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ムー大陸編
41ヒラニプラの王ラ・ムーの憂鬱
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「まだ話しているみたいだね」
邪神の前には、まだ霧の固まりが宙に浮いている。白い綿菓子に見えないこともない。
「一方的にこの国の神がこいつに相談しているんだ、あの装置をどうすればいいかってね」
「それで偉い神様は何と答えているんだい」
「そんなことはお前が何とかしろって言ってるね、こいつらしいけどね。後、僕たちのことを確かに時を越えて来た者たちだと言ったよ、でも、それをこの国の者に言ってはならないともね」
「なぜかな」
「理由は簡単さ、その方が多くの破滅を食べられるからだよ」
「それだけ」
「他に何がある、この国の神は満月の夜にしか降臨することができないらしい。月の力を借りてあの祭壇の像に降りるんだろうね、だから少なくとも次の満月までは、僕たちのことをラ・ムーが知ることはない。次の満月まで29日間、それだけあれば、間に合うかな」
「君の体のことだね」
「もちろん、そうだよ」
いつの間にか霧の固まりは消え失せていた。
「この国の神は天上界に帰って行った。今日の礼拝はもう終わりだ」
アルハザードがグラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「今日は外の散策はしないの」
起きがけにコーヒーを飲んでいる神谷の言葉にアルハザードが「うーん」と唸った。
アルハザードの目の前のテーブルの上には相変わらず書類の束が置かれている。
「どうしようかな、まずはこの書類を覚えてからかな。そんなに時間はかからないけどね。後はこいつの気分次第じゃないか」
アルハザードがおそらく紅茶が入っているであろうグラスを片手に、足元で寝転がっている邪神の方を顎でしゃくった。
「後は、君の体が元に戻るか、それだけだね」
「神谷はいいのかい、もっとギタラが上手くなりたいんだろ」
「いや、僕は自分の力で地道に努力することにするよ」
「そうだね、普通の人間にはその方がいいかもしれないね」
アルハザードがクスリと笑った。
昼食後アルハザードは訓練のために部屋を出て行った。
神谷はギターの練習をしたが、昨晩のヒラニプラの神の言葉が気になってそれに没頭することができなかった。
この国に時を越えて訪れる者が現れし時、大いなる災いが起こる、その時を越えて訪れる者とは、自分たち以外の何者でもない。だとすると、その災いは自分たちによってもたらされるものではないのか。
不意に頭の中にグラムダルクリッチの映像が浮かんだ。今日はラ・ムーからの呼び出しがあるようだ。
間もなく部屋にグラムダルクリッチが入って来た。
「ラ・ムー様がお呼びです、すぐにお連れしろとのことです」
相変わらずこちらの都合などを訊ねる気はないようだ。
ギターを背負って後に続いて部屋を出た。
金色の通路を通って部屋に入ると、ラ・ムーは壁際に置かれた金色の石に腰を降ろし、いつになく神妙な面持ちで「そなたたちは確かに海を越えてやって来たのだったな」と問いかけてきた。
昨日の神との対話がこの王を疑心暗鬼にさせているのか、しかし、今更本当のことを言う訳にはいかない。
「ええ、船が難破してこの島に流れ着いたことは、アルハザードが言った通りです」
「そうか」
ラ・ムーが神谷の言葉をどこまで信じているのかは分からない。
「何か心配なことでもあるのですか」
別に鎌をかけている訳ではない、自分たちがこの国に起こる災いの原因になってしまうことへの懸念だ。
「うーむ、実は王族の間でもそなたたちの存在が話題に上っているのだが、今まで海の向こうから来た者がいるという記録がこの国には全くないのだよ。今、あのアルハザードという男が使っている機械は、元々はこのヒラニプラに住みついていた動物のために作られたものだ。それをあの男はとてつもない早さで習得している。もっとも、肉体的には機械の中で横になっているだけだがね。それでも、あの精神力は私たちの思考の範疇を越えている」
