異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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4章

236 ミレアとキメラ狩り

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 そういう訳で、ミレアと一緒に『火の都・ウィルフラム』へ転移。
 分かってはいたことだが、やはりミレアも来たことがあるらしい。というか、寧ろ僕よりも沢山訪れていると思われる。

 では、早速狩りを始めよう。
 まずは、デミフレアレオンを集中狙いだ。


「焼き討ちだーっ!!」

「いや、あいつらに火は効きづらいだろうに・・・」


 何を言っているのか、我が妹は。










《熟練度が一定に達し【気配遮断】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力制御】スキルがLv3になりました》
《熟練度が一定に達し【奇襲】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【閃駆】スキルがLv4になりました》
《熟練度が一定に達し【敏捷強化】スキルがLv11になりました》


 ヤバい。
 何がヤバいって、効率がヤバい。
 ハッキリ言って段違いだ。
 まだ数十分しか経ってないのに、もうトライクリムゾンキメラを倒してしまった。


「焼き討ちだーっ!」

「こいつ本当に火焔魔法で仕留めやがった・・・」


 火焔無効の相手に火焔魔法でダメージって、どうなってるんでしょうねぇ?
 いや、仕組みは分かっているんだ。もうミレアから聞かされたからな。
 つまるところ、虹の賢者の称号効果だ。

 確か・・・MP消費半減、MP回復速度上昇、魔法系スキル成長率大上昇、詠唱速度上昇、魔法操作能力上昇、魔法効果中上昇、耐性系スキル貫通。
 予選一位だっただけあって、凄まじい特殊効果のオンパレードだ。

 なお、相手の得意属性で仕留めることで、色々とボーナスがあるらしい。
 火焔無効の敵を火焔魔法でしとめたのには、そういう理由がある。

 ここまでに手に入れたアイテムは、
 炎熱獅子から【炎熱獅子の牙】がたくさん。
 双頭赤獅子から【双頭赤獅子の双牙】と【ブレイズポーション】×5個。

 そして、今倒したキメラから【合成獣の紅蓮毛皮】【合成獣の紅蓮牙】。

 共通するのは、武器の類がドロップしなかったこと。
 ミレア曰く、初回限定で百パーセントドロップなのだとか。


「アスト兄、次のキメラから『グランマグマ・フロー』を使ってくるから、そこに注意してねっ!」

「あの呪文の出所はここのキメラかっ!?」


 どっからあんな未知の呪文を仕入れてきたのかと思えば、ここだったのかっ!


「結局、アレはどんな魔法なんだ?火焔魔法の上位か?」

「半分正解っ!【火焔魔法】と【岩石魔法】の複合、【赤魔法】だよっ!」

「何でそんなことまで分かったんだか・・・・・・うん?」


 ちょっと待て。
 確か【岩石魔法】は【土石魔法】の上位。

 ということは、ミレアが僕の第四職業に<土魔法使い>を進めたのはそういう理由だったのかっ!?


「それを先に教えるという手段は無かったのか・・・?」

「無いねっ!だって闘技大会前だったからっ!」

「はぁ・・・それもそうか。んで、どこで仕入れたんだ、その情報」

「図書館!」


 うああああ・・・後回しにしていた図書館にそんな情報があったのか。
 先に行かなかったのが心底悔やまれる・・・!

 まあ、過ぎたことは仕方ない。
 今からでも【土魔法】を取得して<土魔法使い>になろう。
 スキルポイント1消費だ。








《第四職業が〖土魔法使いLv5〗になりました》
《熟練度が一定に達し【土魔法】スキルがLv5になりました》
《【土魔法】Lv5呪文アーツ『クレイアロー』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【集撃】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【城塞】スキルがLv12になりました》
《熟練度が一定に達し【敏捷強化】スキルがLv12になりました》


「アスト兄っ、私の強化魔法詰め合わせの味はどうだったっ?」

「これに慣れると普段が大変そうだと思ったよ。何度か使ってもらえば、じきに慣れるとは思うが」

「えへへっ!私の魔法の、病みつきにしてあげるっ!」

「妙な言い方するのはやめてくれっ!?」


 何というか、妙に卑猥な響きがあってどぎまぎしてしまうからっ!!

 それはさておき、強化魔法詰め合わせは本当に凄かった。
 全ての基礎能力値が強化されるので、動きが見違えてしまったくらいだ。

 MPの消費もミレアならば半減で、回復も速い。
 これを常時使い続けているミレア・・・そりゃあ強いさ。
 基礎能力値なら素の僕より高くなっていそうだし。

 そのおかげもあって、キメラはあっという間に討伐された。

 後方からの援護が的確で、息もピッタリ。
 ミレアが居るおかげで、僕もリスクの高い行動に出ることが可能になって、更に狩りの効率が上がっている。
 やはりミレアは、最高にして最強の後衛だな。

 解体を使用して、紅蓮毛皮と紅蓮牙、ブレイズポーションもゲット。


「獅子の数が減ってきて効率が悪いから、虎に切り替えたいんだけど、いいかな?」

「ミレアがそう判断したならそれでいいぞ? ナイフ用に確保したかった炎熱獅子の牙も十分に集まったしな」

「・・・・・・そっか」


 ミレアの返事は、どうにも元気が無さげだった。
 やはり空元気だった、か・・・?


「ミレア、どうした?」

「・・・ううん。ふとした拍子に私の好きなアスト兄が顔をのぞかせるから、ちょっと動揺しちゃって・・・。まだ割り切るのは無理みたいで・・・ごめんね?」


 そう告げてきたミレアの瞳には、確かな熱が籠っている。
 今日はまだ、一度も見ていなかったのだが、な。

 僕は・・・彼女に曖昧な答えしか返してやれなかった。

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