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最終章 半端でも仙人
第158話 半端な悪役と半端な仙人
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どこの地下道へ行っても、激怒している蜘蛛たちばかり。毎回そいつらの中に入れられて、俺の精神はボロボロですよ。
あ、またゾンビ叩くのね。
君たち、死体蹴りは良くないって言われなかった?
あ、最後は食べるんですか……。
そんなことを何度も繰り返して、ようやく西の端っこまで来れた。
「ここで最後で良いんだよね?」
前足1本を上げて、頷いている。同じやりとりをしていたせいか、なんとなく意思は伝わるようになった。
途中で面倒くさくなって、従魔のパスを繋ごうとしたんだけど無理だったわ。あんまり強すぎたら出来ないんだな。カオルが従魔に出来たのはスキルの影響かなぁ?
考えてて呆《ほう》けていたせいか、タランテッラに催促され始めた。
「わかったわかった。早く行くって」
こいつのジェスチャーもメサ並みに上達している。伝わるようになったのは、こいつのジェスチャーが上達したからか。
もしかして、俺って成長してない? まさかね。
最終的に、考え込む俺を糸でグルグル巻きにして担ぎ始めた。
「いや、自分で動くから外して! あぁぁぁ!」
顔出しミイラ状態で運ばれていると楽ではあるんだけど、たまにぶつかるんだ。
「イタタ! 足も擦れてるって!」
最後の地下道に引きずられて入ると、中は混沌としている。
ゾンビの残骸も転がっているが、動かなくなった子蜘蛛も倒れている。
危険を感じたのか、タランテッラがすぐさま糸を切って解放してくれた。
「嫌な気配だねー」
気配の形は、ドレスを着た女で鎌を振り回している。
蜘蛛が地下道入り口を指して逃げろと伝えてきた。
「考えるまでも無い。強い応援呼んでくる」
キチキチ。
返事をしてくれたが、なんて言いたいかはわからない。走り出して入り口直前に来た時には、蜘蛛たちが踊り出して、地下道全体の魔力が減っていくのがわかった。
外に出ると、若干顔色の悪いダンピールがいる。そいつを掴んで入り口から離し、伝令を頼む。
「地下に強敵が現れた。最低でも将軍クラスの援助を頼む」
「あ、相手の様子は?」
「大鎌使いの女。マイナールの王女だな」
「知ってるのか?」
「見たことある。というか、時間が無いから早く行ってくれ!」
そんな問答をしている時間なんて無い。
時間稼ぎくらいはしないといけないだろう。
見ているだけでも恐ろしい。
地面から飛び出す斬撃に、地雷が爆発したように土が吹き上がる様子。
「あー。早く援助来てくれよぉー」
とうとう地面が陥没してしまい、地上からも中が見えるようになった。
そこに見えるのは威嚇する蜘蛛たちと、対峙する王女たち。
王女に付き添ってる兵士は、爬虫類と獣の中間のような顔だった。
「やっと地上かと思えば、最下級じゃないの」
「いつから鱗人族を雇ったんだ?」
「そんな低俗な奴らと一緒にしないで欲しいわ。私が育てた可愛いグールちゃん」
「可愛く無いぞ」
余計な一言を言ってしまったせいか、不機嫌になりだした。
しかし、すぐ後に王女の後ろから遅れて何人かやってくる。
「到着が遅くなりました」
「別に良いわ。それよりあなたの元仲間がいたわよ」
「お前は……ゴミ男か」
アホ3人が付き添いだったか。
ニタニタと気持ち悪い顔をするなぁ。
お前ら元から性格は悪かったけど、見た目は爽やかだっただろ? 何がどうなったら、そんな不健康そうな色合いになるんだ。ダンピールを青白いと言うなら、お前たちはドス黒いだな。
3人の中の金髪女が身じろぎすると、何かが高速で飛んできた。
危ねぇ!
いきなり頭狙って来たぞ!
「へなちょこ玉で助かったよ。だけど、手癖が悪い奴だな」
こういうのは警告で一発外すのがお約束だろ。
「次はもっと早くしてあげる」
ご遠慮いただきたい。
「俺にも譲ってくれよ」
「ちょっと待て……」
楽しそうに声を出した槍男を制して、もう1人のゴーグルを付けた茶髪男が俺の後方を見ている。
「増援が来てます。数は……3人」
それを聞くと、王女がすぐに指示を出す。ゾンビどもは暴れ出し、取り巻きどもが動き出す。
アホ3人が飛びかかって来て躱すだけで精一杯。マザーが王女に押されているのはわかるけど、助けなんて行けそうに無い。
「こいつの動きどこかで見たぞ」
「……覆面野郎だ!」
本当に目が良いってのは厄介だな!
「こいつがそうだったのね!」
「ここで恨みを晴らそうぜ」
槍の突きが速くなり、投擲の精度も上がって来た。
「気持ち悪い避け方しやがって」
槍男が悪態を吐いた直後、地面が爆発する。
俺も避けたが、茶髪が2人を引っ掴んで飛びのいたのは見えていた。
「遅くなったな」
「もうちょっと遅かったら死んでた」
「そうは見えんが?」
どこに目つけてんだか、強い奴の考えはわからん。
「こっちも手伝ったほうが良いか?」
「女王と兵士の方が危ない。こっちは子蜘蛛よこして」
「良いのか?」
「向こうのほうが負けそうなんでしょ?」
一瞬ニヤリと笑って、全員で蜘蛛の手伝いに跳んで行った。
「へへ。大口叩いて良かったのか?」
「俺を舐めるのは間違ってないけど、ここの蜘蛛は手強いよ」
話しているとすぐに子蜘蛛が集まって来た。数匹だと思えば、どんどん数を増やしていく。
「へへ。こんなチビ蜘蛛に何が出来るんだ?」
「踊れるぞ。見せてやろうか?」
「そりゃ楽しそうだ」
こいつらは地下の蜘蛛を見てなかったのか?
子蜘蛛たちが踊り出すと、周囲の魔力を奪っていく。だけど3人には効いてないようだ。
「俺たちは王女様から魔力を貰い続けているからな。そんな程度じゃ効かないぜ」
余裕そうにしているけど、それって王女の力を奪い続けてるってことじゃないか?
「じゃあ効かない踊りを続けるとして、こういうのはどうだ?」
転がってる石を拾って気を纏わせる。
「はぁ!? なんで石が蜘蛛になるのよ!」
「騙されるな! 石のままだ。幻術か?」
「ははは! こいつがいるから幻術なんて効かないぞ!」
1個だったらね。
踊る蜘蛛の中で次々と偽物を増やしていく。
「その男を潰せ!」
焦った茶髪の声で動き出すけど、すでに沢山作っちゃったからね。
時々子蜘蛛から出される毒液や糸を躱しながらだと大変だろう。
蜘蛛の石を投げつつ、溜め込んでいた毒瓶や聖水を紛れさせれば、すぐに倒れてしまう。
3人は糸で拘束されて恨めしそうな顔をしている。
ここは1つ勝利者の言葉をあげようじゃ無いか。
「君たちに悪役《ヴィラン》は早かったね」
毒薬の効果で麻痺してしまったせいか、動くことすら出来ていないが、目だけは怒りで燃えているように見える。
「まだ王女様から魔力貰ってるんでしょ?」
図星みたいだな。
「子蜘蛛たちにはしばらく踊ってもらおう。いっぱい魔力もらって大きくなると良い」
「……まめ」
「ん? しゃべれるの?」
「悪魔め!」
君達は勘違いしている。
「俺は半端な仙人だよ」
あ、またゾンビ叩くのね。
君たち、死体蹴りは良くないって言われなかった?
あ、最後は食べるんですか……。
そんなことを何度も繰り返して、ようやく西の端っこまで来れた。
「ここで最後で良いんだよね?」
前足1本を上げて、頷いている。同じやりとりをしていたせいか、なんとなく意思は伝わるようになった。
途中で面倒くさくなって、従魔のパスを繋ごうとしたんだけど無理だったわ。あんまり強すぎたら出来ないんだな。カオルが従魔に出来たのはスキルの影響かなぁ?
考えてて呆《ほう》けていたせいか、タランテッラに催促され始めた。
「わかったわかった。早く行くって」
こいつのジェスチャーもメサ並みに上達している。伝わるようになったのは、こいつのジェスチャーが上達したからか。
もしかして、俺って成長してない? まさかね。
最終的に、考え込む俺を糸でグルグル巻きにして担ぎ始めた。
「いや、自分で動くから外して! あぁぁぁ!」
顔出しミイラ状態で運ばれていると楽ではあるんだけど、たまにぶつかるんだ。
「イタタ! 足も擦れてるって!」
最後の地下道に引きずられて入ると、中は混沌としている。
ゾンビの残骸も転がっているが、動かなくなった子蜘蛛も倒れている。
危険を感じたのか、タランテッラがすぐさま糸を切って解放してくれた。
「嫌な気配だねー」
気配の形は、ドレスを着た女で鎌を振り回している。
蜘蛛が地下道入り口を指して逃げろと伝えてきた。
「考えるまでも無い。強い応援呼んでくる」
キチキチ。
返事をしてくれたが、なんて言いたいかはわからない。走り出して入り口直前に来た時には、蜘蛛たちが踊り出して、地下道全体の魔力が減っていくのがわかった。
外に出ると、若干顔色の悪いダンピールがいる。そいつを掴んで入り口から離し、伝令を頼む。
「地下に強敵が現れた。最低でも将軍クラスの援助を頼む」
「あ、相手の様子は?」
「大鎌使いの女。マイナールの王女だな」
「知ってるのか?」
「見たことある。というか、時間が無いから早く行ってくれ!」
そんな問答をしている時間なんて無い。
時間稼ぎくらいはしないといけないだろう。
見ているだけでも恐ろしい。
地面から飛び出す斬撃に、地雷が爆発したように土が吹き上がる様子。
「あー。早く援助来てくれよぉー」
とうとう地面が陥没してしまい、地上からも中が見えるようになった。
そこに見えるのは威嚇する蜘蛛たちと、対峙する王女たち。
王女に付き添ってる兵士は、爬虫類と獣の中間のような顔だった。
「やっと地上かと思えば、最下級じゃないの」
「いつから鱗人族を雇ったんだ?」
「そんな低俗な奴らと一緒にしないで欲しいわ。私が育てた可愛いグールちゃん」
「可愛く無いぞ」
余計な一言を言ってしまったせいか、不機嫌になりだした。
しかし、すぐ後に王女の後ろから遅れて何人かやってくる。
「到着が遅くなりました」
「別に良いわ。それよりあなたの元仲間がいたわよ」
「お前は……ゴミ男か」
アホ3人が付き添いだったか。
ニタニタと気持ち悪い顔をするなぁ。
お前ら元から性格は悪かったけど、見た目は爽やかだっただろ? 何がどうなったら、そんな不健康そうな色合いになるんだ。ダンピールを青白いと言うなら、お前たちはドス黒いだな。
3人の中の金髪女が身じろぎすると、何かが高速で飛んできた。
危ねぇ!
