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2章 不老者、浮浪者になりました。
第24話 探索者生活4
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浮きクラゲに釣られて、触手に絡みつかれるまで10秒。
誰も得しない絵。
「たぁすけーてくるぇー!」
「ぶっっほ!」
「嘘だろ!? 今まで人を捕まえたことなんて、聞いたこと無いぞ?」
「実は人も捕食対象だったとか? 助けなくて良いの?」
「あれって物理攻撃効かなかったよな。うちのパーティーは魔術師一人もいないよ?」
そうこうしてると触手が腰にある巾着を弄《まさぐ》ってくる。
「ぶっひゃひゃひゃひゃ! は・な・せ! くそクラゲ。巾着かえせー!」
浮きクラゲが、巾着からニンニクを取り出し食べ始めた。
「なんか無事そうだな」
「手も届かないし、しばらく見守りますか」
「「うん」」
10分後
「それ最後の一個じゃないのか? おい!?」
クラゲ達が分け合ってニンニクが亡くなってしまった。
俺からニンニクをカツアゲしたクラゲ共は、俺を開放しフヨフヨとミゲルとケントに近寄る。
「「やばっ」」
「確かニンニク貰ってたよね」
「もらったの早く捨てなさい!」
「「そぉーい!」」
ミゲル達がニンニクを入れていたビンごと放り投げると、クラゲが群がってすぐに食べ尽くしてしまった。
「くっそぉ! せっかく増やした匂いマシマシのタイプ2が……」
悔しくて地面に当たってしまう。
「待て! 元凶はお前だぁ。糸は切れても釣り針は残ってるぞ!」
そのクラゲの触手の根本を掴んで逃がさない。絶対に! ニンニク増やすまで返さない!
大量の気を流し込んで使役する。プルプルしてもダメだ。
「クラゲ使いって聞いたことあるか?」
「「「ないな(わね)」」」
その日のうちに月光花は咲いて、3つ採取できた。量としては十分以上らしいので、帰ることになった。
帰りの馬車の中
「こいつってどんな生態してるんですか?」
「いやー。人には無害ってことくらいしか聞いたことないな」
他の人も知らないようだが、ケントが少しだけ詳しかった。
見つけた時に教えてくれた小型の魔物を捕食する。倒すと水になる。攻撃しないと害は無い。比較的綺麗な水辺の生息で湖や川にも出没するが、個体は多く無い為調べ切れていないらしい。他の街にいる友人が学者らしく、趣味で生物調査をしていると言う。仲良く慣れそうだ。
「とりあえずお前には水をやれば良いのか? 小型の魔物なら街の外にいるし、食わせに行けばいいか。畑手伝えよ!」
プルプル。わかったというイメージが伝わる。使役術は昔教わった時に、繋がりが強くなると相手の意思がわかりやすくなると知った。爺さんに教えてもらったのは覚えてるんだが、名前が出てこない。ニンニクマシマシなネーミングだった気はするんだけど・・。日記探しを本格的に進めた方が良いかもしれん。
帰りは4日かかり、出発から11日目になってしまった。
戻ってすぐ、ギルドに行こうとしたが門で止められる。そのクラゲは何だと。
月光花はシルバーアタックに任せて、門番に詳しい経緯を話す。結局シルバーアタックにも再確認して、使役下で安全とわかるまで半日かかった。その日はギルドに行かず小屋へ直行就寝。
翌日ギルドへ行く。
「ノールさん待ってました。まずは今回の報酬です」
そう言って金貨を3枚もくれた。
今更ながらお金の説明をすると
鉄貨→銅貨→大銅貨→小銀貨→銀貨→大銀貨→小金貨→金貨→大金貨
の順番となっている。
銅貨一枚で黒パン1個、大銅貨3枚で宿1泊だった。ちなみに俺は大銅貨3枚以上は一度に使ったことは無い。
金貨の価値は、お金いっぱいウェーイ。程度しかわかってない。
「ありがとうございます」
「さて、魔物を使役したと聞きました。今はどちらに?」
「住んでるところに置いてきました」
「でしたら書類をお渡しするので、必要事項を記入後、指定の従魔ギルドへ提出ください。その際は、使役獣も連れていってください。あとは後日の話になりますが、下水の討伐の協力要請です」
殺しは気が進まないな。
「討伐はちょっとやりづらいんですが……」
「ノールさんがする必要は無いです。パートナーには食事が必要でしょう?」
「あぁ、そういうことですか。じゃあ、一度連れてって食べれるか見てきます」
「それで構いません。ただし、従魔ギルドが先です。そこで許可をもらって初めて従魔と認められますので。早めをおすすめします。私からは以上です」
「わかりました。では失礼します」
(なあなあ、あれって草取りだよな?)
(そうだよ)
(討伐して無いのに誰もつっかからないのは何でだ?)
(セルジオさん担当の話知らないのか?)
