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第一章 ショタコン、異世界に立つ
番外編③ 安堵のため息
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「リュイ…頼むから居てくれよ」
小走りで夜のジュベナイルを駆け抜ける。
お祭り開催地以外は、夜だからかほとんど人影は見当たらない。
よくよく考えてみると、こんな真夜中に一人で出歩いている男の子がいたら、人攫いにとっては格好の的だ。
誘拐犯にとっても苦労せずに人間の子供一人を捕まえることができる。
その暁には人身売買で国外に流されたりもするだろうし、最終的には性奴隷として娼館で囚われてしまうかもしれない。
正直にいうと一瞬想像してしまって、少し興奮した。
だめだ…。今はとりあえず一刻も早くリュイを見つけることに専念しよう…。
次の曲がり角を曲がれば、いつもの通学路。その先には校門がある!
小走りを全力ダッシュに切り替えて、リュイがいるだろう場所へと全速力で向かう。
すると、遠目から閉じられた校門の端っこでうずくまっている人が一人見えた。しかも子供だ。
俺は思わず大きな声で叫んだ。
「リュイーーー!!!」
向こう側も顔を上げて、そしてそのまま立ち上がった。
「リオンくん!!!」
俺はリュイの元へと走るそのままの勢いで、ぎゅうっと体を抱きしめた。
「どこ行ってたんだよ」
「そっちこそ…」
リュイは涙目でズビズビと鼻を啜りながら、俺の体をぎゅっと抱き返してきた。
とりあえずリュイが無事なことを確認して、俺は一つ、大きなため息をつくと、とりあえずリュイの頭をわしゃわしゃと撫でた。
1時間ぶりのショタ成分補給。寿命が伸びた気がする。
「じゃ、お祭りに戻ろうぜ。」
「今度はちゃんと手を繋いで、ね?」
「おう」
ーーー
お祭りに戻ってきた俺たちは、残った時間と父からもらったお金ででお菓子やゲームをして楽しんだ。
こういうお祭りに来ることも前世から数えて久しぶりだった。社会人になってからはそんな余裕なかったしな。
子供時代に戻った気分、っていうか子供なんだけどな。
「二人とも~!」
そろそろ9時になろうかという時、背後から声がかかった。
「父さん、と、リュイのお父さん!?」
先ほどより少し顔が赤い父の隣には、スーツをかっこよく着こなすリュイのお父さんが並んで歩いてきていた。
「なんてお父さんもいるの!?」
「さっき、中央貴族の入城が終わったからね。しばらく休憩でお祭りに来たら、偶然。」
「まだお仕事中で、一緒にお酒を飲めなかったのは残念ですけどねぇ…」
父の方はもうすっかり酔っ払っているようだ。
リュイのお父さんと並べると、少しだけ恥ずかしい気持ちがする…。
「二人とも大丈夫だったか?特にはぐれたりとかしてないよな?」
突然の質問に二人揃ってビクッとなった。
「いや、全然問題なかった!な?リュイ?」
「う、うん!楽しかったよ!」
「お金もいただいたようで、また今度お返ししますから…」
「いえいえ!うちの子と一緒に遊んでくれているお礼ですよ…!エトワールさんも、明日の朝まで大変でしょうが…。」
「ありがとうございます。では、帰り道も気をつけて。リュイもちゃんとお礼言うんだぞ。」
そう言うと、リュイのお父さんは、シャトー城の方向へと再び歩いていった。
「はーい!」
「じゃあ帰るかあ…。今日はもう遅いし、リュイくん泊まってく?」
「いいんですか!?」
「いいの!?」
思わぬ提案に俺たち二人はびっくり。
「おーいいとも。お母さんにも言っておくよ」
「やった~!」
子供のように無邪気に騒ぐリュイを見て、俺は、やっぱり幸せな気分になった。
ーーー
「陛下。中央貴族3家は全て到着されました。」
「うむ。」
「また、明日の平和祭について。準備は滞りなく進行しております。」
「うむ。」
「それでは失礼致します。おやすみなさいませ。陛下」
「うむ。」
その翌日。
この世界の王様を見るのは初めてだった。年齢は60代ほどだろうか。
まあ「王様」と言うイメージそのものだった気がする。
王様がいるバルコニーの一階下には、3つのバルコニーから、それぞれ3つの中央貴族たちも挨拶をしていた。
それは見事にオレンジ、青紫、緑という3つの髪色に分かれており、リュイも目をキラキラさせて興奮していた。
その後も特に大きなイベントやハプニングもなく、平和祭は無事に終了した。
そして時は流れ、一年生ももう終わりの頃のこと。
第二章に続く。
小走りで夜のジュベナイルを駆け抜ける。
お祭り開催地以外は、夜だからかほとんど人影は見当たらない。
よくよく考えてみると、こんな真夜中に一人で出歩いている男の子がいたら、人攫いにとっては格好の的だ。
誘拐犯にとっても苦労せずに人間の子供一人を捕まえることができる。
その暁には人身売買で国外に流されたりもするだろうし、最終的には性奴隷として娼館で囚われてしまうかもしれない。
正直にいうと一瞬想像してしまって、少し興奮した。
だめだ…。今はとりあえず一刻も早くリュイを見つけることに専念しよう…。
次の曲がり角を曲がれば、いつもの通学路。その先には校門がある!
