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第一章
夏休み
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気温と共に夏はどんどん加速して、あっという間に夏休みになってしまう。
由人は涼しい自室で勉強をしている。
あがり症でコミュニケーションが苦手な由人の進路選択は、家族とも話し合って情報学部に決まっていた。
緊張しやすく慎重過ぎる性格はプログラマーなど、向いている職業も数多くあることを知って、由人の将来への不安はかなり減少した。
三者面談では、志望大学もこのままの成績だったらA判定で安心だろうと、先生に言われ母も喜んでいた。
久場が教えてくれたバンドの音楽をBGMで流し、伸びてきってしまった髪をヘアバンドでまとめていた。
久場とは、時々メッセージアプリで会話するくらいだった。
由人からは話しかけない。
いつも久場から[勉強飽きた][今から塾、しんどい][外暑い、溶ける、由人助けて][由人が足りない、由人を充電したい、由人に会いたい]などなど可愛らしい通知が届く。
その度に[頑張って!][水分たくさん飲んで、熱中症気をつけてね][僕は外が嫌いなので家から出たくないです、ごめんなさい]と、そつなく返信をする。
このくらいの距離感が、告白出来ない由人にとっては心地よかった。
夏休みも半分以上過ぎた頃、早恵子たちと映画を観に出かける事になった。
そして由人は、美容師の夏菜に、伸びた髪を、切ってもらう。
いつもの「野暮ったい感じ」というオーダーではなく、「夏菜姉さんの好きに切っていいよ」と、伝えると、夏菜はとても喜んだ。
前髪も眉毛の少し下のラインで切ってもらい、両目を出した。
長い前髪の理由は、人と目を合わせるのが苦手な事と、もう一つ、可愛らしい瞳を隠したい気持ちがあった。
幼い頃から、家族や仲良くしてくれる女の子たちに、つぶらな瞳が[人形のように可愛い]と言われ、可愛がられ、男の子たちからは揶揄われ、嫌われた。
嫌われるくらいなら隠して目立たないようにと、伸ばしていた。
でも……久場を好きになって、その気持ちが一変してしまう。
久場が、可愛いと思ってくれるなら他の男子に嫌われてもいいと、思ってしまった。
告白は出来ない。でも、久場の高校時代の思い出に、少しでも自分を印象付けたいと思ってしまった。
そんな由人の気持ちを、知ってか知らでか、夏菜は中性的なウルフカットに切ってくれた。
早恵子たちと遊ぶ当日、ファッションに無頓着な由人は、姉たちに選んでもらった服を着ている。
今日はブルーのワイドデニムパンツ、首口と袖口が濃ゆい紺色のラインの白いTシャツ、財布とスマホだけが入ったショルダーバック、スニーカー。
姉たち曰く低身長ゆるコーデも、久々にカットした髪型も、早恵子たちは「凄く似合ってる!」と、褒めてくれた。
早恵子はレトロ調の服が好きで、主にワンピースをよく着る。そして夏は日傘が必須アイテムだ。
雛子は服に興味がないのでいつもTシャツとジーンズだ。
誉は服にあまりお金をかけないカジュアルファッションだけど、癖毛をアレンジした学校では出来ない髪型がいつもかわいい。
勉強ばかりのストレスをアクション映画で発散した後、みんなでパスタを食べる。
お互いの進路選択の話から始まって、雛子と誉の苦手科目の質問を由人と早恵子が答える。
パスタも食べ終わり、デザートを頼んだところで早恵子が話題を変えた。
「ところで、久場くんとはその後、どうなの?」もちろん質問の相手は由人だ。
「え、どうって……友達だよ……」
「朝、早く学校にきて2人で話してるんでしょう、久場くんもなかなかやるわね」
「普通そこまでしないよね、久場くん、そうとう由くんを気に入っているのね、打ち上げで由くんがいないって知った時の久場くんの落ち込んだ顔、由くんにも見せたかった」誉が楽しそうに言う。
朝の2人だけの登校時間のことは、なんだか恥ずかしくて黙っていたけれど、三人にはお見通しなようだ。
もしかして久場を好きにことも、この3人にはすでにバレているのではないだろうかと、由人は焦った。
それなら、どうにかして誤魔化さないと久場に迷惑をかけてしまうかもしれない。
「友達だよ、えーと、最近は勉強の話とか進路の話をしてる……あ、僕のこと弟みたいなんだって、それで、えーと……」
「いいのよ、由くん、久場くんと話すようになって由くんが前向きになって、すごく頑張っていることは私たちも嬉しいのよ、変わったもの……強くなったわ由くん」
早恵子の言葉に、雛子と誉がうんうんと頷く。