「彼があの容姿でどれ程過酷な生き方を強いられてきたのかを考えれば、その精神力が普通でないこともお分かりになるのでは」
「なるほど、確かにその通りだ。この国で一番強いと言われている闘技場の黄金人にも勝ったらしいな、それを考えればあの黒色人に勝ったということも頷ける」
闘技場のアルハザードと黄金人の試合のことも、すでに耳に入っているらしい。
「彼とはどんな風に知り合ったのだね」
「偶々同じ国に住んでいたというだけですよ。僕はギター弾き、彼は色々な国を放浪していたみたいです」
「色々な国、この島の他にたくさんの国があるということかね」
「僕にも良く分かりませんが、詳しいことは彼に訊いてみてくれませんか」
ここはアルハザードに話を投げるしかない。
ラ・ムーはまだいつもの威厳のある顔つきにはなっていない、困惑の情を隠せないでいる。しかし、次の言葉を継げないのだ。
気まずい沈黙が続いた。
「そうだな、せっかくギタラを持ってきてくれたのだから、少し弾いてはくれぬか」
ラ・ムーの杞憂を払拭するためにギターを弾くことにした。杞憂に終われば良いというのは、もちろん神谷の望みでもある。
神谷はギターを弾きながら、ラ・ムーがいつもよりも深く聴き入っていることを感じていた。その心に応えるために、より丁寧にゆっくりと弾くことに勤めた。
「ラ・ムーが訝しんでいるみたいだよ」
部屋に戻って来たアルハザードが腰を降ろす前に、声をかけた。
「やはり、僕たちが海を越えて来たことを怪しんでいるのかな」
アルハザードが白い石に腰を降ろした、手には冷えた紅茶の入ったグラスを持っている。
「その他には」
「僕と君がどうやって知り合ったのか、とかね」
「でも、まさか僕たちが時を越えてやって来たとは思っていないんだろう」
「思っていないというよりは、確証を持てないという感じかな」
「ならば問題ないよ、少なくとも次の満月の間までは」
「それと、君の訓練に使っている機械は、かつてこの地に生息していた動物のために作られた物を改造したらしいよ」
「ふーん、そういうことか。また少し分かってきたかな」
「どういうこと」
「どうしてあんな機械が存在するのかってことさ。そしてこの国内や周辺に野生の動物が全くいないということもね」
「どうしてなんだい」
「あの増幅器を造る時に人間に使う前に動物実験が行われたのさ。何年、いや何十年に渡ってね、だからこの国には野生の動物がいないのさ」
「その動物たちは残らず死滅して、残っているのは食料としての家畜だけってこと」
「そういうことだろうね」
神谷の前にアイスコーヒーの入ったグラスの乗ったテーブルが現れた。
「野生の動物が全ていなくなるほどの実験か」
アイスコーヒーを手にした。
野生の動物ならば、ヒラニプラに到着する前に通った荒野の中の道路でも遭遇することはなかった。
「その犯人は黒色人だろう。黒い玉から生まれた生物だけでは足りなくて、補職してしまうんだよ。だから、黒色人が増えるほど野生の動物はいなくなるんだ」
「いずれにしても、元凶はあの増幅装置ということになるね」
「そういうことだね」
「ところで、訓練の方はどんな感じなの」
「まあ、相変わらず機械の中で寝ているだけだけど、波動に僕の精神んを同調させることには大分慣れてきたよ。昨日も一昨日もそれまでの倍の時間入ってたしね」
「それについてもラ・ムーは驚いていたよ。彼らの思考の範疇を越えているそうだよ」
「でも、ラ・ムーは僕の訓練に同席して何て言ったと思う、これならば機械にかけている時間を倍にしてみても大丈夫ではないのか、精神が壊れてしまったら、それまでのことだ良いデータが取れる、と言ったんだ。いかにも他人の生体エネルギーを平気で吸い取る者の言葉だろう。他人の命など虫けらほどにしか思っていない。あの長い名前の神同様この国の将来を憂いたいね」
