血が吸えない最弱ヴァンパイアは見返すために世界最強となり世直しをしたいと思います。

アイス

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11話 スキル獲得

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 「では、まず、どこでもいいから座ること。そして、目を閉じ自分の中の意識だけに集中すること」

 実際にやってみることに。

 瞑想はかなり難しいのか。

 まず、集中が続かない。

 そして、自分の中に意識を向けられない。

 「難しすぎるよ」

 私の率直な意見を述べるがアリオンにはお構いなしだ。

 「難しいのは当たり前。ドラよ、強くなるには貪欲さも必要だ」

 「貪欲さね~」

 「そうだ。意識を高め、向上心を持て」

 アリオンの言葉を信じ、もう一度瞑想を試す。

 意識は自分の中。

 自分に問いかける。

 自分は誰で、何をしているのか。

 そして、何を成したいのか。

 常に自問自答を繰り返す。

 「ドラ、瞑想成功だな」

 はっ⁉︎

 私は集中が途切れ、元に戻るが体が熱い。

 後で理由を知ったが、瞑想中全身に赤いオーラがまとっていたらしい。

 それより、私は強くなれたのかな?

 「アリオン、私は強くなれた? 」

 「能力値は見たか? 」

 私は自分の能力値を確認する。

 HP 600
 MP 600
 ATK 600
 DEF 600

 何これ?

 瞑想ってこんなにすごいのか!

 「瞑想ってすごいね! 」

 「まだ、取得スキルを確認していないだろ。よく見てみな」

 スキルも確認する。

 取得スキルに瞑想が加わっていた。

 すごい。

 瞑想、恐るべし。

 「ドラ? もしかして、スキルが手に入ったのか」

 「はい! 」

 「早いな。かなりいいで出しだな」

 アリオンは私を褒めた。

 嬉しいな。

 「では、準備もできたことだし、次のステップに行くぞ」

 新しいステップか。

 次は何かな。

 「何をするの? 」

 「せっかく刺傷スキルがあるのに木の棒はないな。だから、そのスキルを強化するスキルを得てもらう」

 「コンボみたいなもの? 」

 「広くとればそうだな」

 スキル強化かは私としても嬉しい。

 なんと言っても攻撃スキルが少ないから特に価値がある。

 「まずは、そうだな。剣を出せるか? 」

 「剣? 」

 今まで剣とは無関係だった私に剣を出せは中々に無理がある。

 「剣は出せない」

 「ならば、今から自分で作ってもらう」

 「私、作ったことは一度もないのよ! どうやって作るの? 」

 「鍛治スキルを得るか剣を作れる者に作ってもらうしかないな」

 私はこの時点で選択肢は必然的に一つだということに気がつく。

 権力争いで剣を作れる者は貴重なため絶対にガイラスやレインに取られているからな。

 鍛治スキル。

 名前の通りモノづくりの中の鍛治。

 熱いことはあまり得意じゃないのにどうしたらいいのか。

 だけど、私が先に進まないとこの先の世界はどうなるの?

 私がクウに誓ったことは無駄になるの?

 それは、絶対に私がさせない。

 なら、なんとかして鍛治スキルを得なければ。

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