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第一部ルート4「動き出す歯車」
始まり11
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「はぁはぁ…」
私は息を切らせながら屋上へ戻ってくる。
警備ロボットは登ってくるのは遅いはずなので、屋上で待ち伏せて攻撃すれば勝機はあるとハクシは言った。
銃弾という心強い武器が手に入ったのだからこちら側にも希望はある。
屋上の入り口付近の片隅で、ポルテがガタガタ震えながら膝を抱えていた。
「ポルテ?なんかあったの?」
「アサトとアリルが屋上から飛び降りていった…」
なんでそんな事になったのか意味不明だった。
「何かあったのか?」
ハクシはポルテに問いかける。
「僕にも状況がよくわからないんだけど…アリルと同族の人たちが上空を漂っていて、急に襲って来たんだ。銃撃で撃たれそうになったアリルをかばおうと飛び出していったアサトが、急に加速したと思ったら滑ってコケて勢いでフェンスを突き破って落ちていったんだ。」
「そんな馬鹿な…」
ハクシは血相を変えて屋上の外の様子を確認しに鉄扉をゆっくり開ける。
「間違いないな…あれは以前戦った時のアリル以外の天人達に間違いない…しかし養殖場の牢獄に閉じ込めておいたは…ず。」
思い出したかのように言葉が止まる。
「これもシイクの仕業に違いない…」
「とことん私たちを陥れようとしてるってわけ?」
「下に落ちたアサト達は無事であろうか…」
ここは5階の高さがある、普通であれば助かるはずも無い。
命からがら生き延びたとしても警備ロボットに蜂の巣にされるだろう。
私はそんな事を想像していたら、瞳から涙が溢れ出してきた。
「諦めるのは早いぞ。」
ハクシは冷静にコチラに訴える。
「こんな高いところから落ちたらひとたまりもないじゃない!」
感情的になってハクシを怒鳴りつけた。
「そんなに怒るな。生きている可能性は十分にあると言いたい。」
激情を押さえつけて、ハクシの話に耳を傾ける。
「まずあの天人達だが…アリルを抜いて5人いるはずなんだ。」
「本当だ、今は2人しかいない…」
ポルテは天人が元々は5人居たような口ぶりで話に加わる。
「たぶんあれはアサト達の死亡を確認できていない天人が、捜索チームと別れて行動しているのだろう。」
「ただ別々に行動しているだけだったら?」
私は食い下がる。
「首元を見てみろ。」
天人に目を向けると、初めて見た時の服装にプラスして首輪をつけている。
「あれがなんなのよ。」
「あれは古代兵器の一つで『マインドカラー』という物だ。あれを使えば誰でも操ることが出来るんだ。しかしひとつだけ操る条件で厄介な機能が含まれている。」
「厄介な機能?」
ハクシは淡々と述べる。
「必要な物として親しき人の血肉が必要となる。」
「ちょっとまって、それじゃアリルが狙われてるって事?そもそも今操られてるんだから、必要な物は揃ってるはずじゃないの??」
ハクシは神妙な面持ちで語りを続ける。
「俺はアリルの翼を奪ってはいない。たぶんシイクが隙を見てアリルの翼を奪ったんだ。あの天人達は、たぶんアリルの翼を元に操られているのであろう。」
「で、でもそれで必要な物はそろっているのだから、探す理由にはならないんじゃ?」
「翼だけだと今は操れたとしても時間が経てば腐敗してしまい、後々天人達は正気に戻るだろう。しかしアリルの遺体や生きたまま捕獲ができたならば、半永久的に従順な下僕にすることが出来る。」
だから生存確認が出来ていないので、生存率は高いのだと理解した。
「なんか早まった判断で、ごめんなさい…」
「謝らなくてもいい、ただまだ諦めるのは早いのだとわかってほしいだけだ。」
ハクシは味方になってくれたら頼もしいお兄さんである。
それに比べて私の古くからの友人は…。
「え?僕の顔に何か付いてる?」
