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第5章 振り返れば、そこには。
Part5 電車に乗って
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悠真がご飯を食べ終わると、二人で靴をはいて外へ出る。
ブルーシートを家の屋根にかけると、橋の下から出ると、晩春の日光が体に当たって暖かくなる。
時期は4月だが、少し冷たいかぜが吹いている。
河川敷に出ると、北の方角に5分ほど歩く。すると、川に掛かる鉄橋の上に電車が通過しているのがわかる。
もう少し歩くと都内の大手私鉄の駅が見えてきた。
財布を「I C」と書かれている改札にタッチすると、
「ぴっ」という音とともに緑色のドアが開く。
駅構内にある2番線のエスカレーターに乗ると、ホームにはすでに電車が入線していた。
「2番線に到着の電車は…」
駅のアナウンスが流れる中、春の冷たい空気を巻き込みながら、青の帯が入った電車8両編成の電車が勢いよく入線してきた。
しばらくするとスピードを段々と落とし、完全に停止する。
「ピンポン、ピンポン」
ドアチャイムの音が鳴ると、ドアが左右に開いた。
一番近いドアに乗り込むと、空いた席を見つけて二人で座る。
するとすぐに発車ベルがなり、ドアがまた閉まる。
うううううぅぅぅぅ….
インバーターが音を立てると、電車もゆっくりと走り出した。
郊外のこの場所から少し離れた都会に向かって乗車する。
「やっぱり早いね…あんまり混んでないし。」
「月曜日の朝10時だからね~。そいえば悠真、エオンで何するの?」
「ゲーセン行きたい!」
「そうだね~。じゃオレは新しい服とか買ってこようかな。今年の夏は暑そうだし。」
「ええじゃあ僕一人~?」
「書い終わったら探しにいくからさ。」
「太鼓の達人して待ってる!」
「お金は持ってる?」
「5000円あるよ~」
「なら安心。じゃ、駅に着くまで待ってよっか。」
10分ほど電車に揺られていると
「まもなく~」
降りる駅がアナウンスで流れ、二人は椅子から立ち上がり、ドアの前に並ぶ。
電車が完全に停止すると、またドアチャイムがなり、ドアが左右に開いた。
足を少し大きく開けて電車を降りると、隣の階段から改札階へと降りる。
改札を出ると、「EON」と書かれた大きな建物がガラス窓から見えた。
連絡通路を通り、店内に入る。
3階建ての店内を大きなLEDライトが照らしており、
陽気な音楽が流れている。
「じゃっ、ゲーセン行ってくる!」
「気をつけてね~。俺も買い終わったらすぐいくからさ。」
「はーい!」
そう言って悠真はエスカレーターに飛び乗っていった。
「さて、買うものいっぱいあるからなぁ...」
悠人は一階の文具売り場に立ち寄った。
「昨日徳井さんから1万円貰ったしな~。新しいペンと参考書買わないと。」
シャーペンコーナーで1000円ほどのシャーペンと、5冊が一緒になったノートセットを買うと、そのまま本屋に行って、中学校の参考書一冊と、最近ハマっている漫画を一冊手に取った。
「こんなもん...あっ、あとそういえば悠真のパンツがなかったんだっけ...」
衣料売り場の子供服コーナーで、袋に入った2枚セットの白ブリーフと黒いボクサーパンツを買った。
ブリーフは悠真に、ボクサーは自分用である。
「よしっ、今度こそ大丈夫かな。」
カバンに買ったものを詰めて、悠真のいるゲームセンターに足を進める。
続く
=天の声=
ごめんなさいっ!
更新遅れてごめんなさい!
こちらの物語を一部内容を変更させていただきました。
エロ回は将来にとっておこうと思います。
今週中には過去編終わらせたいですねぇ...
気長にお待ちいただけると嬉しいです...
ではでは
ブルーシートを家の屋根にかけると、橋の下から出ると、晩春の日光が体に当たって暖かくなる。
時期は4月だが、少し冷たいかぜが吹いている。
河川敷に出ると、北の方角に5分ほど歩く。すると、川に掛かる鉄橋の上に電車が通過しているのがわかる。
もう少し歩くと都内の大手私鉄の駅が見えてきた。
財布を「I C」と書かれている改札にタッチすると、
「ぴっ」という音とともに緑色のドアが開く。
駅構内にある2番線のエスカレーターに乗ると、ホームにはすでに電車が入線していた。
「2番線に到着の電車は…」
駅のアナウンスが流れる中、春の冷たい空気を巻き込みながら、青の帯が入った電車8両編成の電車が勢いよく入線してきた。
しばらくするとスピードを段々と落とし、完全に停止する。
「ピンポン、ピンポン」
ドアチャイムの音が鳴ると、ドアが左右に開いた。
一番近いドアに乗り込むと、空いた席を見つけて二人で座る。
するとすぐに発車ベルがなり、ドアがまた閉まる。
うううううぅぅぅぅ….
インバーターが音を立てると、電車もゆっくりと走り出した。
郊外のこの場所から少し離れた都会に向かって乗車する。
「やっぱり早いね…あんまり混んでないし。」
「月曜日の朝10時だからね~。そいえば悠真、エオンで何するの?」
「ゲーセン行きたい!」
「そうだね~。じゃオレは新しい服とか買ってこようかな。今年の夏は暑そうだし。」
「ええじゃあ僕一人~?」
「書い終わったら探しにいくからさ。」
「太鼓の達人して待ってる!」
「お金は持ってる?」
「5000円あるよ~」
「なら安心。じゃ、駅に着くまで待ってよっか。」
10分ほど電車に揺られていると
「まもなく~」
降りる駅がアナウンスで流れ、二人は椅子から立ち上がり、ドアの前に並ぶ。
電車が完全に停止すると、またドアチャイムがなり、ドアが左右に開いた。
足を少し大きく開けて電車を降りると、隣の階段から改札階へと降りる。
改札を出ると、「EON」と書かれた大きな建物がガラス窓から見えた。
連絡通路を通り、店内に入る。
3階建ての店内を大きなLEDライトが照らしており、
陽気な音楽が流れている。
「じゃっ、ゲーセン行ってくる!」
「気をつけてね~。俺も買い終わったらすぐいくからさ。」
「はーい!」
そう言って悠真はエスカレーターに飛び乗っていった。
「さて、買うものいっぱいあるからなぁ...」
悠人は一階の文具売り場に立ち寄った。
「昨日徳井さんから1万円貰ったしな~。新しいペンと参考書買わないと。」
シャーペンコーナーで1000円ほどのシャーペンと、5冊が一緒になったノートセットを買うと、そのまま本屋に行って、中学校の参考書一冊と、最近ハマっている漫画を一冊手に取った。
「こんなもん...あっ、あとそういえば悠真のパンツがなかったんだっけ...」
衣料売り場の子供服コーナーで、袋に入った2枚セットの白ブリーフと黒いボクサーパンツを買った。
ブリーフは悠真に、ボクサーは自分用である。
「よしっ、今度こそ大丈夫かな。」
カバンに買ったものを詰めて、悠真のいるゲームセンターに足を進める。
続く
=天の声=
ごめんなさいっ!
更新遅れてごめんなさい!
こちらの物語を一部内容を変更させていただきました。
エロ回は将来にとっておこうと思います。
今週中には過去編終わらせたいですねぇ...
気長にお待ちいただけると嬉しいです...
ではでは
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