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53話 ※4Pをする流れ
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千代と有理は準備と浴場の掃除が有る為、春岳と伊吹だけ先に出ることになった。
何となく気まずく思いつつも、伊吹は春岳の体を拭いて寝間着を着せる。
それから自分も体を拭いて寝間着に着替えた。
二人は、一緒に春岳の部屋に向かうのだった。
布団は当たり前だが一組敷かれている。
千代か有理が敷いたのだろう。
伊吹は春岳の髪を良く拭き、団扇を仰いで乾かす。
いつもなら何か話をしてくれるが、今の春岳は黙っていた。
やはり怒っているのかも知れない。
伊吹から何か話そうにも何も話す事が思いつかなかった。
結局、無言のまま髪を乾かし、櫛で梳かす事しか出来なかった。
殿の髪はまるで絹糸の様だ。
綺麗だなぁ。と、思って見つめていた。
「お待たせ致しました」
どのくらいしただろうか。
掃除と準備を終えた千代と有理が、戸口で声をかけた。
「入れ」
と、春岳が許可する。
入って来た二人は、肌着だけの薄着である。
「香を焚きますか?」
そう、有理が香を焚く道具を出して来る。
持ってきてくれた様だ。
「そうですね。私の物を使います。布団をもう一組お願いしますね」
「はい」
春岳の命令に返事をする千代が、もう一組布団の準備をする。
春岳は自分のお香セットを取り出して、香に火を付けた。
伊吹は何をしたら良いのか解らず、おどおどと春岳の腰巾着の如く着いて回ってしまっていた。
それが可愛くて、春岳はフフっと笑う。
布団の準備が整い、千代と有理は手つくと「お願いします」と、頭を下げた。
「さて、どっちがどっちを相手したら良いか……」
盛れ上がれば解らなくなりそうであるが、最初は別々に相手した方が良いと思った春岳。
そもそも、本当に初めてで乱交など難しいだろう。
伊吹の場合は教えて貰う立場だ。
「伊吹はどっちが良いんだ? 千代か?」
春岳は、伊吹の意見を聞く。
「私は何方でも…… 殿がお決めください」
「そうだな……」
照れた様に下しか向かない伊吹。
自分に決定権を求められると、じゃぁ伊吹でとなってしまうのだが……
「穴の大きさで言うなら私の方がガバガバですので、私が殿の相手を致しましょうか? 殿のは大きいので、千代様ですと痛いでしょう」
提案したのは有理だ。
千代は元々、春岳の兄に付ける色小姓としてこの城に来た。
病弱な春岳の兄は滅多に夜伽などを申し付けず、身の回りの世話をするだけ。
すると言っても尺八程度だ。
春岳の兄が亡くなった後も、元の主お付きの色小姓等、恐れ多くて誰も夜伽に呼ばない。
その上、千代は伊吹専用の色小姓だと思ってる者も多く、穴の使用頻度は高くは無かった。
する事と言えば、大浴場での千摺りか尺八で立たせて洗ってあげるぐらいである。
千摺りや尺八は得意だが、穴の自信はあまりなかったりする千代である。
それに引き換え、有理は妖艶で色っぽく此方に来る前から色んなプレイを仕組まれていた。
その上、此方に来ても引っ張りだこで、色んな家臣たちの世話をしている。
穴は縦割れで、腕でも飲み込める程だ。
二輪刺しだって可能で、何人もいっぺんに相手出来る。
「私はどんな要望にもお答えしますよ」
そう、有理は妖艶に笑って見せるのだった。
「そうか、じゃあそうしましょう」
春岳は有理の話に頷き、春岳は有理を伊吹は千代を抱く事になった。
千代の前に座る伊吹は緊張した面持ちである。
「気持ち悪かったり嫌だったら言ってください」
そう、千代は心配そうだ。
風呂での尺八も嫌がっていた。と、言うか殿に助けを求めたのは伊吹だ。
それがどう言う意図なのかは解らないが、もしかしたら妹の様に可愛がっている自分とは罪悪感が勝ってしまうのかも知れない。
それか生理的に受け付けなかったのかだ。
男が無理なのかもしれない。
「千代も、嫌だったり気持ち悪かったり痛かったりしたら言ってくれ」
伊吹は真剣な面持ちだった。
ああ、伊吹様が私を見つめて下さっている。
それだけで嬉しくなってしまう千代だった。
何となく気まずく思いつつも、伊吹は春岳の体を拭いて寝間着を着せる。
それから自分も体を拭いて寝間着に着替えた。
二人は、一緒に春岳の部屋に向かうのだった。
布団は当たり前だが一組敷かれている。
千代か有理が敷いたのだろう。
伊吹は春岳の髪を良く拭き、団扇を仰いで乾かす。
いつもなら何か話をしてくれるが、今の春岳は黙っていた。
やはり怒っているのかも知れない。
伊吹から何か話そうにも何も話す事が思いつかなかった。
結局、無言のまま髪を乾かし、櫛で梳かす事しか出来なかった。
殿の髪はまるで絹糸の様だ。
綺麗だなぁ。と、思って見つめていた。
「お待たせ致しました」
どのくらいしただろうか。
掃除と準備を終えた千代と有理が、戸口で声をかけた。
「入れ」
と、春岳が許可する。
入って来た二人は、肌着だけの薄着である。
「香を焚きますか?」
そう、有理が香を焚く道具を出して来る。
持ってきてくれた様だ。
「そうですね。私の物を使います。布団をもう一組お願いしますね」
「はい」
春岳の命令に返事をする千代が、もう一組布団の準備をする。
春岳は自分のお香セットを取り出して、香に火を付けた。
伊吹は何をしたら良いのか解らず、おどおどと春岳の腰巾着の如く着いて回ってしまっていた。
それが可愛くて、春岳はフフっと笑う。
布団の準備が整い、千代と有理は手つくと「お願いします」と、頭を下げた。
「さて、どっちがどっちを相手したら良いか……」
盛れ上がれば解らなくなりそうであるが、最初は別々に相手した方が良いと思った春岳。
そもそも、本当に初めてで乱交など難しいだろう。
伊吹の場合は教えて貰う立場だ。
「伊吹はどっちが良いんだ? 千代か?」
春岳は、伊吹の意見を聞く。
「私は何方でも…… 殿がお決めください」
「そうだな……」
照れた様に下しか向かない伊吹。
自分に決定権を求められると、じゃぁ伊吹でとなってしまうのだが……
「穴の大きさで言うなら私の方がガバガバですので、私が殿の相手を致しましょうか? 殿のは大きいので、千代様ですと痛いでしょう」
提案したのは有理だ。
千代は元々、春岳の兄に付ける色小姓としてこの城に来た。
病弱な春岳の兄は滅多に夜伽などを申し付けず、身の回りの世話をするだけ。
すると言っても尺八程度だ。
春岳の兄が亡くなった後も、元の主お付きの色小姓等、恐れ多くて誰も夜伽に呼ばない。
その上、千代は伊吹専用の色小姓だと思ってる者も多く、穴の使用頻度は高くは無かった。
する事と言えば、大浴場での千摺りか尺八で立たせて洗ってあげるぐらいである。
千摺りや尺八は得意だが、穴の自信はあまりなかったりする千代である。
それに引き換え、有理は妖艶で色っぽく此方に来る前から色んなプレイを仕組まれていた。
その上、此方に来ても引っ張りだこで、色んな家臣たちの世話をしている。
穴は縦割れで、腕でも飲み込める程だ。
二輪刺しだって可能で、何人もいっぺんに相手出来る。
「私はどんな要望にもお答えしますよ」
そう、有理は妖艶に笑って見せるのだった。
「そうか、じゃあそうしましょう」
春岳は有理の話に頷き、春岳は有理を伊吹は千代を抱く事になった。
千代の前に座る伊吹は緊張した面持ちである。
「気持ち悪かったり嫌だったら言ってください」
そう、千代は心配そうだ。
風呂での尺八も嫌がっていた。と、言うか殿に助けを求めたのは伊吹だ。
それがどう言う意図なのかは解らないが、もしかしたら妹の様に可愛がっている自分とは罪悪感が勝ってしまうのかも知れない。
それか生理的に受け付けなかったのかだ。
男が無理なのかもしれない。
「千代も、嫌だったり気持ち悪かったり痛かったりしたら言ってくれ」
伊吹は真剣な面持ちだった。
ああ、伊吹様が私を見つめて下さっている。
それだけで嬉しくなってしまう千代だった。
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