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「莉子、あんたずいぶん、険しい顔してるよね」
お昼休み、わたしにそう指摘したのは同じクラスの女子、黒木若葉。前の席の椅子を逆側に股がるように座って、コンビニで買ってきた菓子パンを食べている。
「そう?」
わたしは平然とした表情を意識しながら、お母さんの作ってくれたお弁当を食べている。
お昼休み、教室はガラガラだった。
今日はそこまで暑くないからか、みんな学食か外で食べている。わたしの席は窓側にあって、そこからはグラウンドが見下ろせるのだけれど、すでにサッカーなんかで遊んでいる生徒もいた。
「実は朝から気づいてたんだけどさ、そっちからなんか言ってくるかなと思って待ってたんだよね」
やっぱりばれていた。これからのことを考えると、どうしても落ち着いてなんかはいられない。海斗くんを救う手段をあれこれ検討していると、どうしても眉にしわがよってしまう。
「ご飯は食べられているようだし、気持ちの問題なの?」
「まあ、そんな感じ」
食欲はそこまではなかった。本当は食事なんかしなくてもよかったけど、周りに変に思われるのが嫌だったから流し込むようにして食べていた。
「なんなの?悩みがあるなら、相談に乗ってあげるよ」
「別に気にしなくてもいいよ、そんなたいしたことじゃないから」
「人には言えないこと?性の悩みとか」
「そういうわけじゃないけど」
若葉はパン、と机を軽く叩くようにした。
「わかった。サッカー部の幼馴染みが浮気してたんでしょ」
「まさか」
この高校はわたしの家から徒歩圏内にあるけれど、中学時代の友達はそんなに多くはない。
県内でも有数の進学校だから競争倍率がそれなりに高くて、しかも近くには電車の駅があるから、いろんな地域から生徒が集まってくる。
クラスにも知り合いがいなくて、でもわたしは高校生活では孤独は感じなかった。教室でいつも一人でいるのが気になったのか、若葉が気さくに話しかけてくれたから。
生徒数がそこまで多くないから、二年生になってもわたしたちは同じクラスだった。席順は名字で決まるようになっているので、上下に席も並んだまま。
「じゃあ、もしかして莉子のほう?他に好きな人ができて、彼氏とどうやって別れたらいいかって悩んでるとか」
「違うよ。昨日は夜遅くまで起きてたから、眠いのを我慢してるだけ」
「えー、そんなふうには見えないな」
確か、前回もこんな会話は行われたはず。二週目とは状況が違うけれど、衝撃を受けた直後という共通点はある。
「ほんとだって」
「ふーん、じゃあ、なにしてたの?」
「動画かな。後輩のマネージャーの娘からおすすめのを紹介されたから」
「なんの動画?」
「大食いのやつ。ファミレスチャレンジとかいって、全メューを食べるもの」
「うわ、聞いただけて胸焼けしそう。成功したの?」
「してたよ、二人組みだったし」
「食べただけでお金が稼げるって、うらやましいよね。わたしにもそんな特技があればなぁ」
そういつつ、若葉は新しいパンの袋を開く。すでに三つ目。女子高生が菓子パンを三つも食べられるなんて、十分に大食いだとは思うけど。
「他におすすめのやつがあったら、今度はわたしに教えてよ。できれば編集されてないライブのやつがいいんだけど」
「うん。麗に聞いてみる」
「楠本麗ね。やっぱり仲がいいの?」
「それは、同じ部活のマネージャーだし」
「あの娘には気をつけたほうがいいんじゃない?」
直接の面識はないけれど、若葉も彼女のことは知っている。これはわたしから聞いたからとか、実家がお金持ちだからというだけじゃなく、若葉自身が後輩から慕われているから。
