無理です!!。乙女ゲームのヒロインからの正統派ライバル令嬢なんて務まりません! 残念JK残念令嬢に転生する

ひろくー

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悪役令嬢クラリアの企み

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「先ずは最新スイーツ&B級グルメ巡りで宜しいでしょうか?」
「異議な~し」
「大人気テーマパーク、マジカルクリスタルランドはどうする?」
「行きたいけど私は日程が」
「絶対に行きたい!」
 昼過ぎの校舎の食堂でアリスはユリアンヌやサーシャ達とランチを取った後、そのままティータイムを楽しんでいた。試験は全て終わり皆の成績は何とか現状キープ。一人順位を上げたが灰と化したアリスは皆に心配されていた。
 何かに取り憑かれたかの様に一心不乱に勉強しているかと思えば両脇を異様に気にして怯える。マジカル学園で成績を上げるというのはかくも過酷なのかと痛感するユリアンヌやサーシャ達だった。ちょっと誤解な面もあるが、、皆の献身的な気配りと気分転換でアリスのなにかに怯える癖も治まってきていた。
 今アリス達はそれぞれの家に帰る前に王都に家があるユリアンヌの案内で王都観光をしようと盛り上がっていた。
 ゲームではアリスは旅費節約の為に寮に残る。がその必要がそもそも無いアリスは当然の様に帰郷予定となっていた。同じく帰郷予定のルミアは手紙で成績キープ出来た事と学校の友人に王都観光に誘われている事を伝えてきたので、いっそ合流しようかBYユリアンヌ提案の返信待ち。前世ならスマホで即決なのになと思うアリスだった。無意識で手の平に人差し指を当てて小さく動かすアリスをサーシャが不思議そうに見る。
「アリス、さっきから何をしているの?」
「え?あっ」
 気付いたアリスは慌てて両手を後ろに回すとえへへと笑う。症状がぶり返したかと心配そうな顔になるユリアンヌにも笑い掛けるとアリスははあ~と心の中で溜息をついた。
 エアスマホとか何をやっているんだ、私は。板切れ持ってエア自撮りしていた5歳のアホアリスに戻っている場合ではない。
 王都観光よ!!
 ゲームスチルで何度も繰り返し眺めたあの光景を生体験、VRじゃない!カレンやアレク様が歩いた街並みを自分の足で踏みしめて、スチルで垂涎物の美味しそうなカフェ飯やスイーツにスナックを食べまくりよ!魔法省前をウロつけば若かりしアレク様とすれ違えるかも♪今は王都を観光する事に集中しなきゃなのよ!
 ユリアンヌがテーブルの上に王都中心街のマップを広げて色々なお勧めスポットを教えてくれている。
 お目当てのお店がわかるかな?ゲームには出て来なかったけどクリスタルマジカルランドも超楽しそう。町でも噂にはなってたテーマパーク、学園からなら一泊で行けるらしいし、悩むわ~。
 とマップを覗き込もうとしたアリスは食堂のテラス席の近い窓の向こうからクラリアが手招きしているのに気が付いた。クラリアは珍しく一人でいる。という事は。
「皆、ちょっとゴメン」
 アリスは皆に一言掛けると席を立ってクラリアの所へ急いだ。窓を開けたアリスは周りに人が居ないのを確認してからクラリアに声を掛けた。
「何か有りましたか?」
「どちらかというと無いのが問題だわ」
「確かに」
 二人は揃って頷いた。試験勉強に集中していたのが主な原因だがもう数日で前期日程が全て終了するのにアリスと攻略対象に接点は全く発生しなかった。リュカ&アーサールートは消えた。カイル&アランルートは遠巻きモブ令嬢と同レベルの立ち位置のアリス。
「シークレットは今は除外していいと思うの、その上で攻略対象はもう一人いるわ」
「はい、クラリア様の兄上で上級生のウェイン様ですね」
 ウェイン・ヴァニタス、魅惑の黒薔薇、セクシー担当の大人の色香を漂わせた攻略対象だ。ゲーム上でのウェインとの初イベントは学園後期が始まって直ぐのタイミングそれまでは登場しない。現時点のアリスもミーハーサーシャに付き合って移動中のウェインを教室の窓から眺めた事が有るだけだ。
 ゲームでは校内で行われる発表会がイベントの舞台。教授に指名された生徒が詩の朗読、歌唱、楽器演奏等の文化系特技を披露するのだが、教授に薦められた詩の朗読にアリスが選んだ詩がクラリアと被ってしまい思い切り嫌がらせをされてしまう。破かれた詩集を手に涙ぐむアリスにウェインが
「泣かないで、子猫ちゃん。私が弾くピアノに合わせてこの詩を読んだらきっと素敵な一時になるよ」
 と声を掛けて、そして二人で発表会に出るのだ。断るとウェインはライバル令嬢と発表会に出てアリスは発表会を辞退して二人に拍手を送るとなる。どちらのスチルでもウェインは一コ年上なだけなのに色気の溢れ方がハンパないスチルだった。
