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4章 国の波乱
第63話 ニールセン探索者
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翌朝、いつも通り早く目が覚めたので、孤児達の畑を手伝ってやった。
種類も増えて充実しているな。
桃もいくつか取れたので貰っていく。
それが終わったら軽く棒術と魔術の練習だな。
以前よりも様になってきているな。
食事が充実しているからか、筋肉も魔力もついているようだ。
さて、俺はギルドに顔出しに行こうかな。
探索者ギルドは以前と変わりないようだ。
扉を開けて中に入ると、早くから依頼を探す同僚達がいる。
みんな必死に探しており、こっちには目を向けない。
昔から影が薄い方だから、こういう時はあまり気づかれないんだよな。
注目されるのも好きじゃ無いから得してるんだよね。
軽く辺りを見回してカウンターを見ると、いたいた。
「セルジオさん、お久しぶりです」
「ノールさん、お久しぶりです。7級になられたと伺っています。本日は依頼の受注でしょうか?」
相変わらずの渋めイケボイスだな。
「いえ、一応戻った報告ですが、すぐに出立すると思います」
「それは残念です。ノールさんには受けていただきたい依頼もあったのですが」
「ちょっと時間が無いですね」
「仕方ないですね。そうそう、あなたが出てから面白い新人が来ましてね。今回も私が担当しているのですが、採取が上手なのですよ。数日前に7級試験を受けてたので、もうすぐ戻ると思いますが」
話していると、大きめの音を出して扉が開いた。
「彼らですね」
若手の有望株かな?
まだ15歳くらいじゃないか?
(あいつらもう中級かよ。)
(こんなに早いのはいつぶりだ?)
(さぁな。だが、今は優秀な奴がいくらでも欲しい時期だろう。)
(俺らも気合い入れて取り組むとするか。)
周りの声を聞くと、かなり優しい雰囲気になったな。
俺の時はもっとギスってたと思うが。
「8人いますけど、あれ全員ですか?」
「いえ、あの中の4人ですね。他は別のチームですよ。私が担当しているのは、『ブルーオルファン』と名乗っています。ノールさんの知り合いだと聞いてますよ」
え?
あんな子達いたっけな。
そう考えてるとこちらに向かってきた。
「「兄ちゃん、久しぶり!」」
「やぁ、久しぶり。元気にしてた?」
とりあえず話を合わせておこう。
「兄ちゃんが出て行ってからも、修行続けてたんだぜ。後で手合わせしてくれよ!」
「おい! 話したいのはお前だけじゃないんだぞ! こっちも世話になってたんだ!」
「じゃあお前も手合わせしてもらえば良いじゃ無いか!」
「それもそうだな」
元気な子達だが、俺は強く無いから他の人が良いと思うぞ?
そこでセルジオさんが間に入ってきた。
「ベン君、中級試験の報告を済ませなさい。ジャン君、君も早めに終わらせるんだ。その後でも時間はあるだろう」
「「はーい」」
セルジオさんの言うことは素直に聞くようだ。
報告が終わった後、話してみるとブルーメンの卒業した孤児達だった。
『ブルーオルファン』はベン君、他に少年2人と少女1人がいる。
このギルドで俺の名前を出したら、セルジオさんが担当になってくれたとか。
薬草系の依頼も多くこなしていて、教えたことが役立ったようだ。
そこでオーインに言われたことをふと思い出す。
「そういえば、オーイン達から伝言なんだけどさ、一度ブルーメンにきて欲しいってさ。なんでかは知らないけど」
「来てくれってんなら行くよ。仲間だからな。それより今は手合わせしてくれ」
「私も!」
「俺も!」
「僕も!」
そんなに期待されてもねぇ。
「いやぁ。俺ってそんなに強く無いから他の人が良いんじゃ無い?」
「ここらの人って棒術使う人少ないのよ」
そうなのか?
便利なんだけどね。
「俺は徒手が見たい」
「徒手は見せたことあったっけ?まぁ、期待はずれでもガッカリしないでくれよ?」
そう言ったところでふとさっきの子達が気になった。
「さっきの子達はまだ戻ってこないね?」
「あいつらの担当、ちょっと煩いんだよね」
「「「ねー」」」
その言葉にセルジオさんが反応する。
「それは大事なことを伝えているからです。話をしっかり聞いて、理解できることも評価のうちですよ?」
「「「「はーい」」」」
そういうことなら。
「先に訓練場に行っとこうか」
そう言って地下へ向かう。
地下へ着くと、他の探索者達もいた。
そこでかすかに話し声が聞こえる。
(あいつら、有望ルーキー達じゃないか?)