「そうかな……」3人の友情に由人は照れくて笑った。
「……久場も、だいぶん真人間になっるみたいだ」
黙っていた雛子が口を開く。
丁度デザートとアイスコーヒーが運ばれて、雛子はアイスコーヒーを一口飲んで話し始めた。
「応援団の練習の時、あいつを呼び出して話したんだ、由くんのこと……ほら、あいつ女関係にやたらだらしないって話だったから……もう心配で心配で、あいつ外面がいいから由くんも、みんなも騙されてるんじゃないかって、私は騙されないぞって思って……」
久場の話をする時は、いつも不機嫌だった雛子の顔つきは神妙で、由人は緊張しながら聞いていた。
「お前、由くんにおかしなこと吹き込んだら許さないぞって、お前は由くんをどう思ってるのかって、変な遊びとか教えたら許さないぞって……問い詰めてやったんだ、そしたらあいつ “やっぱり俺ってそんな風に見えるんだね” とか言いやがって、それから、自分は悪いことをしている自覚が全くなかった、でも由人と話すようになって、私たちが由人を心配するのを見て、久場は考えたらしい……もし由人のそばに自分みたいなちゃらちゃらしてそうな奴がいたら、同じようにムカついて心配するだろうって、そしてやっと、自分のありようを客観的に見ることが出来たって、由人のことはすごく大事に思ってる、由人に嫌われたくないって……今付き合っている子たちとも話をして別れるって、俺は絶対由人を傷つけたくないって言ってた」
一気に話した雛子はまたアイスコーヒーを飲んで、「ふー」と息を吐いた。
由人は、自分が知らないところで自分を中心にした話がされていたことが恥ずかしく、そして真剣に考えてくれる雛子と久場の気持ちが嬉しく、感無量で何を言っていいのか分からなかった。
「雛ちゃん、すごい!」誉が拍手をする。
「最近は告白されてもはっきり断ってるみたいね、久場くんも由くんと会って変われたのね、凄いことだわ」
いつも冷静沈着な早恵子まで、感心したように深く頷いていた。
「そういえば、応援団の時、久場と連絡先交換したんだ……呼ぶか!」
雛子が満足気にスマホを取り出した。
「えっ! だめだよ!」
「なんで?」
「だって……何回も断ってるんだよ……だからだめだよ……」由人は体を小さくする。
「え? 夏休み中まだ久場くんと会ってないの? 絶対一緒に遊んでるって思ってたのに、なんで?」
誉がテーブルに身を乗り出して聞いてくる。
塾を断ったのもそうだけど、学校以外で長い時間久場と二人きりで会うなんて、心臓がどうにかなって茹でタコになりそうだし、絶対に上手く笑える自信がない。
それに好きな気持ちが伝わってしまうのが怖いから断っている、なんて言えない。
「久場くんが誘う時、暑いんだよ、気温が凄く! 僕は暑いの苦手だから!」必死に誤魔化そうとして声が裏返る。
「今日もそれなりに暑いわよ、ふふふ、おかしな由くん、でも私たちは由くんと、ご飯まで食べて久場くんは会えないのは、なんだか久場くんに申し訳ないわね、ふふふ」早恵子が満足気に笑う。
「けけけ、ざまぁみろだな、久場め」
雛子がそう言って、長い腕を伸ばしてテーブルに座る四人をスマホで撮った。
「これ、今あいつに送ったら……」
「わーー、だめ、絶対だめ! 雛ちゃん、だめだからね!」
「なんでそんなに嫌がるんだよ、会いたくないのか?」
「だからぁ、会いたくないわけじゃなくてぇ、えーと……」
「由くん、理由があるなら私たちには話してよ」
不審な由人の態度に雛子と誉が興味を持ってしまう。
「だから……二人だけで……会うのが……」由人は顔を赤らめて言う。
「いつも朝、二人で会ってるのに? おかしいだろ」
「だって、だって……学校じゃないから……夏休みに会ったら長い時間ずっとだよ、ずっと二人だなんて……僕、話が続かないよ」
由人の声はどんどんか細くなっていき、短く切った髪からよく見えるようになった首も、顔も赤くなっていく。
「由くん……」三人が、愛らし友人の名前を呼ぶ。
「雛ちゃん、今の写真、久場くんに送って」
誉が雛子を急かせるので、由人は狼狽えた。
「二人が嫌なんでしょう、なら私たちも一緒にいれば大丈夫でしょう、もう夏休み半分以上終わってるんだよ、急がないと! 雛ちゃん、久場くんにみんなで遊びに行こうって誘って!」
「そうね、みんな塾があるし、家の用事もあるだろうからスケジュールを考えると急いだ方がいいわ」
「分かった……よし、送った」
「ちょっと、みんな、僕の話を……」
「高校最後の夏休みなのよ! 頑張ろう、由くん、思い出たくさん作ろう!」
誉がきらきらした目で由人に迫る。
「思い出……そんな……僕は、みんながいてくれるだけで……楽しいよ……」
