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1章
第24話 目覚め
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――血と肉の焼ける匂いが、鼻を刺激する。
――視界は血と白煙で見えなくなっていたが、誰かの声が聞こえた気がする。
――誰の物なのか、何て言ったのかはわからない。
――だけど……何度も繰り返し聞いた声だったと思う。
――どこか、悲しげな声だった様に思う。
「センッ、正気に戻って!」
濁った瞳で声のした方を見てみるが……焦点が定まらず、誰が何を言っているのか理解できない。
ただ、彼女の背後に別の人影が見えた時、体は勝手に飛びかかっていた。
「ア゛ア゛ア゛亜阿ア゛あ゛あ゛あ゛」
彼女の背後に立つ誰かへと上空から手を伸ばし――その腕を受け止められる。
「すみません、遅くなりました。そして、今しばらく眠っていなさい」
その言葉が耳に入った直後、全身に強い衝撃が走り、視界が強制的に遮断された。
◆◆◆
沈んでいた意識が、内臓をミキサーにかけられている様な不快感と、全身の神経を焼かれる様な激痛に目をさます。
「いっつあぁ……」
思わず漏れた言葉を押し殺しながら周囲を確認してみれば、見慣れた騎士団の医務室がそこにはあった。
あの状況から生きていた……その事に安心した途端、急速に胸の内を恐怖がしめつける。
直前――意識を失う前のことは殆ど覚えていなかったが、あの神父と戦った時の自分がまともじゃない状態だったことは認識している。
そして、暴走した状態が以前よりも悪化しているだろうことも。
自分の意識が侵食されていき、自分が自分ではないナニカ――化け物になっていく感覚に、手足が勝手に震えだす。
痛いのは我慢できた、辛いのも何とかなる……だが元々あった肉体を無くしたオレが、意識さえなくなったらソレは誰になるんだろうか?
そんな事を考えて、目の前が暗くなったような感覚に陥っていると、扉がノックされた後に開かれた。
「――弟くん?」
「お兄ちゃん!?」
どこか影のさした表情で部屋へ入ってきて、目を見開くミヨコ姉と、口を大きく開いたナナがそこにはいた。
二人の姿を見て、心が軽くなったのを感じると共に、全身に走る痛みをこらえながら口角を上げて、笑顔を浮かべる。
「おはよう、2人とも」
なんて言うのが正しいのか分からなかったが、取り敢えず挨拶するとナナがオレに抱きつこうとして――それをミヨコ姉が止める。
ミヨコ姉は不安とも、悲しみとも形容出来る様な眉をひそめた顔でオレを見てきた。
「目が覚めてよかった……」
目元をぬぐい、嗚咽《おえつ》まじりにそう言ったミヨコ姉の言葉が、深く胸に突き刺さる。
あの状況から、羽を使わずに抜け出す方法があったとは思えない――だけれど、羽を使うという事がどう言うことなのか、オレ以上に二人は実感としてかんじているだろうから……。
だからオレは、深々と頭を下げた。
「……心配かけて、ごめんなさい」
するとミヨコ姉は。その瞳に涙をにじませながら目を細めた。
「すごく、すっごく心配したんだよ?」
「うん……」
「弟くんが目覚めるまで3日間……ずーっと……もしかしたら、もう目が覚めないんじゃないかって……」
そこまで言ったミヨコ姉は、声を押し殺しながら泣いていた。
「ミヨコ姉、ナナ。ごめんなさい」
心から深く謝罪する。
もし、オレが逆の立場だったらと考えると、きっと居ても立っても居られないから。
涙を流すミヨコ姉を見ていると、思わずある考えが湧き出してくる。
――オレがやったことは……はたして正しかったのだろうか?
教会が燃えているのを見た時から……いや、ミヨコ姉やナナがオレの目の前で傷つけられているのを見た時から、その疑問は常について回っていた。
オレがもっと上手く立ち回れていれば、ナナやミヨコ姉は怪我をせずに済んだかもしれない。
もっと上手く立ち回れていれば、ユフィやシスターが大切にしていた教会は、燃えずにすんだかもしれない。
オレがあんなことを頼まなければジェイは……。
そこまで考え至った所で、思わずナナに問いかける。
「ジェイは……ジェイは無事?」
心臓が激しく脈打ち、言い様の無い不安で胸がしめつけられたが、答えを――オレの行動の結果を待つ。
「オジサンなら一緒に入院してるけど……お兄ちゃんより元気そうだよ?」
その答えを聞いて、思わず安堵のため息をついた。
幾つかの武器が体を貫通し、大量の血を流していたジェイの姿を見た時は……最悪の結末しかないと思っていたから。
そんなことを考えていると、ミヨコ姉が涙を溜めた瞳でオレを見てきた。
「――弟くん、約束して」
意志のこもった、強い声が耳に――胸に響く。
「今後、危ないことをする時は私かナナちゃん、後は騎士団の人でもいいから、誰かに相談して。私……これ以上弟くんが知らない間に傷つくのは、見てられないよ」
ミヨコ姉がそう言うと、ナナも精一杯目を細めてオレを睨んでくる。
「お兄ちゃんは、すっごく悪い人だよ! そんなにいっぱい怪我して、ミヨコお姉ちゃんやナナを心配させたんだから!!」
オレがケガしているのを見て涙を流し、怒ってくれる2人に先ほどとは別の感情に胸がしめつけられる。
「ありがとう……そしてごめんなさい。今後もし危ない事をするときは、2人か……誰かに相談するようにするよ」
こんなオレでも心配してくれる人がいるのだという事に、体の痛みさえ忘れて感謝の気持ちがあふれ出した。
◇◇◇
二人にはオレが眠っていた3日間に起きた出来事を、大まかに確認した。
まず、ジェイが大怪我をする原因になった人たち(洗脳されていた人たちも含む)は身柄を拘束し、国へと引き渡したそうだ。
ただ、オレが倒した神父については――生死の境をさまよっていたらしく、厳重な監視の中で入院していたそうだが、現在は騎士団の方で身柄を押さえ、尋問中とのことだった。
ユフィやシスターが大切にしていた教会を燃やし、ジェイを傷つけた男が生きている……その事に複雑な気持ちはあったものの、それでもオレは少しだけ安堵してしまった。
人を殺すこと――やはり、それに対する忌避感はとても大きい。
もしジェイが死んでしまっていたとしたら……多分、奴をコロしに行ったかもしれない。
ただそうじゃないのなら、例えどんな悪人であっても人を殺すことを、正しいとは思えなかった。
――そもそもオレ自身が善人じゃないのに、悪人だから殺すなんて……出来るわけないよな。
問診が終わって1人になった病室で、思わず苦笑いをしてしまう。
この世界に来る前のオレは、決して人に胸を張れる様な人間ではなかった。
むしろ、関りのある人や家族からは疎まれていただろう。
もしかしたら、居なくなってほしいと思っていた人もいたかもしれない。
だからこそ、身勝手に人を傷つける事がいいことだとは思えなかった。
もし、相手に大切な人が居たら?
もし、相手を大切だと思っている人が居たら?
心の底から大切だと思える……救いたいと思う人たちが今はいるからこそ、ついそんな事を考えてしまう。
多分、オレは臆病な人間なんだろう……。
オレが起きたことをローズさんへ伝える為に、二人が居なくなった部屋でそんな事を考えていると、病室の扉がノックされた。
「どうぞー」
そう答えても、来客は中々扉を開けなくて、間違えて隣の病室に用がある人だったのかな? なんて事を考えていると、ためらいがちに扉が開かれる。
「こんばんは、セン」
普段とは違う、少し低い声で扉を開けて入って来たのは、僅かに視線を下げたユフィの姿だった。
――視界は血と白煙で見えなくなっていたが、誰かの声が聞こえた気がする。
――誰の物なのか、何て言ったのかはわからない。
――だけど……何度も繰り返し聞いた声だったと思う。
――どこか、悲しげな声だった様に思う。
「センッ、正気に戻って!」
濁った瞳で声のした方を見てみるが……焦点が定まらず、誰が何を言っているのか理解できない。
ただ、彼女の背後に別の人影が見えた時、体は勝手に飛びかかっていた。
「ア゛ア゛ア゛亜阿ア゛あ゛あ゛あ゛」
彼女の背後に立つ誰かへと上空から手を伸ばし――その腕を受け止められる。
「すみません、遅くなりました。そして、今しばらく眠っていなさい」
その言葉が耳に入った直後、全身に強い衝撃が走り、視界が強制的に遮断された。
◆◆◆
沈んでいた意識が、内臓をミキサーにかけられている様な不快感と、全身の神経を焼かれる様な激痛に目をさます。
「いっつあぁ……」
思わず漏れた言葉を押し殺しながら周囲を確認してみれば、見慣れた騎士団の医務室がそこにはあった。
あの状況から生きていた……その事に安心した途端、急速に胸の内を恐怖がしめつける。
直前――意識を失う前のことは殆ど覚えていなかったが、あの神父と戦った時の自分がまともじゃない状態だったことは認識している。
そして、暴走した状態が以前よりも悪化しているだろうことも。
自分の意識が侵食されていき、自分が自分ではないナニカ――化け物になっていく感覚に、手足が勝手に震えだす。
痛いのは我慢できた、辛いのも何とかなる……だが元々あった肉体を無くしたオレが、意識さえなくなったらソレは誰になるんだろうか?
そんな事を考えて、目の前が暗くなったような感覚に陥っていると、扉がノックされた後に開かれた。
「――弟くん?」
「お兄ちゃん!?」
どこか影のさした表情で部屋へ入ってきて、目を見開くミヨコ姉と、口を大きく開いたナナがそこにはいた。
二人の姿を見て、心が軽くなったのを感じると共に、全身に走る痛みをこらえながら口角を上げて、笑顔を浮かべる。
「おはよう、2人とも」
なんて言うのが正しいのか分からなかったが、取り敢えず挨拶するとナナがオレに抱きつこうとして――それをミヨコ姉が止める。
ミヨコ姉は不安とも、悲しみとも形容出来る様な眉をひそめた顔でオレを見てきた。
「目が覚めてよかった……」
目元をぬぐい、嗚咽《おえつ》まじりにそう言ったミヨコ姉の言葉が、深く胸に突き刺さる。
あの状況から、羽を使わずに抜け出す方法があったとは思えない――だけれど、羽を使うという事がどう言うことなのか、オレ以上に二人は実感としてかんじているだろうから……。
だからオレは、深々と頭を下げた。
「……心配かけて、ごめんなさい」
するとミヨコ姉は。その瞳に涙をにじませながら目を細めた。
「すごく、すっごく心配したんだよ?」
「うん……」
「弟くんが目覚めるまで3日間……ずーっと……もしかしたら、もう目が覚めないんじゃないかって……」
そこまで言ったミヨコ姉は、声を押し殺しながら泣いていた。
「ミヨコ姉、ナナ。ごめんなさい」
心から深く謝罪する。
もし、オレが逆の立場だったらと考えると、きっと居ても立っても居られないから。
涙を流すミヨコ姉を見ていると、思わずある考えが湧き出してくる。
――オレがやったことは……はたして正しかったのだろうか?
教会が燃えているのを見た時から……いや、ミヨコ姉やナナがオレの目の前で傷つけられているのを見た時から、その疑問は常について回っていた。
オレがもっと上手く立ち回れていれば、ナナやミヨコ姉は怪我をせずに済んだかもしれない。
もっと上手く立ち回れていれば、ユフィやシスターが大切にしていた教会は、燃えずにすんだかもしれない。
オレがあんなことを頼まなければジェイは……。
そこまで考え至った所で、思わずナナに問いかける。
「ジェイは……ジェイは無事?」
心臓が激しく脈打ち、言い様の無い不安で胸がしめつけられたが、答えを――オレの行動の結果を待つ。
「オジサンなら一緒に入院してるけど……お兄ちゃんより元気そうだよ?」
その答えを聞いて、思わず安堵のため息をついた。
幾つかの武器が体を貫通し、大量の血を流していたジェイの姿を見た時は……最悪の結末しかないと思っていたから。
そんなことを考えていると、ミヨコ姉が涙を溜めた瞳でオレを見てきた。
「――弟くん、約束して」
意志のこもった、強い声が耳に――胸に響く。
「今後、危ないことをする時は私かナナちゃん、後は騎士団の人でもいいから、誰かに相談して。私……これ以上弟くんが知らない間に傷つくのは、見てられないよ」
ミヨコ姉がそう言うと、ナナも精一杯目を細めてオレを睨んでくる。
「お兄ちゃんは、すっごく悪い人だよ! そんなにいっぱい怪我して、ミヨコお姉ちゃんやナナを心配させたんだから!!」
オレがケガしているのを見て涙を流し、怒ってくれる2人に先ほどとは別の感情に胸がしめつけられる。
「ありがとう……そしてごめんなさい。今後もし危ない事をするときは、2人か……誰かに相談するようにするよ」
こんなオレでも心配してくれる人がいるのだという事に、体の痛みさえ忘れて感謝の気持ちがあふれ出した。
◇◇◇
二人にはオレが眠っていた3日間に起きた出来事を、大まかに確認した。
まず、ジェイが大怪我をする原因になった人たち(洗脳されていた人たちも含む)は身柄を拘束し、国へと引き渡したそうだ。
ただ、オレが倒した神父については――生死の境をさまよっていたらしく、厳重な監視の中で入院していたそうだが、現在は騎士団の方で身柄を押さえ、尋問中とのことだった。
ユフィやシスターが大切にしていた教会を燃やし、ジェイを傷つけた男が生きている……その事に複雑な気持ちはあったものの、それでもオレは少しだけ安堵してしまった。
人を殺すこと――やはり、それに対する忌避感はとても大きい。
もしジェイが死んでしまっていたとしたら……多分、奴をコロしに行ったかもしれない。
ただそうじゃないのなら、例えどんな悪人であっても人を殺すことを、正しいとは思えなかった。
――そもそもオレ自身が善人じゃないのに、悪人だから殺すなんて……出来るわけないよな。
問診が終わって1人になった病室で、思わず苦笑いをしてしまう。
この世界に来る前のオレは、決して人に胸を張れる様な人間ではなかった。
むしろ、関りのある人や家族からは疎まれていただろう。
もしかしたら、居なくなってほしいと思っていた人もいたかもしれない。
だからこそ、身勝手に人を傷つける事がいいことだとは思えなかった。
もし、相手に大切な人が居たら?
もし、相手を大切だと思っている人が居たら?
心の底から大切だと思える……救いたいと思う人たちが今はいるからこそ、ついそんな事を考えてしまう。
多分、オレは臆病な人間なんだろう……。
オレが起きたことをローズさんへ伝える為に、二人が居なくなった部屋でそんな事を考えていると、病室の扉がノックされた。
「どうぞー」
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