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第33章 【番外編】かわいい弟嫁【千弦と聡二】
桜井兄弟、3歳違い
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ひと妻を恋はんとするを罪とがとする、荒き掟ある世は寂しきかな。
室生犀星『禁断の花』
◇◇◇
千弦の義兄(亡夫の兄でビジネスパートナー)・孝也の独白です。
千弦と初めて会ったときの印象と、最近までのこと。
◇◇◇
俺こと桜井孝也には3歳年下の、顔も背格好もよく似ているといわれる弟がいる。
いや、厳密には「いた」と言わざるを得ないのだが。
弟の智也は10年前に事故で亡くなった。
大柄でくっきりした顔立ち、外遊びや屋外スポーツでナチュラルに日焼けした肌。俺たち兄弟は、わりと幼少の頃から割と目立つ方だったと思う。
ただし中身は正反対といってよかった。
スポーツも女性とのおつき合いも、まずは「嫌でなかったら軽い気持ちで」試してみようと考える俺に対し、智也は実に一本気だった。
ほんの子供の頃は、ちょっとした真似事的なサッカーや野球にも興じていたし、俺自身は大人になってからもそのままだった。
智也は小学校4年生くらいのとき、スポーツテストの「ソフトボール投げ」で好成績をマークし、特設陸上部の顧問にスカウトされる形で投てき競技を始め、結局高校を卒業するまでの8年間、重いものを投げ続けていた。
華やかな結果にこそ縁がなかったが、黙々と打ち込む姿には特定ファンもついたようで、時々は女子からの愛の告白などもあったようだが、交際どころか、そもそも女子とまともに口を利くこともなかったのではというほど、女っ気のない生活だったように見受ける。
ヤツが高校1年の頃、大学に入学してますます調子づいていた俺は、「お前、カノジョなしでどう“処理”してんだよ」などと尋ねたことがあったのだが、「いや…女性をそんな目で見るのはダメだろ。それに、自分から好きだと告白したくなるような子と付き合わなきゃ意味がないからな」という、異常に物堅い返事をされてしまった。
対照的だった俺たち兄弟に共通することといえば、「女性に自分から告白したことがない」ことくらいだったろう。
◇◇◇
しかし、そんな智也も大学を卒業し、新卒2、3年目ぐらいだったろうか。
俺は既に家を出ていたが、「孝兄、家族に紹介したい人がいるんだ。今度の休日、帰ってきてくれないか?」と連絡があった。
あの智也にも、告白したいと思えるほどの女性が現れたらしい。
といっても、その2年前ほどから、それっぽい「におわせ」はあったので、付き合っている娘がいることは知っていたが、遂においでなすったかという感じだった。
もともとわずかに興味を示すアイドルや女優などは、清楚な雰囲気のタイプが多かった。
「有名人でいえば、どんなタイプだ?」
「いや、彼女は彼女で魅力的だから、特に誰に似ているというのはないな」
どうやら、あまりルックスで勝負するタイプではないのだろうと踏んだ。それはそれで智也らしい。
何にせよ、あの堅物が真剣に付き合っている女性だから、よほどのことがない限り賛成しようということで、俺と両親の意見は一致していた。
◇◇◇
果たして――智也が連れてきた女性を見て、家族一同度肝を抜かれた。
「初めまして、佐倉千弦と申します。東京の藤が丘女子短大国文科に在籍しています」
淡いブルーのワンピースに身を包んだ、小柄で清楚な礼儀正しい女性――なのはいいとして、この子は一体幾つなんだ?