若葉は生徒会に所属していて、役割は風紀委員の担当。うちの高校は進学校だけあって服装なんかにはうるさくて、だから風紀委員も出番が多めになっている。
明るい性格をしている若葉は、下級生に厳しく注意をしても嫌われることがない。むしろそれがきっかけとなって交遊関係が広がっていく。だからいろんな情報が耳に入ってくる。
「あの娘、莉子の彼氏が好きだって噂聞いたことあるんだよね」
「そうなんだ」
「あれ、驚かないんだ。もしかして雰囲気でなんとなくわかってた?」
「まあね」
そもそも、いまのわたしにとって、麗の気持ちというのはあまり重要じゃない。それよりも大事なことがある。そう、海斗くんを救うということが。
「もしかして余裕?後輩になんか取られないと思ってる?」
「そういうわけじゃないけど」
「男なんてわからないからね、どんなに好かれてる自信があっても、気を緩めないほうがいいよ。まあ、莉子ならすぐに別の人が見つかるとは思うけど」
「わたしなんて全然もてないよ」
「そんなことないよ。わたしの知り合いで莉子のことを好きだって人、いるからね」
そんなの初耳だった。少なくとも、これまでに告白をされたことなんてない、海斗くん以外からは。
「本当なんだって。生徒会の人。彼氏がいるから伝えなかったけど、もしいまの彼と別れたら紹介してあげるよ」
そんな可能性、ほとんどない。だってわたしはまた自殺をするから。
もちろん、前回のとは全然ちがう。わたしはちゃんと自分の仕事をする。絶望だけに身を任せることはしない。
「べつに、海斗くんとは別れる予定とかないから」
「そうかな。なんかさ、前から気になってるんだけど、莉子って本当にサッカー部の彼、橘くんのことが好きなの?」
若葉はこういうところ、鋭い。わたしの心の奥底にある感情に気づいている。わたしと海斗くんが、必ずしも恋愛感情だけで結ばれているわけではないということを、肌で感じている。
「え、どういうこと?」
それでも、わたしはとぼけるしかない。
「好き好きっていうオーラが感じられないんだよね。彼氏のことを語るときもすっごい冷静っていうか、もう何十年も連れ添った相手みたいに淡々と語るじゃない」
「幼なじみ、だからかな」
「別に、感情を露にすることが恋愛だとも思わないわけよ。高校生ならなんとなく付き合ってみる、みたいのも多いし。でも、莉子はそういう感じでもなさそう。恋愛そのものを楽しんでいないっていうかさ」
「すごく恋愛を語ってるけど、若葉はまだ誰とも付き合ったことないんじゃないの?」
そう聞いたことがある。わたしも彼氏が欲しいって、何度もこぼしている。
「あはは、これがもてないんだな」
そんなことをいうけと、若葉はひいき目なしに魅力的な女性だとわたしは思う。ただ、活発で面倒見がいいから、同年代の男子だとお母さんみたいなイメージがついているのかもしれない。
「まあ、でも、付き合ったことなくても、わかることはあるよ。莉子、あなたがいつまでもそうだと、彼の方から離れてしまってもおかしくないよ。自分に興味のない人を思い続けるのって大変だからね」
もしわたしが自殺をして、海斗くんが助かったら、二人が付き合うなんてことあるのかな。
ありえるのかもしれない。だって麗なら……。
「あっ」
「ん?どうかした?」
「そっか。その手があったんだ」
わたしは立ち上がって机に手をついた。
「なに、突然叫んだりして」
そうだ、この方法があった。どうしてすぐに思い付かなかったんだろう、こんな単純な方法。これなら、海斗くんを救うことができる。
確実とまではいえないけど、かける価値はあると思う。
海斗くんと麗が付き合うことに抵抗は?
ううん、そんなこと考えてる暇なんてない。いまのわたしが選べるのは、ひとつの道だけ。麗に嫉妬なんてしていられないし、正直、そういう感情も沸いてはこない。
「おーい、聞いてますか?」
若葉が目の前で手を振っている。
わたしはその手を取り、握りしめた。
「ありがとう、若葉。あなたのおかげで前に進めるかもしれない」
「いや、だから、なにがなんだかわからなくてこっちは戸惑ってるんですけど」
「なんでも言うこと聞いてあげる。望みはある?」
「……じゃあ、とりあえず手を離してくれるかな」
「あ、ごめん」
わたしは言われた通りに手を離す。
「やっぱり莉子、精神が不安定だよね。すごく心配。変なこととか考えてないよね」
「変なことって、もしかして自殺とか?」
「莉子に限って、そんな馬鹿なことはしないと思うけど」
「するよ」
「え?」
「わたし、自殺するから」
キョトンとする若葉。
わたしは笑顔のまま、そんな若葉を見下ろしていた。
お昼休み、わたしにそう指摘したのは同じクラスの女子、黒木若葉。前の席の椅子を逆側に股がるように座って、コンビニで買ってきた菓子パンを食べている。
「そう?」
わたしは平然とした表情を意識しながら、お母さんの作ってくれたお弁当を食べている。
お昼休み、教室はガラガラだった。
今日はそこまで暑くないからか、みんな学食か外で食べている。わたしの席は窓側にあって、そこからはグラウンドが見下ろせるのだけれど、すでにサッカーなんかで遊んでいる生徒もいた。
「実は朝から気づいてたんだけどさ、そっちからなんか言ってくるかなと思って待ってたんだよね」
やっぱりばれていた。これからのことを考えると、どうしても落ち着いてなんかはいられない。海斗くんを救う手段をあれこれ検討していると、どうしても眉にしわがよってしまう。
「ご飯は食べられているようだし、気持ちの問題なの?」
「まあ、そんな感じ」
食欲はそこまではなかった。本当は食事なんかしなくてもよかったけど、周りに変に思われるのが嫌だったから流し込むようにして食べていた。
「なんなの?悩みがあるなら、相談に乗ってあげるよ」
「別に気にしなくてもいいよ、そんなたいしたことじゃないから」
「人には言えないこと?性の悩みとか」
「そういうわけじゃないけど」
若葉はパン、と机を軽く叩くようにした。
「わかった。サッカー部の幼馴染みが浮気してたんでしょ」
「まさか」
この高校はわたしの家から徒歩圏内にあるけれど、中学時代の友達はそんなに多くはない。
県内でも有数の進学校だから競争倍率がそれなりに高くて、しかも近くには電車の駅があるから、いろんな地域から生徒が集まってくる。
クラスにも知り合いがいなくて、でもわたしは高校生活では孤独は感じなかった。教室でいつも一人でいるのが気になったのか、若葉が気さくに話しかけてくれたから。
生徒数がそこまで多くないから、二年生になってもわたしたちは同じクラスだった。席順は名字で決まるようになっているので、上下に席も並んだまま。
「じゃあ、もしかして莉子のほう?他に好きな人ができて、彼氏とどうやって別れたらいいかって悩んでるとか」
「違うよ。昨日は夜遅くまで起きてたから、眠いのを我慢してるだけ」
「えー、そんなふうには見えないな」
確か、前回もこんな会話は行われたはず。二週目とは状況が違うけれど、衝撃を受けた直後という共通点はある。
「ほんとだって」
「ふーん、じゃあ、なにしてたの?」
「動画かな。後輩のマネージャーの娘からおすすめのを紹介されたから」
「なんの動画?」
「大食いのやつ。ファミレスチャレンジとかいって、全メューを食べるもの」
「うわ、聞いただけて胸焼けしそう。成功したの?」
「してたよ、二人組みだったし」
「食べただけでお金が稼げるって、うらやましいよね。わたしにもそんな特技があればなぁ」
そういつつ、若葉は新しいパンの袋を開く。すでに三つ目。女子高生が菓子パンを三つも食べられるなんて、十分に大食いだとは思うけど。
「他におすすめのやつがあったら、今度はわたしに教えてよ。できれば編集されてないライブのやつがいいんだけど」
「うん。麗に聞いてみる」
「楠本麗ね。やっぱり仲がいいの?」
「それは、同じ部活のマネージャーだし」
「あの娘には気をつけたほうがいいんじゃない?」
直接の面識はないけれど、若葉も彼女のことは知っている。これはわたしから聞いたからとか、実家がお金持ちだからというだけじゃなく、若葉自身が後輩から慕われているから。
若葉は生徒会に所属していて、役割は風紀委員の担当。うちの高校は進学校だけあって服装なんかにはうるさくて、だから風紀委員も出番が多めになっている。
明るい性格をしている若葉は、下級生に厳しく注意をしても嫌われることがない。むしろそれがきっかけとなって交遊関係が広がっていく。だからいろんな情報が耳に入ってくる。
「あの娘、莉子の彼氏が好きだって噂聞いたことあるんだよね」
「そうなんだ」
「あれ、驚かないんだ。もしかして雰囲気でなんとなくわかってた?」
「まあね」
そもそも、いまのわたしにとって、麗の気持ちというのはあまり重要じゃない。それよりも大事なことがある。そう、海斗くんを救うということが。
「もしかして余裕?後輩になんか取られないと思ってる?」
「そういうわけじゃないけど」
「男なんてわからないからね、どんなに好かれてる自信があっても、気を緩めないほうがいいよ。まあ、莉子ならすぐに別の人が見つかるとは思うけど」
「わたしなんて全然もてないよ」
「そんなことないよ。わたしの知り合いで莉子のことを好きだって人、いるからね」
そんなの初耳だった。少なくとも、これまでに告白をされたことなんてない、海斗くん以外からは。
「本当なんだって。生徒会の人。彼氏がいるから伝えなかったけど、もしいまの彼と別れたら紹介してあげるよ」
そんな可能性、ほとんどない。だってわたしはまた自殺をするから。
もちろん、前回のとは全然ちがう。わたしはちゃんと自分の仕事をする。絶望だけに身を任せることはしない。
「べつに、海斗くんとは別れる予定とかないから」
「そうかな。なんかさ、前から気になってるんだけど、莉子って本当にサッカー部の彼、橘くんのことが好きなの?」
若葉はこういうところ、鋭い。わたしの心の奥底にある感情に気づいている。わたしと海斗くんが、必ずしも恋愛感情だけで結ばれているわけではないということを、肌で感じている。
「え、どういうこと?」
それでも、わたしはとぼけるしかない。
「好き好きっていうオーラが感じられないんだよね。彼氏のことを語るときもすっごい冷静っていうか、もう何十年も連れ添った相手みたいに淡々と語るじゃない」
「幼なじみ、だからかな」
「別に、感情を露にすることが恋愛だとも思わないわけよ。高校生ならなんとなく付き合ってみる、みたいのも多いし。でも、莉子はそういう感じでもなさそう。恋愛そのものを楽しんでいないっていうかさ」
「すごく恋愛を語ってるけど、若葉はまだ誰とも付き合ったことないんじゃないの?」
そう聞いたことがある。わたしも彼氏が欲しいって、何度もこぼしている。
「あはは、これがもてないんだな」
そんなことをいうけと、若葉はひいき目なしに魅力的な女性だとわたしは思う。ただ、活発で面倒見がいいから、同年代の男子だとお母さんみたいなイメージがついているのかもしれない。
「まあ、でも、付き合ったことなくても、わかることはあるよ。莉子、あなたがいつまでもそうだと、彼の方から離れてしまってもおかしくないよ。自分に興味のない人を思い続けるのって大変だからね」
もしわたしが自殺をして、海斗くんが助かったら、二人が付き合うなんてことあるのかな。
ありえるのかもしれない。だって麗なら……。
「あっ」
「ん?どうかした?」
「そっか。その手があったんだ」
わたしは立ち上がって机に手をついた。
「なに、突然叫んだりして」
そうだ、この方法があった。どうしてすぐに思い付かなかったんだろう、こんな単純な方法。これなら、海斗くんを救うことができる。
確実とまではいえないけど、かける価値はあると思う。
海斗くんと麗が付き合うことに抵抗は?
ううん、そんなこと考えてる暇なんてない。いまのわたしが選べるのは、ひとつの道だけ。麗に嫉妬なんてしていられないし、正直、そういう感情も沸いてはこない。
「おーい、聞いてますか?」
若葉が目の前で手を振っている。
わたしはその手を取り、握りしめた。
「ありがとう、若葉。あなたのおかげで前に進めるかもしれない」
「いや、だから、なにがなんだかわからなくてこっちは戸惑ってるんですけど」
「なんでも言うこと聞いてあげる。望みはある?」
「……じゃあ、とりあえず手を離してくれるかな」
「あ、ごめん」
わたしは言われた通りに手を離す。
「やっぱり莉子、精神が不安定だよね。すごく心配。変なこととか考えてないよね」
「変なことって、もしかして自殺とか?」
「莉子に限って、そんな馬鹿なことはしないと思うけど」
「するよ」
「え?」
「わたし、自殺するから」
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