(本当だ。一緒にいるのは?)
(さぁ?)
(あいつ草取りだよ。)
(え?あいつが?子供達に教えてもらうのか?はは!)
(まさか!?でも草取りだしな。)
俺が教える方なんだ、申し訳ない。
強く無いからあんまり見ないでくれよ?
「じゃあ、みんなの棒術を見せてくれ」
みんな突きが鋭くなっている。
払いと叩きもブレ無く出来ている。
「棒術はそれをずっと続けるのが良いよ。だんだん無駄が無くなって、威力が増していくんだ」
そう話していると、さっきの子達が降りてきた。
「ジャン! 遅かったな。もう始めてるぞ!」
「くっそ! 俺たちも見てくれー」
混ざってくる。
地下に降りる時に、ベンに聞いていたが、ジャン達は孤児院の子達だった。
子供達って1年見ないとすぐ大きくなるから、わからなくなるんだよな。
うん。
ジャン達も同じレベルなので、ベン達に言ったことを繰り返す。
そこで試しにと突きを見せてあげる。
「こう真っ直ぐ構えて、滑るように体重移動して突く」
俺が突くと少し風が舞った。
(やっぱ草取りか。)
(全然威力無さそうだな。)
そんな程度かと、興味なさそうに去っていく。
俺はそれを見て、やっと落ち着けた。
「なんで、そんなに砂埃が立たないの?」
「反復練習かな? 無駄が無くなると風も起きないんだ。俺もまだまださ」
「マジかよ。威力上げようとして思いっきり風出してた。」
「それも間違ってないよ。ただそれだけの威力が欲しいなら、鉄棍作れば良いだけじゃない?」
「確かに」
「じゃあじゃあ! 次は徒手!」
そう言って各々が動きを見せてくれた。
力強く体当たりしたり、べた足で殴る者、フットワーク軽くボクシングする者いろいろだった。
少女達は力が無いから苦手なのか、あまりやらないと言う。
何を教えたものか。
「今日しか時間無いから、崩拳だけかな。ちょっと見ててね」
腰を沈めて打つ!
丸太に寸止めで見せてあげた。
「ただ殴ってるだけじゃないのか?」
答えてあげよう。
「そうだよ」
「なんだよそれ! もっとすごい技とか無いの?」
「無いね。あったら俺が知りたい。だけど、これもちゃんと技だよ。今度はわかりやすく、ゆっくりやるよ」
もう一度型を作って説明する。
「腰を沈めて、体の回転と踏み込む力を、拳に伝える。棒術と同じで無駄を無くすんだ。これを続けてダメなら他の人に習いな」
「ちぇっ」
「まぁ、続けてみよう」
「「「「そうだな」」」」
「さて、女の子達に教えるのは、緊急時の撃退法かな」
「あ、何も無いかと思ってた」
「何かあるだけラッキーね」
さいですか。
「こっちも難しく無いよ。ただ音がすごいのと、やり方によってはかなり痛い」
「え? 痛いのはちょっと」
「私も痛いのは嫌ね」
「まぁ、言ってしまうと究極のビンタだね」
「それなら良いかも」
「私も」
ころころ変わる子達だな。
まぁ、見せてみよう。
丸太の前に立って構える。
「大事なのは相手に痛いと思わせることだ。通常は手の平だけでビンタするが、腕も使って広い面積に痛みを与える。俺は慣れてるから良いけど、皮製で長めのグローブをつけても良いかもね」
腕をブンブン振りながら慣らす。
右腕を目一杯後ろに振りつつ一歩前へ、腕の内側から手までを貼り付けるように叩く。
ピッシャーン!
甲高い音が鳴り、丸太が震えていた。
「何今の音」
「腕もげそう」
「音は凄いんだけど、中心部にはダメージが行きづらいんだ。丸太に傷はほとんど無いでしょ?」
打った箇所を見せてやる。
「本当だ。以外と弱いのかな?」
「ダメージの違いかな。今の技は体の表面にダメージを与えるんだ。人相手だとかなり腫れるかもね?」
そう説明していると、周りの探索者がみんなこっちを見ていた。
ちょっと煩かったかな?
