11 / 19
サービス業のサービスの部分
しおりを挟む
モスバーガーのナゲットを時々注文します。
家族で食べるときは、自分が注文しなくても、家族の誰かが欲しがるので、まあ結構高頻度で注文しているのではないかと思います。
このナゲットにつけるソースが無料だったのは10年以上前でしょうか。「別売1個30円だか40円になって久しい」とだけ覚えています。無料でもらっていた頃は、主にマスタードを選んでいました。
今は、大抵テイクアウトということもあり、家でケチャップを使ってもいいし、好みに自作してもいいので、別売品を買うことはなくなりました。というか、そのまま何もつけずに食べても十分おいしいので、イートインでも注文することはありません。
ある日こんなことがありました。
私がよく行く店舗は、結構年配のスタッフもいらっしゃるところです。60代ぐらい?という感じの女性が注文を取り、別売ソースなしでナゲットを注文したら、「ソースはいかがですか?」と確認されたので、「不要です」とはっきり言ったつもり、でした。
しかしなぜか会計の1、2分後、別の若いスタッフから、「ソースは何にするか」と確認されました。
「ソース自体注文していません」と答えると、やや怪訝な顔をしつつ、「失礼しました」と謝られました。
えーっ、どゆこと?
下種の勘繰りですが、ひょっとして年配のスタッフさんが私のオーダーをきちんと正しく伝えたにもかかわらず、「聞き忘れた」と思われたのではないでしょうか。
それは年齢のせいなのか、平生こういうミスをしやすい人なのか、理由は分かりません。ただ、少なくとも若いスタッフは「ソースを注文しないなんておかしい」と判断したのでしょう。別売である以上、それを選ぶのは私の自由というか裁量のはずなのですが。しかも、ミスしていない人をミスした扱いしたってことですよね。
(私には別に謝まんなくてもいいけど、最初に注文取ったスタッフさんには謝ったのかな……?)
少し気になりましたが、確認のしようがありません。せめて謝っててくれたらいいな。
バーガーショップの中で一番好きなのがモスなので、このこと一つ取って「もう行かねー!」とはなりませんが。
***
そういえば、「前提になっていること」からズレたせいで、会計ミスを招いたこともありました。
何十年も前ですが、あるラーメン屋さんにて。当時はあまりなかったトッピング別料金のお店で「しょうゆラーメンにバター」という注文をしたところ、数十円高い味噌ラーメンで計算されてしまいました。一緒に行った母はトッピングなしのしょうゆだったのと、トッピング料金がレジの場所から見やすい場所に貼ってあったこととで、すぐに計算ミスに気付きました。例えば、しょうゆラーメンが400円×2、トッピングが50円で計850円のはずが、味噌450円のため900円請求された、みたいな感じです。
気づいて指摘すると、「あー、ごめん。しょうゆにバタートッピングする人なんていないから」と、笑いながら打ち直してくれたのですが、釈然としません。
(いないって、私がたった今注文したやろがい!)
言いたいことは分からないでもないけれど、その一言、要ったか……?
いつも同じものを注文する和食屋さんでいつもと違うものを注文したばかりに、請求額が少なめだったので言うと、「あー、ごめんなさい。いつものくせで……」と笑いつつ詫びられたこともあります。多分、割とよくあることではないかと思います。
ところで、この店にひとりで行くときはいつもカウンターを利用していたせいか、人の好さそうな大将が、実は結構毒を吐くタイプというのを知っていました。
といっても、内容は大したことじゃないんです。最近の流行について「あんなもの好きなやつの気が知れない」と言ったり、たまたま食べたラーメン屋さんがイマイチだった話を実名で話したり、久々に東京に行ったけど、満員電車に乗っている人がみんな目が死んでいたので、「都会は人の住むところじゃねえな」と言ったり、本当にありふれた、多分悪気もないであろう発言ばかりです。
まあそんな感じなので、「あの客がいつもと違うもの頼むから間違っちゃったよ」と、私に責任をなすりつけるのでは……などと、要らぬ心配をしてしまうわけです。
***
私は自他ともに認めるビビりで気にしいなので、逆に幸いなことにカスタマーハラスメント加害者になる可能性は、限りなく低いという自負があります。
それでいて、こんな取るに足らないことをいつまでも気にして愚図愚図愚痴愚痴しているのだから、変な種を自分の中にため込み、いつかは嫌がらせ――とはいかないまでも、よろしくない態度の萌芽につながりかねません。
ちなみにモスバーガーは今も時々行きますが、ラーメン屋さんは何年も前に廃業。和食屋さんは大幅値上げの後、気づけば数カ月行ってないなあ――という状況です。
と書いてみて思ったけれど、こんなにおわせ的なこと、書く必要もありませんね。
家族で食べるときは、自分が注文しなくても、家族の誰かが欲しがるので、まあ結構高頻度で注文しているのではないかと思います。
このナゲットにつけるソースが無料だったのは10年以上前でしょうか。「別売1個30円だか40円になって久しい」とだけ覚えています。無料でもらっていた頃は、主にマスタードを選んでいました。
今は、大抵テイクアウトということもあり、家でケチャップを使ってもいいし、好みに自作してもいいので、別売品を買うことはなくなりました。というか、そのまま何もつけずに食べても十分おいしいので、イートインでも注文することはありません。
ある日こんなことがありました。
私がよく行く店舗は、結構年配のスタッフもいらっしゃるところです。60代ぐらい?という感じの女性が注文を取り、別売ソースなしでナゲットを注文したら、「ソースはいかがですか?」と確認されたので、「不要です」とはっきり言ったつもり、でした。
しかしなぜか会計の1、2分後、別の若いスタッフから、「ソースは何にするか」と確認されました。
「ソース自体注文していません」と答えると、やや怪訝な顔をしつつ、「失礼しました」と謝られました。
えーっ、どゆこと?
