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11、雪山の一夜② ★
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エティエの腹に押し当てられていたのは、すべてを脱ぎ去ったラズローの男の象徴。
想像よりも遥かに雄々しくそそり立つそれに、エティエはわずかに怯んだ。
「それ、は、入るの……?」
「入るとか入らないじゃなくて『入れる』」
つまり必ず完遂する、と宣言されてエティエは顔を引きつらせた。
するとラズローは腰を落とし、剛直を濡れそぼるエティエの花弁に擦りつけだした。
「死ぬほど後悔してきた?」
「っあ、後悔なんて、……しない」
ラズローが腰を揺らすたび、くち、くちゅ、と卑猥な音がする。既にさんざん愛撫されてとろけきったエティエの秘所は、期待に震えて新たな潤いを生み出した。
「っ、やば……これでこんなにいいとか……」
ふと、ラズローの動きが止まる。眉間に皺が寄って、何かを噛み殺した。
エティエが不安そうに見上げると、ラズローの身体が倒れ込み、ふわりとエティエを抱きしめる。
「ごめん。……優しくできる気がしない。もし俺がお前のこと傷付けそうになったら、引っぱたいてでもいいから止めて」
今さらそんなことを言うなんてずるい。
強引なままでいてくれた方が、エティエは快楽に流される自分に言い訳ができたのに。
そんな考えを抱きながら、エティエも彼の背に腕を回す。
近衛騎士として鍛えられたラズローの身体は男らしく厚い。しかし、その逞しい肩はわずかに震えていた。
(ラズローも、不安なんだ……)
始終勝気な態度を崩さなかった彼の本当の姿がそこにあった。
いつでも一番にエティエに手を差し伸べてくれる、優しいラズロー。ずっと昔から好きでたまらなかった彼の本質がまさに今目の前にあって、愛しさが込み上げた。
エティエは回した腕に力を込め、強く抱きしめ返す。後頭部に指を差し入れてそっと、黒髪を撫でた。
「大丈夫。全部受け止めるし、絶対に後悔なんてしない。私は、ラズローが好きだから……」
「……エティエ……」
――愛してる。
ずっと胸の奥であたためられていた感情が、吐息とともに零れた。
鼻先が触れる。唇が重なる。
舌と舌でたしかめ合って、ふたりの境界は混じり合う。
少しだけ腰を後ろに引き、ラズローは自身をエティエの蜜口に押し当てた。熱く張り詰めた切っ先が、ゆっくりとエティエの胎内に沈みはじめる。
「っ……!」
誰も受け入れたことのないうぶな綻びが、じわじわと引き裂かれ、押し広げられる。
破瓜の痛みを愛する人とひとつになる喜びとともに噛みしめて、エティエはただじっと静かに耐えようとする。強張った口元を、ラズローのキスが溶かした。
「つらいか?」
「だいじょ、ぶ……」
抱きしめるラズローの力が強くなった。それでも彼は決して急くことなく、慎重にエティエの身体を征服し、なだめて、拓かせた。
やがて彼のすべてが、エティエの狭い胎内に収まる。
「ほら。これでお前の奥の奥まで俺のものだ」
「ひとつに、なれたの……?」
「ああ」とラズローは目蓋にキスした。
痛みはある。しかしそれよりも喜びが勝った。エティエの身体は歓喜に満たされ、膣内をきゅうと切なく絞めつける。
「っは、やめろ、持ってかれるから……っ」
「は、はじめてだからわからない……。何をどうするとラズローが苦しくなったり、気持ちよくなったりするの?」
「……全部だよ」
ラズローがわずかに腰を引く。そしてぐっともう一度押し込んだ。
「お前の全部が俺を苦しくして、お前の全部が俺を……、天国に連れてってくれる」
「ぁ……!」
やや抑えた動きだったが、その圧倒的な質量にエティエの視界は白黒した。
ラズローはそのまま、ずるり、ずるりと抽挿を開始する。
「っ、……、ぁ、……んっ……」
痛みは愛液に助けられ徐々に薄らぐ。
ぬるついた熱杭が出入りを繰り返すたび、次第に内壁はほぐれ、快感を拾いはじめる。
「ここは? まだ痛む?」
「平気……んっ、きもち、い、……っ」
浅いところを擦られて、エティエは儚く喘いだ。
異物を押し戻そうとする肉襞をあやすようにゆるゆると揺すられ、少し、また少しと快感の芽が膨らんでゆく。
エティエはじわじわと己の情欲が高められるのを感じた。このまま溺れてしまいたい、と。
しかし、そこでラズローの動きが中断した。
「だめだ、……理性が、壊れそ……」
ラズローの額からぱた、と汗が落ちてエティエの頬を濡らした。凛々しい顔が苦悶に歪んでいた。
はぁ、はぁ、と荒い息をするラズローの頬を、エティエはそっと両手で包み込む。
「いいよ……優しくなくてもいい。ラズローのいいように、して?」
次の瞬間、ラズローはカッと目を見開いた。重なり合っていた上体を起こしたかと思うと、エティエの右脚を膝から抱える。
そして思い切り、高ぶる屹立を蜜口にねじ込んだ。
「~~っ!」
これまでとはくらべものにならない深く、剛直が内臓を押し上げた。ラズローはエティエの腰のくびれを掴んで押さえつけ、猛然と急き立てる。
「本当に? 俺が、どれだけ、お前を好きで……っ、どんなことしてやりたいと思ってたか、全部、知りたいの?」
「ふぁあっ、……っっ、ぁ、いいよ……教え、て……?」
「一回じゃ無理。全然足りない。お前のこと何回オカズにしたと思ってんの?」
「ひ、……あぁ、あっ……!」
ずちゅ、ぐじゅ、怒張が胎内を突き上げる。張り出した先端で子宮にキスする。
混ざり合った愛液が白く泡立って、ふたりの結合部から垂れ落ちた。
目も眩むような快感に、エティエは足のつま先を丸めてどうにかそれを身体の外へ逃がそうとするが上手くいかない。
「やぁあ……っ、ふあ、ぁんっ……、あつ、い……っ」
敏感な部分をしたたかに擦り上げられ、蕩けきった声が漏れた。
肌と肌が合わさり、ふたりの体温はぐちゃぐちゃに絡まり合って身体の境を曖昧にする。
何度も腰を打ち付けられた。激しく揺さぶられて、それでもただ愛しいという気持ちだけがあふれた。
「ラズロ、すき……、ぁ、あ、あぁぁぁあ……!」
「くそっ、ああもう、エティエ、好きだ……、どうしようもないくらい好き、好きなんだ……!」
ぶるりと獣のように身を震わせて、ラズローは欲望を解放する。
胎内の最奥で熱が弾ける。エティエは背をしならせて、叩きつけられた想いのすべてを受け止めた。
どく、どく、と熱い飛沫が流れ込み、このうえない幸福がふたりを包んだ。互いに無言で絶頂の余韻を味わえば、やがてふたりを呑み込んだ法悦の波はすぅっと静かに引いてゆく。
少しの静寂の後、ラズローがコテン、と額をエティエの身体に預けた。
「このまま死んでもいいかなって気がしてきた」
「ちょ……、ラズロー! ここで寝ちゃったら本当に死んじゃうかもしれないわ!」
「おかげさまで身体は熱いくらいだけど、そもそもこういう状況だったら普通、体力は温存するものだよな……」
ま、どうにかするけど。と、ラズローはあっけらかんと笑った。
「雪、だいぶ弱まってないか? 書斎を漁れば地図のひとつくらいはあるはずだ。明るくなったらここを出られるようにまず――」
「あのね、そのことなんだけど……。私たちの遭難を外部に伝える方法を思いついたの」
魔法学の基礎の基礎。ずっと難解なパズルを解くような研究に取り組んできたエティエは、先ほどの閃きからごくシンプルな答えを得ていた。
「転移術式が複雑なのは、私たちの身体を丸ごと転移させる必要があるから。光と闇と雷の精霊の媒介が必要で、だから大がかりな準備や複雑な術式が必要なの。でもそう、もっと扱いやすく効率のいい風魔法を介した転移――つまり、声だけなら……!」
魔法局にあるエティエの研究室の床には、帰着用の転移魔法陣が刻まれている。
そこへ流れ込んできた、か細い「助けて」の声を同僚の研究員が聞きつけたのは、ふたりがネイフラム伯爵家の庭から消えて半日以上が経ってからのことだった。
想像よりも遥かに雄々しくそそり立つそれに、エティエはわずかに怯んだ。
「それ、は、入るの……?」
「入るとか入らないじゃなくて『入れる』」
つまり必ず完遂する、と宣言されてエティエは顔を引きつらせた。
するとラズローは腰を落とし、剛直を濡れそぼるエティエの花弁に擦りつけだした。
「死ぬほど後悔してきた?」
「っあ、後悔なんて、……しない」
ラズローが腰を揺らすたび、くち、くちゅ、と卑猥な音がする。既にさんざん愛撫されてとろけきったエティエの秘所は、期待に震えて新たな潤いを生み出した。
「っ、やば……これでこんなにいいとか……」
ふと、ラズローの動きが止まる。眉間に皺が寄って、何かを噛み殺した。
エティエが不安そうに見上げると、ラズローの身体が倒れ込み、ふわりとエティエを抱きしめる。
「ごめん。……優しくできる気がしない。もし俺がお前のこと傷付けそうになったら、引っぱたいてでもいいから止めて」
今さらそんなことを言うなんてずるい。
強引なままでいてくれた方が、エティエは快楽に流される自分に言い訳ができたのに。
そんな考えを抱きながら、エティエも彼の背に腕を回す。
近衛騎士として鍛えられたラズローの身体は男らしく厚い。しかし、その逞しい肩はわずかに震えていた。
(ラズローも、不安なんだ……)
始終勝気な態度を崩さなかった彼の本当の姿がそこにあった。
いつでも一番にエティエに手を差し伸べてくれる、優しいラズロー。ずっと昔から好きでたまらなかった彼の本質がまさに今目の前にあって、愛しさが込み上げた。
エティエは回した腕に力を込め、強く抱きしめ返す。後頭部に指を差し入れてそっと、黒髪を撫でた。
「大丈夫。全部受け止めるし、絶対に後悔なんてしない。私は、ラズローが好きだから……」
「……エティエ……」
――愛してる。
ずっと胸の奥であたためられていた感情が、吐息とともに零れた。
鼻先が触れる。唇が重なる。
舌と舌でたしかめ合って、ふたりの境界は混じり合う。
少しだけ腰を後ろに引き、ラズローは自身をエティエの蜜口に押し当てた。熱く張り詰めた切っ先が、ゆっくりとエティエの胎内に沈みはじめる。
「っ……!」
誰も受け入れたことのないうぶな綻びが、じわじわと引き裂かれ、押し広げられる。
破瓜の痛みを愛する人とひとつになる喜びとともに噛みしめて、エティエはただじっと静かに耐えようとする。強張った口元を、ラズローのキスが溶かした。
「つらいか?」
「だいじょ、ぶ……」
抱きしめるラズローの力が強くなった。それでも彼は決して急くことなく、慎重にエティエの身体を征服し、なだめて、拓かせた。
やがて彼のすべてが、エティエの狭い胎内に収まる。
「ほら。これでお前の奥の奥まで俺のものだ」
「ひとつに、なれたの……?」
「ああ」とラズローは目蓋にキスした。
痛みはある。しかしそれよりも喜びが勝った。エティエの身体は歓喜に満たされ、膣内をきゅうと切なく絞めつける。
「っは、やめろ、持ってかれるから……っ」
「は、はじめてだからわからない……。何をどうするとラズローが苦しくなったり、気持ちよくなったりするの?」
「……全部だよ」
ラズローがわずかに腰を引く。そしてぐっともう一度押し込んだ。
「お前の全部が俺を苦しくして、お前の全部が俺を……、天国に連れてってくれる」
「ぁ……!」
やや抑えた動きだったが、その圧倒的な質量にエティエの視界は白黒した。
ラズローはそのまま、ずるり、ずるりと抽挿を開始する。
「っ、……、ぁ、……んっ……」
痛みは愛液に助けられ徐々に薄らぐ。
ぬるついた熱杭が出入りを繰り返すたび、次第に内壁はほぐれ、快感を拾いはじめる。
