54 / 73
ムー大陸編
41ヒラニプラの王ラ・ムーの憂鬱
しおりを挟む
「まだ話しているみたいだね」
邪神の前には、まだ霧の固まりが宙に浮いている。白い綿菓子に見えないこともない。
「一方的にこの国の神がこいつに相談しているんだ、あの装置をどうすればいいかってね」
「それで偉い神様は何と答えているんだい」
「そんなことはお前が何とかしろって言ってるね、こいつらしいけどね。後、僕たちのことを確かに時を越えて来た者たちだと言ったよ、でも、それをこの国の者に言ってはならないともね」
「なぜかな」
「理由は簡単さ、その方が多くの破滅を食べられるからだよ」
「それだけ」
「他に何がある、この国の神は満月の夜にしか降臨することができないらしい。月の力を借りてあの祭壇の像に降りるんだろうね、だから少なくとも次の満月までは、僕たちのことをラ・ムーが知ることはない。次の満月まで29日間、それだけあれば、間に合うかな」
「君の体のことだね」
「もちろん、そうだよ」
いつの間にか霧の固まりは消え失せていた。
「この国の神は天上界に帰って行った。今日の礼拝はもう終わりだ」
アルハザードがグラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「今日は外の散策はしないの」
起きがけにコーヒーを飲んでいる神谷の言葉にアルハザードが「うーん」と唸った。
アルハザードの目の前のテーブルの上には相変わらず書類の束が置かれている。
「どうしようかな、まずはこの書類を覚えてからかな。そんなに時間はかからないけどね。後はこいつの気分次第じゃないか」
アルハザードがおそらく紅茶が入っているであろうグラスを片手に、足元で寝転がっている邪神の方を顎でしゃくった。
「後は、君の体が元に戻るか、それだけだね」
「神谷はいいのかい、もっとギタラが上手くなりたいんだろ」
「いや、僕は自分の力で地道に努力することにするよ」
「そうだね、普通の人間にはその方がいいかもしれないね」
アルハザードがクスリと笑った。
昼食後アルハザードは訓練のために部屋を出て行った。
神谷はギターの練習をしたが、昨晩のヒラニプラの神の言葉が気になってそれに没頭することができなかった。
この国に時を越えて訪れる者が現れし時、大いなる災いが起こる、その時を越えて訪れる者とは、自分たち以外の何者でもない。だとすると、その災いは自分たちによってもたらされるものではないのか。
不意に頭の中にグラムダルクリッチの映像が浮かんだ。今日はラ・ムーからの呼び出しがあるようだ。
間もなく部屋にグラムダルクリッチが入って来た。
「ラ・ムー様がお呼びです、すぐにお連れしろとのことです」
相変わらずこちらの都合などを訊ねる気はないようだ。
ギターを背負って後に続いて部屋を出た。
金色の通路を通って部屋に入ると、ラ・ムーは壁際に置かれた金色の石に腰を降ろし、いつになく神妙な面持ちで「そなたたちは確かに海を越えてやって来たのだったな」と問いかけてきた。
昨日の神との対話がこの王を疑心暗鬼にさせているのか、しかし、今更本当のことを言う訳にはいかない。
「ええ、船が難破してこの島に流れ着いたことは、アルハザードが言った通りです」
「そうか」
ラ・ムーが神谷の言葉をどこまで信じているのかは分からない。
「何か心配なことでもあるのですか」
別に鎌をかけている訳ではない、自分たちがこの国に起こる災いの原因になってしまうことへの懸念だ。
「うーむ、実は王族の間でもそなたたちの存在が話題に上っているのだが、今まで海の向こうから来た者がいるという記録がこの国には全くないのだよ。今、あのアルハザードという男が使っている機械は、元々はこのヒラニプラに住みついていた動物のために作られたものだ。それをあの男はとてつもない早さで習得している。もっとも、肉体的には機械の中で横になっているだけだがね。それでも、あの精神力は私たちの思考の範疇を越えている」