短大生というから、18~20歳といったところだろうが、当時24歳だった智也のお相手としては少し若い。
非常に愛くるしい顔をしているのだが、愛くるし過ぎて、まるっきり中学生くらいにしか見えない。
ありふれた表現だが、「昨日までランドセルしょっていました」と言われても信じそうなタイプだった。
しかしいろいろと話してみると、受け答えは的確で、年相応どころか、かなりしっかりした印象を受けた。
低いが澄んだ心地よい声をしていて、もしも最初のコンタクトが電話だったら、20代後半ぐらいに勘違いしそうな話し方だ。
(老けていると言いたいのではない。落ち着いていたのだ)
両親ともに大分好印象を持ったようだが、俺はかわいい子をからかいたくなるような子供っぽい嗜虐心がムクムクと頭をもたげ、くだらない混ぜっ返しをしてしまった。
「智也、本当にこのロリちゃんでいいの? 結婚って一体ナニするのか知ってるのかなー?」
今となっては自分で自分を殴りたくなるような言葉だが、千弦の返しは見事だった。
「お言葉ですが、男女の営みについては人並みに存じています。
私、智也さんが初恋で、14歳のときに自分から告白しました。
そのときは振られてしまったのですが、3年後に受け入れてもらったんです。
たとえ智也さんのお兄さんでも、
邪魔するおつもりなら私にも考えがありますが」
ときたもんだ。
これには両親は呵呵大笑、智也は真っ赤になってうつむいていた。
「孝也、お前の負けだな」という親父の一言で、千弦は桜井ファミリーの一員になったといってもいいだろう。
俺はさすがに非礼をわびたが、千弦が我に返ったように「生意気を言ってすみません」と、小さな体を余計に縮めた姿が、物音を警戒しておびえた小動物のようでかわいかった。
◇◇◇
後日、智也が俺だけにこっそり教えてくれた。
あんな健気な娘さんが「とっつかまえた男をつなぎとめるために必死な痛い女」扱いされるのを心配したせいもあるだろうが、内容は確かに、俺には言えても親には言いづらいものだった。
「孝兄、ちい(千弦のこと)はああ言ったけど、俺の方がちいを先に好きになったんだと思う」
「どういうことだ?」
「ちいは俺が大学生の頃バイトしていた塾の生徒だったんだ」
「ああ、そう言っていたな」
「あの子は数学が苦手で、3年生の2学期からうちに来た。俺はあの子を一目見ていいなと思って、目が離せなくなった」
「それは、また…」
あの超絶童顔娘が中学3年生のとき、一体どんな顔だったんだろう。
正直少し笑ってしまいそうになった。
「そして高校の合格報告のとき、『少しだけ時間をください』と言われて後日会ったら、向こうから告白された」
「それはうらやましい話だな」
「うん、俺はもちろんうれしかったが、あんなかわいい子に手を出さずにいられないと自覚した」
「なるほど……」
ちなみに俺のいわゆる筆おろしは中2のとき、相手は「卒業前にどうしても!」と告白してきた1年上級の女子だった。正直よく覚えていないが、まあまあかわいい子だったと思う。
何となくの流れで女子の家に誘われ、「親もお姉ちゃんも、夜になるまで帰ってこないから」と、ベッドの上に腰かけて、じっと見つめられたら、なあ。
まあまだ経験がなかったので、お相手がかなりリードしてくれたが。
「しかし高校生――というか当時はまだ中学生だった。そんな子に手は出せない。だから『3年経っても俺のことが好きだったら、また言ってほしい』と言った」
「ということは、それまでの3年は会わなかったのか?」
「いや、彼女とはそれまで電話や手紙で連絡をとっていたが、付き合っていたわけではない」
まだ携帯・PHS(若い子には通じるのか?これ)の普及率も微妙だった頃だ。
智也はともかく、千弦の方がその手のモバイルを持っていなくても不思議はない。
まるで昭和のごとき通信手段だが、その時代ならそんなところだろう。
俺だったら告白されたその日のうちにガバッと――なんて考えたが、いや、さすがに大学生が中学生にってのは犯罪的だな。
