クロスロード

つよけん

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第一部ルート4「動き出す歯車」

追跡者2

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伏せながら上を見上げると操られている5人の天人達がこちらに発砲している。
上空はミラージュホログラムシステムの煙はないので、動きやすい状況だった。
俺達はそのまま木の裏側に移動した。

「このままだと、すぐに蜂の巣になってしまう。一旦二手に別れて、現地で落ち合おう。」
「ここであの子達を助けることはできないの?」

アリルが質問してきた。
それに便乗する形でシエルが話し始めた。

「そうね…なにも出来ないより、ハクシの銃やポルテの爪もあるし何とかなるんじゃない?」
「えぇ!?僕も!?」

俺は申し訳なさそうに事情を説明する。

「確かに今無力化できれば、後々大きなメリットが生まれるであろう。しかしマインドカラーは簡単には外せない仕様になっていて、脳直結の首輪を無理やり外そうとすると装着者本人に重い障害や運が悪ければ死んでしまう事もある。まず本体を叩き正気に戻してから慎重に取り外さないと、無傷で彼女達を救うことは出来ないという事だ。それでもいいのなら…」
「そんな事、出来るわけないでしょ!」

理由を聞いたアリルは、体をプルプルと震わせながら否定する。

「うわぁっ!そろそろ隠れた木もボロボロで折れそうだ。」
「シエル!ここから養殖場の場所はわかるか?」

そろそろ銃弾の雨から逃れるのも限界を感じているので、すぐさま行動に移った。

「この辺は庭みたいなものだし分かるよ。」
「それじゃぁ…このまま俺とアリル、そっちはアサトとシエルとポルテで行動してくれ。」
「ちょっ、ちょっとなんで私があんたと一緒に行動しなきゃいけないわけ?」

アリルが声を荒げる。

「この狂気の雨の中を向こうまで走って行けるのか?それにたまたまで不本意ではあるがこれが一番最適な振り分け方だ。」

天人達の一番の狙いはアリル自身であろうから、こっちにおびき寄せる事ができる狙いもある。

「もう限界だ!現地で落ち合おう!」

俺達は左右に背を向けながら森の中に走り込んだ。
銃弾の雨も狙い道理アサト達ではなくこちらを追走してきている。

「まだ私は納得してない!」

アリルが横でうるさくしている。
それを横目で確認すると、走っているのが辛そうに見える。
先ほどの戦いや今までの蓄積してきたダメージが大分残っているらしい。
俺はアリルを腰からすくい上げ、肩に載せた。

「ちょっ、なんでまた私を担ぐの?ってどこ触ってんのよ!」

アリルの叫び声と銃弾の雨は、淡々と周囲に刻まれ続けた。
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