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1章
9.実力の確認
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~草原~
晴れてEランクになった僕達は草原に来ていた。
今日の目的はみんながどの程度戦う事が出来るかという確認だ。
昨日の件で、今後僕が指示を出すことが出来ない機会も多くなってくると感じた。
そういった場面でみんなが自分で考えて戦えるのか確認する必要があった。
そのために今日は、
・ホーンラビットの討伐(Fランク)
・ゴブリンの討伐 (Fランク)
この2つの依頼を受けた。
スライムの討伐依頼を受けなかった理由として、スライムを相手にした場合はあまり得るべきものがないというのがある。
また、Eランクにウルフの討伐依頼もあったが、昨日の感じだと1対1ではまだ厳しいと思ったので受けていない。
さっそく僕達は依頼対象を探すことにした
しばらくして、
「さて、それじゃあまずはライムからかな?」
「キュッ!」
レベル5のホーンラビットを見つけたため、ライムが戦うことになった。
「キュゥゥッ」
「キュッ!」
ホーンラビットはライムの出方を伺っているが、ライムに仕掛ける気配はない。
「キュウッ!」
「キュッ」
「ライムッ!?」
なぜかライムは攻撃を避けずにまともに受けてしまう。
「キュッ!!」
「キュゥッ・・・!?」
「・・・え?」
しかし次の瞬間、ライムは何事もなかったかのように反撃した。
その攻撃をまともに受けたのか、ホーンラビットは光の粒になっていった。
「キューッ!」
ライムが「ほめてほめて!」というように僕達の方に戻ってきた。その様子からは攻撃を受けたようには見えない。
「そうか、"自己再生"を使ったんだね」
「キュッ」
どうやらライムは受けたダメージを自己再生で回復してから、相手が離れる前に攻撃する戦法をとったようだ。
「見てるほうがびっくりしちゃったよ。すごいね」
「キューッ」
(そういえば昨日ウォルフと戦ったときもやってたような・・・あれで使えるってわかったのかな?)
「でも強い相手と戦うときはやっちゃダメだよ。心配するんだから」
「キュッ」
こうしてライムの実力の確認は終了した。
またしばらくして、
「ゴブリンだね。ルゥ、大丈夫?」
「キュルゥ!」
レベル4のゴブリンがいたため、ルゥが戦うことになった。
(レベル4といえば僕達が最初に戦ったゴブリンと同じレベルか・・・大丈夫かな)
僕の心配とは別に、ゴブリンとルゥの戦いが始まろうとしていた。
「ゲギャッ、ギャッ」
「キュルゥ」
ゴブリンは腕を振って攻撃するが、速さで勝っているルゥには当たらない。
「キュルルゥッ!」
「ギャッ・・・!」
攻撃の隙をついてルゥが体当たりを仕掛け、即座に離れる。
ルゥは一撃離脱戦法をとる事にしたようだ。
(確かに速さで勝っている相手になら有効な戦法だよね。安定もしているし、頼もしいな)
同じように攻撃を2回繰り返したところでゴブリンは光の粒になっていった。
「おつかれさま、ルゥ。かっこよかったよ」
「キュルゥ!」
ルゥも問題なく戦えていたので安心した。
「次はウォルフだね。期待してるよ」
「ガウッ!」
ウォルフは、ライムとルゥの戦いに触発されたのか、やる気に満ちている。
そして戦う相手を探していると、
「ホーンラビットが3体だね。レベルは低いけど、僕達も手伝おうか?」
「グルルゥ」
レベル2のホーンラビットが2体とレベル3のホーンラビットが1体いた。
レベル差を考えても負ける事はないだろうが一応確認したところ、ウォルフは「必要ない」と言いたそうに首を振った。
「「「キュゥゥ!」」」
ウォルフが前に出るとホーンラビット達もこちらに気付き威嚇してきた。
「グルゥッ!」
ウォルフは僕達と戦った時のようにホーンラビットの方に全速力で走っていく。
「ガウッ」
「キュ!?」
そのままの速度で爪による攻撃を仕掛け、レベル3のホーンラビットを光の粒に変えた。
「キュウッ!」
「グルァッ!」
