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夜の6時過ぎ、高瀬は予定通りに帰宅出来た。
「ただいまー」
「おかえりー」
ドアを開ければ、いつもの様にマオが出迎えてくれる。
「これに着替えてください」
高瀬はマオの為にタキシードを用意していた色はワインレッドだ。
マオによく似合うと思った。
「これ…… どうやって着るんだ?」
受け取ったマオだが、何か着るものが多い気がする。
「お手伝いしますねー」
高瀬はマオを連れてリビングに向かうのだった。
「おお、これこれ。昼ドラで見たやつだぁ」
「髪型もキメましょう」
高瀬に服を着せて貰い、鏡を見ながら頷くマオ。
高瀬はマオの髪をコテでクルクル巻いて、可愛く編込みまでしてくれる。
「わぁ、器用だな。髪に魔法をかけてくれたみたいだ」
おぉ~と、鏡で眺めながら手を叩くマオ。
「よし! 完璧ですね! 僕も着替えてきます」
高瀬はマオに少しだけ待ってるように言って自分も着替えに向かった。
頷いたマオは着崩れしないように立って待つ。
それにしても本当に凄いなと、鏡を見つめた。
でも、男の自分には少し可愛過ぎる髪型ではなかろうか。
お城のお姫様がする様な髪型じゃないか?
まぁ、変じゃないけど。
これは俺に似合っているのか?
お洒落な服に着られてる様な気がする。
「マオさん、お待たせしましたー」
「おかえり高瀬……」
高瀬に声を掛けられ、振り向く。
高瀬もマオと同じ様な服装に変わり、髪型もいつもと違う。
なんか、本当にお城の王子様みたいなのが出てきてビックリした。
え? これから舞踏会ですか?
「僕は青にしてみました。どうしですかね?」
「えっと、王子様が現れたかと思った」
「もう、お上手ですね」
思ったままを言ったのだが、アハハと高瀬は爆笑してる。
「せっかくだし写真を撮りましょう。ハイチーズ」
「チーズ」
高瀬はマオに顔を寄せると、鏡を使って写真を撮るのだった。
マオはピースを作ってくれた。
うん、可愛いな。
やっぱりワインレッドが良く似合っている。
カッコいいし、可愛い。
「さて、出かけましょうか」
「うん、出かける」
マオの手を引く高瀬。
何だか乗り気では無かったマオも楽しい気分になってきた。
高瀬が楽しそうだ。
高瀬の車で夜の街に出た。
「木がキラキラしているな」
街路樹がキラキラしている事に気づいて、ソチラを見るマオ。
「イルミネーションをしてますね」
「イルミネーション?」
ああ、そういえばニュースでやっていたかも知れない。
イルミネーションが綺麗なスポットベスト5みたいなやつに似た木が出ていたな。
「マオさんが居た世界には似たようなのは無かったでしたっけ?」
「ああ、自分で人間を串刺しにして枝を飾るみたいな物騒な木はあったけどな」
「あー、有りましたよね。結構強めのモンスター。魔王城の3階辺に居ましたよね」
アハハっと笑う高瀬だが、マオは苦笑する。
結構ヤバいモンスターだったよな。
こんな綺麗な木を見て思い出したく無い。
「あ、でも南の方に妖精が色んな果物を飾る木とか有りましたよ」
「ほう、南は良いな。俺は北の魔王なんでな。南の事は知らん」
「あ、そうなんです? 世界を納める魔王かと思ってました」
「なんか勝手にそんな話になってたよな。一応、東西南北居るって言うのに」
「確かに……」
言われてみれば、『』に北の魔王ってついていた。
他にも東西南に魔王が居るのだが、一番強いラスボスが北の魔王なのだ。
「他の魔王とは仲良く無いんです?」
「会ったことも無いな」
「会ってみたいとか思いませんでした?」
「特に何も考えなかったが、まぁ、会いたいと言えば会いたい。今ならストーリーを進める内に会えるんだな」
そう思うと、何だか感慨深いマオだった。
「ただいまー」
「おかえりー」
ドアを開ければ、いつもの様にマオが出迎えてくれる。
「これに着替えてください」
高瀬はマオの為にタキシードを用意していた色はワインレッドだ。
マオによく似合うと思った。
「これ…… どうやって着るんだ?」
受け取ったマオだが、何か着るものが多い気がする。
「お手伝いしますねー」
高瀬はマオを連れてリビングに向かうのだった。
「おお、これこれ。昼ドラで見たやつだぁ」
「髪型もキメましょう」
高瀬に服を着せて貰い、鏡を見ながら頷くマオ。
高瀬はマオの髪をコテでクルクル巻いて、可愛く編込みまでしてくれる。
「わぁ、器用だな。髪に魔法をかけてくれたみたいだ」
おぉ~と、鏡で眺めながら手を叩くマオ。
「よし! 完璧ですね! 僕も着替えてきます」
高瀬はマオに少しだけ待ってるように言って自分も着替えに向かった。
頷いたマオは着崩れしないように立って待つ。
それにしても本当に凄いなと、鏡を見つめた。
でも、男の自分には少し可愛過ぎる髪型ではなかろうか。
お城のお姫様がする様な髪型じゃないか?
まぁ、変じゃないけど。
これは俺に似合っているのか?
お洒落な服に着られてる様な気がする。
「マオさん、お待たせしましたー」
「おかえり高瀬……」
高瀬に声を掛けられ、振り向く。
高瀬もマオと同じ様な服装に変わり、髪型もいつもと違う。
なんか、本当にお城の王子様みたいなのが出てきてビックリした。
え? これから舞踏会ですか?
「僕は青にしてみました。どうしですかね?」
「えっと、王子様が現れたかと思った」
「もう、お上手ですね」
思ったままを言ったのだが、アハハと高瀬は爆笑してる。
「せっかくだし写真を撮りましょう。ハイチーズ」
「チーズ」
高瀬はマオに顔を寄せると、鏡を使って写真を撮るのだった。
マオはピースを作ってくれた。
うん、可愛いな。
やっぱりワインレッドが良く似合っている。
カッコいいし、可愛い。
「さて、出かけましょうか」
「うん、出かける」
マオの手を引く高瀬。
何だか乗り気では無かったマオも楽しい気分になってきた。
高瀬が楽しそうだ。
高瀬の車で夜の街に出た。
「木がキラキラしているな」
街路樹がキラキラしている事に気づいて、ソチラを見るマオ。
「イルミネーションをしてますね」
「イルミネーション?」
ああ、そういえばニュースでやっていたかも知れない。
イルミネーションが綺麗なスポットベスト5みたいなやつに似た木が出ていたな。
「マオさんが居た世界には似たようなのは無かったでしたっけ?」
「ああ、自分で人間を串刺しにして枝を飾るみたいな物騒な木はあったけどな」
「あー、有りましたよね。結構強めのモンスター。魔王城の3階辺に居ましたよね」
アハハっと笑う高瀬だが、マオは苦笑する。
結構ヤバいモンスターだったよな。
こんな綺麗な木を見て思い出したく無い。
「あ、でも南の方に妖精が色んな果物を飾る木とか有りましたよ」
「ほう、南は良いな。俺は北の魔王なんでな。南の事は知らん」
「あ、そうなんです? 世界を納める魔王かと思ってました」
「なんか勝手にそんな話になってたよな。一応、東西南北居るって言うのに」
「確かに……」
言われてみれば、『』に北の魔王ってついていた。
他にも東西南に魔王が居るのだが、一番強いラスボスが北の魔王なのだ。
「他の魔王とは仲良く無いんです?」
「会ったことも無いな」
「会ってみたいとか思いませんでした?」
「特に何も考えなかったが、まぁ、会いたいと言えば会いたい。今ならストーリーを進める内に会えるんだな」
そう思うと、何だか感慨深いマオだった。
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