「正直心変わりだってあるかもしれないと冷や冷やしていたよ。彼女が高校を卒業したら、こちらから告白しようと思っていたのに、それも先を越されてしまった」
恥ずかしそうに笑う顔が、我が弟ながら妬ましいほどだった。
「つまりだ。俺は孝兄が何といおうと、彼女じゃなきゃ駄目だということだ」
「ああ――あのときはすまなかった。ちょっとかわいい子をからかうつもりだったんだが」
「そうか。孝兄にかわいいと言ってもらえてうれしいよ」
“かわいい”にはいろんなニュアンスがある。
小さい、守ってやりたい、気になる、感じがいい、姿かたちが美しい――愛おしい。
俺は結構な遊び人だったので、智也としては、そう深い意味はなく「かわいい」と言ったのだと取ったと思う。
俺もそのときはそう思っていた。
いずれにせよ、一途バカ同士、お似合いでほほえましいカップルじゃないか。
室生犀星『禁断の花』
◇◇◇
千弦の義兄(亡夫の兄でビジネスパートナー)・孝也の独白です。
千弦と初めて会ったときの印象と、最近までのこと。
◇◇◇
俺こと桜井孝也には3歳年下の、顔も背格好もよく似ているといわれる弟がいる。
いや、厳密には「いた」と言わざるを得ないのだが。
弟の智也は10年前に事故で亡くなった。
大柄でくっきりした顔立ち、外遊びや屋外スポーツでナチュラルに日焼けした肌。俺たち兄弟は、わりと幼少の頃から割と目立つ方だったと思う。
ただし中身は正反対といってよかった。
スポーツも女性とのおつき合いも、まずは「嫌でなかったら軽い気持ちで」試してみようと考える俺に対し、智也は実に一本気だった。
ほんの子供の頃は、ちょっとした真似事的なサッカーや野球にも興じていたし、俺自身は大人になってからもそのままだった。
智也は小学校4年生くらいのとき、スポーツテストの「ソフトボール投げ」で好成績をマークし、特設陸上部の顧問にスカウトされる形で投てき競技を始め、結局高校を卒業するまでの8年間、重いものを投げ続けていた。
華やかな結果にこそ縁がなかったが、黙々と打ち込む姿には特定ファンもついたようで、時々は女子からの愛の告白などもあったようだが、交際どころか、そもそも女子とまともに口を利くこともなかったのではというほど、女っ気のない生活だったように見受ける。
ヤツが高校1年の頃、大学に入学してますます調子づいていた俺は、「お前、カノジョなしでどう“処理”してんだよ」などと尋ねたことがあったのだが、「いや…女性をそんな目で見るのはダメだろ。それに、自分から好きだと告白したくなるような子と付き合わなきゃ意味がないからな」という、異常に物堅い返事をされてしまった。
対照的だった俺たち兄弟に共通することといえば、「女性に自分から告白したことがない」ことくらいだったろう。
◇◇◇
しかし、そんな智也も大学を卒業し、新卒2、3年目ぐらいだったろうか。
俺は既に家を出ていたが、「孝兄、家族に紹介したい人がいるんだ。今度の休日、帰ってきてくれないか?」と連絡があった。
あの智也にも、告白したいと思えるほどの女性が現れたらしい。
といっても、その2年前ほどから、それっぽい「におわせ」はあったので、付き合っている娘がいることは知っていたが、遂においでなすったかという感じだった。
もともとわずかに興味を示すアイドルや女優などは、清楚な雰囲気のタイプが多かった。
「有名人でいえば、どんなタイプだ?」
「いや、彼女は彼女で魅力的だから、特に誰に似ているというのはないな」
どうやら、あまりルックスで勝負するタイプではないのだろうと踏んだ。それはそれで智也らしい。
何にせよ、あの堅物が真剣に付き合っている女性だから、よほどのことがない限り賛成しようということで、俺と両親の意見は一致していた。
◇◇◇
果たして――智也が連れてきた女性を見て、家族一同度肝を抜かれた。
「初めまして、佐倉千弦と申します。東京の藤が丘女子短大国文科に在籍しています」
淡いブルーのワンピースに身を包んだ、小柄で清楚な礼儀正しい女性――なのはいいとして、この子は一体幾つなんだ?