「ああ、由くん……」三人は、再び愛しい友人の名を呼ぶ。
早恵子は眼鏡を外し目頭を押さえ、誉は黙って由人を抱きしめる。
「くそっ、久場は何してるんだ、早く既読をつけろ」雛子はスマホを握りしめ、うめいた。
由人は涼しい自室で勉強をしている。
あがり症でコミュニケーションが苦手な由人の進路選択は、家族とも話し合って情報学部に決まっていた。
緊張しやすく慎重過ぎる性格はプログラマーなど、向いている職業も数多くあることを知って、由人の将来への不安はかなり減少した。
三者面談では、志望大学もこのままの成績だったらA判定で安心だろうと、先生に言われ母も喜んでいた。
久場が教えてくれたバンドの音楽をBGMで流し、伸びてきってしまった髪をヘアバンドでまとめていた。
久場とは、時々メッセージアプリで会話するくらいだった。
由人からは話しかけない。
いつも久場から[勉強飽きた][今から塾、しんどい][外暑い、溶ける、由人助けて][由人が足りない、由人を充電したい、由人に会いたい]などなど可愛らしい通知が届く。
その度に[頑張って!][水分たくさん飲んで、熱中症気をつけてね][僕は外が嫌いなので家から出たくないです、ごめんなさい]と、そつなく返信をする。
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そして由人は、美容師の夏菜に、伸びた髪を、切ってもらう。
いつもの「野暮ったい感じ」というオーダーではなく、「夏菜姉さんの好きに切っていいよ」と、伝えると、夏菜はとても喜んだ。
前髪も眉毛の少し下のラインで切ってもらい、両目を出した。
長い前髪の理由は、人と目を合わせるのが苦手な事と、もう一つ、可愛らしい瞳を隠したい気持ちがあった。
幼い頃から、家族や仲良くしてくれる女の子たちに、つぶらな瞳が[人形のように可愛い]と言われ、可愛がられ、男の子たちからは揶揄われ、嫌われた。
嫌われるくらいなら隠して目立たないようにと、伸ばしていた。
でも……久場を好きになって、その気持ちが一変してしまう。
久場が、可愛いと思ってくれるなら他の男子に嫌われてもいいと、思ってしまった。
告白は出来ない。でも、久場の高校時代の思い出に、少しでも自分を印象付けたいと思ってしまった。
そんな由人の気持ちを、知ってか知らでか、夏菜は中性的なウルフカットに切ってくれた。
早恵子たちと遊ぶ当日、ファッションに無頓着な由人は、姉たちに選んでもらった服を着ている。
今日はブルーのワイドデニムパンツ、首口と袖口が濃ゆい紺色のラインの白いTシャツ、財布とスマホだけが入ったショルダーバック、スニーカー。
姉たち曰く低身長ゆるコーデも、久々にカットした髪型も、早恵子たちは「凄く似合ってる!」と、褒めてくれた。
早恵子はレトロ調の服が好きで、主にワンピースをよく着る。そして夏は日傘が必須アイテムだ。
雛子は服に興味がないのでいつもTシャツとジーンズだ。
誉は服にあまりお金をかけないカジュアルファッションだけど、癖毛をアレンジした学校では出来ない髪型がいつもかわいい。
勉強ばかりのストレスをアクション映画で発散した後、みんなでパスタを食べる。
お互いの進路選択の話から始まって、雛子と誉の苦手科目の質問を由人と早恵子が答える。
パスタも食べ終わり、デザートを頼んだところで早恵子が話題を変えた。
「ところで、久場くんとはその後、どうなの?」もちろん質問の相手は由人だ。
「え、どうって……友達だよ……」
「朝、早く学校にきて2人で話してるんでしょう、久場くんもなかなかやるわね」
「普通そこまでしないよね、久場くん、そうとう由くんを気に入っているのね、打ち上げで由くんがいないって知った時の久場くんの落ち込んだ顔、由くんにも見せたかった」誉が楽しそうに言う。
朝の2人だけの登校時間のことは、なんだか恥ずかしくて黙っていたけれど、三人にはお見通しなようだ。
もしかして久場を好きにことも、この3人にはすでにバレているのではないだろうかと、由人は焦った。
それなら、どうにかして誤魔化さないと久場に迷惑をかけてしまうかもしれない。
「友達だよ、えーと、最近は勉強の話とか進路の話をしてる……あ、僕のこと弟みたいなんだって、それで、えーと……」
「いいのよ、由くん、久場くんと話すようになって由くんが前向きになって、すごく頑張っていることは私たちも嬉しいのよ、変わったもの……強くなったわ由くん」
早恵子の言葉に、雛子と誉がうんうんと頷く。
「そうかな……」3人の友情に由人は照れくて笑った。
「……久場も、だいぶん真人間になっるみたいだ」
