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第一部ルート4「動き出す歯車」
追跡者3
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「どうやらこっちには、敵がついて来てないみたい。」
走りながらシエルが呟いた。
ゆっくりペースを落としていく。
「はぁはぁ…これで…一息つける…。」
「何言ってんの?あんたしか戦えないんだからちゃんとボディガードしてよね!」
ポルテは明らか様に嫌な顔をしながら、やる気のない返事をする。
気を使っている訳では無いが、思っている事を俺は話した。
「あの時ポルテがデカい警備ロボットの腕を掻き切った時は、本当にすごかったよ。」
「そういえばそんな事もあったわね。私もあんなに凄い事をしたポルテを初めて見たから正直に驚いちゃったよ。」
僕とシエルはポルテに対して賞賛の言葉を投げかける。
不満を少しでも和らげるつもりだったが、逆効果だったらしい。
気持ちが沈んでいくポルテが口を開いた。
「誰にも言って無いんだけど、僕は本当は戦闘用の獣人なんだ…。」
「戦闘用?」
シエルが補足で付け加える。
「もともと獣人の役割は過去に大々的に起こった戦争の道具として遺伝子組み替えで作られた人間だったの。大きく3種類に分けられて『戦闘系』『偵察系』『戦略系』がいるのね。」
「ふむふむ、それでポルテは戦闘系というわけか。」
「それについてなんだけど…私はずっとポルテの事を戦略系だと思ってたのよね。だから戦闘系だった事に驚いているわ。ちなみに私は偵察系ね。」
ポルテが落ち込んだ素振りを見せつつ言葉を発した。
「気が弱い自分が戦闘系には絶対向いていないから、昔から戦略系になるべく猛勉強して今の立場で名が通るようになったんだ。本当は戦略系で一生押し通すつもりだったけど、危ない状況で咄嗟に本能がむき出しになってしまって…だからこの事は街のみんなには、黙っていてほしいんだ…。」
シエルは鼻で笑い笑顔で回答した。
「何年あんたと付き合ってると思ってるの?別に言いふらしたりはしないわよ。」
自然に溢れ出す涙を堪えながら、強気にシエルを見つめていた。
側から見ると物凄くブサイクだが、いつものポルテとはちょっと違う感じがした。
「そ~の~か~わ~り~…今はちゃんと働いてね!」
シエルはポルテの背中をバチっと力強く叩いた。
「わ、わ、わ、わかってるよ!」
微笑ましい光景に
「なんか羨ましいな。」
僕は二人を見て正直な感想を述べた。
「アサトもこれからもっと仲良くなっていけばいいよ。」
とても心地の良い言葉だ。
「よろしく頼む。」
僕達はのほほんとした空気のまま先に進んだ。
ハクシとアリルと別々に行動をしてから、しばらく経った頃。
「あれ?そっちの丘に行くルートは遠回りじゃない?」
疑問に思ったポルテが質問をしている。
シエルは心配そうな顔をして答える。
「あの丘なら…街の様子が見えるかなって思って。」
とても気になっている問題の一つだ。
直接クイナが自分の指名手配を獣人の街に伝えに行った事で、状況が少しでも理解したいシエルの気持ちが伝わってくる。
「ちょっとだけ寄り道しても大丈夫かな?」
「僕は構わないよ。」
僕とポルテは了承して、黙ってついていく。
しばらく坂を上っていくと、そこは見渡す限り森が一望できる眺めのいい場所についた。
僕達は辺りを注意深く見渡した。
まだミラージュホログラムシステムの煙の効果が切れておらず、一か所は白いままだった。
その向こう側に見える建物の集合体は、きっと獣人の街なんだろうか。
「見た目では、今のところ大丈夫そうだね。」
ポルテの声をきっかけに、シエルは自分の目で街が無事だった事を確認すると深呼吸をする。
