3 / 14
3
しおりを挟む
数日後、企画部企画一課のみんなが私の歓迎会ランチを開催してくれた。
帰り道、会社のエレベーターの中で佐藤さんと二人きりになった。
「白崎さん、今日、面接の時と同じ服装だね」
「……えっ、私が面接で着ていた洋服覚えていたんですか」
「うん、白崎さんはスタイルがいいからモデルみたいだな、と思ったんだよね」
「あはは、そんな。スタイルよくないですよ」
面接で着ていた洋服を覚えていたこと、スタイルについて褒められたことに少し疑問を感じた。しかし、スーツをスタイリッシュに着こなす佐藤さんは、人の服装に興味があるだけなのかもしれない。
悶々としながら、仕事に戻った。
数週間後の金曜日に企画部の歓迎会があった。
居酒屋に着くと、二つのテーブルが予約されていて、既に何人かは席に着いていた。佐々木さんの隣の席が空いていたので、そこに座って飲み物のメニューを見る。
企画部は企画一課と二課から成る。私が所属しているのは一課で、二課の人とじっくり話すのは今日が始めてだった。
みんないい具合に酔っぱらった頃、隣のテーブルで話している声がふと耳に入ってきた。
「受付の五十嵐さんは、スタイルいいよね」
「たしかに。でも、秘書の中村さんの色気、私、好きだな」
「うん、中村さんもいいわね。あの身体にピッタリしたスカートはエロいよね」
社内の女性に順位付けをして、噂話に花を咲かせている女性の先輩達。女性の外見を順位付けするなんて、同性の女性が言ってもセクハラに値する。聞いていていい気分はしない。
「佐藤さんはどの女性が一番ですか?」
噂話をしている女性の先輩達の一人が、佐藤さんに聞いた。佐藤さんが面接の服装を覚えていたことをふと思い出し、気持ち悪くなってきた。
「うーん、そうだね――」
佐藤さんの答えは聞きたくない。これ以上隣のテーブルの会話が耳に入ってこないように、私の隣に座っている人の方に身体を向けて、話を始めた。
必死に笑顔を作って話に集中しようとしたが、全身から血の気が引いていくのを感じた。
帰り道、会社のエレベーターの中で佐藤さんと二人きりになった。
「白崎さん、今日、面接の時と同じ服装だね」
「……えっ、私が面接で着ていた洋服覚えていたんですか」
「うん、白崎さんはスタイルがいいからモデルみたいだな、と思ったんだよね」
「あはは、そんな。スタイルよくないですよ」
面接で着ていた洋服を覚えていたこと、スタイルについて褒められたことに少し疑問を感じた。しかし、スーツをスタイリッシュに着こなす佐藤さんは、人の服装に興味があるだけなのかもしれない。
悶々としながら、仕事に戻った。
数週間後の金曜日に企画部の歓迎会があった。
居酒屋に着くと、二つのテーブルが予約されていて、既に何人かは席に着いていた。佐々木さんの隣の席が空いていたので、そこに座って飲み物のメニューを見る。
企画部は企画一課と二課から成る。私が所属しているのは一課で、二課の人とじっくり話すのは今日が始めてだった。
みんないい具合に酔っぱらった頃、隣のテーブルで話している声がふと耳に入ってきた。
「受付の五十嵐さんは、スタイルいいよね」
「たしかに。でも、秘書の中村さんの色気、私、好きだな」
「うん、中村さんもいいわね。あの身体にピッタリしたスカートはエロいよね」
社内の女性に順位付けをして、噂話に花を咲かせている女性の先輩達。女性の外見を順位付けするなんて、同性の女性が言ってもセクハラに値する。聞いていていい気分はしない。
「佐藤さんはどの女性が一番ですか?」
噂話をしている女性の先輩達の一人が、佐藤さんに聞いた。佐藤さんが面接の服装を覚えていたことをふと思い出し、気持ち悪くなってきた。
「うーん、そうだね――」
佐藤さんの答えは聞きたくない。これ以上隣のテーブルの会話が耳に入ってこないように、私の隣に座っている人の方に身体を向けて、話を始めた。
必死に笑顔を作って話に集中しようとしたが、全身から血の気が引いていくのを感じた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる