ネオ・アース・テラフォーミング〜MRMMOで釣り好きドワーフの生産奮闘記〜

コアラ太

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日本初イベント大会

告知後の反応。気分です。

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「ハッチさん。告知見たよー」
「にゃぁぁぁん」
「俺も見た! いつ合同イベントになったんですか!?」
「会場とかもう決まったんですか?」

 発表してから、いろんな人に声をかけられるようになった。申し訳ないことに、俺が知ってる内容はほぼ全部告知してるんだよなぁ。

「悪いねー。詳しいルールや場所はわからないんだ。近々次の発表もあると思うから待っててよ」

 賞品なんかも用意されるみたいだけど、入賞者には運営の用意したものになるみたい。俺が発表できなかったのはこの話くらい。
 オトシンさんも、仕事が忙しいのか、ほとんどINしてる姿を見なくなったな。

「にゃぁぁぁ」
「さっきからウルサイ! あと引っ付くな!」
「新作作ってに゛ゃああああああああ!」
「兄貴! もうちょっとですにゃ」
「がんばれー!」

 強牙たちは他のネコと比べて異様にしつこい。毎回こいつを振り解くのが面倒だ。他の人はどうやって対応してるんだ?

「強牙ちゅあああん! 私が作ってあげるわ~」
「遠慮するにゃ。ネズミ臭い耳はイヤ」

 サビ猫さんいつまで付けてるんだろ。

「だったらお前らはどの匂いは良いんだよ」
「オレは魚派にゃ」
「アルフヘイムのケットシーは魚好きが多いにゃ」

 釣り好きが多いのもそういうことか。待てよ? 一人というか一匹肉好きいたよな?

「確か二尾は肉派じゃなかったか?」
「それは新情報。詳しくお聞きいたします」
「俺の話が先にゃぁぁぁ!」
「いや、強牙の話は聞かないぞ」
「びゃああ!」
「あにきぃー!」

 泣きながら走り去る強牙。釣竿職人は他にもいるから、そいつらに頼んでくれないかなぁ。

「ところでサビ猫さんたちの進捗はどうですか?」
「順調に釣竿増産中だよ。それより二尾ちゃんの情報プリーズ」

 ブレないな。二尾の情報って言ってもあまり知らないぞ。
 ケットシーの変種だってのは聞いたのと、猪肉が好きってくらいか?

「猪肉!? ありー! 探してくる」
「あ! 猪肉は……もう行っちゃった。進入禁止地区で取れるって話なんだけど。まぁ、いっか」

 俺も少しは生産しておかないと、全然スキルが上がらない。というか、全く上がってない。釣りスキルだけ20まで増えたけど、他が据え置きというのは困る。

「今日は生産の日にしよう」

 そうとなれば、溜め込んだ素材を使ってアップグレードだ。


 俺がいるのは町の入り口の区画。時計みたいに分けられているので、一番下として6区と呼ぶ人もいるが、ドワーフ区とよく呼ばれている。
 そんなドワーフ区に似つかわしくない建物が一軒建っている。

 シュッ。コイーン。
 カランカラン。
 パンパン。

「あれ? ハッチさんがお参りって珍しいですね」
「珍しいって、ここ建って4日くらいだろ?」
「気分です。おっ。かなりお布施溜まってるじゃーん!」

 こいつが1000万ゴールド集め、この神社を建てた当事者。そして俺も100万ゴールド寄付し、氏子として名前が載っている。

「お布施でオプション追加するって言ってたけど、何作るの?」
「神社と言えば守り神ですよね」
「確かにいるね。狛犬とか作るの?」
「まさか! アルフヘイムと言えばエルフ! エルフと言えば森! そして、森ならこいつでしょ」

 神社の影から持ち出してきたのは、キリリと尻尾を立て、見下ろしながら片手を下ろしている石像。

「そう。これが守り神の仁王シマリス!」
「お、おう」

 仁王って寺じゃなかったか?
 まさか、俺は今まで自分は氏子だと思っていたが、いつの間にか檀家になっていたのか!?

「なんてことだ。柏手ではなく、お経を唱える場所だったのか」
「神社なんだから柏手でしょう?」
「じゃあ、なんで仁王なんだよ!」
「気分です」

 この気分が問題で、当初は教会になる予定だったはず。今度は残りの吽形《うんぎょう》を作らず別物になるんだろうな。地獄から牛頭《ごず》あたりを引っ張って来ないかと心配になってきた。

「今ハッチさんからビンビンとアイデアが飛んできましたよ! 雷神も悪く無いと思います」
「なんか違う!」
「そういう気分だったんですけどね」

 気分って、俺のアイデア受け取ってないだろ。
 話してるだけで1日が終わりそうだし、早く鍛冶場に行こう。

「2日後にはオプション追加しておきますからねー」

 気分屋生産者ロキ君。
 残念ながらしばらく来るのは止めようと思う。
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