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第一部ルート6「終焉」~それぞれの道~
終焉11 ~アリルの飛翔~ 【前編】
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故人達が渦巻く広い場所。
暗い大地が徐々に明るさを取り戻しつつあった。
日の出の時が近い中、私はスヤスヤと眠る仲間達を横目に一人起きていた。
「本当に長かった…。」
養殖場襲撃から今までの時間が1年分…それ以上の時間が経った気分がする。
自分の翼を優しく撫でながら、今流れている刻をしっかりと心に留める。
「あっ、ちょっと焦げてる…。」
あれだけの高熱地帯に侵入したのだから、無理もないであろう。
半年もすれば元の綺麗な羽に生え変わるので、心配はそれ程なかった。
ただ一つ気になった事は、翼を縫い合わせて貰った根元である。
目立たない様に配慮はされているが、よく見ると一生キズとして残りそうな跡が生々しく見えた。
時間が経てば消えるのかもしれないが、どうなるかはまだ不明である。
そんなこんなを考えていると、森の中からアサトが歩いて来た。
アサトは今まで寝ないで行動していたのだろうか…。
「…おはよ~。」
私は眠そうに挨拶をしていた。
自分が思っている程、一夜漬けの反動が大きかったようだ。
「おはよう。朝早いね。」
それに比べてアサトはハキハキとこちらに挨拶をしてくる。
「色々と考えてたら眠れ無くなっちゃって、ずっと起きてたのよ…。」
私は眠気を押し殺すように、背伸びをじっくりと伸ばす。
「大丈夫?」
アサトは心配するように、私の側まで歩み寄ってくる。
これはチャンスじゃないかと、自分の想いを一歩前に踏み出してみた。
「ねぇ、アサト。」
私はアサトに必要以上に近づいた。
訳も分からなそうなアサトは、首を傾げている。
「私と一緒に天人の街に来ない?私の婿として一生幸せにしてあげるわよ。」
アサトとの距離は更に近づき、お互いの吐息が重なり合う…。
私は心音を感じながらこのまま食べてしまいそうな勢いで、アサトをじっと見つめる。
少し考えた後にアサトが回答をだした。
「少し魅力的ではあるけど、僕は僕の道を進みたいと思ってるんだ。」
強い想いのキリッとした顔が凛々しく、登ってくる太陽と同じような輝いた目をしている。
これは私がどうこう言って、連れて帰る事が出来るような意思では無いと悟った。
想いを断ち切るように軽く目を閉じ、ゆっくりと目を開けた。
私は静かにアサトの唇に自分の唇を重ねる。
「むぐっ。」
突然の事で戸惑うアサトだったが、すぐに理解してくれたのか身を委ねてくれた。
しかし…強引に奪った唇は、なんだか悲しい味がした…。
ずっとしていたい気持ちを抑えて、唇をゆっくりと離れさせた。
「もう…いいの?」
「アサトはもっとしたい訳?」
あどけない顔でこちらを見つめられる。
知識はあるのだろうけど誘い文句にしては、まだまだ幼さが混じっている気がした。
何故だか私の頬には、一筋の温かい雫が溢れ落ちる。
アサトは自分が間違った対応をしたのかと焦り出す。
「ご、ごめん…気分を害した?」
「別にそんなんじゃないわよ…。」
やっぱり深くは考えていないみたいだ。
私は自分から誘っといてお門違いな気もするが、アサトをからかうように言葉を投げかける。
「本当にもう一度キスがしたいと思うなら、今度は奪いにきなさい!」
よさげな雰囲気を自らの手で、断ち切った。
暗い大地が徐々に明るさを取り戻しつつあった。
日の出の時が近い中、私はスヤスヤと眠る仲間達を横目に一人起きていた。
「本当に長かった…。」
養殖場襲撃から今までの時間が1年分…それ以上の時間が経った気分がする。
自分の翼を優しく撫でながら、今流れている刻をしっかりと心に留める。
「あっ、ちょっと焦げてる…。」
あれだけの高熱地帯に侵入したのだから、無理もないであろう。
半年もすれば元の綺麗な羽に生え変わるので、心配はそれ程なかった。
ただ一つ気になった事は、翼を縫い合わせて貰った根元である。
目立たない様に配慮はされているが、よく見ると一生キズとして残りそうな跡が生々しく見えた。
時間が経てば消えるのかもしれないが、どうなるかはまだ不明である。
そんなこんなを考えていると、森の中からアサトが歩いて来た。
アサトは今まで寝ないで行動していたのだろうか…。
「…おはよ~。」
私は眠そうに挨拶をしていた。
自分が思っている程、一夜漬けの反動が大きかったようだ。
「おはよう。朝早いね。」
それに比べてアサトはハキハキとこちらに挨拶をしてくる。
「色々と考えてたら眠れ無くなっちゃって、ずっと起きてたのよ…。」
私は眠気を押し殺すように、背伸びをじっくりと伸ばす。
「大丈夫?」
アサトは心配するように、私の側まで歩み寄ってくる。
これはチャンスじゃないかと、自分の想いを一歩前に踏み出してみた。
「ねぇ、アサト。」
私はアサトに必要以上に近づいた。
訳も分からなそうなアサトは、首を傾げている。
「私と一緒に天人の街に来ない?私の婿として一生幸せにしてあげるわよ。」
アサトとの距離は更に近づき、お互いの吐息が重なり合う…。
私は心音を感じながらこのまま食べてしまいそうな勢いで、アサトをじっと見つめる。
少し考えた後にアサトが回答をだした。
「少し魅力的ではあるけど、僕は僕の道を進みたいと思ってるんだ。」
強い想いのキリッとした顔が凛々しく、登ってくる太陽と同じような輝いた目をしている。
これは私がどうこう言って、連れて帰る事が出来るような意思では無いと悟った。
想いを断ち切るように軽く目を閉じ、ゆっくりと目を開けた。
私は静かにアサトの唇に自分の唇を重ねる。
「むぐっ。」
突然の事で戸惑うアサトだったが、すぐに理解してくれたのか身を委ねてくれた。
しかし…強引に奪った唇は、なんだか悲しい味がした…。
ずっとしていたい気持ちを抑えて、唇をゆっくりと離れさせた。
「もう…いいの?」
「アサトはもっとしたい訳?」
あどけない顔でこちらを見つめられる。
知識はあるのだろうけど誘い文句にしては、まだまだ幼さが混じっている気がした。
何故だか私の頬には、一筋の温かい雫が溢れ落ちる。
アサトは自分が間違った対応をしたのかと焦り出す。
「ご、ごめん…気分を害した?」
「別にそんなんじゃないわよ…。」
やっぱり深くは考えていないみたいだ。
私は自分から誘っといてお門違いな気もするが、アサトをからかうように言葉を投げかける。
「本当にもう一度キスがしたいと思うなら、今度は奪いにきなさい!」
よさげな雰囲気を自らの手で、断ち切った。
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