「煩くてすみませーん。すごいのは音だけなんで気にしないでください」
(あれはダメな奴だ。)
(食らったら一生残りそう。)
「明日、一緒に皮のグローブ探しましょ?」
「良いわね。行く行く!」
「気に入ってもらえたかな?」
「「はい!」」
訓練はここまでにして、俺は一足先にギルドを出た。
今日厩舎に行くって言ったな。
次は厩舎だ。
種類も増えて充実しているな。
桃もいくつか取れたので貰っていく。
それが終わったら軽く棒術と魔術の練習だな。
以前よりも様になってきているな。
食事が充実しているからか、筋肉も魔力もついているようだ。
さて、俺はギルドに顔出しに行こうかな。
探索者ギルドは以前と変わりないようだ。
扉を開けて中に入ると、早くから依頼を探す同僚達がいる。
みんな必死に探しており、こっちには目を向けない。
昔から影が薄い方だから、こういう時はあまり気づかれないんだよな。
注目されるのも好きじゃ無いから得してるんだよね。
軽く辺りを見回してカウンターを見ると、いたいた。
「セルジオさん、お久しぶりです」
「ノールさん、お久しぶりです。7級になられたと伺っています。本日は依頼の受注でしょうか?」
相変わらずの渋めイケボイスだな。
「いえ、一応戻った報告ですが、すぐに出立すると思います」
「それは残念です。ノールさんには受けていただきたい依頼もあったのですが」
「ちょっと時間が無いですね」
「仕方ないですね。そうそう、あなたが出てから面白い新人が来ましてね。今回も私が担当しているのですが、採取が上手なのですよ。数日前に7級試験を受けてたので、もうすぐ戻ると思いますが」
話していると、大きめの音を出して扉が開いた。
「彼らですね」
若手の有望株かな?
まだ15歳くらいじゃないか?
(あいつらもう中級かよ。)
(こんなに早いのはいつぶりだ?)
(さぁな。だが、今は優秀な奴がいくらでも欲しい時期だろう。)
(俺らも気合い入れて取り組むとするか。)
周りの声を聞くと、かなり優しい雰囲気になったな。
俺の時はもっとギスってたと思うが。
「8人いますけど、あれ全員ですか?」
「いえ、あの中の4人ですね。他は別のチームですよ。私が担当しているのは、『ブルーオルファン』と名乗っています。ノールさんの知り合いだと聞いてますよ」
え?
あんな子達いたっけな。
そう考えてるとこちらに向かってきた。
「「兄ちゃん、久しぶり!」」
「やぁ、久しぶり。元気にしてた?」
とりあえず話を合わせておこう。
「兄ちゃんが出て行ってからも、修行続けてたんだぜ。後で手合わせしてくれよ!」
「おい! 話したいのはお前だけじゃないんだぞ! こっちも世話になってたんだ!」
「じゃあお前も手合わせしてもらえば良いじゃ無いか!」
「それもそうだな」
元気な子達だが、俺は強く無いから他の人が良いと思うぞ?
そこでセルジオさんが間に入ってきた。
「ベン君、中級試験の報告を済ませなさい。ジャン君、君も早めに終わらせるんだ。その後でも時間はあるだろう」
「「はーい」」
セルジオさんの言うことは素直に聞くようだ。
報告が終わった後、話してみるとブルーメンの卒業した孤児達だった。
『ブルーオルファン』はベン君、他に少年2人と少女1人がいる。
このギルドで俺の名前を出したら、セルジオさんが担当になってくれたとか。
薬草系の依頼も多くこなしていて、教えたことが役立ったようだ。
そこでオーインに言われたことをふと思い出す。
「そういえば、オーイン達から伝言なんだけどさ、一度ブルーメンにきて欲しいってさ。なんでかは知らないけど」
「来てくれってんなら行くよ。仲間だからな。それより今は手合わせしてくれ」
「私も!」
「俺も!」
「僕も!」
そんなに期待されてもねぇ。
「いやぁ。俺ってそんなに強く無いから他の人が良いんじゃ無い?」
「ここらの人って棒術使う人少ないのよ」
そうなのか?
便利なんだけどね。
「俺は徒手が見たい」
「徒手は見せたことあったっけ?まぁ、期待はずれでもガッカリしないでくれよ?」
そう言ったところでふとさっきの子達が気になった。
「さっきの子達はまだ戻ってこないね?」
「あいつらの担当、ちょっと煩いんだよね」
「「「ねー」」」
その言葉にセルジオさんが反応する。
「それは大事なことを伝えているからです。話をしっかり聞いて、理解できることも評価のうちですよ?」
「「「「はーい」」」」
そういうことなら。
「先に訓練場に行っとこうか」
そう言って地下へ向かう。
地下へ着くと、他の探索者達もいた。
そこでかすかに話し声が聞こえる。
(あいつら、有望ルーキー達じゃないか?)
