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Eat me
徹志のアパートには風呂がないので、お泊りのときは、近くの銭湯に行っていた。
昔のフォークソングの世界だが、店舗の前でどちらかが1、2分待っていると、どちらかが出てきて、「あー、負けたー」「待たせてごめん」「もっとゆっくりでよかったのに」などと言いつつ、落ち合う。
どちらかというと気温が低くなってきた頃にお付き合いを始めたので、帰りはホットドリンクで体を温めたり、コンビニに寄って中華まんを買い食いしたりしながらアパートに向かう。
「夏だったらきっとアイスを食べるよね?」とさよりが言うと、徹志は「へへへ」と意味不明な笑い方をした。
さよりが少しでも将来のことを言うと、「俺とそこまで付き合ってくれるつもりだ」という意思を示してくれたようで、たまらなくうれしく思っていたのだ。
そして「寝る前の歯磨き」を済ませ、寝巻を着て、ベッドの上で小動物のように身を縮めているさよりを徹志が後ろから抱きしめ…始まる。
しかし今回の場合、料理とケーキをたいらげ、そのままの状態でキスをして、優しくブラウスのボタンを外すと、ブラの上から手を添えてなで始めた。
さよりは中途半端に体をコタツから出した状態で、徹志は完全にコタツから出てしまっている。
「徹志、寒いでしょ」
「じゃ、ベッドに行こう」
▼▼
冬とはいえ、1日過ごした体臭が気になってしまうが、そもそも2人が初めて関係を持ったのは、かなり衝動的な状態だったから、あのときも風呂には入っていなかった。
さよりがそれを気にして、ちょっと及び腰になっていると、むしろあおるように、「さより…すごくいいにおい…そそらりるよ」と言う。
手はともかく口舌で愛撫されると、「だめ…汚いよ…」などとつい口に出し、手で拒絶したりするが、徹志は「邪魔しないで!」と真剣な目をして言うのだ。
「俺は今、二度目のメインディッシュを食べているんだよ?
食事中邪魔したら、さよりだって許さないからね?」
そう言った後、さも「なーんてね」と言いたげな表情でにっと笑うが、怖いほどの真剣さは伝わってくる。
電気を落とした部屋で、ストーブが燃え盛っている。
そのオレンジの明かりに照らされたさよりの肌は、白いが質感がしっかりしていて、丸いバストのてっぺんに、つんっと乳首が主張している。
「乳首…さっき食べたチョコレートより甘い…うまっ」
「あ、あん…」
手と口でせわしなく刺激しながらも、徹志は饒舌に感想を語る。
それが耳からの刺激になって、さよりを「盛り上げる」と知っているからだ。
「ココは…随分ジューシーだね…」
「もぉっ」
徹志は指と舌で、じらすようにさよりの「入口」を刺激し始めた。
さよりは徹志に初めてクンニリングスを施されたとき、中学時代の彼が、仲間同士との戯れの中で「ぺろっ」と舌を出した、おどけた表情を見せたときのことを思い出した。
一番思い出してはいけないような、ベストなタイミングのような、不思議な感覚に襲われた。
あの快活で好感度の高い優等生だった彼が(今もさほど変わらないが)、自分の股間に顔をうずめ、「どう?」などとこちらの顔色を窺いつつ、確実に自分も楽しんでいるというシチュエーション。
あまりにも背徳的であり、だからこそしとど濡れる。
その様子を「ジューシーだね」などと、少し意地悪くからかわれるのだから、反応せずにはいられない。
さよりの受け入れ態勢と、自分自身の臨戦態勢を確認した徹志は、律儀に「入っていいか?」と言いながら、避妊具をつけたペニスをゆっくりと挿入した。
さよりの中に入り切ると、ふうっとため息をつくのが徹志の癖のようだ。
最初は腕立て伏せのような体勢だが、さよりの肌が欲しくてたまらないというように、片手でさよりの上半身を抱き起こさせ、座位を取った。
身長差があるので、その体勢でキスをするのも一苦労だが、体を密着させ、さよりの潤んだ目をのぞき込めるこの体位を、徹志は好んでいる。
「あ、や…ん…」
「あったけぇ…ていうか…あつい…な…」
「あ…んんっ」
「さより…最高にうまい…俺はもうさよりしか…食えないよ」
「てつ…し…もっと、もっと食べて…ん」
さよりの甘い声に応え、徹志は彼女を四つん這いにさせたり、正常位を取って脚を高く上げさせたりと、いろいろな角度から優しく攻めた。
徹志は食べる行為や食べ物にさよりをなぞらえ、言葉で攻めるのが好きだ。
最初は奇妙に思えたことだが、さよりも徐々に耳や体が慣れ、興奮を覚えるようになった。
何か気の利いた返しをしたいと思いながら、ただただ快楽に溺れてしまう。
自分を熱っぽく見る目も、丁寧に愛撫してくれる、大きいが女性的な細い手指も、カレ独特の「におい」も、何もかもが愛おしいと思った。
こんなときに思い出すのは不適切だが、元カレとセックスがどうしてあそこまで「うまくいかなかった」のか、さよりは不思議に思った。
徹志との関係があまりにも気持ちいいので、実は自分は結構なインランだったのではと思うようになったくらいなのだ。
「もしセックスでカロリーが摂れるなら、俺はすごい肥満体になっちゃうよ。
さよりと付き合っている限り、ダイエットは不可能だからね」
アホかと思うようなこんな表現に、さよりはうっとりする。
