75 / 165
4章 国の波乱
第74話 従魔2匹の小旅行
しおりを挟む
*今回もおじさん不在回です。
高橋とジャンを残し、逃げる時まで遡る。
「最速で行くぞ!」
「くわー!」(了解!)
ブルブル(ちょっと置いてかないでよ。)
「くわっく。くえっくえ」(大事な屋台に傷がつかなくて良かったっす。)
プルプル(本当にそれが好きなのねー。)
「くわわー。くっくわ」(初めて見た時からビビビッと来たっす。これだって。)
プルプル。(その感覚はわかるわ。)
**以後(副音声)でお送りします。**
「ところで、オスクちゃんは仲間と一緒じゃなくて良いの?」
「今は仕事中みたいだから良いんす。それより技術を磨いて、不足の事態に備えるっす」
羽に気を載せながら素振りすると、一振りごとに、周りの草が切れていく。
「それって、当たったら結構痛そうよね。あたしの触手切れちゃうかも」
「いやいや、それは無理っす。姉さんって相当頑丈だから、オレ程度じゃ歯が立たないっすよ」
そう鳴いて首を傾《かし》げる。
コッコッコッコ!
「オスクさんの羽綺麗ですねー!」
「この羽が? そうかな?」
バッサバッサ開きながら眺めてみる。
「食べてる物が良いからじゃない?オスクちゃんは、ミノールと同じのいっぱい食べてるでしょ?」
「いっぱいじゃ無いっすよ。それを言うなら姉さんだって」
「メサさんも良いの食べてるんですか?」
「あのニンニクってのは良いわね。食べると体が痺れるのよ。プツプツと何かが弾ける感覚がたまらないわ」
触手をウネらせ悶えている。
「ニンニクはダメっす。臭いが危険っす」
オスクは、羽でバツを作って猛抗議する。
「あぁ、ニンニクかぁ。うちらもリーダーしか食べられ無いんですよ」
他愛無い会話をしつつ、足早に進んでいく。
あたりも暗くなり、人々も野営の準備を始めだした。
「おつかれさまー」
「みんな良く走ったねー」
「後ろから結構押してくれて助かったわ」
「でも、なんで急いでたのー?」
コッコ達も一日の疲れを癒しつつ、団欒《だんらん》している。
ベン達も野営準備に参加しているので、魔鴨達も休んでいるようだ。
「おつかれです!」ビシ!
「「「おつかれです!」」」ビシ!
見事な敬礼で返す。
「みんなもやっと休めるっすねー」
「オスクさん!おつかれです!」ビシ!
「「「おつかれです!」」」ビシ!
オスクも敬礼。
「それも板についてきたっすね」
「いやー。面白くて始めたら癖になっちゃって」
「街の仲間も人気が高いんですよ。ちょっとしたブームですね」
「行くとやり方教えろってうるさいんです」
『ブルーオルファン』の魔鴨達が、一度ブルーメンに戻った時。
魔鴨団の前で敬礼したのが気に入られたようで、大鴨から小鴨まで敬礼を覚えていた。魔鴨達が覚えた後に、それを見た孤児達も敬礼を真似するようになって、挨拶の時は敬礼するブーム到来だ。
「この前教わった。これ」
片羽を反対の羽で包む。
「あぁ!それもあるなぁ」
「これもブーム来ちゃうんじゃないですか?」
「ありえる!」
「ぼくらもまだ、主人に見せて無いよね」
まだ忙《せわ》しない状況なので、後日落ち着いてから、主人に見せることとなった。
◆◆◆
5日後、偵察に行ったりと忙しく、なかなか集まれなかったので見せられなかった。今日になってやっと集合できた。
他の探索者と一緒に偵察し、報告のため『ブルーオルファン』が戻ってくるのを繰り返す。夜も入れ違いになったりで、大変だった。
「ぼくんとこの主人いないんだけどさ。いつまた忙しくなるかわからないから、居る主人に見せちゃおうよ」
「なになに?面白いことやるの?あたしにも見せてー」
とメサがやってくる。
この中でメサの行動だけはわからない。
ふよふよと浮き上がったり、フラフラとあちこち飛び回ってるせいか、どこにいるかわからないのだ。
「メサさんの行動って首領と似てるよね」
「そうだねー」
そう言われても気にした様子は無い。相変わらずフヨフヨしてたかと思うと、急に触手を伸ばして毒草を口まで運んでいく。
「時間無いかもしれないし、見せに行こうよ」
ぞろぞろと魔鴨達が1列に並び、主人達の元へ向かう。
一糸乱れぬ動きで、主人達の前に綺麗に整列し、息を整える。
「まずは敬礼!」(くえ!)