攻撃の隙をついて1体のホーンラビットが攻撃を仕掛けるが、ウォルフはその攻撃を避けた勢いで体当たりをし、2体目のホーンラビットも光の粒に変えた。
「キュ・・・キュウゥ・・・ッ!」
勝てないと悟ったのか、残されたホーンラビットは逃げ出した。
「グルルゥ」
ウォルフも追いかける気はないのか、そのまま僕達の方に戻ってきた。
「圧倒的だったね。流石だよ」
「グルルルルゥ!」
褒められて嬉しかったのか、ウォルフは体を擦りつけてきた。
(レベル差と種族差があるとはいえ、ここまで強いのかぁ・・・頼もしいんだけど・・・)
ウォルフは小型の魔物扱いだがアインが乗れるほどに体が大きい。その上であの速度と力を持っていると連携を取るのは難しいだろう。
(僕達が魔物の足止めをして攻撃をしてもらうか、逆にウォルフに戦ってもらって僕達が隙を突いて攻撃するのがいいかな)
実際にやってみないと何もわからないが、ひとまずの方針を決めて僕はみんなを労うことにした。
「みんなお疲れ様!少し早いけど今日は帰ってゆっくり休もうか」
「キューッ!」
「キュルゥ!」
「ガウッ!」
僕達は帰りに記録には残らないがスライムを2体倒して、ルゥのレベルが上がったのを確認してから《イール》に帰った。
~冒険者ギルド~
「お待たせしましたアインさん。こちらが今回の報酬になります。」
「ありがとうございます」
今日はマオさんとサークレッドさんがいなかった為、見知った顔の職員さんが対応してくれた。
~宿屋~
「じゃあいくよ。"従魔鑑定"」
帰り道に全員の鑑定を行った時は、僕とライム、ウォルフのレベルは上がってなかった為、今回はルゥだけ従魔鑑定をした。
lv5 ルゥ ホーンラビット
素質(5/10)
・スキル
加速
ルゥはレベルが上がった事で"加速"を覚えていた。
加速・・・自身の速度を一時的に上げるスキルで、主に動物の姿をした魔物が覚えるーーー魔物図鑑より引用
一撃離脱戦法を使うようになったルゥにはぴったりのスキルだろう。
「動物の姿をした魔物が覚えるってことはウォルフもいつか覚えるのかなぁ?とりあえず僕達もそれなりに強くなったと思うから明日は新しい場所に行ってみようね!」
「「キューッ」」
「ガウッ!」
新しい場所を楽しみにして、僕達は眠りについた。
晴れてEランクになった僕達は草原に来ていた。
今日の目的はみんながどの程度戦う事が出来るかという確認だ。
昨日の件で、今後僕が指示を出すことが出来ない機会も多くなってくると感じた。
そういった場面でみんなが自分で考えて戦えるのか確認する必要があった。
そのために今日は、
・ホーンラビットの討伐(Fランク)
・ゴブリンの討伐 (Fランク)
この2つの依頼を受けた。
スライムの討伐依頼を受けなかった理由として、スライムを相手にした場合はあまり得るべきものがないというのがある。
また、Eランクにウルフの討伐依頼もあったが、昨日の感じだと1対1ではまだ厳しいと思ったので受けていない。
さっそく僕達は依頼対象を探すことにした
しばらくして、
「さて、それじゃあまずはライムからかな?」
「キュッ!」
レベル5のホーンラビットを見つけたため、ライムが戦うことになった。
「キュゥゥッ」
「キュッ!」
ホーンラビットはライムの出方を伺っているが、ライムに仕掛ける気配はない。
「キュウッ!」
「キュッ」
「ライムッ!?」
なぜかライムは攻撃を避けずにまともに受けてしまう。
「キュッ!!」
「キュゥッ・・・!?」
「・・・え?」
しかし次の瞬間、ライムは何事もなかったかのように反撃した。
その攻撃をまともに受けたのか、ホーンラビットは光の粒になっていった。
「キューッ!」
ライムが「ほめてほめて!」というように僕達の方に戻ってきた。その様子からは攻撃を受けたようには見えない。
「そうか、"自己再生"を使ったんだね」
「キュッ」
どうやらライムは受けたダメージを自己再生で回復してから、相手が離れる前に攻撃する戦法をとったようだ。
「見てるほうがびっくりしちゃったよ。すごいね」
「キューッ」
(そういえば昨日ウォルフと戦ったときもやってたような・・・あれで使えるってわかったのかな?)