いきなり頭狙って来たぞ!
「へなちょこ玉で助かったよ。だけど、手癖が悪い奴だな」
こういうのは警告で一発外すのがお約束だろ。
「次はもっと早くしてあげる」
ご遠慮いただきたい。
「俺にも譲ってくれよ」
「ちょっと待て……」
楽しそうに声を出した槍男を制して、もう1人のゴーグルを付けた茶髪男が俺の後方を見ている。
「増援が来てます。数は……3人」
それを聞くと、王女がすぐに指示を出す。ゾンビどもは暴れ出し、取り巻きどもが動き出す。
アホ3人が飛びかかって来て躱すだけで精一杯。マザーが王女に押されているのはわかるけど、助けなんて行けそうに無い。
「こいつの動きどこかで見たぞ」
「……覆面野郎だ!」
本当に目が良いってのは厄介だな!
「こいつがそうだったのね!」
「ここで恨みを晴らそうぜ」
槍の突きが速くなり、投擲の精度も上がって来た。
「気持ち悪い避け方しやがって」
槍男が悪態を吐いた直後、地面が爆発する。
俺も避けたが、茶髪が2人を引っ掴んで飛びのいたのは見えていた。
「遅くなったな」
「もうちょっと遅かったら死んでた」
「そうは見えんが?」
どこに目つけてんだか、強い奴の考えはわからん。
「こっちも手伝ったほうが良いか?」
「女王と兵士の方が危ない。こっちは子蜘蛛よこして」
「良いのか?」
「向こうのほうが負けそうなんでしょ?」
一瞬ニヤリと笑って、全員で蜘蛛の手伝いに跳んで行った。
「へへ。大口叩いて良かったのか?」
「俺を舐めるのは間違ってないけど、ここの蜘蛛は手強いよ」
話しているとすぐに子蜘蛛が集まって来た。数匹だと思えば、どんどん数を増やしていく。
「へへ。こんなチビ蜘蛛に何が出来るんだ?」
「踊れるぞ。見せてやろうか?」
「そりゃ楽しそうだ」
こいつらは地下の蜘蛛を見てなかったのか?
子蜘蛛たちが踊り出すと、周囲の魔力を奪っていく。だけど3人には効いてないようだ。
「俺たちは王女様から魔力を貰い続けているからな。そんな程度じゃ効かないぜ」
余裕そうにしているけど、それって王女の力を奪い続けてるってことじゃないか?
「じゃあ効かない踊りを続けるとして、こういうのはどうだ?」
転がってる石を拾って気を纏わせる。
「はぁ!? なんで石が蜘蛛になるのよ!」
「騙されるな! 石のままだ。幻術か?」
「ははは! こいつがいるから幻術なんて効かないぞ!」
1個だったらね。
踊る蜘蛛の中で次々と偽物を増やしていく。
「その男を潰せ!」
焦った茶髪の声で動き出すけど、すでに沢山作っちゃったからね。
時々子蜘蛛から出される毒液や糸を躱しながらだと大変だろう。
蜘蛛の石を投げつつ、溜め込んでいた毒瓶や聖水を紛れさせれば、すぐに倒れてしまう。
3人は糸で拘束されて恨めしそうな顔をしている。
ここは1つ勝利者の言葉をあげようじゃ無いか。
「君たちに悪役《ヴィラン》は早かったね」
毒薬の効果で麻痺してしまったせいか、動くことすら出来ていないが、目だけは怒りで燃えているように見える。
「まだ王女様から魔力貰ってるんでしょ?」
図星みたいだな。
「子蜘蛛たちにはしばらく踊ってもらおう。いっぱい魔力もらって大きくなると良い」
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「悪魔め!」
君達は勘違いしている。
「俺は半端な仙人だよ」
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