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1.5話

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「レストレイヤ殿これでよろしかったのですか?」

「ええ、助かりました」
「我々の世界ではモンスターの侵略によってヒト族が減少してきていました」
「転移した者達が幸いとなるか災いとなるかは定かではありませんが、、、」

「私達もこの世界の人口の増加には手を焼いていました」
「お互いこれが幸いとなるように祈りましょう」
「では、私はこれで、、、」

男は室内から出て行った。

さて、私の役目もここで終わりのようですね、、、
魔力を酷使し過ぎたせいか存在を保つことができなかった。

薄れゆく意識の中心の中で願うことは

「世界に幸が有りますように」

~~~~~

「ニューワールドオーダー成功しました」

私はあの人に報告しに行った。
顔も見たこともないが唯一知っていることは日本の総理大臣よりも上の存在であること

「そうか、これでしばらくは世界の食糧難からは解放されるな」

「はい」

「日本からは何人転移したんだ?」

「10万人です」

「そんなにも参加するものがいたんだな」
「この世界はそんなに退屈なのか?」

ある人は私に問うた。
私はしばらく考えた。

「あちらの世界を知ってしまえば退屈と感じてしまうでしょう」
「人間は生死の境にいる時初めて生きていると感じるものです」

「なるほどな、、、なら私も行ってみようかな」

「⁉︎」

私は声に出せないほど驚いた。

「冗談だ」
「今日はご苦労だったゆっくり休んでくれ」

「はい」

意外と若い人なのか?
私は冗談を交えて話すあの人が気になってしまった。

その後私は部屋を出て転移された現場に向かった。
一面更地となった場所には何も残っていなかった。

「魔法か、、、、、」

もし私達が彼女のような魔法が使えるものと対立した時この世界は勝てるだろうか、、、
不安が押し寄せてきた。

「対策は考えておかないとな」
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