キーボードクラッシャーの日常

あおみなみ

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妄想デート

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 これは7月7日午前0時にアップ予定ですが、書いているのは実は7月6日の午前11時です。

 いろいろと誤解されまくった「たつき諒さんの予言(ではないよね……)」が外れ、こうしてキーボードをたたく幸せを味わっています。

 で、思い出したのですが、昨日7月5日は、私たち夫婦の35回目の結婚記念日でした。
 珊瑚婚だそうです。
 こんなん絶対「3・5」の語呂合わせ前提じゃんと思いましたが、「長い時間をかけて育つ珊瑚」の意味合いもあるとか。

 多分結婚記念日って、西洋由来の習慣ですよね。
 偶然にも日本語の語呂合わせと一致しちゃった? と思っていたら、イギリス式では「翡翠婚式」だそうです。
 そっちもいいなあ。

 35年前、時間休を取って婚姻届を出したときのことが昨日のことのように……と言いたいところですが、結構いろいろ忘れています。
 市議会6月議会の最中だったのでバタバタしていたり、妊娠中でつわりがおさまりかけていたり、そんな感じだったはず。
 黒いギンガムチェックのシャツと、白のフレアスカート(ゴム)を着用していたはず。

***

 この年齢になり、婚姻年齢も重ねると、後悔でも渇望でもなく、「ほかの人と結婚していたら」とか、それ以前に「ほかの人と付き合っていたら」とか、そんなことをぼんやりと考えることがあります。

 当然、経験のないタイプのデートなども想像してしまうことがあります。
 サーファーの彼を、お弁当の番をしながら砂浜のパラソルの下で待つとかね。
 (その間自分の好きな本を読んだりしていれば、実質時間を二重に使っていることになってお得、とかね)
 スポーツ系の場合、絶対に「自分もやる」という発想がないのが私クオリティーです。

 犬の散歩を一緒に、とかもいいですね。
 大きくて穏やかな性質の賢い犬を、きちんと後ろに従える愛犬家の彼。
 『サンリオ男子』のシナモン担当・源誠一郎くんみたいな、笑顔のすてきな美丈夫の彼は白Tにジーンズという飾らないスタイルで、さほどこだわりは感じないけれど安っぽくないスニーカーを履いていて、かっかっと精力的に歩いています。
 私は「リード持ってみる?」と言われても、「私じゃ振り回されそう」「おとなしいから大丈夫だよ」「ううん。あなたが持っているのを見ているのが好き」とか言って固辞します。

 (うっかり手を離しちゃったりして、何かあったら責任取れねーし)が本音ですが、そこはあくまでしおらしく。
 少し後ろを、糞の回収袋を持ってちょこちょこついていきたいな。
 公園で休憩するとき用の冷たいお茶を、水筒かタンブラーに用意していこうっと。

 ……などと娘に話したら、「何でお母さんがう〇この袋持って歩くの?」聞かれたので、リード持ちたくない云々の話をして呆れられました。

「そもそもお母さんって犬大っ嫌いじゃん」

 ……そうでした。
 そんな私が愛犬家とつき合うのは確かに不自然です。少なくとも散歩につき合うことはないでしょう。

 妄想の世界では、きっとどんな自分にでもなれちゃうんだな★(やかましわっ)
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