(本当だ。一緒にいるのは?)
(さぁ?)
(あいつ草取りだよ。)
(え?あいつが?子供達に教えてもらうのか?はは!)
(まさか!?でも草取りだしな。)
俺が教える方なんだ、申し訳ない。
強く無いからあんまり見ないでくれよ?
「じゃあ、みんなの棒術を見せてくれ」
みんな突きが鋭くなっている。
払いと叩きもブレ無く出来ている。
「棒術はそれをずっと続けるのが良いよ。だんだん無駄が無くなって、威力が増していくんだ」
そう話していると、さっきの子達が降りてきた。
「ジャン! 遅かったな。もう始めてるぞ!」
「くっそ! 俺たちも見てくれー」
混ざってくる。
地下に降りる時に、ベンに聞いていたが、ジャン達は孤児院の子達だった。
子供達って1年見ないとすぐ大きくなるから、わからなくなるんだよな。
うん。
ジャン達も同じレベルなので、ベン達に言ったことを繰り返す。
そこで試しにと突きを見せてあげる。
「こう真っ直ぐ構えて、滑るように体重移動して突く」
俺が突くと少し風が舞った。
(やっぱ草取りか。)
(全然威力無さそうだな。)
そんな程度かと、興味なさそうに去っていく。
俺はそれを見て、やっと落ち着けた。
「なんで、そんなに砂埃が立たないの?」
「反復練習かな? 無駄が無くなると風も起きないんだ。俺もまだまださ」
「マジかよ。威力上げようとして思いっきり風出してた。」
「それも間違ってないよ。ただそれだけの威力が欲しいなら、鉄棍作れば良いだけじゃない?」
「確かに」
「じゃあじゃあ! 次は徒手!」
そう言って各々が動きを見せてくれた。
力強く体当たりしたり、べた足で殴る者、フットワーク軽くボクシングする者いろいろだった。
少女達は力が無いから苦手なのか、あまりやらないと言う。
何を教えたものか。
「今日しか時間無いから、崩拳だけかな。ちょっと見ててね」
腰を沈めて打つ!
丸太に寸止めで見せてあげた。
「ただ殴ってるだけじゃないのか?」
答えてあげよう。
「そうだよ」
「なんだよそれ! もっとすごい技とか無いの?」
「無いね。あったら俺が知りたい。だけど、これもちゃんと技だよ。今度はわかりやすく、ゆっくりやるよ」
もう一度型を作って説明する。
「腰を沈めて、体の回転と踏み込む力を、拳に伝える。棒術と同じで無駄を無くすんだ。これを続けてダメなら他の人に習いな」
「ちぇっ」
「まぁ、続けてみよう」
「「「「そうだな」」」」
「さて、女の子達に教えるのは、緊急時の撃退法かな」
「あ、何も無いかと思ってた」
「何かあるだけラッキーね」
さいですか。
「こっちも難しく無いよ。ただ音がすごいのと、やり方によってはかなり痛い」
「え? 痛いのはちょっと」
「私も痛いのは嫌ね」
「まぁ、言ってしまうと究極のビンタだね」
「それなら良いかも」
「私も」
ころころ変わる子達だな。
まぁ、見せてみよう。
丸太の前に立って構える。
「大事なのは相手に痛いと思わせることだ。通常は手の平だけでビンタするが、腕も使って広い面積に痛みを与える。俺は慣れてるから良いけど、皮製で長めのグローブをつけても良いかもね」
腕をブンブン振りながら慣らす。
右腕を目一杯後ろに振りつつ一歩前へ、腕の内側から手までを貼り付けるように叩く。
ピッシャーン!
甲高い音が鳴り、丸太が震えていた。
「何今の音」
「腕もげそう」
「音は凄いんだけど、中心部にはダメージが行きづらいんだ。丸太に傷はほとんど無いでしょ?」
打った箇所を見せてやる。
「本当だ。以外と弱いのかな?」
「ダメージの違いかな。今の技は体の表面にダメージを与えるんだ。人相手だとかなり腫れるかもね?」
そう説明していると、周りの探索者がみんなこっちを見ていた。
ちょっと煩かったかな?
「煩くてすみませーん。すごいのは音だけなんで気にしないでください」
(あれはダメな奴だ。)
(食らったら一生残りそう。)
「明日、一緒に皮のグローブ探しましょ?」
「良いわね。行く行く!」
「気に入ってもらえたかな?」
「「はい!」」
訓練はここまでにして、俺は一足先にギルドを出た。
今日厩舎に行くって言ったな。
次は厩舎だ。
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