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第二部「創世神降臨」編
エピローグ16
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「・・・クロト、愛してる。」
「ヴィオラ・・・まさか、酔っぱらってる?」
テーブルに置いてあったお酒は、いつの間にか空っぽに。
クロトは一口しか飲んでいないので、全てヴィオラが飲んだことになる。
「これだけ飲めば、さすがに酔うよね・・・。」
お酒の入っていた瓶を見つめながら、平静を装うクロト。
だがしかし、内心はとても平静とは言えない。
抱き着いて甘えているヴィオラが可愛過ぎて、理性が溶けていくのが分かる。
こんな所で変なことをするわけにはいかないので、なんとか繋ぎ止める。
「ヴィオラ、しっかりして?」
「・・・しっかりしてる。早くキスして・・・?」
「いや、今そんなことしたら、色々と不味いから・・・。」
「・・・クロト。私が嫌いなのか・・・?」
そんなヴィオラの涙目に耐えられるはずも無く、本能のままに唇を奪う。
「・・・んぅ、ん・・・。」
クロトは、ほんの僅かな不安をヴィオラから感じた。
酔わなければ、一生表には出てこなかっただろう不安を。
それは、いつかクロトに捨てられるのではないかという不安。
ヴィオラは不安を紛らわせるために、縋るように舌を絡め、唇を貪っている。
(何があっても、僕は君の事を愛し続けると約束する。だから、安心して?)
そんな想いを込めて、クロトはヴィオラを激しく求めた。
ヴィオラの不安が、徐々に消えていくのが分かった。
その後、キスだけで終わるはずもなく、激しく交わった二人であった。
もちろん、断絶空間の中で、だが。
「ヴィオラ、愛してるよ。」
「・・・ん。理解、した。」
この件で、クロトがヴィオラを揶揄うことは、一切なかった。
その辺りの判断は、流石の一言である。
翌日の昼になって目を覚まし、フルーリエの町に戻った二人。
「あ、クロトさん。おかえりなさい。」
「クロト?戻って来たのね?」
ディアナとアイシアが宿で声を掛ける。
「ただいま。ディアナの知人の方は、もういいの?」
「ええ。動けるようになるまで少し掛かるけど、もう大丈夫よ。」
「そっか。なら良いんだけど。」
ディアナの知人は、無事に回復へ向かっているようだ。
「それで・・・色々とありがとう、クロト。」
「・・・ディアナがしおらしいと、妙な違和感を覚えるね。」
「あんた・・・お礼ぐらいちゃんと受け取りなさいよね・・・?」
クロトは、その反応に驚愕した。
てっきり、怒って詰め寄ってくると思っていたのだ。
アイシアも目を見開いて呆然としている。
「・・・何よ?そんなにおかしいかしら?これでも感謝してるのよ?」
自分だけでは、立ちはだかる数々の困難に膝を着いていたことは想像に難くない。
それ故に、強い感謝を抱いているディアナ。
クロトの失礼な反応くらいでは腹も立てない。
「・・・そっか。その感謝は、ありがたく受け取っておくよ。」
「ええ、そうしておきなさい。・・・ありがとう、クロト。」
ディアナは、心よりの感謝を込め、もう一度お礼を告げたのだった。
「ところで、その知人がクロトにもお礼を言いたいみたいだけど、どうする?」
「うん?必要は無いと伝えておいて。そろそろ帰るつもりだし。」
その知人が動けるようになるまで一週間前後。
それまで待つつもりも無いし、自分から出向くつもりもない。
感謝される謂れも無いので、さっさと帰ることをディアナ達に伝えた。
「えっ?もう帰られるんですか?」
「もう、と言っても、そろそろ三週間近いからね。用事も残ってないし。」
「・・・そろそろ帰り時。」
ヴィオラも、カザロフに花束を渡したいようで、帰還を望んでいる。
ディアナとアイシアは驚いていたが、すぐに納得。
「そうね。用事が済んだら帰るのが普通よね。」
「寂しくなりますが、仕方ありませんね・・・。」
話しぶりからするに、二人はしばらくフルーリエの町に滞在するらしい。
「ディアナとアイシアは、どのくらいこの町に?」
「まだ決めてないけど、アイシアも付き合ってくれるし、数か月、かしらね?」
旧レモニアの方面で色々やりたいことがある二人。
ソーラドールへ帰るのは、当分先になりそうだ。
「結構長いね。何かあったら、これで連絡して?」
クロトは通信用の魔道具を渡しておく。
「・・・これ、いくらするの?」
「多分、黒金貨はしますよ、先輩。貰ってしまっていいんでしょうか?」
後半はクロトへの問いかけだったので、クロトは返答。
「もちろん。いつでも連絡がつくのは、こちらとしても助かるから。」
主に、情報源として、だが。
「なら、ありがたく貰っておくわ。・・・あ、物で私を釣ろうという魂胆?」
「物で釣れるような女性なら、基本的にはお断りしたいところだね・・・。」
ディアナの冗談交じりの発言に、クロトは思わず苦笑を浮かべたのだった。
かくして、ディアナとアイシアに別れを告げたクロトとヴィオラ。
その翌日に、カラーヴォイス王国へ帰還した。
「ヴィオラ・・・まさか、酔っぱらってる?」
テーブルに置いてあったお酒は、いつの間にか空っぽに。
クロトは一口しか飲んでいないので、全てヴィオラが飲んだことになる。
「これだけ飲めば、さすがに酔うよね・・・。」
お酒の入っていた瓶を見つめながら、平静を装うクロト。
だがしかし、内心はとても平静とは言えない。
抱き着いて甘えているヴィオラが可愛過ぎて、理性が溶けていくのが分かる。
こんな所で変なことをするわけにはいかないので、なんとか繋ぎ止める。
「ヴィオラ、しっかりして?」
「・・・しっかりしてる。早くキスして・・・?」
「いや、今そんなことしたら、色々と不味いから・・・。」
「・・・クロト。私が嫌いなのか・・・?」
そんなヴィオラの涙目に耐えられるはずも無く、本能のままに唇を奪う。
「・・・んぅ、ん・・・。」
クロトは、ほんの僅かな不安をヴィオラから感じた。
酔わなければ、一生表には出てこなかっただろう不安を。
それは、いつかクロトに捨てられるのではないかという不安。
ヴィオラは不安を紛らわせるために、縋るように舌を絡め、唇を貪っている。
(何があっても、僕は君の事を愛し続けると約束する。だから、安心して?)