その後に僕達を見ながら先頭に立ち、再び歩き始めた。
そして、力を込めて…
「さぁ、急いで養殖場へ向かいましょう!」
走りながらシエルが呟いた。
ゆっくりペースを落としていく。
「はぁはぁ…これで…一息つける…。」
「何言ってんの?あんたしか戦えないんだからちゃんとボディガードしてよね!」
ポルテは明らか様に嫌な顔をしながら、やる気のない返事をする。
気を使っている訳では無いが、思っている事を俺は話した。
「あの時ポルテがデカい警備ロボットの腕を掻き切った時は、本当にすごかったよ。」
「そういえばそんな事もあったわね。私もあんなに凄い事をしたポルテを初めて見たから正直に驚いちゃったよ。」
僕とシエルはポルテに対して賞賛の言葉を投げかける。
不満を少しでも和らげるつもりだったが、逆効果だったらしい。
気持ちが沈んでいくポルテが口を開いた。
「誰にも言って無いんだけど、僕は本当は戦闘用の獣人なんだ…。」
「戦闘用?」
シエルが補足で付け加える。
「もともと獣人の役割は過去に大々的に起こった戦争の道具として遺伝子組み替えで作られた人間だったの。大きく3種類に分けられて『戦闘系』『偵察系』『戦略系』がいるのね。」
「ふむふむ、それでポルテは戦闘系というわけか。」
「それについてなんだけど…私はずっとポルテの事を戦略系だと思ってたのよね。だから戦闘系だった事に驚いているわ。ちなみに私は偵察系ね。」
ポルテが落ち込んだ素振りを見せつつ言葉を発した。
「気が弱い自分が戦闘系には絶対向いていないから、昔から戦略系になるべく猛勉強して今の立場で名が通るようになったんだ。本当は戦略系で一生押し通すつもりだったけど、危ない状況で咄嗟に本能がむき出しになってしまって…だからこの事は街のみんなには、黙っていてほしいんだ…。」
シエルは鼻で笑い笑顔で回答した。
「何年あんたと付き合ってると思ってるの?別に言いふらしたりはしないわよ。」
自然に溢れ出す涙を堪えながら、強気にシエルを見つめていた。
側から見ると物凄くブサイクだが、いつものポルテとはちょっと違う感じがした。
「そ~の~か~わ~り~…今はちゃんと働いてね!」
シエルはポルテの背中をバチっと力強く叩いた。
「わ、わ、わ、わかってるよ!」
微笑ましい光景に
「なんか羨ましいな。」
僕は二人を見て正直な感想を述べた。
「アサトもこれからもっと仲良くなっていけばいいよ。」
とても心地の良い言葉だ。
「よろしく頼む。」
僕達はのほほんとした空気のまま先に進んだ。
ハクシとアリルと別々に行動をしてから、しばらく経った頃。
「あれ?そっちの丘に行くルートは遠回りじゃない?」
疑問に思ったポルテが質問をしている。
シエルは心配そうな顔をして答える。
「あの丘なら…街の様子が見えるかなって思って。」
とても気になっている問題の一つだ。
直接クイナが自分の指名手配を獣人の街に伝えに行った事で、状況が少しでも理解したいシエルの気持ちが伝わってくる。
「ちょっとだけ寄り道しても大丈夫かな?」
「僕は構わないよ。」
僕とポルテは了承して、黙ってついていく。
しばらく坂を上っていくと、そこは見渡す限り森が一望できる眺めのいい場所についた。
僕達は辺りを注意深く見渡した。
まだミラージュホログラムシステムの煙の効果が切れておらず、一か所は白いままだった。
その向こう側に見える建物の集合体は、きっと獣人の街なんだろうか。
「見た目では、今のところ大丈夫そうだね。」
ポルテの声をきっかけに、シエルは自分の目で街が無事だった事を確認すると深呼吸をする。
その後に僕達を見ながら先頭に立ち、再び歩き始めた。
そして、力を込めて…
「さぁ、急いで養殖場へ向かいましょう!」
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