「彼があの容姿でどれ程過酷な生き方を強いられてきたのかを考えれば、その精神力が普通でないこともお分かりになるのでは」
「なるほど、確かにその通りだ。この国で一番強いと言われている闘技場の黄金人にも勝ったらしいな、それを考えればあの黒色人に勝ったということも頷ける」
闘技場のアルハザードと黄金人の試合のことも、すでに耳に入っているらしい。
「彼とはどんな風に知り合ったのだね」
「偶々同じ国に住んでいたというだけですよ。僕はギター弾き、彼は色々な国を放浪していたみたいです」
「色々な国、この島の他にたくさんの国があるということかね」
「僕にも良く分かりませんが、詳しいことは彼に訊いてみてくれませんか」
ここはアルハザードに話を投げるしかない。
ラ・ムーはまだいつもの威厳のある顔つきにはなっていない、困惑の情を隠せないでいる。しかし、次の言葉を継げないのだ。
気まずい沈黙が続いた。
「そうだな、せっかくギタラを持ってきてくれたのだから、少し弾いてはくれぬか」
ラ・ムーの杞憂を払拭するためにギターを弾くことにした。杞憂に終われば良いというのは、もちろん神谷の望みでもある。
神谷はギターを弾きながら、ラ・ムーがいつもよりも深く聴き入っていることを感じていた。その心に応えるために、より丁寧にゆっくりと弾くことに勤めた。
「ラ・ムーが訝しんでいるみたいだよ」
部屋に戻って来たアルハザードが腰を降ろす前に、声をかけた。
「やはり、僕たちが海を越えて来たことを怪しんでいるのかな」
アルハザードが白い石に腰を降ろした、手には冷えた紅茶の入ったグラスを持っている。
「その他には」
「僕と君がどうやって知り合ったのか、とかね」
「でも、まさか僕たちが時を越えてやって来たとは思っていないんだろう」
「思っていないというよりは、確証を持てないという感じかな」
「ならば問題ないよ、少なくとも次の満月の間までは」
「それと、君の訓練に使っている機械は、かつてこの地に生息していた動物のために作られた物を改造したらしいよ」
「ふーん、そういうことか。また少し分かってきたかな」
「どういうこと」
「どうしてあんな機械が存在するのかってことさ。そしてこの国内や周辺に野生の動物が全くいないということもね」
「どうしてなんだい」
「あの増幅器を造る時に人間に使う前に動物実験が行われたのさ。何年、いや何十年に渡ってね、だからこの国には野生の動物がいないのさ」
「その動物たちは残らず死滅して、残っているのは食料としての家畜だけってこと」
「そういうことだろうね」
神谷の前にアイスコーヒーの入ったグラスの乗ったテーブルが現れた。
「野生の動物が全ていなくなるほどの実験か」
アイスコーヒーを手にした。
野生の動物ならば、ヒラニプラに到着する前に通った荒野の中の道路でも遭遇することはなかった。
「その犯人は黒色人だろう。黒い玉から生まれた生物だけでは足りなくて、補職してしまうんだよ。だから、黒色人が増えるほど野生の動物はいなくなるんだ」
「いずれにしても、元凶はあの増幅装置ということになるね」
「そういうことだね」
「ところで、訓練の方はどんな感じなの」
「まあ、相変わらず機械の中で寝ているだけだけど、波動に僕の精神んを同調させることには大分慣れてきたよ。昨日も一昨日もそれまでの倍の時間入ってたしね」
「それについてもラ・ムーは驚いていたよ。彼らの思考の範疇を越えているそうだよ」
「でも、ラ・ムーは僕の訓練に同席して何て言ったと思う、これならば機械にかけている時間を倍にしてみても大丈夫ではないのか、精神が壊れてしまったら、それまでのことだ良いデータが取れる、と言ったんだ。いかにも他人の生体エネルギーを平気で吸い取る者の言葉だろう。他人の命など虫けらほどにしか思っていない。あの長い名前の神同様この国の将来を憂いたいね」
発した言葉とは裏腹にアルハザードがグラスの紅茶を飲み干して、クスリと笑った。