短大生というから、18~20歳といったところだろうが、当時24歳だった智也のお相手としては少し若い。
非常に愛くるしい顔をしているのだが、愛くるし過ぎて、まるっきり中学生くらいにしか見えない。
ありふれた表現だが、「昨日までランドセルしょっていました」と言われても信じそうなタイプだった。
しかしいろいろと話してみると、受け答えは的確で、年相応どころか、かなりしっかりした印象を受けた。
低いが澄んだ心地よい声をしていて、もしも最初のコンタクトが電話だったら、20代後半ぐらいに勘違いしそうな話し方だ。
(老けていると言いたいのではない。落ち着いていたのだ)
両親ともに大分好印象を持ったようだが、俺はかわいい子をからかいたくなるような子供っぽい嗜虐心がムクムクと頭をもたげ、くだらない混ぜっ返しをしてしまった。
「智也、本当にこのロリちゃんでいいの? 結婚って一体ナニするのか知ってるのかなー?」
今となっては自分で自分を殴りたくなるような言葉だが、千弦の返しは見事だった。
「お言葉ですが、男女の営みについては人並みに存じています。
私、智也さんが初恋で、14歳のときに自分から告白しました。
そのときは振られてしまったのですが、3年後に受け入れてもらったんです。
たとえ智也さんのお兄さんでも、
邪魔するおつもりなら私にも考えがありますが」
ときたもんだ。
これには両親は呵呵大笑、智也は真っ赤になってうつむいていた。
「孝也、お前の負けだな」という親父の一言で、千弦は桜井ファミリーの一員になったといってもいいだろう。
俺はさすがに非礼をわびたが、千弦が我に返ったように「生意気を言ってすみません」と、小さな体を余計に縮めた姿が、物音を警戒しておびえた小動物のようでかわいかった。
◇◇◇
後日、智也が俺だけにこっそり教えてくれた。
あんな健気な娘さんが「とっつかまえた男をつなぎとめるために必死な痛い女」扱いされるのを心配したせいもあるだろうが、内容は確かに、俺には言えても親には言いづらいものだった。
「孝兄、ちい(千弦のこと)はああ言ったけど、俺の方がちいを先に好きになったんだと思う」
「どういうことだ?」
「ちいは俺が大学生の頃バイトしていた塾の生徒だったんだ」
「ああ、そう言っていたな」
「あの子は数学が苦手で、3年生の2学期からうちに来た。俺はあの子を一目見ていいなと思って、目が離せなくなった」
「それは、また…」
あの超絶童顔娘が中学3年生のとき、一体どんな顔だったんだろう。
正直少し笑ってしまいそうになった。
「そして高校の合格報告のとき、『少しだけ時間をください』と言われて後日会ったら、向こうから告白された」
「それはうらやましい話だな」
「うん、俺はもちろんうれしかったが、あんなかわいい子に手を出さずにいられないと自覚した」
「なるほど……」
ちなみに俺のいわゆる筆おろしは中2のとき、相手は「卒業前にどうしても!」と告白してきた1年上級の女子だった。正直よく覚えていないが、まあまあかわいい子だったと思う。
何となくの流れで女子の家に誘われ、「親もお姉ちゃんも、夜になるまで帰ってこないから」と、ベッドの上に腰かけて、じっと見つめられたら、なあ。
まあまだ経験がなかったので、お相手がかなりリードしてくれたが。
「しかし高校生――というか当時はまだ中学生だった。そんな子に手は出せない。だから『3年経っても俺のことが好きだったら、また言ってほしい』と言った」
「ということは、それまでの3年は会わなかったのか?」
「いや、彼女とはそれまで電話や手紙で連絡をとっていたが、付き合っていたわけではない」
まだ携帯・PHS(若い子には通じるのか?これ)の普及率も微妙だった頃だ。
智也はともかく、千弦の方がその手のモバイルを持っていなくても不思議はない。
まるで昭和のごとき通信手段だが、その時代ならそんなところだろう。
俺だったら告白されたその日のうちにガバッと――なんて考えたが、いや、さすがに大学生が中学生にってのは犯罪的だな。
「正直心変わりだってあるかもしれないと冷や冷やしていたよ。彼女が高校を卒業したら、こちらから告白しようと思っていたのに、それも先を越されてしまった」
恥ずかしそうに笑う顔が、我が弟ながら妬ましいほどだった。
「つまりだ。俺は孝兄が何といおうと、彼女じゃなきゃ駄目だということだ」
「ああ――あのときはすまなかった。ちょっとかわいい子をからかうつもりだったんだが」
「そうか。孝兄にかわいいと言ってもらえてうれしいよ」
“かわいい”にはいろんなニュアンスがある。
小さい、守ってやりたい、気になる、感じがいい、姿かたちが美しい――愛おしい。
俺は結構な遊び人だったので、智也としては、そう深い意味はなく「かわいい」と言ったのだと取ったと思う。
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