(知らないけど……)
(前に、あの人担当の探索者に喧嘩売った奴がいたんだよ。その時は喧嘩して両成敗になったんだけど、その後がやっかいだったんだ)
(ふむふむ)
(売られた方も小言言われていたが、売った方は喧嘩の回数や街中での様子、全て調べられたあげく依頼のたびに小言言われてたよ。怒って殴りかかったんだが、あっさり負けちまってな。依頼も半端で戦力も半端だと返されてた。結局依頼も受けられなくなって街を出ていったよ)
(めっちゃコエー)
(余所者や若いのは知らないかもしれないが、元3級で騎士団長とも知り合いだとか)
(近寄らんとこ)
_______________
有名な初代ゲームは、クラゲのモンスターをいつも使ってました。
誰も得しない絵。
「たぁすけーてくるぇー!」
「ぶっっほ!」
「嘘だろ!? 今まで人を捕まえたことなんて、聞いたこと無いぞ?」
「実は人も捕食対象だったとか? 助けなくて良いの?」
「あれって物理攻撃効かなかったよな。うちのパーティーは魔術師一人もいないよ?」
そうこうしてると触手が腰にある巾着を弄《まさぐ》ってくる。
「ぶっひゃひゃひゃひゃ! は・な・せ! くそクラゲ。巾着かえせー!」
浮きクラゲが、巾着からニンニクを取り出し食べ始めた。
「なんか無事そうだな」
「手も届かないし、しばらく見守りますか」
「「うん」」
10分後
「それ最後の一個じゃないのか? おい!?」
クラゲ達が分け合ってニンニクが亡くなってしまった。
俺からニンニクをカツアゲしたクラゲ共は、俺を開放しフヨフヨとミゲルとケントに近寄る。
「「やばっ」」
「確かニンニク貰ってたよね」
「もらったの早く捨てなさい!」
「「そぉーい!」」
ミゲル達がニンニクを入れていたビンごと放り投げると、クラゲが群がってすぐに食べ尽くしてしまった。
「くっそぉ! せっかく増やした匂いマシマシのタイプ2が……」
悔しくて地面に当たってしまう。
「待て! 元凶はお前だぁ。糸は切れても釣り針は残ってるぞ!」
そのクラゲの触手の根本を掴んで逃がさない。絶対に! ニンニク増やすまで返さない!
大量の気を流し込んで使役する。プルプルしてもダメだ。
「クラゲ使いって聞いたことあるか?」
「「「ないな(わね)」」」
その日のうちに月光花は咲いて、3つ採取できた。量としては十分以上らしいので、帰ることになった。
帰りの馬車の中
「こいつってどんな生態してるんですか?」
「いやー。人には無害ってことくらいしか聞いたことないな」
他の人も知らないようだが、ケントが少しだけ詳しかった。
見つけた時に教えてくれた小型の魔物を捕食する。倒すと水になる。攻撃しないと害は無い。比較的綺麗な水辺の生息で湖や川にも出没するが、個体は多く無い為調べ切れていないらしい。他の街にいる友人が学者らしく、趣味で生物調査をしていると言う。仲良く慣れそうだ。
「とりあえずお前には水をやれば良いのか? 小型の魔物なら街の外にいるし、食わせに行けばいいか。畑手伝えよ!」
プルプル。わかったというイメージが伝わる。使役術は昔教わった時に、繋がりが強くなると相手の意思がわかりやすくなると知った。爺さんに教えてもらったのは覚えてるんだが、名前が出てこない。ニンニクマシマシなネーミングだった気はするんだけど・・。日記探しを本格的に進めた方が良いかもしれん。
帰りは4日かかり、出発から11日目になってしまった。
戻ってすぐ、ギルドに行こうとしたが門で止められる。そのクラゲは何だと。
月光花はシルバーアタックに任せて、門番に詳しい経緯を話す。結局シルバーアタックにも再確認して、使役下で安全とわかるまで半日かかった。その日はギルドに行かず小屋へ直行就寝。
翌日ギルドへ行く。
「ノールさん待ってました。まずは今回の報酬です」
そう言って金貨を3枚もくれた。
今更ながらお金の説明をすると
鉄貨→銅貨→大銅貨→小銀貨→銀貨→大銀貨→小金貨→金貨→大金貨
の順番となっている。
銅貨一枚で黒パン1個、大銅貨3枚で宿1泊だった。ちなみに俺は大銅貨3枚以上は一度に使ったことは無い。
金貨の価値は、お金いっぱいウェーイ。程度しかわかってない。
「ありがとうございます」
「さて、魔物を使役したと聞きました。今はどちらに?」
「住んでるところに置いてきました」
「でしたら書類をお渡しするので、必要事項を記入後、指定の従魔ギルドへ提出ください。その際は、使役獣も連れていってください。あとは後日の話になりますが、下水の討伐の協力要請です」
殺しは気が進まないな。
「討伐はちょっとやりづらいんですが……」
「ノールさんがする必要は無いです。パートナーには食事が必要でしょう?」
「あぁ、そういうことですか。じゃあ、一度連れてって食べれるか見てきます」
「それで構いません。ただし、従魔ギルドが先です。そこで許可をもらって初めて従魔と認められますので。早めをおすすめします。私からは以上です」
「わかりました。では失礼します」
(なあなあ、あれって草取りだよな?)
(そうだよ)
(討伐して無いのに誰もつっかからないのは何でだ?)
(セルジオさん担当の話知らないのか?)
(知らないけど……)
(前に、あの人担当の探索者に喧嘩売った奴がいたんだよ。その時は喧嘩して両成敗になったんだけど、その後がやっかいだったんだ)
(ふむふむ)
(売られた方も小言言われていたが、売った方は喧嘩の回数や街中での様子、全て調べられたあげく依頼のたびに小言言われてたよ。怒って殴りかかったんだが、あっさり負けちまってな。依頼も半端で戦力も半端だと返されてた。結局依頼も受けられなくなって街を出ていったよ)
(めっちゃコエー)
(余所者や若いのは知らないかもしれないが、元3級で騎士団長とも知り合いだとか)
(近寄らんとこ)
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有名な初代ゲームは、クラゲのモンスターをいつも使ってました。
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