邪神の前には、まだ霧の固まりが宙に浮いている。白い綿菓子に見えないこともない。
「一方的にこの国の神がこいつに相談しているんだ、あの装置をどうすればいいかってね」
「それで偉い神様は何と答えているんだい」
「そんなことはお前が何とかしろって言ってるね、こいつらしいけどね。後、僕たちのことを確かに時を越えて来た者たちだと言ったよ、でも、それをこの国の者に言ってはならないともね」
「なぜかな」
「理由は簡単さ、その方が多くの破滅を食べられるからだよ」
「それだけ」
「他に何がある、この国の神は満月の夜にしか降臨することができないらしい。月の力を借りてあの祭壇の像に降りるんだろうね、だから少なくとも次の満月までは、僕たちのことをラ・ムーが知ることはない。次の満月まで29日間、それだけあれば、間に合うかな」
「君の体のことだね」
「もちろん、そうだよ」
いつの間にか霧の固まりは消え失せていた。
「この国の神は天上界に帰って行った。今日の礼拝はもう終わりだ」
アルハザードがグラスに残ったワインを一気に飲み干した。
「今日は外の散策はしないの」
起きがけにコーヒーを飲んでいる神谷の言葉にアルハザードが「うーん」と唸った。
アルハザードの目の前のテーブルの上には相変わらず書類の束が置かれている。
「どうしようかな、まずはこの書類を覚えてからかな。そんなに時間はかからないけどね。後はこいつの気分次第じゃないか」
アルハザードがおそらく紅茶が入っているであろうグラスを片手に、足元で寝転がっている邪神の方を顎でしゃくった。
「後は、君の体が元に戻るか、それだけだね」
「神谷はいいのかい、もっとギタラが上手くなりたいんだろ」
「いや、僕は自分の力で地道に努力することにするよ」
「そうだね、普通の人間にはその方がいいかもしれないね」
アルハザードがクスリと笑った。
昼食後アルハザードは訓練のために部屋を出て行った。
神谷はギターの練習をしたが、昨晩のヒラニプラの神の言葉が気になってそれに没頭することができなかった。
この国に時を越えて訪れる者が現れし時、大いなる災いが起こる、その時を越えて訪れる者とは、自分たち以外の何者でもない。だとすると、その災いは自分たちによってもたらされるものではないのか。
不意に頭の中にグラムダルクリッチの映像が浮かんだ。今日はラ・ムーからの呼び出しがあるようだ。
間もなく部屋にグラムダルクリッチが入って来た。
「ラ・ムー様がお呼びです、すぐにお連れしろとのことです」
相変わらずこちらの都合などを訊ねる気はないようだ。
ギターを背負って後に続いて部屋を出た。
金色の通路を通って部屋に入ると、ラ・ムーは壁際に置かれた金色の石に腰を降ろし、いつになく神妙な面持ちで「そなたたちは確かに海を越えてやって来たのだったな」と問いかけてきた。
昨日の神との対話がこの王を疑心暗鬼にさせているのか、しかし、今更本当のことを言う訳にはいかない。
「ええ、船が難破してこの島に流れ着いたことは、アルハザードが言った通りです」
「そうか」
ラ・ムーが神谷の言葉をどこまで信じているのかは分からない。
「何か心配なことでもあるのですか」
別に鎌をかけている訳ではない、自分たちがこの国に起こる災いの原因になってしまうことへの懸念だ。
「うーむ、実は王族の間でもそなたたちの存在が話題に上っているのだが、今まで海の向こうから来た者がいるという記録がこの国には全くないのだよ。今、あのアルハザードという男が使っている機械は、元々はこのヒラニプラに住みついていた動物のために作られたものだ。それをあの男はとてつもない早さで習得している。もっとも、肉体的には機械の中で横になっているだけだがね。それでも、あの精神力は私たちの思考の範疇を越えている」
「彼があの容姿でどれ程過酷な生き方を強いられてきたのかを考えれば、その精神力が普通でないこともお分かりになるのでは」
