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日本初イベント大会
惑星ライブ中継2
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アルフヘイムの機体もミズガルズ程では無いにせよ、なかなか増えたと言える。数では10分の1に満たないが、機体のパーツが増えていたりノーマルパーツだけの物を探す方が難しいかもしれないな。
通常機体にはカタピラの足に運搬用の腹部ケース、それと2本のアームがある。それで土や鉱物を回収したり、物を掴んだりしている。
アルフヘイムの機体の3分の1程は3本目のアームが追加されており、それらを上手く使って作業を進めている。3本目が無い機体であっても、片腕がドリルやスコップ状に変形していたりと個性が出てきている。
こういうところは他の地域には無い独特の進化とも言えそうだな。
「自分の機体はどこにあるのか」
ぶつぶつと呟きながら探しているが、なかなか見つからない。その代わりに腕にカメラの模型を取り付けた機体を見つけた。
ぶち猫さんかテロップ君だとあたりをつけていたが、どちらかわからない。
そのまましばらく観察していると、その機体に近寄るロボットとハグをし始めた。
テロップ君だとああ言う時にはカメラを向けてくると思う。
「ぶち猫さんか。相手はサビ猫さんかな?」
「お、ハッチだ」
「おわ! ん?」
突然の呼びかけに驚いたが、振り向いてすぐに納得する。
「ウーゴ。毎度毎度いきなり現れたら驚くじゃないか」
「すまんすまん。それよりも何見てるんだ?」
「ちょっと自分の機体を探していてね」
「それならこっちだよ」
ウーゴが操縦桿《そうじゅうかん》を握るとカメラがギュンギュン動き出し、ドームの反対側に飛んでいくと、妙な棒を掲げている変な機体を見つける。
「あれだ」
「え? あれが俺なの? いや、ちょっと」
「ちゃんと目印があるんだよ。背中側に回って」
カメラを後方に回すと、背中に奇妙なマークが書いてあった。何かのアートかわからないが、先鋭的でなんとも言えない。
「なんであれがあると俺なのさ」
「お前の背中にも同じの描いてあるぞ」
「え!? どれ? 見えない」
「そりゃ背中だからなスクショ送ってやる」
ピロリロリン。
ウーゴから届いたスクショには確かに同じマークが描かれている。
「なんでまたこれが」
「ぷぷ。なんでだろうなぁ?」
何か知ってそうだな。肩を掴んで逃さないようにする。
「吐いてもらおうか」
「ちょ、ちょっと。そこまで必死になることでも無いだろ?」
「いやいや、アバターと同じって何か意味ありげじゃ——」
「ウーゴ!」
ウーゴの後方にオークの集団がやってきている。どうやら一人離れて行動してたらしい。
「友達だっけ? 掴まれてどうしたんだ?」
「こいつが背中の模様が何か知ってそうなんで、問い詰めてたところです」
「あぁ。そういうことか。私たちに任せろ」
「へ?」
「「まかせろー」」
そういってオーク族の数人が俺の背中に回り込み、逆に羽交締めにされてしまう。
「な、なにを!?」
こちらが驚いていると、外も騒がしくなってきている。その中の声が耳に入ってきて更にびっくりした。
「あれって宇宙人じゃないか?」
「まさか? 本当に?」
「……うぉぉぉぉ!? マジもんの宇宙人?」
お、俺も見たい。
「宇宙人どこぉぉ!?」
「もうちょっとで終わるから動くなって」
やはりオーク族の力には敵わない。ハーフドワーフじゃなければ拘束から逃れられたのに!
「宇宙人が機体を捕まえているぞ!」
「何しているんだ?」
「わからねぇ!」
くそぉぉぉ。ワンチャンそういうのがあるかもって期待してただけに見れないのが悔しい。
「そろそろ良いだろ!」
「よしよし。これで良いだろう。ウーゴも次の仕事あるから、友達に挨拶しとけよー」
羽交締めを解かれすぐに操縦席から外へ飛び出すと、野次馬たちが見ていたのは俺の操作するカメラモニターだった。
「嘘だろぉぉぉ! 宇宙人どこ行った?」
「え? あのモニターの下側に消えていったけど。あれはどこのカメラだろ」
「あり!」
運良く空いていた操縦席に戻り、すぐに宇宙人を探しに行く。まだ遠くに行っていなかったらしく、ものの数秒で見つけることはできた。
「おぉぉぉ! あれが宇宙人か。もうちょっと近寄ってみよう」
色々着込んでいるようでほとんど容姿はわからないが、少しばかり服の接続部から見える体毛は犬のように濃い。
5人連れで歩く宇宙人の周りにいくつものカメラがやってきた。他の操縦している奴らも気づいたみたいだ。
その宇宙人の一人がツンと俺のカメラを押し出す。ちょっと離されてしまったが、壊す気は無いみたいだ。
「あれって、手を振ってるよな?」
「た、たぶん」
外野から聞こえる声に俺も賛同する。
こっちに向かって振られている手を見ていると、宇宙人たちが光の幕に包まれて行き、眩しくなって見えなくなる。
目を覆いながら見ていたが、完全に見えなくなるくらいに光が強くなると、一瞬で消え去ってしまった。
「あれは何だったんだ」
本当に宇宙人だったのか?
通常機体にはカタピラの足に運搬用の腹部ケース、それと2本のアームがある。それで土や鉱物を回収したり、物を掴んだりしている。
アルフヘイムの機体の3分の1程は3本目のアームが追加されており、それらを上手く使って作業を進めている。3本目が無い機体であっても、片腕がドリルやスコップ状に変形していたりと個性が出てきている。
こういうところは他の地域には無い独特の進化とも言えそうだな。
「自分の機体はどこにあるのか」
ぶつぶつと呟きながら探しているが、なかなか見つからない。その代わりに腕にカメラの模型を取り付けた機体を見つけた。
ぶち猫さんかテロップ君だとあたりをつけていたが、どちらかわからない。
そのまましばらく観察していると、その機体に近寄るロボットとハグをし始めた。
テロップ君だとああ言う時にはカメラを向けてくると思う。
「ぶち猫さんか。相手はサビ猫さんかな?」
「お、ハッチだ」
「おわ! ん?」
突然の呼びかけに驚いたが、振り向いてすぐに納得する。
「ウーゴ。毎度毎度いきなり現れたら驚くじゃないか」
「すまんすまん。それよりも何見てるんだ?」
「ちょっと自分の機体を探していてね」
「それならこっちだよ」
ウーゴが操縦桿《そうじゅうかん》を握るとカメラがギュンギュン動き出し、ドームの反対側に飛んでいくと、妙な棒を掲げている変な機体を見つける。
「あれだ」
「え? あれが俺なの? いや、ちょっと」
「ちゃんと目印があるんだよ。背中側に回って」
カメラを後方に回すと、背中に奇妙なマークが書いてあった。何かのアートかわからないが、先鋭的でなんとも言えない。
「なんであれがあると俺なのさ」
「お前の背中にも同じの描いてあるぞ」
「え!? どれ? 見えない」
「そりゃ背中だからなスクショ送ってやる」
ピロリロリン。
ウーゴから届いたスクショには確かに同じマークが描かれている。
「なんでまたこれが」
「ぷぷ。なんでだろうなぁ?」
何か知ってそうだな。肩を掴んで逃さないようにする。
「吐いてもらおうか」
「ちょ、ちょっと。そこまで必死になることでも無いだろ?」
「いやいや、アバターと同じって何か意味ありげじゃ——」
「ウーゴ!」
ウーゴの後方にオークの集団がやってきている。どうやら一人離れて行動してたらしい。
「友達だっけ? 掴まれてどうしたんだ?」
「こいつが背中の模様が何か知ってそうなんで、問い詰めてたところです」
「あぁ。そういうことか。私たちに任せろ」
「へ?」
「「まかせろー」」
そういってオーク族の数人が俺の背中に回り込み、逆に羽交締めにされてしまう。
「な、なにを!?」
こちらが驚いていると、外も騒がしくなってきている。その中の声が耳に入ってきて更にびっくりした。
「あれって宇宙人じゃないか?」
「まさか? 本当に?」
「……うぉぉぉぉ!? マジもんの宇宙人?」
お、俺も見たい。
「宇宙人どこぉぉ!?」
「もうちょっとで終わるから動くなって」
やはりオーク族の力には敵わない。ハーフドワーフじゃなければ拘束から逃れられたのに!
「宇宙人が機体を捕まえているぞ!」
「何しているんだ?」
「わからねぇ!」
くそぉぉぉ。ワンチャンそういうのがあるかもって期待してただけに見れないのが悔しい。
「そろそろ良いだろ!」
「よしよし。これで良いだろう。ウーゴも次の仕事あるから、友達に挨拶しとけよー」
羽交締めを解かれすぐに操縦席から外へ飛び出すと、野次馬たちが見ていたのは俺の操作するカメラモニターだった。
「嘘だろぉぉぉ! 宇宙人どこ行った?」
「え? あのモニターの下側に消えていったけど。あれはどこのカメラだろ」
「あり!」
運良く空いていた操縦席に戻り、すぐに宇宙人を探しに行く。まだ遠くに行っていなかったらしく、ものの数秒で見つけることはできた。
「おぉぉぉ! あれが宇宙人か。もうちょっと近寄ってみよう」
色々着込んでいるようでほとんど容姿はわからないが、少しばかり服の接続部から見える体毛は犬のように濃い。
5人連れで歩く宇宙人の周りにいくつものカメラがやってきた。他の操縦している奴らも気づいたみたいだ。
その宇宙人の一人がツンと俺のカメラを押し出す。ちょっと離されてしまったが、壊す気は無いみたいだ。
「あれって、手を振ってるよな?」
「た、たぶん」
外野から聞こえる声に俺も賛同する。
こっちに向かって振られている手を見ていると、宇宙人たちが光の幕に包まれて行き、眩しくなって見えなくなる。
目を覆いながら見ていたが、完全に見えなくなるくらいに光が強くなると、一瞬で消え去ってしまった。
「あれは何だったんだ」
本当に宇宙人だったのか?
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