クロスロード

つよけん

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第一部ルート6「終焉」~それぞれの道~

戦闘5

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俺は穴の奥へと侵入していく。
自分が上層へ上がってきた自室よりも奥にも穴があり、その先へ勢いを殺すことなく急直下する。
この先にクイナが待ち構えているであろう…。
アリルを治療した部屋へと降り立った瞬間に、脇腹あたりに衝撃が走った。
そのまま周辺の物を薙ぎ倒しながら、壁に叩きつけられる。

「くはっ!」

不意打ちはクリーンヒットをしたが、立てないほどのダメージではない。
俺は壁際で戦闘態勢を取った。

「先輩が来そうだったので、待ち構えていたんですがダメージは少ないですかぁ…。」
「自爆しようとしているらしいな…。」

俺の質問にクイナはヒクヒクと不気味に笑いながら答える。

「そうですよぉ?もう僕の役目は終わったらしいので…。」

役目?どういう事だ…。
次の質問に移ろうとした瞬間に、クイナは勢いよくコチラに突っ込んで来ていた。
手に内蔵されている銃を構えるが、一足遅く至近距離まで詰められている。
クイナの腕が胸元をえぐるように打ち込んできた。
それを器用に上に弾き飛ばし難を逃れたと思いきや、俺の足はクイナの足技に捕らえられてその場へ横転する。
息つく間もなくクイナはもう一度コンパクトに腕を振り放った。
俺は腕を前へとかざし、防御体制を取る。
しまった!…クイナの狙いは俺の手に内蔵されていた銃を壊すことだと寸前で気づくがもう遅い。
ニヤリと顔をヒクつかせながら、俺の腕を簡単に破壊する。
鈍痛らしき痛みと共に、足を使ってクイナを弾き引き剥がした。

「気が付くのが遅いですよぉ?」

遠距離攻撃ができなくなった以上、近接で対処しなければならない。
俺は体格は大きくパワーに突出しているのだが、スピードが若干劣っている。
その点でクイナはパワーは劣るものの小柄でスピーディな動きが出来て、より近接向きの戦闘スタイルが売りである。

「お前とこうやって戦ったのは、模擬戦以来だな。」
「そうですねぇ…あの時も僕が勝ちましたっけ?」

考える隙を与えまいと、クイナはもう一度特攻をかけてくる。
上下左右から隙のないトリッキーな攻撃が絶え間なく飛んできた。

ここで血の力を使えばこの攻撃はさばけるであろう…。
しかし変に衝撃を与えて自爆を誘発してしまっては元も子もない。
一撃必勝の手を繰り出せるチャンスまで奥の手として取っておかねば…。
俺は致命傷の攻撃のみをさばけるだけさばき、ダメージを蓄積していく。

「どうしたんですかぁ?本気出さないんですかぁ?」

クイナは挑発をかけながら、攻撃の速度を上げてきた。
徐々にさばける攻撃の数が減って、ジリジリと後退させられる。
鈍器で殴られている感覚が今までにも蓄積してきたダメージも合わさって、体に纏っている金属部分が音を立てて剥がされていく。
そろそろ限界が近い…やむ終えず血の力を解放しようとした時だった。
足元にカラッと音を立てて何かを軽く蹴飛ばす。
この光景は先ほどフィーレと争っていた場所だ。
一か八か転倒するフリをして、クイナを油断させる。

「これで終わりだぁ!」

クイナがトドメの攻撃を繰り出そうとした瞬間に、俺は地面に落ちている先ほど壊した銃の銃弾をピンポイントで掴み取り暴発させた。
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