そんな想いを込めて、クロトはヴィオラを激しく求めた。
ヴィオラの不安が、徐々に消えていくのが分かった。
その後、キスだけで終わるはずもなく、激しく交わった二人であった。
もちろん、断絶空間の中で、だが。
「ヴィオラ、愛してるよ。」
「・・・ん。理解、した。」
この件で、クロトがヴィオラを揶揄うことは、一切なかった。
その辺りの判断は、流石の一言である。
翌日の昼になって目を覚まし、フルーリエの町に戻った二人。
「あ、クロトさん。おかえりなさい。」
「クロト?戻って来たのね?」
ディアナとアイシアが宿で声を掛ける。
「ただいま。ディアナの知人の方は、もういいの?」
「ええ。動けるようになるまで少し掛かるけど、もう大丈夫よ。」
「そっか。なら良いんだけど。」
ディアナの知人は、無事に回復へ向かっているようだ。
「それで・・・色々とありがとう、クロト。」
「・・・ディアナがしおらしいと、妙な違和感を覚えるね。」
「あんた・・・お礼ぐらいちゃんと受け取りなさいよね・・・?」
クロトは、その反応に驚愕した。
てっきり、怒って詰め寄ってくると思っていたのだ。
アイシアも目を見開いて呆然としている。
「・・・何よ?そんなにおかしいかしら?これでも感謝してるのよ?」
自分だけでは、立ちはだかる数々の困難に膝を着いていたことは想像に難くない。
それ故に、強い感謝を抱いているディアナ。
クロトの失礼な反応くらいでは腹も立てない。
「・・・そっか。その感謝は、ありがたく受け取っておくよ。」
「ええ、そうしておきなさい。・・・ありがとう、クロト。」
ディアナは、心よりの感謝を込め、もう一度お礼を告げたのだった。
「ところで、その知人がクロトにもお礼を言いたいみたいだけど、どうする?」
「うん?必要は無いと伝えておいて。そろそろ帰るつもりだし。」
その知人が動けるようになるまで一週間前後。
それまで待つつもりも無いし、自分から出向くつもりもない。
感謝される謂れも無いので、さっさと帰ることをディアナ達に伝えた。
「えっ?もう帰られるんですか?」
「もう、と言っても、そろそろ三週間近いからね。用事も残ってないし。」
「・・・そろそろ帰り時。」
ヴィオラも、カザロフに花束を渡したいようで、帰還を望んでいる。
ディアナとアイシアは驚いていたが、すぐに納得。
「そうね。用事が済んだら帰るのが普通よね。」
「寂しくなりますが、仕方ありませんね・・・。」
話しぶりからするに、二人はしばらくフルーリエの町に滞在するらしい。
「ディアナとアイシアは、どのくらいこの町に?」
「まだ決めてないけど、アイシアも付き合ってくれるし、数か月、かしらね?」
旧レモニアの方面で色々やりたいことがある二人。
ソーラドールへ帰るのは、当分先になりそうだ。
「結構長いね。何かあったら、これで連絡して?」
クロトは通信用の魔道具を渡しておく。
「・・・これ、いくらするの?」
「多分、黒金貨はしますよ、先輩。貰ってしまっていいんでしょうか?」
後半はクロトへの問いかけだったので、クロトは返答。
「もちろん。いつでも連絡がつくのは、こちらとしても助かるから。」
主に、情報源として、だが。
「なら、ありがたく貰っておくわ。・・・あ、物で私を釣ろうという魂胆?」
「物で釣れるような女性なら、基本的にはお断りしたいところだね・・・。」
ディアナの冗談交じりの発言に、クロトは思わず苦笑を浮かべたのだった。
かくして、ディアナとアイシアに別れを告げたクロトとヴィオラ。
その翌日に、カラーヴォイス王国へ帰還した。
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