小走りを全力ダッシュに切り替えて、リュイがいるだろう場所へと全速力で向かう。
すると、遠目から閉じられた校門の端っこでうずくまっている人が一人見えた。しかも子供だ。
俺は思わず大きな声で叫んだ。
「リュイーーー!!!」
向こう側も顔を上げて、そしてそのまま立ち上がった。
「リオンくん!!!」
俺はリュイの元へと走るそのままの勢いで、ぎゅうっと体を抱きしめた。
「どこ行ってたんだよ」
「そっちこそ…」
リュイは涙目でズビズビと鼻を啜りながら、俺の体をぎゅっと抱き返してきた。
とりあえずリュイが無事なことを確認して、俺は一つ、大きなため息をつくと、とりあえずリュイの頭をわしゃわしゃと撫でた。
1時間ぶりのショタ成分補給。寿命が伸びた気がする。
「じゃ、お祭りに戻ろうぜ。」
「今度はちゃんと手を繋いで、ね?」
「おう」
ーーー
お祭りに戻ってきた俺たちは、残った時間と父からもらったお金ででお菓子やゲームをして楽しんだ。
こういうお祭りに来ることも前世から数えて久しぶりだった。社会人になってからはそんな余裕なかったしな。
子供時代に戻った気分、っていうか子供なんだけどな。
「二人とも~!」
そろそろ9時になろうかという時、背後から声がかかった。
「父さん、と、リュイのお父さん!?」
先ほどより少し顔が赤い父の隣には、スーツをかっこよく着こなすリュイのお父さんが並んで歩いてきていた。
「なんてお父さんもいるの!?」
「さっき、中央貴族の入城が終わったからね。しばらく休憩でお祭りに来たら、偶然。」
「まだお仕事中で、一緒にお酒を飲めなかったのは残念ですけどねぇ…」
父の方はもうすっかり酔っ払っているようだ。
リュイのお父さんと並べると、少しだけ恥ずかしい気持ちがする…。
「二人とも大丈夫だったか?特にはぐれたりとかしてないよな?」
突然の質問に二人揃ってビクッとなった。
「いや、全然問題なかった!な?リュイ?」
「う、うん!楽しかったよ!」
「お金もいただいたようで、また今度お返ししますから…」
「いえいえ!うちの子と一緒に遊んでくれているお礼ですよ…!エトワールさんも、明日の朝まで大変でしょうが…。」
「ありがとうございます。では、帰り道も気をつけて。リュイもちゃんとお礼言うんだぞ。」
そう言うと、リュイのお父さんは、シャトー城の方向へと再び歩いていった。
「はーい!」
「じゃあ帰るかあ…。今日はもう遅いし、リュイくん泊まってく?」
「いいんですか!?」
「いいの!?」
思わぬ提案に俺たち二人はびっくり。
「おーいいとも。お母さんにも言っておくよ」
「やった~!」
子供のように無邪気に騒ぐリュイを見て、俺は、やっぱり幸せな気分になった。
ーーー
「陛下。中央貴族3家は全て到着されました。」
「うむ。」
「また、明日の平和祭について。準備は滞りなく進行しております。」
「うむ。」
「それでは失礼致します。おやすみなさいませ。陛下」
「うむ。」
その翌日。
この世界の王様を見るのは初めてだった。年齢は60代ほどだろうか。
まあ「王様」と言うイメージそのものだった気がする。
王様がいるバルコニーの一階下には、3つのバルコニーから、それぞれ3つの中央貴族たちも挨拶をしていた。
それは見事にオレンジ、青紫、緑という3つの髪色に分かれており、リュイも目をキラキラさせて興奮していた。
その後も特に大きなイベントやハプニングもなく、平和祭は無事に終了した。
そして時は流れ、一年生ももう終わりの頃のこと。
第二章に続く。
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