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第二部「創世神降臨」編
浜辺の人魚
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クロトとアクアは、島の外側から探索していくことにした。
右回りで探索を始め、しばらくすると足元が岩場から砂浜になった。
砂を解析してみると、深海の砂と出たので、ありがたく回収。
回収を完了したところで、何かの声が聞こえてくるのが分かった。
「この声、いや、歌かな?これは一体・・・っ!?」
「クロトさん?どうなさいましたか・・・っ!?」
初めにクロトが、少し後にアクアが気づいた。
体が徐々に重くなっていると。
「・・・能力値が下がっている?」
「はい・・・体が、重いです・・・!」
アクアが、急な身体能力の低下に苦しんでいる。
神天魔の法衣を貫通してくるということは、状態異常とは違う。
渦潮の時に分かっていたことではあるが、能力値減衰は状態異常の範疇に無い。
聴こえて来た歌声が原因だと思われるが、神の瞳には何も映らない。
つまり、その範囲外からの歌声ということになる。
「アクア、感知をお願いできるかな?」
「っ、はい・・・!」
辛い所を申し訳ないが、アクアに感知を頼んだ。
アクアの感知による波紋が広がっていくが、いつもより遅い。
それでも、優に音速を超えているのだが。
「・・・・・・っ!見つけました。あちらの方向に十キロ程です。」
「ありがとう、アクア。」
簡単に感謝を述べて、アクアの指し示した方を天眼で確認。
するとそこには、歌を歌っているであろう人魚の姿があった。
数は・・・十体前後。
(能力値はMPと魔力に極振りで、レアスキル「聖歌魔法」と「呪歌魔法」。)
クロトの解析通り、魔力が5000と高め。
その代わり、残りのMP以外はかなり低い。
魔物の名称は、セイレーン。レベルは80台中盤。
(二つのレアスキルによるコンボが極めて強力だね・・・。)
クロトの感想はもっともなもので、反則級の組み合わせだ。
聖歌魔法は、自分を含まない味方の能力値を、自分の魔力数値ぶん加算する。
セイレーンの魔力は5000なので、二体居れば、能力値が大幅にプラスに。
二体の場合は、四つの能力値に等分で、合計5000加算される。
十体なら、50000。
平均能力値は、魔力高めの14000あたりになるだろうか。
その能力値の敵が、十体。
それだけならまだ、問題はない。
呪歌魔法の方が曲者で、自分の能力値分だけ、敵の能力値を下げる効果がある。
現在、二人の能力値はゼロになっているということだ。
おまけに、呪歌の使い手を倒すまで、効果は永続する。
このことを知ってしまうと、是が非でも倒しに行かなければならないと分かる。
まるで、セイレーンの歌に引き寄せられるかのように。
本来なら、魔力が無い為、アクアの探知も出来ない。
だが、水神魔法が合わさることで、ごり押しが可能になっているようだ。
「さて・・・。まいったね、これは・・・。」
「はい・・・!」
クロトは辛そうなアクアを横目で見ながら、高速で思考する。
まず、現状では、勝ち目がない。
能力値がゼロとなっているため、星天装や光輪を発動してもゼロのまま。
ゼロに何を掛けてもゼロなのは、普遍の事実なのだ。
次に、敵の能力値は一体辺り、平均14000。
闇輪を生成しても、7000。
臨界突破5を使用されたら、再び14000に。
効果が切れても3500どまり。
これが十体となれば、正攻法で倒すのは、流石に厳しい。
(・・・・・・これは、あの効果を使うべきかな?)