 ……、アレを私がやるの~。
 前世も今世も彼氏いない歴が年齢と一緒のアリスには、
 無理!絶対に無理!喪女にアレを生でとかマジで無理!!
「あの~、クラリア様、もしかしてウェイン様イベントに向けてイジメシーンの打ち合わせとかですか?」
 恐る恐る聞くアリスにクラリアはアッサリと首を横に振った。
「違うわ。お兄様にとってアリスは私達のご友人認定だもの、例え兄の目の前でアリスにグーパンチしても拳で友情を深めるのは男性の特権だよって窘められるのが精々ね」
「殴られ損じゃないですか、私。って事はウェイン様ルートも望み薄って事で」
「このままならね」
 ちょっとホッとするアリスに対してクラリアは不敵に笑った。
「兄にはイベント作りに協力して貰うわ。アリスの残念振りを見せつけて手助けせざるを得ない様に仕向けるのよ」
「ざ、残念振り?」
「そう、お膳立てしてあるから今学期が終了して帰郷する前に王都にあるウチにちょっと寄って行って頂戴。一度会いたいからルミア嬢も一緒にね。一泊してよ。アーサーの件もあるし御馳走するから」
「は、ハイ。でもユリアンヌやサーシャ達と王都観光しようって話を今」
「へぇ、楽しそう。私のお勧めの店も教えようか?ガイドブックが作れる位美味しい店を開拓しまくったから」
「す、スゴイっすね、皆喜ぶなぁ」
「ウチに寄るのはその後で良いわ。そうそう、頼みたい事があるのよ。クリラブ2のスチルを憶えている限り風景も含めて描いて欲しいの。今2の舞台を探っているんだけど特定が行き詰まっていて」
「はい、えっと何処メインでとかありますか?」
「もう何処でもいいので思い出す限りに細かく。諸々設定が変化している事もあって難航しているの。兎に角場所の手掛かりになりそうな物を全部!アリスは絵が本当に上手いから期待しているわ。私があなたの10分の1でも描ければ。文字の方が伝わる画伯だからな、私」
「いえ、点と線と文字だけで充分に伝わりますです。攻略ノートは凄いです」
「子供は気を使わずとも宜しい。兎に角、死亡フラグをへし折る為にもクリラブ2のスタートダッシュは重要よ。アリス、頑張りましょう!後ウチの領内はシーフードが有名なの。アレルギーとかある?」
「何でも食べれます!で、あの、この事についてウェイン様は何と?」
「勿論兄にはこの事は何も言って無いわ。じゃっ」
 目を白黒させるアリスにクラリアは必要事項を伝えるだけ伝えて片手を上げると颯爽と去って行った。
 た、台風の去った跡のよう…。情報量の渦でもみくちゃだ。
 アリスはフラフラと皆のいるテーブルへ戻り椅子に座った。瞬間、ユリアンヌやサーシャ達に取り囲まれた。
「アリス、クラリア様と何のお話をなさっていたの?」
「もしかして、アーサー様事件?!」
「へ?事件?!」
 今度は目を丸くするアリスにユリアンヌは声を潜めた。
「アーサー様が剣技の団体模擬戦で王太子カイル様の婚約者候補であるクラリア様にカイル様の対戦相手チームの姫役を強引に頼んだらしいの。固辞するクラリア様にしつこく頼んでいる所に通りすがりの女子生徒が、えーと」
 ここで何故かユリアンヌが言い淀み代わりにノーラが先を続けた。
「女子生徒がアーサー様の急所を蹴っ飛ばしてお助けしたらしいの。その噂を聞いた時に私はその女子生徒は絶対にアリスだって思ったの」
 確信に満ちたノーラの眼差しにアリスはううっと詰まった。
 そんな風に噂が広まっていたとは知らなかった。男らしさが売りのアーサーなのにこれじゃあライバル令嬢エリンの同情を引く所かドン引きされていないか?
 返答に窮するアリスにその場の全員が大きく頷いた。
「やっぱり。撃退方法に手段を選ばない所がアリスだもの」
「良いと思うわ。礼儀を欠く殿方にはレディとして当然の対応よ、アリス」
「男らしさを履き違えているのよ。有りがちだけど」
 情け容赦無くアーサーをこき下ろすユリアンヌやサーシャ達。Bクラスモブ令嬢達にボロカス言われる攻略対象アーサー。何かかなり残念。人の事は言えない主人公アリスだが。
 これもクラリア様の言う設定自体が変わっているっていう奴か。確かに元々のゲームとは変わっている所が多い、私自身が見本みたいな物だし。
 クリラブ2の開始迄もう4年を切っている。2の冒険パートはラスボスにプチっとされエンドはどのルートに入ってもまあまあある。クラリアだけでなく2ではメインキャラの一人となるアリスも同じだ。死亡フラグの手持ち本数の差はあるが。
 アレク様(カレン)の眼の前でプチっとエンド、嫌だな。
 クリラブ2のラスボス、大いなる厄災を倒す為にはスタート地点にベストコンディションでいないと。
 ……黒薔薇しかないのか~。…取り敢えず置いトコ。
 考える事を止めたアリスは元気良く右手を上げる。
「はいは~い、アーサー様の事は置いといて~」
 乙女心解らない男子代表としてアーサーをフルボッコしていたユリアンヌやサーシャ達はアリスを見て、
「アリス、優しい子」
「違う、どーでもいい。あのね、クラリア様から王都のお家に招待されまして」
 実はユリアンヌやサーシャ達より酷いアリスの言葉にアリスを囲んでいた全員が仰け反った。
『えー!!』
「確かにどーでもいいわ」
 そして更に酷いユリアンヌやサーシャ達。
「そうね。アリス、茶会ですらプレミアチケットのヴァニタス家のお屋敷にお客様として本当に招かれたの?」
「うん、一晩泊まってけって。ルミアも一緒に」
「へっ?しかも泊まれるの?!何たる僥倖」
「アリス、ドレスはある?とっておきの勝負ドレス!」
「え、無いよ。てゆーか必要?」
『当たり前でしょ!』
「どうする?今から準備してたら間に合わない。誰か貸してあげて」
「サイズ直しだってもう間に合わないわ」
「皆、持っているんだ…」
「大丈夫、学園の制服で急場はしのげる。マジカル学園の制服ならギリで有り」
「ルミア嬢の学校もまあまあステータスはあるわ、イケる」
 大フィーバーしているユリアンヌやサーシャ達。当のアリスは完全に置いてけぼりになっていた。
 いや、クラリア様はちょっと寄ってって、何なら泊まってけ的な軽いノリだったけどな。
「あの、でね、皆で王都観光した後に行く事にしたの。王都観光のスケジュールはどうしよう?」
「へっ?まさかアリスが招待日を指定するの?」
「うん。でね、クラリア様が自分のお勧め店を教えてくれるって」
『クラリア様のお勧め?!』
 アリスを除く全員が屍と化した。
「アリスには何か底知れない物を感じるわ」
「見た目は指で届く位に底が浅そうなのに」
 ちょい失礼なユリアンヌ達モブ令嬢軍団にアリスはポリポリと頬を掻いた。
 主人公だから、だよ、一応。
 その後、アリスを除く全員で今後のスケジュールを決めた。今学期終了の翌日は皆で王都観光&スイーツ・B級グルメ巡り。次の日にユリアンヌ達は帰郷組とマジカルクリスタルランド組に分かれ、アリスとルミアはヴァニタス家へお呼ばれする。
 ヴァニタス家に招待されたと連絡を受けたアリスとルミアの両親はビックリして大急ぎで手紙を送ってきた。
 兎に角お行儀良くしている様に。アリスには頼むから家族で国外脱出する羽目にならないようにしろと追記されていた。
 何でだよ。
 クラリアお勧めお手頃スイーツのワッフルを頬張りながらむくれるアリス。隣ではルミアが緊張で喉を通らないと言いつつワッフル3枚目を受け取っている。
 修業日翌日、アリス達は王都観光を楽しんでいた。魔法省の正門前で動かなくなるアリス、ブランドドレス店の前で動かなくなるサーシャ等街歩きを楽しみ疲れた一行はユリアンヌ一番の目的のクラリアお勧めワッフル店で一休みしていた。
 ワッフルをかじりながらもアリスの気掛かりは、あの魅惑の黒薔薇ウェインの色香酔いだった。
 黒薔薇を背負った10代とは思えないセクシー大爆発なサービスシーンも多いウェイン。真正面から見て鼻血吹いたらどうしよう。クラリア様は何を考えているんだろう。双子のW二段廻し蹴りからの間髪入れずの兄正拳中段突きとか。
 一発KOで宙を舞う自分の姿が見えるアリス。
「すみませーん、紅茶のワッフルおかわり!」
「5枚目だよ…」

 翌日、ヴァニタス家差し回しの馬車から降りたアリスとルミアはパカッと口を開けてヴァニタス家の屋敷を見上げた。
『すげー』
 二人が案内されたのはクリラブ2に出てきたヴァニタス家の王都中心部にある豪奢で広いが、街中の為それなりの広さの屋敷の方でなく、王都郊外の御屋敷だった。門から屋敷のエントランス迄でかなりの距離。建物も何棟も見える中で一番大きくて立派な建物の前で二人は降ろされた。玄関で待ち構えていた二人の執事の手が豪華な装飾の施された重厚な扉を音も無く開け、その向こうには、
「アリス、ルミア嬢、いらっしゃ~いっ」
 どこぞの大御所落語家的なノリで明るく二人を迎えるクラリア。その両脇に控えるアナベル&セシル。そして当主ブルーノ・ヴァニタス公爵にして宰相とその妻フリーデが揃って出迎えていた。そしてその後ろにズラッと並ぶ使用人の列。アリスは、隣のルミアも硬直した。
 何で三大公爵家の一角ヴァニタス家が一平民を一家総出で出迎えるのよ!いや、兄が不在だ。……、このクラリア悪役令嬢制作イベント、どうなっちゃうんだろう。
 

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