発した言葉とは裏腹にアルハザードがグラスの紅茶を飲み干して、クスリと笑った。
邪神の前には、まだ霧の固まりが宙に浮いている。白い綿菓子に見えないこともない。
「一方的にこの国の神がこいつに相談しているんだ、あの装置をどうすればいいかってね」
「それで偉い神様は何と答えているんだい」
「そんなことはお前が何とかしろって言ってるね、こいつらしいけどね。後、僕たちのことを確かに時を越えて来た者たちだと言ったよ、でも、それをこの国の者に言ってはならないともね」
「なぜかな」
「理由は簡単さ、その方が多くの破滅を食べられるからだよ」
「それだけ」
「他に何がある、この国の神は満月の夜にしか降臨することができないらしい。月の力を借りてあの祭壇の像に降りるんだろうね、だから少なくとも次の満月までは、僕たちのことをラ・ムーが知ることはない。次の満月まで29日間、それだけあれば、間に合うかな」
「君の体のことだね」
「もちろん、そうだよ」
いつの間にか霧の固まりは消え失せていた。
「この国の神は天上界に帰って行った。今日の礼拝はもう終わりだ」
アルハザードがグラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「今日は外の散策はしないの」
起きがけにコーヒーを飲んでいる神谷の言葉にアルハザードが「うーん」と唸った。
アルハザードの目の前のテーブルの上には相変わらず書類の束が置かれている。
「どうしようかな、まずはこの書類を覚えてからかな。そんなに時間はかからないけどね。後はこいつの気分次第じゃないか」
アルハザードがおそらく紅茶が入っているであろうグラスを片手に、足元で寝転がっている邪神の方を顎でしゃくった。
「後は、君の体が元に戻るか、それだけだね」
「神谷はいいのかい、もっとギタラが上手くなりたいんだろ」
「いや、僕は自分の力で地道に努力することにするよ」
「そうだね、普通の人間にはその方がいいかもしれないね」
アルハザードがクスリと笑った。
昼食後アルハザードは訓練のために部屋を出て行った。
神谷はギターの練習をしたが、昨晩のヒラニプラの神の言葉が気になってそれに没頭することができなかった。
この国に時を越えて訪れる者が現れし時、大いなる災いが起こる、その時を越えて訪れる者とは、自分たち以外の何者でもない。だとすると、その災いは自分たちによってもたらされるものではないのか。
不意に頭の中にグラムダルクリッチの映像が浮かんだ。今日はラ・ムーからの呼び出しがあるようだ。
間もなく部屋にグラムダルクリッチが入って来た。
「ラ・ムー様がお呼びです、すぐにお連れしろとのことです」
相変わらずこちらの都合などを訊ねる気はないようだ。
ギターを背負って後に続いて部屋を出た。
金色の通路を通って部屋に入ると、ラ・ムーは壁際に置かれた金色の石に腰を降ろし、いつになく神妙な面持ちで「そなたたちは確かに海を越えてやって来たのだったな」と問いかけてきた。
昨日の神との対話がこの王を疑心暗鬼にさせているのか、しかし、今更本当のことを言う訳にはいかない。
「ええ、船が難破してこの島に流れ着いたことは、アルハザードが言った通りです」
「そうか」
ラ・ムーが神谷の言葉をどこまで信じているのかは分からない。
「何か心配なことでもあるのですか」
別に鎌をかけている訳ではない、自分たちがこの国に起こる災いの原因になってしまうことへの懸念だ。
「うーむ、実は王族の間でもそなたたちの存在が話題に上っているのだが、今まで海の向こうから来た者がいるという記録がこの国には全くないのだよ。今、あのアルハザードという男が使っている機械は、元々はこのヒラニプラに住みついていた動物のために作られたものだ。それをあの男はとてつもない早さで習得している。もっとも、肉体的には機械の中で横になっているだけだがね。それでも、あの精神力は私たちの思考の範疇を越えている」
