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17(side セルヴィス)
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弟のナーヴェが帰国した。
「まだあの女に気があるのですか?」
普段は冷静な弟が、らしくない強い語気で私に問いただす。
折角見つかった番だというのに、なぜ大切に扱わないのか、蔑ろにするのか、とその後も理詰めで的確に急所を突いてくる。
アメリアの様子がおかしい事は、一目瞭然なのにどうして優しい言葉の一つでも掛けてやらないのか、理解できないとも言われた。
弟に問い詰められると、まるで自分自身に詰問されているかのような倒錯感さえ感じ、気分が悪くなってくる。
私と二人きりの時、弟はありのままの自分を隠さない。
何よりその目が恐ろしく感じられた。
私は弟に話さなくてはならないと思っていた事があったのに、この調子では自分の言い分など、まともに聞いてもらえないような気がして押し黙った。
レクシアにはもう未練も無いという事も、それ以外の事も伝えなくてはいけないのに、またしても私は適切なタイミングを逸してしまったらしい。
公務であれば、どんなに躊躇うような内容でも、必要な場面で口にすることが出来るというのに。
肩書も全部取り去った『ただの私』はどこまで意気地なしで、不誠実なのだろうか。
「善処する」
そんな在り来たりの言葉しか出てこない。
多分、そんな言葉は誰も求めていないというのに。
私のくだらない意地やプライドが周囲を傷つけ、振り回している事はわかっているはずのに・・・。
そのくせ、自分が傷つくことに対しては酷く臆病で、自分から一歩も歩み寄ることすら出来ない。
結局、終始はっきりしない私に業を煮やした弟は、埒があかないから自分がアメリアに直接話を聞くと言い、彼女と茶会をする許可だけを要求すると、足早に私の執務室から去っていった。
◇
私よりも弟の方が、王座に相応しいと思っていた。
弟は強い。
私は弱さを拒絶し逃げ続けて、見せかけだけの強いふりを続けてきたが、弟は自分の弱さから逃げずにそれを受け入れるだけの度量の広さを持った男だ。
強さだけではなく、慈愛も持ち合わせている。
王に必要な資質だ。
いよいよ私は、番失格というだけではなく、国王としても落第なのかもしれない・・・。
「まだあの女に気があるのですか?」
普段は冷静な弟が、らしくない強い語気で私に問いただす。
折角見つかった番だというのに、なぜ大切に扱わないのか、蔑ろにするのか、とその後も理詰めで的確に急所を突いてくる。
アメリアの様子がおかしい事は、一目瞭然なのにどうして優しい言葉の一つでも掛けてやらないのか、理解できないとも言われた。
弟に問い詰められると、まるで自分自身に詰問されているかのような倒錯感さえ感じ、気分が悪くなってくる。
私と二人きりの時、弟はありのままの自分を隠さない。
何よりその目が恐ろしく感じられた。
私は弟に話さなくてはならないと思っていた事があったのに、この調子では自分の言い分など、まともに聞いてもらえないような気がして押し黙った。
レクシアにはもう未練も無いという事も、それ以外の事も伝えなくてはいけないのに、またしても私は適切なタイミングを逸してしまったらしい。
公務であれば、どんなに躊躇うような内容でも、必要な場面で口にすることが出来るというのに。
肩書も全部取り去った『ただの私』はどこまで意気地なしで、不誠実なのだろうか。
「善処する」
そんな在り来たりの言葉しか出てこない。
多分、そんな言葉は誰も求めていないというのに。
私のくだらない意地やプライドが周囲を傷つけ、振り回している事はわかっているはずのに・・・。
そのくせ、自分が傷つくことに対しては酷く臆病で、自分から一歩も歩み寄ることすら出来ない。
結局、終始はっきりしない私に業を煮やした弟は、埒があかないから自分がアメリアに直接話を聞くと言い、彼女と茶会をする許可だけを要求すると、足早に私の執務室から去っていった。
◇
私よりも弟の方が、王座に相応しいと思っていた。
弟は強い。
私は弱さを拒絶し逃げ続けて、見せかけだけの強いふりを続けてきたが、弟は自分の弱さから逃げずにそれを受け入れるだけの度量の広さを持った男だ。
強さだけではなく、慈愛も持ち合わせている。
王に必要な資質だ。
いよいよ私は、番失格というだけではなく、国王としても落第なのかもしれない・・・。
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