ネオ・アース・テラフォーミング〜MRMMOで釣り好きドワーフの生産奮闘記〜

コアラ太

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日本初イベント大会

釣り師の禁断症状

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 _______________

 1st フィッシング! by SHOWA
 ネオ・アース・テラフォーミングの合同初イベント。

 4つの会場を行き来し、スタンプを集めろ!
 合計8つのスタンプを集めると抽選で豪華景品が貰える。

 参加賞:親方サイズのゲンコツクッキー(空腹度3日分)

 1stステージ KOKKA
 2ndステージ フィッシング大会
 3rdステージ 惑星でGO
 4thステージ クリケット ザ ジャっパーン!


 初めてのイベント。
 一つだけじゃ物足りない!
 全部はムリ?
 4つ行こうぜ!

 詳しくは公式HPへ
 https…………
 _______________


 とりあえず今わかってるのはこのくらいかな。
 あとは追加情報でちょくちょく出していくか。
 中島さんに送ってと。
 ここ3日は、リアルでの打ち合わせだったりでログインできてないんだよね。

「ちょっとだけ釣りを」

 ぷるるる! ぷるるる!

「ちょっとだけ」

 ぷるるる!

「海老名でございます」
 ”あ、海老名さん。話してくれたブースの件なんだけど、そこそこ集まりそうでね”
「それはよかったです」
 ”それでね。今日会う他のイベント開催者から、君とも話してみたいとあってね”
「いや、私は外部の人間ですので」
 ”うんうん。それをわかってて頼みたいんだ。もちろんこちらも追加報酬は払うし、先方も出すと言っているんだ”

 めっちゃ断りづれぇ。
 俺に必要なのは釣り成分なんだ。

 ”そういえば、海老名さんのホームページにGreat Tuna-Hygh 244が欲しいってあったよね? 在庫1個渡せるよ?”
「是非お願いします!」

 あ! しまったぁ。

 ”ありがとうありがとう! これでこちらの顔も立つよ。4時間後にこの間の会社へお願いできるかな”
「あ、はい」

 時すでに遅し。久しぶりの釣りが遠のく。
 しかし。しかし! グレートツナは逃せないんだ!


 ◇ ◇ ◇


「や、やっと時間ができた」

 忙しくも充実した日々だったが、釣り竿ならぶ会社で話しているだけあって、常に誘惑がある。

「あ゛ー! 釣りがしたいんじゃぁぁぁ」

 ピッ。ぶ~ん。
 ぬぎぬぎ。
 ササッササ!
 カチカチ。
 ピッピッピッピ!

 Nowloading......

 <Neo Earth Terraforming の世界へようこそ>

 ごそごそ
 さっさっさっさ
 スタスタスタスタ

「あ、ハッチさんひさし……」

 タッタッタッタ!
 しゅっ
 カチっ
 スッスッス
 シュルシュル。ビっ!
 ちくちく

 ざっ
 しゅーーん
 ポチャン

「あ゛ーーーーー」
「久しぶりじゃの。息抜きか?」
「あ゛」
「そうかそうか。たまには必要じゃて」
「あ゛。ゔゔ」
「ふむふむ。イベントとはな。儂らも参加するじゃろうて」
「お゛お゛ー!あ゛」
「無論参加できるとも。むしろ景品は領主も協力していると聞いたからの。腰の重いエルフすらも来るじゃろうて。ほっほっほ」
「お? おぉぉぉ!」
「なかなか大きいぞ! 気を引き締めるんじゃ」

 ズルルル!
 ザッ
 ググググ!
 ビチャビチャ
 ぐいっ!
 びったんびったん

「余裕の尺超え!」
「やったのぉ」
「ちょっと補給できた」
「一匹だけで終わるのか?」
「もちろん、やらいでか!」

 うっひょー!
 人差し指サイズでもこんなに感動する。
 最高やぁ。

「それで、魔導ランプは?」

 すっかり忘れてた。

「あ、これです」
「うむ。問題なし」

《納品クエスト:ケットシー族の風足に自作魔導ランプを1個納品 を 完了しました》
《パスポートを取得しました》

 通行手形じゃなくてパスポートか。
 似たようなものだけど、実際のところはどうか。
 手のひらサイズで俺のアバターが写ってる。しかも服まで連動してるのか。

「行ける地域は裏面を見ると良い」

 ひっくり返すと、いくつかマークが描かれている。
 人族とエルフとドワーフ。

「その地域の支配者の顔が描かれるようになっている。エルフはここで。ドワーフがスヴァルトアルヴヘイムじゃ。ミズガルズは人族になっておるが、時々変わるのぅ。獣人の時もあれば、他の場合もある」
「へぇ。短命だからってこと?」
「いや、戦争が耐えないからじゃの。人族と獣人族だけでいくつも国がある。今は下火じゃが、どうせすぐ戦争が始まるじゃろうて」

 生々しい話じゃのぉ。じゃなくてだねぇ。
 一瞬コンプラを気にしそうになったけど、余計な詮索はやめよう。

「我が道は釣りと共にあり!」
「うむ。なかなか物騒な地域じゃが、ミズガルズは多様な魚が多い。アングラーを名乗るなら一度は行くことをすすめる」

《初心者アングラー の 称号を得ました。》
《世界釣りマップ の 記入コンテンツが解放されました》

「おぉ! 釣りマップ!」
「とうとう出たか。それではお主にこれを渡そう」

《風足 より 白紙を受け取りました》

「へ?」
「それに書き込むのじゃ」
「え? 手書き?」
「もちろん。我らにとって地図スキルと健脚スキルは必須。火の中、水の中、毒沼の中。場所によっては溶岩も超えねばなるまいて。先人たちはそうやって切り開いてきた」

 それを白紙から始めろと?
 なかなかに厳しい先行きである。

「まずは10個の釣り場を開拓せよ。さすれば新しい機能が追加されるじゃろう」
「え? 今機能って言ったよね? システム的な話?」
「では、またな!」
「待って」

 高性能のAIが積まれているという話は聞くけど、時々突出して変なキャラクターがいる。風足さんもそれなのだろうか?
 だとしても、機能説明を口頭で言うのか。

「これは賛否が分かれる対応だな」

 俺個人としては……全然ありだ。
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