ガタガタ震えながら物陰に逃げ腰で隠れている。
自然と深くため息をついた。
私は息を切らせながら屋上へ戻ってくる。
警備ロボットは登ってくるのは遅いはずなので、屋上で待ち伏せて攻撃すれば勝機はあるとハクシは言った。
銃弾という心強い武器が手に入ったのだからこちら側にも希望はある。
屋上の入り口付近の片隅で、ポルテがガタガタ震えながら膝を抱えていた。
「ポルテ?なんかあったの?」
「アサトとアリルが屋上から飛び降りていった…」
なんでそんな事になったのか意味不明だった。
「何かあったのか?」
ハクシはポルテに問いかける。
「僕にも状況がよくわからないんだけど…アリルと同族の人たちが上空を漂っていて、急に襲って来たんだ。銃撃で撃たれそうになったアリルをかばおうと飛び出していったアサトが、急に加速したと思ったら滑ってコケて勢いでフェンスを突き破って落ちていったんだ。」
「そんな馬鹿な…」
ハクシは血相を変えて屋上の外の様子を確認しに鉄扉をゆっくり開ける。
「間違いないな…あれは以前戦った時のアリル以外の天人達に間違いない…しかし養殖場の牢獄に閉じ込めておいたは…ず。」
思い出したかのように言葉が止まる。
「これもシイクの仕業に違いない…」
「とことん私たちを陥れようとしてるってわけ?」
「下に落ちたアサト達は無事であろうか…」
ここは5階の高さがある、普通であれば助かるはずも無い。
命からがら生き延びたとしても警備ロボットに蜂の巣にされるだろう。
私はそんな事を想像していたら、瞳から涙が溢れ出してきた。
「諦めるのは早いぞ。」
ハクシは冷静にコチラに訴える。
「こんな高いところから落ちたらひとたまりもないじゃない!」
感情的になってハクシを怒鳴りつけた。
「そんなに怒るな。生きている可能性は十分にあると言いたい。」
激情を押さえつけて、ハクシの話に耳を傾ける。
「まずあの天人達だが…アリルを抜いて5人いるはずなんだ。」
「本当だ、今は2人しかいない…」
ポルテは天人が元々は5人居たような口ぶりで話に加わる。
「たぶんあれはアサト達の死亡を確認できていない天人が、捜索チームと別れて行動しているのだろう。」
「ただ別々に行動しているだけだったら?」
私は食い下がる。
「首元を見てみろ。」
天人に目を向けると、初めて見た時の服装にプラスして首輪をつけている。
「あれがなんなのよ。」
「あれは古代兵器の一つで『マインドカラー』という物だ。あれを使えば誰でも操ることが出来るんだ。しかしひとつだけ操る条件で厄介な機能が含まれている。」
「厄介な機能?」
ハクシは淡々と述べる。
「必要な物として親しき人の血肉が必要となる。」
「ちょっとまって、それじゃアリルが狙われてるって事?そもそも今操られてるんだから、必要な物は揃ってるはずじゃないの??」
ハクシは神妙な面持ちで語りを続ける。
「俺はアリルの翼を奪ってはいない。たぶんシイクが隙を見てアリルの翼を奪ったんだ。あの天人達は、たぶんアリルの翼を元に操られているのであろう。」
「で、でもそれで必要な物はそろっているのだから、探す理由にはならないんじゃ?」
「翼だけだと今は操れたとしても時間が経てば腐敗してしまい、後々天人達は正気に戻るだろう。しかしアリルの遺体や生きたまま捕獲ができたならば、半永久的に従順な下僕にすることが出来る。」
だから生存確認が出来ていないので、生存率は高いのだと理解した。
「なんか早まった判断で、ごめんなさい…」
「謝らなくてもいい、ただまだ諦めるのは早いのだとわかってほしいだけだ。」
ハクシは味方になってくれたら頼もしいお兄さんである。
それに比べて私の古くからの友人は…。
「え?僕の顔に何か付いてる?」
ガタガタ震えながら物陰に逃げ腰で隠れている。
自然と深くため息をついた。
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