彼ならきっとその言葉どおり、ずっとずっと自分を食べ続けてくれるのだろう。
昔のフォークソングの世界だが、店舗の前でどちらかが1、2分待っていると、どちらかが出てきて、「あー、負けたー」「待たせてごめん」「もっとゆっくりでよかったのに」などと言いつつ、落ち合う。
どちらかというと気温が低くなってきた頃にお付き合いを始めたので、帰りはホットドリンクで体を温めたり、コンビニに寄って中華まんを買い食いしたりしながらアパートに向かう。
「夏だったらきっとアイスを食べるよね?」とさよりが言うと、徹志は「へへへ」と意味不明な笑い方をした。
さよりが少しでも将来のことを言うと、「俺とそこまで付き合ってくれるつもりだ」という意思を示してくれたようで、たまらなくうれしく思っていたのだ。
そして「寝る前の歯磨き」を済ませ、寝巻を着て、ベッドの上で小動物のように身を縮めているさよりを徹志が後ろから抱きしめ…始まる。
しかし今回の場合、料理とケーキをたいらげ、そのままの状態でキスをして、優しくブラウスのボタンを外すと、ブラの上から手を添えてなで始めた。
さよりは中途半端に体をコタツから出した状態で、徹志は完全にコタツから出てしまっている。
「徹志、寒いでしょ」
「じゃ、ベッドに行こう」
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冬とはいえ、1日過ごした体臭が気になってしまうが、そもそも2人が初めて関係を持ったのは、かなり衝動的な状態だったから、あのときも風呂には入っていなかった。
さよりがそれを気にして、ちょっと及び腰になっていると、むしろあおるように、「さより…すごくいいにおい…そそらりるよ」と言う。
手はともかく口舌で愛撫されると、「だめ…汚いよ…」などとつい口に出し、手で拒絶したりするが、徹志は「邪魔しないで!」と真剣な目をして言うのだ。
「俺は今、二度目のメインディッシュを食べているんだよ?
食事中邪魔したら、さよりだって許さないからね?」
そう言った後、さも「なーんてね」と言いたげな表情でにっと笑うが、怖いほどの真剣さは伝わってくる。
電気を落とした部屋で、ストーブが燃え盛っている。
そのオレンジの明かりに照らされたさよりの肌は、白いが質感がしっかりしていて、丸いバストのてっぺんに、つんっと乳首が主張している。
「乳首…さっき食べたチョコレートより甘い…うまっ」
「あ、あん…」
手と口でせわしなく刺激しながらも、徹志は饒舌に感想を語る。
それが耳からの刺激になって、さよりを「盛り上げる」と知っているからだ。
「ココは…随分ジューシーだね…」
「もぉっ」
徹志は指と舌で、じらすようにさよりの「入口」を刺激し始めた。
さよりは徹志に初めてクンニリングスを施されたとき、中学時代の彼が、仲間同士との戯れの中で「ぺろっ」と舌を出した、おどけた表情を見せたときのことを思い出した。
一番思い出してはいけないような、ベストなタイミングのような、不思議な感覚に襲われた。
あの快活で好感度の高い優等生だった彼が(今もさほど変わらないが)、自分の股間に顔をうずめ、「どう?」などとこちらの顔色を窺いつつ、確実に自分も楽しんでいるというシチュエーション。
あまりにも背徳的であり、だからこそしとど濡れる。
その様子を「ジューシーだね」などと、少し意地悪くからかわれるのだから、反応せずにはいられない。
さよりの受け入れ態勢と、自分自身の臨戦態勢を確認した徹志は、律儀に「入っていいか?」と言いながら、避妊具をつけたペニスをゆっくりと挿入した。
さよりの中に入り切ると、ふうっとため息をつくのが徹志の癖のようだ。
最初は腕立て伏せのような体勢だが、さよりの肌が欲しくてたまらないというように、片手でさよりの上半身を抱き起こさせ、座位を取った。
身長差があるので、その体勢でキスをするのも一苦労だが、体を密着させ、さよりの潤んだ目をのぞき込めるこの体位を、徹志は好んでいる。
「あ、や…ん…」
「あったけぇ…ていうか…あつい…な…」
「あ…んんっ」
「さより…最高にうまい…俺はもうさよりしか…食えないよ」
「てつ…し…もっと、もっと食べて…ん」
さよりの甘い声に応え、徹志は彼女を四つん這いにさせたり、正常位を取って脚を高く上げさせたりと、いろいろな角度から優しく攻めた。
徹志は食べる行為や食べ物にさよりをなぞらえ、言葉で攻めるのが好きだ。
最初は奇妙に思えたことだが、さよりも徐々に耳や体が慣れ、興奮を覚えるようになった。
何か気の利いた返しをしたいと思いながら、ただただ快楽に溺れてしまう。
自分を熱っぽく見る目も、丁寧に愛撫してくれる、大きいが女性的な細い手指も、カレ独特の「におい」も、何もかもが愛おしいと思った。
こんなときに思い出すのは不適切だが、元カレとセックスがどうしてあそこまで「うまくいかなかった」のか、さよりは不思議に思った。
徹志との関係があまりにも気持ちいいので、実は自分は結構なインランだったのではと思うようになったくらいなのだ。
「もしセックスでカロリーが摂れるなら、俺はすごい肥満体になっちゃうよ。
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