下種の勘繰りですが、ひょっとして年配のスタッフさんが私のオーダーをきちんと正しく伝えたにもかかわらず、「聞き忘れた」と思われたのではないでしょうか。
それは年齢のせいなのか、平生こういうミスをしやすい人なのか、理由は分かりません。ただ、少なくとも若いスタッフは「ソースを注文しないなんておかしい」と判断したのでしょう。別売である以上、それを選ぶのは私の自由というか裁量のはずなのですが。しかも、ミスしていない人をミスした扱いしたってことですよね。
(私には別に謝まんなくてもいいけど、最初に注文取ったスタッフさんには謝ったのかな……?)
少し気になりましたが、確認のしようがありません。せめて謝っててくれたらいいな。
バーガーショップの中で一番好きなのがモスなので、このこと一つ取って「もう行かねー!」とはなりませんが。
***
そういえば、「前提になっていること」からズレたせいで、会計ミスを招いたこともありました。
何十年も前ですが、あるラーメン屋さんにて。当時はあまりなかったトッピング別料金のお店で「しょうゆラーメンにバター」という注文をしたところ、数十円高い味噌ラーメンで計算されてしまいました。一緒に行った母はトッピングなしのしょうゆだったのと、トッピング料金がレジの場所から見やすい場所に貼ってあったこととで、すぐに計算ミスに気付きました。例えば、しょうゆラーメンが400円×2、トッピングが50円で計850円のはずが、味噌450円のため900円請求された、みたいな感じです。
気づいて指摘すると、「あー、ごめん。しょうゆにバタートッピングする人なんていないから」と、笑いながら打ち直してくれたのですが、釈然としません。
(いないって、私がたった今注文したやろがい!)
言いたいことは分からないでもないけれど、その一言、要ったか……?
いつも同じものを注文する和食屋さんでいつもと違うものを注文したばかりに、請求額が少なめだったので言うと、「あー、ごめんなさい。いつものくせで……」と笑いつつ詫びられたこともあります。多分、割とよくあることではないかと思います。
ところで、この店にひとりで行くときはいつもカウンターを利用していたせいか、人の好さそうな大将が、実は結構毒を吐くタイプというのを知っていました。
といっても、内容は大したことじゃないんです。最近の流行について「あんなもの好きなやつの気が知れない」と言ったり、たまたま食べたラーメン屋さんがイマイチだった話を実名で話したり、久々に東京に行ったけど、満員電車に乗っている人がみんな目が死んでいたので、「都会は人の住むところじゃねえな」と言ったり、本当にありふれた、多分悪気もないであろう発言ばかりです。
まあそんな感じなので、「あの客がいつもと違うもの頼むから間違っちゃったよ」と、私に責任をなすりつけるのでは……などと、要らぬ心配をしてしまうわけです。
***
私は自他ともに認めるビビりで気にしいなので、逆に幸いなことにカスタマーハラスメント加害者になる可能性は、限りなく低いという自負があります。
それでいて、こんな取るに足らないことをいつまでも気にして愚図愚図愚痴愚痴しているのだから、変な種を自分の中にため込み、いつかは嫌がらせ――とはいかないまでも、よろしくない態度の萌芽につながりかねません。
ちなみにモスバーガーは今も時々行きますが、ラーメン屋さんは何年も前に廃業。和食屋さんは大幅値上げの後、気づけば数カ月行ってないなあ――という状況です。
と書いてみて思ったけれど、こんなにおわせ的なこと、書く必要もありませんね。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あれは12月のことでした
あおみなみ
エッセイ・ノンフィクション
1987年か88年の、12月の土曜日。
ただ、いろいろと思い返すと11月だったかもしれない。
比較的寒い季節だったことは間違いない。
「人の記憶には強弱があるなあ」という、割とありふれた、しかしありふれてほしくない話。
ハローページ
あおみなみ
青春
2023年2月に配布が完全に終了した、NTTの50音別電話帳「ハローページ」。
固定電話が主流だった昭和~平成時代は、それなりに触れる機会がある方もいたのでは?
「世帯主の名前と大体の住まいが分かれば、簡単に電話番号が調べられる」という、
今思えば便利なんだか何だか分からない代物でした。
そんな時代に実体験した小事件の記録です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる