。
ほらあの人、重役の息子よね。と事情に詳しいらしいお局が上司のコネ入社を囁く。
会社を辞めればいいのはわかっていた。
でもやめた後は?とその後のことがちらつくと引き出しに用意してある辞表が出せない。
いつから友人と遊びに行っていない?
趣味の釣りに出かけたのはいつだっただろう?
キリキリと胃の痛む毎日に仕事が出来ない駄目社員コンビの烙印。
そんな時だった。ふと何かがはちきれる様に吹っ切れて会社を辞めようと思ったのは。
会社で倒れて病院に運ばれる救急車の中でそう決意した。
やめよう、と。もう自分に優しくない環境にいることはないと
草臥れたスーツ姿の友則はやめなかったことに後悔した。
ガンガンガンガンッ
思考を異世界にくる前の日本に飛ばしていた友則はその鉄を叩く音に
我を取り戻す。
友則は召喚された部屋から出され赤のボンテージの女が先導して促されるまま
どこに行くとも分からない道を歩いてきた。廊下の下の床ばかり見てきたので
自分がどんな場所を通ってきたかも周囲の状況も把握していなかった。
うるさい音に顔を上げれば、そこには地獄を思わせる世界が広がっていた。
「牢屋…?」
召喚された部屋から一度も日光を浴びる地上に出た様子はなかったがまさか
こちらを見て囚人の新人を冷やかしているのかまたは前方の女のほうを威嚇しているのか
鉄柵を手やまたは食器だろう皿やスプーンで叩く汚い男たちがこちらを見て
騒いでいる。その目は一つの牢に複数ありどれも汚く濁って血走っている。
平和な日本での日常からかけ離れた様に友則は驚いて声が出なくなってしまう。
日本でも理不尽な思いはしてきたがこれは次元が違う。
なんで、罪も犯していない善良な市民の友則がこんな
犯罪者集団の檻の前にいなければいけないのか?パニックになりかけて腰が引け
無意識に逃げようとして繋がれていた縄が張り、動きを止められる。
「いや、だ。こんな場所…。」
足を止めてしまった友則にボンテージの女が振り返る。じっと怯える友則を見た後
馬鹿にした様子で鼻を鳴らした。
「はん、男の癖にだらしない。…ちやほやされないと満足しない巫女様でもないだろう。
いいからこっちへ付いてきな。歩かないなら、そこの一番汚い牢屋に押し込めるよ」
無慈悲な女が顎をしゃくり示す牢屋は一番、友則たちを見て反感を表していた牢屋だ。
ざっと顔を出しているや面だけで10人はいる。皆くさそうで痩せてはいるがごつい
連中ばかりだ。…あんな牢に入れられて生きていける自信がない。
友則は覇気のない足取りで諦めたのか歩き始めた。
「ほら、お前の牢だ。さっきの牢よりずっとマシだろ」
あれからまたさらに奥へと進んでその奥の突き当たりにある牢の前に立ち止まった。
女は腰から下げた鍵で牢屋を空けると中に入るように友則を促す。
確かにこの奥まで来ると中には誰もいないのか静かだ。
さっきの大人数をつめた牢より一人牢の様子のこちらの方がマシだろう。
友則はため息をついて牢屋の中に納まった。
「まあ、同居人は女みたいなやつだからうちらが呼ぶまでよろしくやんな。」
じゃあな、と軽い置き台詞をおいて背中を向けた彼女に
一人じゃなかったのか?と牢を慌てて見回すが、薄暗いため誰かいるのかすぐには
分からなかった。
しーんと静まる牢内。同居人がいるということが、逆にお化けが同居している
牢に押し込められたように薄気味悪く友則には恐ろしかった。
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会社についての部分は自分のイメージで単なる空想です。
こんな会社だったら自分なら即逃げるけど。
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