ビシ!
「「「敬礼!」」」(((くえ!)))
ビシ!
「3、2、1!」(くわっくわっくわ!)
「「「「拱手!」」」」(くわわー!)
バサ!
これには主人達もご満悦な様子。魔鴨達も成功を喜び、お互いに讃えあう。
「その羽の動き良かったよ」
「そっちこそ!」
「ちょっと羽音出した方がかっこいいね」
「今度はもう少し大袈裟にやってみようか?」
わいのわいの鳴きながら、次々と案を出していく。教えるのがどうとか言いつつ、自分たちが一番楽しんでいるのであった。
これを見たコッコ達もザワザワし出した。
「あれカッコイイ!」
「私たちも覚えてみようよ」
「リーダー! どうです!?」
「良いんじゃ無いか? やってみよう」
「早く教えてもらわないと」
「そうね。移動が終わったらすぐ出て行っちゃうかもしれないしね」
コケコケ鳴きながら、教えてもらう算段をしている。
その様子を見つつ、メサも少し楽しそうにプルプルしている。
「この前ミノールが教えてたやつね。みんなでやると面白そうね」
「姉さんも気に入ったんすか?」
「ちょっとね。でも、今は近場の毒物が気になるわ」
「相変わらず毒物が好きっすねー」
「これは種族の好みね。ニンニクが最高なのよ。早く次に育てる場所見つけなきゃね」
そこにコッコリーダーが寄ってきて鳴いてくる。
「彼らは主人に褒められて嬉しいようだな」
オスク達からは、魔鴨達は主人に撫でられて喜んでいる様子が見える。
「ところでお前さん達は、主人と一緒にいなくて良かったのか?」
2匹して首を傾げる。
ベン達の魔鴨もそうだが、気を通わせての従魔だと正式な主従関係は無い。ただ意思疎通がしやすくなっている為、同族の感覚に近くなっている。その為、オスクもノールと同じような関係で、命令されても聞く必要は無い。
コッコリーダーの従魔契約だと、魔力の繋がりになる。そちらはもっと強い結びつきで、お互いに多少の制約がついてくる。それは人それぞれだが、あまり離れられないという内容の物も多い。感覚の違いは、そこにある。
2匹は、ノールと一緒に居たことで、危機を感じやすくなっている。逃げ足と避けも一緒に訓練し、何かあったらすぐ逃げるという感覚が身についていた。それに一番の理由が、何も言われなかったから集団に従ったという、流れに身を任せた結果である。
それを伝えると、コッコリーダーの太い眉にシワが寄った。
「そいつは、主人の教えに従ったということになるか……変わった奴の従魔になったんだな」
コケッシャーという前後からの鳴き声が絶妙に残念な感じだ。
「そんなことを話に来たわけじゃ無いんだ。メサに用があってな」
「あたし?」
「うむ。実はついさっき小耳に挟んだ話でな」
そう言って教えてくれる。
南の街道には盗賊が多くいるらしい。ここまでは以前からあった話だ。ここからが本題になるが、実は盗賊というのは毒を扱うことが多いという。
そんなことを言われてしまうと、メサは止まれない。
「オスクちゃん! 全力で街道まで行くわよ!」
「ラジャ!」ビシ!
メサは魔力で強化し、オスクは気力を纏う
「あたし達は先に行くわね。みんな! じゃあね!」
「みんなにヨロシクっす!」
「目指せ街道! 獲物は盗賊!!」
「姉さん。どんなやつか知ってるんすか?」
「怪しい奴よ! 毒持ちの怪しいのは全部盗賊よ!!」
破裂音と砂煙を残し、2匹と屋台が消え去った。
1本の轍《わだち》が行き先を教えてくれる。
高橋とジャンを残し、逃げる時まで遡る。
「最速で行くぞ!」
「くわー!」(了解!)