黙っていた雛子が口を開く。
丁度デザートとアイスコーヒーが運ばれて、雛子はアイスコーヒーを一口飲んで話し始めた。
「応援団の練習の時、あいつを呼び出して話したんだ、由くんのこと……ほら、あいつ女関係にやたらだらしないって話だったから……もう心配で心配で、あいつ外面がいいから由くんも、みんなも騙されてるんじゃないかって、私は騙されないぞって思って……」
久場の話をする時は、いつも不機嫌だった雛子の顔つきは神妙で、由人は緊張しながら聞いていた。
「お前、由くんにおかしなこと吹き込んだら許さないぞって、お前は由くんをどう思ってるのかって、変な遊びとか教えたら許さないぞって……問い詰めてやったんだ、そしたらあいつ “やっぱり俺ってそんな風に見えるんだね” とか言いやがって、それから、自分は悪いことをしている自覚が全くなかった、でも由人と話すようになって、私たちが由人を心配するのを見て、久場は考えたらしい……もし由人のそばに自分みたいなちゃらちゃらしてそうな奴がいたら、同じようにムカついて心配するだろうって、そしてやっと、自分のありようを客観的に見ることが出来たって、由人のことはすごく大事に思ってる、由人に嫌われたくないって……今付き合っている子たちとも話をして別れるって、俺は絶対由人を傷つけたくないって言ってた」
一気に話した雛子はまたアイスコーヒーを飲んで、「ふー」と息を吐いた。
由人は、自分が知らないところで自分を中心にした話がされていたことが恥ずかしく、そして真剣に考えてくれる雛子と久場の気持ちが嬉しく、感無量で何を言っていいのか分からなかった。
「雛ちゃん、すごい!」誉が拍手をする。
「最近は告白されてもはっきり断ってるみたいね、久場くんも由くんと会って変われたのね、凄いことだわ」
いつも冷静沈着な早恵子まで、感心したように深く頷いていた。
「そういえば、応援団の時、久場と連絡先交換したんだ……呼ぶか!」
雛子が満足気にスマホを取り出した。
「えっ! だめだよ!」
「なんで?」
「だって……何回も断ってるんだよ……だからだめだよ……」由人は体を小さくする。
「え? 夏休み中まだ久場くんと会ってないの? 絶対一緒に遊んでるって思ってたのに、なんで?」
誉がテーブルに身を乗り出して聞いてくる。
塾を断ったのもそうだけど、学校以外で長い時間久場と二人きりで会うなんて、心臓がどうにかなって茹でタコになりそうだし、絶対に上手く笑える自信がない。
それに好きな気持ちが伝わってしまうのが怖いから断っている、なんて言えない。
「久場くんが誘う時、暑いんだよ、気温が凄く! 僕は暑いの苦手だから!」必死に誤魔化そうとして声が裏返る。
「今日もそれなりに暑いわよ、ふふふ、おかしな由くん、でも私たちは由くんと、ご飯まで食べて久場くんは会えないのは、なんだか久場くんに申し訳ないわね、ふふふ」早恵子が満足気に笑う。
「けけけ、ざまぁみろだな、久場め」
雛子がそう言って、長い腕を伸ばしてテーブルに座る四人をスマホで撮った。
「これ、今あいつに送ったら……」
「わーー、だめ、絶対だめ! 雛ちゃん、だめだからね!」
「なんでそんなに嫌がるんだよ、会いたくないのか?」
「だからぁ、会いたくないわけじゃなくてぇ、えーと……」
「由くん、理由があるなら私たちには話してよ」
不審な由人の態度に雛子と誉が興味を持ってしまう。
「だから……二人だけで……会うのが……」由人は顔を赤らめて言う。
「いつも朝、二人で会ってるのに? おかしいだろ」
「だって、だって……学校じゃないから……夏休みに会ったら長い時間ずっとだよ、ずっと二人だなんて……僕、話が続かないよ」
由人の声はどんどんか細くなっていき、短く切った髪からよく見えるようになった首も、顔も赤くなっていく。
「由くん……」三人が、愛らし友人の名前を呼ぶ。
「雛ちゃん、今の写真、久場くんに送って」
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「そうね、みんな塾があるし、家の用事もあるだろうからスケジュールを考えると急いだ方がいいわ」
「分かった……よし、送った」
「ちょっと、みんな、僕の話を……」
「高校最後の夏休みなのよ! 頑張ろう、由くん、思い出たくさん作ろう!」
誉がきらきらした目で由人に迫る。
「思い出……そんな……僕は、みんながいてくれるだけで……楽しいよ……」
「ああ、由くん……」三人は、再び愛しい友人の名を呼ぶ。
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