魔法学校の無敵の首席騎士様は、ちょっとコミュ障、大型わんこ系でした

真弓りの

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港街ジンガイ

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「あ、リカルド。そんなどうでもいい顔してるけど、キミもなんだからね」

「お使いに行くくらいは別にいつでも」

「ははは、リカルドは顔に似合わず親切なんだよなぁ」

「キミねぇ、その性格ソンすると思うよ?」


なんてことないって顔のリカルド様に、ジェードさんは笑いアイルゥ先生はあきれている。なんだかんだで三人って仲よさそうだよねぇ。


「うう……ジェード様、あんなに楽しそうに……。わたくし、ジェラシーですわ……」

「……アリシア様って可愛いですよね」

「ハァ!? な、なにを急に……!」


おっといけない、つい心の声が口から出ちゃった。いやだって、恋する乙女感満載過ぎない?  応援したくなっちゃうよね。


「はーい、着いたよー!」


ああ、本当。アイルゥ先生の声に目線を前に向ければ、賑やかな町並みがいつのまにか目前に迫っていた。

前を男性陣三人が歩いてたから、町が見え隠れしてたんだけどアイルゥ先生が町に走り寄って視界が開けた途端に、海と空を背景にした大きな町が一気に目に入ってちょっと感動してしまった。

魚を狙ってるのか海の方には白い鳥がたくさん飛んでる。

海の匂いがする。

海が荒れて船が沈んだって聞いていたけど、波は静かで水面はとても穏やかに見える。


「これが、ジンガイ……!」

ジンガイの町に入って宿だけ先に決めると、アイルゥ先生はすぐにあたし達を三つのグループに分けた。

あたしとリカルド様、ジェードさんとアリシア様、そしてアイルゥ先生は単独行動するらしい。


「こういう広い町では手分けして情報収集するのが常道だけど、さすがにまだよく分からない町を女の子たちだけで回るのは危険だからね。か弱いレディたちを守ってあげてくれよ、ナイト君たち」


茶化すような言いっぷりだけど、引率としては問題が起こっても困るんだろう。とはいえ、現時点で一番か弱そうに見えるのはむしろアイルゥ先生本人な気がする。


「先生こそ大丈夫なんですか? 見た目的にはアイルゥ先生の一人歩きもそれなりに怖い気がするんですけど」


素直にそう聞いてみたら、アイルゥ先生はニヤリと笑って見せた。


「うん、この姿だとそういうアホが引っかかってくれて、町の真実の姿が見えたりするんだよねぇ」

「あ……わざと」

「うん、僕こう見えてもめちゃくちゃ強いし、いざとなったら転移するし」

「そっか、そうですね」

「でも、心配してくれてありがと」


にこっと笑ってくれるアイルゥ先生、優しい。

「さぁ、じゃあ早速手分けして聞き込みにあたろう。さっきの宿で町の大まかな区分けは聞いてきた」
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