「彼があの容姿でどれ程過酷な生き方を強いられてきたのかを考えれば、その精神力が普通でないこともお分かりになるのでは」
「なるほど、確かにその通りだ。この国で一番強いと言われている闘技場の黄金人にも勝ったらしいな、それを考えればあの黒色人に勝ったということも頷ける」
闘技場のアルハザードと黄金人の試合のことも、すでに耳に入っているらしい。
「彼とはどんな風に知り合ったのだね」
「偶々同じ国に住んでいたというだけですよ。僕はギター弾き、彼は色々な国を放浪していたみたいです」
「色々な国、この島の他にたくさんの国があるということかね」
「僕にも良く分かりませんが、詳しいことは彼に訊いてみてくれませんか」
ここはアルハザードに話を投げるしかない。
ラ・ムーはまだいつもの威厳のある顔つきにはなっていない、困惑の情を隠せないでいる。しかし、次の言葉を継げないのだ。
気まずい沈黙が続いた。
「そうだな、せっかくギタラを持ってきてくれたのだから、少し弾いてはくれぬか」
ラ・ムーの杞憂を払拭するためにギターを弾くことにした。杞憂に終われば良いというのは、もちろん神谷の望みでもある。
神谷はギターを弾きながら、ラ・ムーがいつもよりも深く聴き入っていることを感じていた。その心に応えるために、より丁寧にゆっくりと弾くことに勤めた。
「ラ・ムーが訝しんでいるみたいだよ」
部屋に戻って来たアルハザードが腰を降ろす前に、声をかけた。
「やはり、僕たちが海を越えて来たことを怪しんでいるのかな」
アルハザードが白い石に腰を降ろした、手には冷えた紅茶の入ったグラスを持っている。
「その他には」
「僕と君がどうやって知り合ったのか、とかね」
「でも、まさか僕たちが時を越えてやって来たとは思っていないんだろう」
「思っていないというよりは、確証を持てないという感じかな」
「ならば問題ないよ、少なくとも次の満月の間までは」
「それと、君の訓練に使っている機械は、かつてこの地に生息していた動物のために作られた物を改造したらしいよ」
「ふーん、そういうことか。また少し分かってきたかな」
「どういうこと」
「どうしてあんな機械が存在するのかってことさ。そしてこの国内や周辺に野生の動物が全くいないということもね」
「どうしてなんだい」
「あの増幅器を造る時に人間に使う前に動物実験が行われたのさ。何年、いや何十年に渡ってね、だからこの国には野生の動物がいないのさ」
「その動物たちは残らず死滅して、残っているのは食料としての家畜だけってこと」
「そういうことだろうね」
神谷の前にアイスコーヒーの入ったグラスの乗ったテーブルが現れた。
「野生の動物が全ていなくなるほどの実験か」
アイスコーヒーを手にした。
野生の動物ならば、ヒラニプラに到着する前に通った荒野の中の道路でも遭遇することはなかった。
「その犯人は黒色人だろう。黒い玉から生まれた生物だけでは足りなくて、補職してしまうんだよ。だから、黒色人が増えるほど野生の動物はいなくなるんだ」
「いずれにしても、元凶はあの増幅装置ということになるね」
「そういうことだね」
「ところで、訓練の方はどんな感じなの」
「まあ、相変わらず機械の中で寝ているだけだけど、波動に僕の精神んを同調させることには大分慣れてきたよ。昨日も一昨日もそれまでの倍の時間入ってたしね」
「それについてもラ・ムーは驚いていたよ。彼らの思考の範疇を越えているそうだよ」
「でも、ラ・ムーは僕の訓練に同席して何て言ったと思う、これならば機械にかけている時間を倍にしてみても大丈夫ではないのか、精神が壊れてしまったら、それまでのことだ良いデータが取れる、と言ったんだ。いかにも他人の生体エネルギーを平気で吸い取る者の言葉だろう。他人の命など虫けらほどにしか思っていない。あの長い名前の神同様この国の将来を憂いたいね」
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