「なるほど、確かにその通りだ。この国で一番強いと言われている闘技場の黄金人にも勝ったらしいな、それを考えればあの黒色人に勝ったということも頷ける」
闘技場のアルハザードと黄金人の試合のことも、すでに耳に入っているらしい。
「彼とはどんな風に知り合ったのだね」
「偶々同じ国に住んでいたというだけですよ。僕はギター弾き、彼は色々な国を放浪していたみたいです」
「色々な国、この島の他にたくさんの国があるということかね」
「僕にも良く分かりませんが、詳しいことは彼に訊いてみてくれませんか」
ここはアルハザードに話を投げるしかない。
ラ・ムーはまだいつもの威厳のある顔つきにはなっていない、困惑の情を隠せないでいる。しかし、次の言葉を継げないのだ。
気まずい沈黙が続いた。
「そうだな、せっかくギタラを持ってきてくれたのだから、少し弾いてはくれぬか」
ラ・ムーの杞憂を払拭するためにギターを弾くことにした。杞憂に終われば良いというのは、もちろん神谷の望みでもある。
神谷はギターを弾きながら、ラ・ムーがいつもよりも深く聴き入っていることを感じていた。その心に応えるために、より丁寧にゆっくりと弾くことに勤めた。
「ラ・ムーが訝しんでいるみたいだよ」
部屋に戻って来たアルハザードが腰を降ろす前に、声をかけた。
「やはり、僕たちが海を越えて来たことを怪しんでいるのかな」
アルハザードが白い石に腰を降ろした、手には冷えた紅茶の入ったグラスを持っている。
「その他には」
「僕と君がどうやって知り合ったのか、とかね」
「でも、まさか僕たちが時を越えてやって来たとは思っていないんだろう」
「思っていないというよりは、確証を持てないという感じかな」
「ならば問題ないよ、少なくとも次の満月の間までは」
「それと、君の訓練に使っている機械は、かつてこの地に生息していた動物のために作られた物を改造したらしいよ」
「ふーん、そういうことか。また少し分かってきたかな」
「どういうこと」
「どうしてあんな機械が存在するのかってことさ。そしてこの国内や周辺に野生の動物が全くいないということもね」
「どうしてなんだい」
「あの増幅器を造る時に人間に使う前に動物実験が行われたのさ。何年、いや何十年に渡ってね、だからこの国には野生の動物がいないのさ」
「その動物たちは残らず死滅して、残っているのは食料としての家畜だけってこと」
「そういうことだろうね」
神谷の前にアイスコーヒーの入ったグラスの乗ったテーブルが現れた。
「野生の動物が全ていなくなるほどの実験か」
アイスコーヒーを手にした。
野生の動物ならば、ヒラニプラに到着する前に通った荒野の中の道路でも遭遇することはなかった。
「その犯人は黒色人だろう。黒い玉から生まれた生物だけでは足りなくて、補職してしまうんだよ。だから、黒色人が増えるほど野生の動物はいなくなるんだ」
「いずれにしても、元凶はあの増幅装置ということになるね」
「そういうことだね」
「ところで、訓練の方はどんな感じなの」
「まあ、相変わらず機械の中で寝ているだけだけど、波動に僕の精神んを同調させることには大分慣れてきたよ。昨日も一昨日もそれまでの倍の時間入ってたしね」
「それについてもラ・ムーは驚いていたよ。彼らの思考の範疇を越えているそうだよ」
「でも、ラ・ムーは僕の訓練に同席して何て言ったと思う、これならば機械にかけている時間を倍にしてみても大丈夫ではないのか、精神が壊れてしまったら、それまでのことだ良いデータが取れる、と言ったんだ。いかにも他人の生体エネルギーを平気で吸い取る者の言葉だろう。他人の命など虫けらほどにしか思っていない。あの長い名前の神同様この国の将来を憂いたいね」
発した言葉とは裏腹にアルハザードがグラスの紅茶を飲み干して、クスリと笑った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる