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第46章 改めて聞くといい響きだ。【メグと大輔】
何を着よう【メグ】
しおりを挟む即ち愛は純粹であり得るに反して、嫉妬はつねに陰險である。
それは子供の嫉妬においてすらさうである。
三木清『人生論ノート』
◇◇◇
今年も大輔さんから、玉成学園の秋の恒例行事「ひすい祭」の招待状が届いた。
今年は1枚、私の分だけだった(というより、そのようにリクエストした)。
さーて、何着て行こう。
深まる秋にぴったりの色と素材で、「お前は本当にそういうの似合うな」と目を細めてくれる、大輔さんの好きそうなスタイル。
桜井のおばあちゃんが、お買い物に出ては「(2人に)似合いそう」って買ってくれたうちの1枚だけど、あまりにも枚数があって、私のクローゼットはほぼママと共用になっている。
同級生の友達には地味とか、場合によっては野暮ったいとも言われるけれど、私自身がこういう服が好きなので問題ない。
ワンピースを着て、ショートブーツを履いてという「基本形」で赴く。
誕生日に大輔さんがくれた大き目のサコッシュもぴったりだ。
化粧はしない。というより、一番頼りになるべき人が、「化粧した顔を人様に見られるくらいなら、すっぴんさらす方がマシ!」と言い放つタイプなので、良いアドバイスがもらえないし、前に一度だけ友達に相談したら、さんざん塗りたくられ遊ばれたので、懲りてしまった。
顔を洗って、スキンケアして、髪をちゃんと整えればまあまあ何とか見られるだろう。
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