クロトは切り札の一つを切ることを考えた。
その切り札というのは、神天魔の法衣に組み込まれた、スコルピウスの神毒針。
グレンでも多少は苦戦した作業で、剣への組み込みは現状不可。
それでも、防具への組み込みは無事に終えていた。
その効果は、創世スキルクラスの優先度を誇る、毒無効化。
そして、天蠍も使っていた、同じ優先度の毒纏。
毒纏の方は、未だコントロールが出来ず、使用できていない。
だが今回は、その効果を使う。
ただし、毒を纏わせるのは、神天魔の法衣の羽だけ。
場所を羽だけに留めれば難易度は下がるし、失敗しても翼を消せばいい。
それだけで、クロト自身が毒に侵されるというリスクは無くなる。
命中率も何もあったものではないので、実戦での使用は不可能と判断していた技。
しかし、サジタリウスの矢の必中効果が羽の投擲にも及ぶことが明らかに。
その途端に、使えない技は、有効で恐ろしい技へと至った。
そしてクロトは、紫の翼を広げ、その技を行使する。
「神毒の羽!」
右回りで探索を始め、しばらくすると足元が岩場から砂浜になった。
砂を解析してみると、深海の砂と出たので、ありがたく回収。
回収を完了したところで、何かの声が聞こえてくるのが分かった。
「この声、いや、歌かな?これは一体・・・っ!?」
「クロトさん?どうなさいましたか・・・っ!?」
初めにクロトが、少し後にアクアが気づいた。
体が徐々に重くなっていると。
「・・・能力値が下がっている?」
「はい・・・体が、重いです・・・!」
アクアが、急な身体能力の低下に苦しんでいる。
神天魔の法衣を貫通してくるということは、状態異常とは違う。
渦潮の時に分かっていたことではあるが、能力値減衰は状態異常の範疇に無い。
聴こえて来た歌声が原因だと思われるが、神の瞳には何も映らない。
つまり、その範囲外からの歌声ということになる。
「アクア、感知をお願いできるかな?」
「っ、はい・・・!」
辛い所を申し訳ないが、アクアに感知を頼んだ。
アクアの感知による波紋が広がっていくが、いつもより遅い。
それでも、優に音速を超えているのだが。
「・・・・・・っ!見つけました。あちらの方向に十キロ程です。」
「ありがとう、アクア。」
簡単に感謝を述べて、アクアの指し示した方を天眼で確認。
するとそこには、歌を歌っているであろう人魚の姿があった。
数は・・・十体前後。
(能力値はMPと魔力に極振りで、レアスキル「聖歌魔法」と「呪歌魔法」。)
クロトの解析通り、魔力が5000と高め。
その代わり、残りのMP以外はかなり低い。
魔物の名称は、セイレーン。レベルは80台中盤。
(二つのレアスキルによるコンボが極めて強力だね・・・。)
クロトの感想はもっともなもので、反則級の組み合わせだ。
聖歌魔法は、自分を含まない味方の能力値を、自分の魔力数値ぶん加算する。
セイレーンの魔力は5000なので、二体居れば、能力値が大幅にプラスに。
二体の場合は、四つの能力値に等分で、合計5000加算される。
十体なら、50000。
平均能力値は、魔力高めの14000あたりになるだろうか。
その能力値の敵が、十体。
それだけならまだ、問題はない。
呪歌魔法の方が曲者で、自分の能力値分だけ、敵の能力値を下げる効果がある。
現在、二人の能力値はゼロになっているということだ。
おまけに、呪歌の使い手を倒すまで、効果は永続する。
このことを知ってしまうと、是が非でも倒しに行かなければならないと分かる。
まるで、セイレーンの歌に引き寄せられるかのように。
本来なら、魔力が無い為、アクアの探知も出来ない。
だが、水神魔法が合わさることで、ごり押しが可能になっているようだ。
「さて・・・。まいったね、これは・・・。」
「はい・・・!」
クロトは辛そうなアクアを横目で見ながら、高速で思考する。
まず、現状では、勝ち目がない。
能力値がゼロとなっているため、星天装や光輪を発動してもゼロのまま。
ゼロに何を掛けてもゼロなのは、普遍の事実なのだ。
次に、敵の能力値は一体辺り、平均14000。
闇輪を生成しても、7000。
臨界突破5を使用されたら、再び14000に。
効果が切れても3500どまり。
これが十体となれば、正攻法で倒すのは、流石に厳しい。
(・・・・・・これは、あの効果を使うべきかな?)
クロトは切り札の一つを切ることを考えた。
その切り札というのは、神天魔の法衣に組み込まれた、スコルピウスの神毒針。
グレンでも多少は苦戦した作業で、剣への組み込みは現状不可。
それでも、防具への組み込みは無事に終えていた。
その効果は、創世スキルクラスの優先度を誇る、毒無効化。
そして、天蠍も使っていた、同じ優先度の毒纏。
毒纏の方は、未だコントロールが出来ず、使用できていない。
だが今回は、その効果を使う。
ただし、毒を纏わせるのは、神天魔の法衣の羽だけ。
場所を羽だけに留めれば難易度は下がるし、失敗しても翼を消せばいい。
それだけで、クロト自身が毒に侵されるというリスクは無くなる。
命中率も何もあったものではないので、実戦での使用は不可能と判断していた技。
しかし、サジタリウスの矢の必中効果が羽の投擲にも及ぶことが明らかに。
その途端に、使えない技は、有効で恐ろしい技へと至った。
そしてクロトは、紫の翼を広げ、その技を行使する。
「神毒の羽!」
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