「ここは? まだ痛む?」
「平気……んっ、きもち、い、……っ」
浅いところを擦られて、エティエは儚く喘いだ。
異物を押し戻そうとする肉襞をあやすようにゆるゆると揺すられ、少し、また少しと快感の芽が膨らんでゆく。
エティエはじわじわと己の情欲が高められるのを感じた。このまま溺れてしまいたい、と。
しかし、そこでラズローの動きが中断した。
「だめだ、……理性が、壊れそ……」
ラズローの額からぱた、と汗が落ちてエティエの頬を濡らした。凛々しい顔が苦悶に歪んでいた。
はぁ、はぁ、と荒い息をするラズローの頬を、エティエはそっと両手で包み込む。
「いいよ……優しくなくてもいい。ラズローのいいように、して?」
次の瞬間、ラズローはカッと目を見開いた。重なり合っていた上体を起こしたかと思うと、エティエの右脚を膝から抱える。
そして思い切り、高ぶる屹立を蜜口にねじ込んだ。
「~~っ!」
これまでとはくらべものにならない深く、剛直が内臓を押し上げた。ラズローはエティエの腰のくびれを掴んで押さえつけ、猛然と急き立てる。
「本当に? 俺が、どれだけ、お前を好きで……っ、どんなことしてやりたいと思ってたか、全部、知りたいの?」
「ふぁあっ、……っっ、ぁ、いいよ……教え、て……?」
「一回じゃ無理。全然足りない。お前のこと何回オカズにしたと思ってんの?」
「ひ、……あぁ、あっ……!」
ずちゅ、ぐじゅ、怒張が胎内を突き上げる。張り出した先端で子宮にキスする。
混ざり合った愛液が白く泡立って、ふたりの結合部から垂れ落ちた。
目も眩むような快感に、エティエは足のつま先を丸めてどうにかそれを身体の外へ逃がそうとするが上手くいかない。
「やぁあ……っ、ふあ、ぁんっ……、あつ、い……っ」
敏感な部分をしたたかに擦り上げられ、蕩けきった声が漏れた。
肌と肌が合わさり、ふたりの体温はぐちゃぐちゃに絡まり合って身体の境を曖昧にする。
何度も腰を打ち付けられた。激しく揺さぶられて、それでもただ愛しいという気持ちだけがあふれた。
「ラズロ、すき……、ぁ、あ、あぁぁぁあ……!」
「くそっ、ああもう、エティエ、好きだ……、どうしようもないくらい好き、好きなんだ……!」
ぶるりと獣のように身を震わせて、ラズローは欲望を解放する。
胎内の最奥で熱が弾ける。エティエは背をしならせて、叩きつけられた想いのすべてを受け止めた。
どく、どく、と熱い飛沫が流れ込み、このうえない幸福がふたりを包んだ。互いに無言で絶頂の余韻を味わえば、やがてふたりを呑み込んだ法悦の波はすぅっと静かに引いてゆく。
少しの静寂の後、ラズローがコテン、と額をエティエの身体に預けた。
「このまま死んでもいいかなって気がしてきた」
「ちょ……、ラズロー! ここで寝ちゃったら本当に死んじゃうかもしれないわ!」
「おかげさまで身体は熱いくらいだけど、そもそもこういう状況だったら普通、体力は温存するものだよな……」
ま、どうにかするけど。と、ラズローはあっけらかんと笑った。
「雪、だいぶ弱まってないか? 書斎を漁れば地図のひとつくらいはあるはずだ。明るくなったらここを出られるようにまず――」
「あのね、そのことなんだけど……。私たちの遭難を外部に伝える方法を思いついたの」
魔法学の基礎の基礎。ずっと難解なパズルを解くような研究に取り組んできたエティエは、先ほどの閃きからごくシンプルな答えを得ていた。
「転移術式が複雑なのは、私たちの身体を丸ごと転移させる必要があるから。光と闇と雷の精霊の媒介が必要で、だから大がかりな準備や複雑な術式が必要なの。でもそう、もっと扱いやすく効率のいい風魔法を介した転移――つまり、声だけなら……!」
魔法局にあるエティエの研究室の床には、帰着用の転移魔法陣が刻まれている。
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