ネオ・アース・テラフォーミング〜MRMMOで釣り好きドワーフの生産奮闘記〜

コアラ太

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何をするにも道具から

鍛冶修練2

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 朝起きると爽快感と共に、体に独特の痛みが走る。

「うぉぉぉ!MR特有のやりすぎ筋肉痛きたー。だが、この程度ならやれる。」


 ガッチガチの筋肉をマッサージ。
 入念なストレッチも行って、いざログイン!
 の前にやっておくことがある。


「本日も良い日でありますように…。今日こそ鍛冶の修練に入りたいです。お願いしますお願いします!」

 俺の秘技『海老反り祈り』は、3ヶ月も釣れなかった黒メダカを釣った実績がある。
 そもそも、30%の確率で釣れるはずの黒メダカだけ釣れないとか、呪いに近い。やはり神様の力は偉大なのだ。
 これで、えびす様が見ていたら、鉱石獲得率10%アップは間違い無いだろう。
 見てなかったら知らない。

「ログイン!」




「屋根裏スタート。時間は朝か。」

「とりあえずフレンド欄開いて『うなぎ』。そっか外国だから国名変えないとな。イギリスで。あった申請。よし。」

 階段を降りてくと、2人共いた。

「おはようございます。親方、今日は…。」

「鉱山いってこーい。」

「ドワ活行ってきまーっす。」

 ツルハシ担いで、監督の元へ。

「今日もおなしゃす!」

「待て、ゴーグルは買わないのか?」

「金ないっす!」

 初めて監督のへにょ顔を見たな。
 ポケットをゴソゴソすると、くったくたのゴーグルを取り出した。

「旅に出た奴が使ってたのだ。貸してやる。無いよりマシだろ。臭えから気をつけろよ。」

「あざーっす!やったな。」

 ちょっと汚れてるが、これでダメージ軽減だ。
 装着!

「うっへ。くっせ!」

《臭気耐性が0,1上昇》

「監督!これヤバいです!」

「臭えって言ったろ。村一番の風呂嫌いが使ってた。…早く金貯めろ。」

「はい…。」

 これは早く自分用を買わないと、大変なことになるぞ。




「じゃあ、掘ってきまーす!」

 昨日教わった通り、目をこらして見るが、まるっきりわからん。
 それらしい所を掘ってみるか。
《臭気耐性が0,1上昇》
《臭気耐性が0,1上昇》
 ダメージは無いが、鼻へのコラテラルダメージが酷い。

「こうやって掘ってると、ドワーフって感じがするな。ドワ活!」
《採掘+が0,1上昇》
《採掘+が1になりました。》

「お!やっと1か。ちょっと掘りやすくなった?」

 気持ち楽になったか?
 良くわからないな。

 掘り掘り掘り。

 昼まで続けた収穫がこれだ。
【砂(29)】【砂利(22)】【石のカケラ(54)】【劣化銅鉱石(2)】【劣化銅鉱石-(7)】【劣化鉄鉱石(2)】【劣化鉄鉱石-(5)】

 ここで問題が起きた。

「お、重い…。」

「重量制限だな。荷物積みすぎだ。売るか置いてこないと無理だ。」

 そう言われて、監督と村に戻ってきた。
 監督に教えてもらって買取店に来たが、二束三文。
 砂と砂利と石のカケラを全部売って20ゴールド。

 パン1個が20ゴールド。
 ポーション1個が50ゴールド。

 劣化鉱石達も1個3ゴールドだったので、売るのは止めておいた。
 ちなみに、【臭いゴーグル】と【廃棄物】は買取不可だ。

 鉱石も集まったから、一度親方のところに戻ることにした。

「戻りましたー。このくらいでどうでしょう?」

 そう言って鉱石を見せる。

「クズ鉱石だな。まぁインゴット2個分にはなるか。」

 案内された店の外には、溶鉱炉があった。
 一度やり方を見せてくれるという。

「このバケツに入れて溶かすんだ。溶けた奴をこの型に流し込んで、冷やして固めたら完成。色に注意しろよ。鉱石ごとに違うから、成功したのを覚えるんだ。」

《鍛冶+が0,1上昇》

 説明でもスキル上がるんだな。
 綺麗なオレンジ色で取り出したように見える。
 やってみるか。

「バケツに入れて…。炉に入れて。あっつ!」

《熱耐性が0,1上昇》

 リアルにしたいのはわかるが、もうちょっと難易度下げられなかったのか?

《熱耐性が0,1上昇》
《熱耐性が0,1上昇》

「いまだ!これを流し込む。」

《鍛冶+が0,2上昇》

【くず鉄の劣化インゴット-】が完成した。

 続けてやったら、次は【廃棄物】ができた。

「売れねえが練習にはなるだろう。最初はそんなもんだ。貸してみろ。」

 親方がインゴットを叩いていくと、何かが飛び散って鉄が光っていく。炉に入れて出したら叩く、何回か繰り返すと【くず鉄のインゴット】が出来た。

「こうやって、純度を上げていくんだが、そうすると小さくなる。」

 確かに2/3サイズになっている。

「ここまで出来たら見習いだな。」

「え?じゃあ俺は?」

「小間使い。」

 見習いですら無かったのか。

「これでナイフ作ってみろ。」

 そう言って渡すと、親方が別のインゴットで見せてくれる。
 先程と同じように、熱して叩く。
 繰り返し。
 ある程度薄くなったら、形を整えて、最後に研ぎ。
 見せてもらうと【ナイフ】となっていた。

「熱して、叩いて…。あっつ!」

 薄くなったか?

「整えて。冷えたら研ぐ。」

【劣化ナイフ-(鈍器)】

「なんでだよ!」

「お前。」

「親方。」

「センスねーな!がははは!」

 親方が俺からひったくると研ぎ直した。
【劣化ナイフ-】

「おぉ!」

「研ぎも叩きも全部足りない。力も速さもネェから倍はやらんとな。」

「なるほど。」

 もっと見て覚えろ的な感じかと思ったが、優しい親方でよかった!







「ログアウト。」



「さて、今日も日記を書くか。」

「監督の貸すゴーグルは臭いっと。」

「なんとか、鍛冶までたどり着けたな。さすが海老反り祈りの効果は大きい。」
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