「でも強い相手と戦うときはやっちゃダメだよ。心配するんだから」
「キュッ」
こうしてライムの実力の確認は終了した。
またしばらくして、
「ゴブリンだね。ルゥ、大丈夫?」
「キュルゥ!」
レベル4のゴブリンがいたため、ルゥが戦うことになった。
(レベル4といえば僕達が最初に戦ったゴブリンと同じレベルか・・・大丈夫かな)
僕の心配とは別に、ゴブリンとルゥの戦いが始まろうとしていた。
「ゲギャッ、ギャッ」
「キュルゥ」
ゴブリンは腕を振って攻撃するが、速さで勝っているルゥには当たらない。
「キュルルゥッ!」
「ギャッ・・・!」
攻撃の隙をついてルゥが体当たりを仕掛け、即座に離れる。
ルゥは一撃離脱戦法をとる事にしたようだ。
(確かに速さで勝っている相手になら有効な戦法だよね。安定もしているし、頼もしいな)
同じように攻撃を2回繰り返したところでゴブリンは光の粒になっていった。
「おつかれさま、ルゥ。かっこよかったよ」
「キュルゥ!」
ルゥも問題なく戦えていたので安心した。
「次はウォルフだね。期待してるよ」
「ガウッ!」
ウォルフは、ライムとルゥの戦いに触発されたのか、やる気に満ちている。
そして戦う相手を探していると、
「ホーンラビットが3体だね。レベルは低いけど、僕達も手伝おうか?」
「グルルゥ」
レベル2のホーンラビットが2体とレベル3のホーンラビットが1体いた。
レベル差を考えても負ける事はないだろうが一応確認したところ、ウォルフは「必要ない」と言いたそうに首を振った。
「「「キュゥゥ!」」」
ウォルフが前に出るとホーンラビット達もこちらに気付き威嚇してきた。
「グルゥッ!」
ウォルフは僕達と戦った時のようにホーンラビットの方に全速力で走っていく。
「ガウッ」
「キュ!?」
そのままの速度で爪による攻撃を仕掛け、レベル3のホーンラビットを光の粒に変えた。
「キュウッ!」
「グルァッ!」
攻撃の隙をついて1体のホーンラビットが攻撃を仕掛けるが、ウォルフはその攻撃を避けた勢いで体当たりをし、2体目のホーンラビットも光の粒に変えた。
「キュ・・・キュウゥ・・・ッ!」
勝てないと悟ったのか、残されたホーンラビットは逃げ出した。
「グルルゥ」
ウォルフも追いかける気はないのか、そのまま僕達の方に戻ってきた。
「圧倒的だったね。流石だよ」
「グルルルルゥ!」
褒められて嬉しかったのか、ウォルフは体を擦りつけてきた。
(レベル差と種族差があるとはいえ、ここまで強いのかぁ・・・頼もしいんだけど・・・)
ウォルフは小型の魔物扱いだがアインが乗れるほどに体が大きい。その上であの速度と力を持っていると連携を取るのは難しいだろう。
(僕達が魔物の足止めをして攻撃をしてもらうか、逆にウォルフに戦ってもらって僕達が隙を突いて攻撃するのがいいかな)
実際にやってみないと何もわからないが、ひとまずの方針を決めて僕はみんなを労うことにした。
「みんなお疲れ様!少し早いけど今日は帰ってゆっくり休もうか」
「キューッ!」
「キュルゥ!」
「ガウッ!」
僕達は帰りに記録には残らないがスライムを2体倒して、ルゥのレベルが上がったのを確認してから《イール》に帰った。
~冒険者ギルド~
「お待たせしましたアインさん。こちらが今回の報酬になります。」
「ありがとうございます」
今日はマオさんとサークレッドさんがいなかった為、見知った顔の職員さんが対応してくれた。
~宿屋~
「じゃあいくよ。"従魔鑑定"」
帰り道に全員の鑑定を行った時は、僕とライム、ウォルフのレベルは上がってなかった為、今回はルゥだけ従魔鑑定をした。
lv5 ルゥ ホーンラビット
素質(5/10)
・スキル
加速
ルゥはレベルが上がった事で"加速"を覚えていた。
加速・・・自身の速度を一時的に上げるスキルで、主に動物の姿をした魔物が覚えるーーー魔物図鑑より引用
一撃離脱戦法を使うようになったルゥにはぴったりのスキルだろう。
「動物の姿をした魔物が覚えるってことはウォルフもいつか覚えるのかなぁ?とりあえず僕達もそれなりに強くなったと思うから明日は新しい場所に行ってみようね!」
「「キューッ」」
「ガウッ!」
新しい場所を楽しみにして、僕達は眠りについた。
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