クロスロード

つよけん

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第一部ルート5「つばさ」

侵入7

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「あははは~。」

「うふふふ~。」

「こっちこっち~。」

「俺も混ぜろ~。」

「僕の爪を返せ~。」

僕はぐるぐるとよくわからない心地の良い空間にみんなとワイワイ過ごしている。

とても気持ちがいい感覚…例えるならふわふわ浮いている雲を具現化させて上で飛び跳ねるようだ。

そこは森の中にある幻想的な泉で、僕らは水を掛け合いながら楽しんでいる。

この場所どこかで見たことがあるんだけど…どこだっけ?

今はそんな事はどうでもいいから、みんなと有意義に遊ぼうか…。

僕が知る限り森の中にこんな綺麗な泉を実際には見たことが無いのに何故か記憶には鮮明に残っている。

どうしてもその引っかかりだけが心に残ってモヤモヤとしてしまう。

だけど…ふわふわとしていて考えが一切まとまらない…。

「どうしたの?ナンバー-9593009-122527」

突然知っている気がするが、知らないような気がする女の子から過去の名前の方で声をかけられる。

あれ?君は誰?

モヤが掛かった記憶の何処かにしまっている人物なのだろう…でもはっきりわからない…。

「私よ。私…。覚えてないの?」

だから誰なんだ?私って誰?全然覚えがない…。

シエルなの?…。

アリルなの?…。

いや全然違う人物だ。

モヤが掛かった名前が自然と口から飛び出し僕は叫んでいた。

「○ィー○!!!」

「ふふっ。正解だよ。」

女の子は微笑んだ。
正解を導き出したが、全くしっくり来ていない…。

その子が目の前から突然姿を消しす。

直後に突然として真横に現れて耳元で囁かれた。

「あなたを呼ぶ声がするわ…。」

呼ぶ声?誰が?何のために?

「さぁ戻ってあげなさい…。」

その子が視界からふっと消えると、綺麗な泉が目の前から消えて真っ暗闇になる。

突然の頭痛…。

コツコツと頭を叩かれている感覚が、強くなっていく…。

痛い…。

意識の元が強く感じ始める…。

痛い…痛い…。

嫌だ!まだここにいたい!ここで開放的になっていたいんだ!

痛い…痛い…痛い…。

ふとさっきの女の子が現れる。

「私が連れて行ってあげるね。」

僕の手を持ってそのまま暗闇から輝きの方へ登って行った。

僕は目を見開いて、現実へ戻ってきた。

「待って!!!」

僕は寝転だ状態で手を誰かに求めて掲げている。
あの子はいったい誰だったんだろうと思って放心状態が続く。

「アサト!私にその手のナイフを貸して!」

シエルの一声で我に帰り、現実と現状を突きつけられた。

とっさの判断だったが、シエルに向かってポルテの爪を優しく放り投げた。
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