ブルブル(ちょっと置いてかないでよ。)
「くわっく。くえっくえ」(大事な屋台に傷がつかなくて良かったっす。)
プルプル(本当にそれが好きなのねー。)
「くわわー。くっくわ」(初めて見た時からビビビッと来たっす。これだって。)
プルプル。(その感覚はわかるわ。)
**以後(副音声)でお送りします。**
「ところで、オスクちゃんは仲間と一緒じゃなくて良いの?」
「今は仕事中みたいだから良いんす。それより技術を磨いて、不足の事態に備えるっす」
羽に気を載せながら素振りすると、一振りごとに、周りの草が切れていく。
「それって、当たったら結構痛そうよね。あたしの触手切れちゃうかも」
「いやいや、それは無理っす。姉さんって相当頑丈だから、オレ程度じゃ歯が立たないっすよ」
そう鳴いて首を傾《かし》げる。
コッコッコッコ!
「オスクさんの羽綺麗ですねー!」
「この羽が? そうかな?」
バッサバッサ開きながら眺めてみる。
「食べてる物が良いからじゃない?オスクちゃんは、ミノールと同じのいっぱい食べてるでしょ?」
「いっぱいじゃ無いっすよ。それを言うなら姉さんだって」
「メサさんも良いの食べてるんですか?」
「あのニンニクってのは良いわね。食べると体が痺れるのよ。プツプツと何かが弾ける感覚がたまらないわ」
触手をウネらせ悶えている。
「ニンニクはダメっす。臭いが危険っす」
オスクは、羽でバツを作って猛抗議する。
「あぁ、ニンニクかぁ。うちらもリーダーしか食べられ無いんですよ」
他愛無い会話をしつつ、足早に進んでいく。
あたりも暗くなり、人々も野営の準備を始めだした。
「おつかれさまー」
「みんな良く走ったねー」
「後ろから結構押してくれて助かったわ」
「でも、なんで急いでたのー?」
コッコ達も一日の疲れを癒しつつ、団欒《だんらん》している。
ベン達も野営準備に参加しているので、魔鴨達も休んでいるようだ。
「おつかれです!」ビシ!
「「「おつかれです!」」」ビシ!
見事な敬礼で返す。
「みんなもやっと休めるっすねー」
「オスクさん!おつかれです!」ビシ!
「「「おつかれです!」」」ビシ!
オスクも敬礼。
「それも板についてきたっすね」
「いやー。面白くて始めたら癖になっちゃって」
「街の仲間も人気が高いんですよ。ちょっとしたブームですね」
「行くとやり方教えろってうるさいんです」
『ブルーオルファン』の魔鴨達が、一度ブルーメンに戻った時。
魔鴨団の前で敬礼したのが気に入られたようで、大鴨から小鴨まで敬礼を覚えていた。魔鴨達が覚えた後に、それを見た孤児達も敬礼を真似するようになって、挨拶の時は敬礼するブーム到来だ。
「この前教わった。これ」
片羽を反対の羽で包む。
「あぁ!それもあるなぁ」
「これもブーム来ちゃうんじゃないですか?」
「ありえる!」
「ぼくらもまだ、主人に見せて無いよね」
まだ忙《せわ》しない状況なので、後日落ち着いてから、主人に見せることとなった。
◆◆◆
5日後、偵察に行ったりと忙しく、なかなか集まれなかったので見せられなかった。今日になってやっと集合できた。
他の探索者と一緒に偵察し、報告のため『ブルーオルファン』が戻ってくるのを繰り返す。夜も入れ違いになったりで、大変だった。
「ぼくんとこの主人いないんだけどさ。いつまた忙しくなるかわからないから、居る主人に見せちゃおうよ」
「なになに?面白いことやるの?あたしにも見せてー」
とメサがやってくる。
この中でメサの行動だけはわからない。
ふよふよと浮き上がったり、フラフラとあちこち飛び回ってるせいか、どこにいるかわからないのだ。
「メサさんの行動って首領と似てるよね」
「そうだねー」
そう言われても気にした様子は無い。相変わらずフヨフヨしてたかと思うと、急に触手を伸ばして毒草を口まで運んでいく。
「時間無いかもしれないし、見せに行こうよ」
ぞろぞろと魔鴨達が1列に並び、主人達の元へ向かう。
一糸乱れぬ動きで、主人達の前に綺麗に整列し、息を整える。
「まずは敬礼!」(くえ!)
ビシ!
「「「敬礼!」」」(((くえ!)))
ビシ!
「3、2、1!」(くわっくわっくわ!)
「「「「拱手!」」」」(くわわー!)
バサ!
これには主人達もご満悦な様子。魔鴨達も成功を喜び、お互いに讃えあう。
「その羽の動き良かったよ」
「そっちこそ!」
「ちょっと羽音出した方がかっこいいね」
「今度はもう少し大袈裟にやってみようか?」
わいのわいの鳴きながら、次々と案を出していく。教えるのがどうとか言いつつ、自分たちが一番楽しんでいるのであった。
これを見たコッコ達もザワザワし出した。
「あれカッコイイ!」
「私たちも覚えてみようよ」
「リーダー! どうです!?」
「良いんじゃ無いか? やってみよう」
「早く教えてもらわないと」
「そうね。移動が終わったらすぐ出て行っちゃうかもしれないしね」
コケコケ鳴きながら、教えてもらう算段をしている。
その様子を見つつ、メサも少し楽しそうにプルプルしている。
「この前ミノールが教えてたやつね。みんなでやると面白そうね」
「姉さんも気に入ったんすか?」
「ちょっとね。でも、今は近場の毒物が気になるわ」
「相変わらず毒物が好きっすねー」
「これは種族の好みね。ニンニクが最高なのよ。早く次に育てる場所見つけなきゃね」
そこにコッコリーダーが寄ってきて鳴いてくる。
「彼らは主人に褒められて嬉しいようだな」
オスク達からは、魔鴨達は主人に撫でられて喜んでいる様子が見える。
「ところでお前さん達は、主人と一緒にいなくて良かったのか?」
2匹して首を傾げる。
ベン達の魔鴨もそうだが、気を通わせての従魔だと正式な主従関係は無い。ただ意思疎通がしやすくなっている為、同族の感覚に近くなっている。その為、オスクもノールと同じような関係で、命令されても聞く必要は無い。
コッコリーダーの従魔契約だと、魔力の繋がりになる。そちらはもっと強い結びつきで、お互いに多少の制約がついてくる。それは人それぞれだが、あまり離れられないという内容の物も多い。感覚の違いは、そこにある。
2匹は、ノールと一緒に居たことで、危機を感じやすくなっている。逃げ足と避けも一緒に訓練し、何かあったらすぐ逃げるという感覚が身についていた。それに一番の理由が、何も言われなかったから集団に従ったという、流れに身を任せた結果である。
それを伝えると、コッコリーダーの太い眉にシワが寄った。
「そいつは、主人の教えに従ったということになるか……変わった奴の従魔になったんだな」
コケッシャーという前後からの鳴き声が絶妙に残念な感じだ。
「そんなことを話に来たわけじゃ無いんだ。メサに用があってな」
「あたし?」
「うむ。実はついさっき小耳に挟んだ話でな」
そう言って教えてくれる。
南の街道には盗賊が多くいるらしい。ここまでは以前からあった話だ。ここからが本題になるが、実は盗賊というのは毒を扱うことが多いという。
そんなことを言われてしまうと、メサは止まれない。
「オスクちゃん! 全力で街道まで行くわよ!」
「ラジャ!」ビシ!
メサは魔力で強化し、オスクは気力を纏う
「あたし達は先に行くわね。みんな! じゃあね!」
「みんなにヨロシクっす!」
「目指せ街道! 獲物は盗賊!!」
「姉さん。どんなやつか知ってるんすか?」
「怪しい奴よ! 毒持ちの怪しいのは全部盗賊よ!!」
破裂音と砂煙を残し、2匹と屋台が消え去った。
1本の轍《わだち》が行き先を教えてくれる。
0
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
異世界勇者のトラック無双。トラック運転手はトラックを得て最強へと至る(トラックが)
愛飢男
ファンタジー
最強の攻撃、それ即ち超硬度超質量の物体が超高速で激突する衝撃力である。
ってことは……大型トラックだよね。
21歳大型免許取り立ての久里井戸玲央、彼が仕事を終えて寝て起きたらそこは異世界だった。
勇者として召喚されたがファンタジーな異世界でトラック運転手は伝わらなかったようでやんわりと追放されてしまう。
追放勇者を拾ったのは隣国の聖女、これから久里井戸くんはどうなってしまうのでしょうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる