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第二部「創世神降臨」編
ラファエル検証
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創世神クラリアセレス感謝祭まであと四日と迫ったこの日。
クロトとアクアは体の動かし方に慣れたラファエルを連れてある場所へ赴いた。
「ヴォルケーノ大火山地底部に到着、と。」
「私は初めて来ましたが、このような場所だったのですね。」
三人がやってきたのはかつて地獄の主との戦闘が行われた場所。
高レベルの魔物の密集地帯となると他にそう多くはない故、この場が選ばれた。
「それじゃあラファエル、思いっきり戦っておいで?」
「かしこまりました、クロト様。では、行って参ります。」
装備が整えられたラファエルはそう返事をして、周囲の魔物を狩りにいった。
ラファエルの戦闘方は以前とそれほど変わっていない。
氷天剣術と氷天法術によるオールラウンダータイプだ。
魂と心が一緒なのだから、ある意味当然のことである。
「天使剣・氷竜冷撃!」
ラファエルの氷で作成された天剣が氷を纏い、竜の形を模した。
十体の氷竜は彼女が剣を振ることで突撃し、炎天煙を抹殺した。
「天使剣・氷麗!」
背後に迫っていた炎天煙にも対応し、華麗な動きで切り裂く。
そちらはまだ倒し切れていないと理解して、とどめの一撃。
「天使剣・氷閃!」
特別なことなど何もしていない、氷属性の一閃。
その技量はレアスキルレベルを逸脱しており、炎天煙を一刀両断にした。
ユニークスキル「永遠の誓い」によりスキルレベル向上の効果もある。
だが、彼女自身の技量がレアスキルがカンストしたあとも伸び続けているのだ。
もはや、いつユニークスキルに至ってもおかしくないレベルである。
ラファエルがアクアに負けたのは、相性の問題が大きい。
その剣は、速く、鋭く、多彩。
もし、アクア以外と戦っていたとしたら、当時勝てたのはクロトだけだろう。
「天使剣・氷界!」
赤の主を前にして、ラファエルは己の存在を隠す氷の世界を作った。
氷は鏡のようになり、どこに彼女が居るのかを悟らせない。
クロトとアクアの戦い方を少しずつ取り入れて編み出した技の一つだ。
「天使剣・氷輪!」
そこら中から氷の輪が飛んできて、赤の主を削っていく。
それは、ラファエルが持つ天使の輪のように輝いて見えて、とても綺麗だ。
やがて、一撃で確殺できる状態に追い込むことに成功し、止めを刺す。
「天使剣・氷竜冷撃!」
ラファエルの氷天剣が竜となり、赤の主を襲う。
そしてその竜たちに隠れながら、赤の主に迫る。
「天使剣・氷閃乱舞!」
赤の主はその攻撃で絶命し、戦闘は終了した。
後に残るのは水色のドレスアーマーと水色の長髪を揺らす水色瞳の天使。
キリっとしたクールな顔つきでありながらも、優しそうな性格が窺える。
氷神の麗剣を鞘に納め、氷神の幻盾を魔力に分解して自らに取り込む。
アクアとクロトの下へ向かい、膝を着いて、言葉を放つ。
「マスター、任務完了いたしました。」
「お疲れ様です、ラファエル。素晴らしい戦いぶりでした。」
アクアは笑顔でそんなラファエルを褒めて、ねぎらいの言葉を掛けたのだった。
「ラファエル、僕は君がほしい。」
「クロトさんっ!?」
帰る途中でクロトが唐突にそんなことを言い出した。
アクアは、まさかという顔をしながら驚愕を露わにした。
当のラファエルはといえば・・・。
「・・・ッッ!?い、いけませんっ!わ、私とクロト様は主従の関係で・・・!
その、男女の関係になる訳には・・・!段階というものもございますのでっ!」
クールで優しそうな雰囲気から一転して、慌て始めた。
頬は微妙に赤く、モジモジとして満更でもなさそうなのは気のせいだろうか。
アクアは微妙な目で彼女を見つめている。
「そういう意味じゃなく・・・僕の召喚獣に鞍替えしないか、ということだよ。」
クロトは恥ずかしそうに頬を掻きながら誤解を訂正した。
主従の愛云々の部分は妙に背徳的な響きであり、クロトも困惑しているのだ。
「クロトさん、ラファエルは私の召喚獣ですから、絶対に渡しませんよ?」
「珍しく強気だね?そう言うと思っていたけど・・・決闘しようか?」
「はい・・・!望むところです・・・!」
素晴らしい働きをするラファエルを奪おうとするクロト。
大切な唯一の部下を渡すまいとするアクア。
バチバチと火花を散らせる二人に、ラファエルはどうしていいのか分からない。
二人のマスターが自分を奪い合うという図。
不謹慎ながらも喜びを感じてしまいそうな自分を押さえつけるのでやっとだ。
その後、クロトが勝ったら勧誘を許可するという条件で決闘を開始。
結果、二人の決闘は引き分けに終わり、ラファエルはアクアの召喚獣のままだ。
神となったアクアはクロトと引き分けるまでになっていたのであった。
クロトとアクアは体の動かし方に慣れたラファエルを連れてある場所へ赴いた。
「ヴォルケーノ大火山地底部に到着、と。」
「私は初めて来ましたが、このような場所だったのですね。」
三人がやってきたのはかつて地獄の主との戦闘が行われた場所。
高レベルの魔物の密集地帯となると他にそう多くはない故、この場が選ばれた。
「それじゃあラファエル、思いっきり戦っておいで?」
「かしこまりました、クロト様。では、行って参ります。」
装備が整えられたラファエルはそう返事をして、周囲の魔物を狩りにいった。
ラファエルの戦闘方は以前とそれほど変わっていない。
氷天剣術と氷天法術によるオールラウンダータイプだ。
魂と心が一緒なのだから、ある意味当然のことである。
「天使剣・氷竜冷撃!」
ラファエルの氷で作成された天剣が氷を纏い、竜の形を模した。
十体の氷竜は彼女が剣を振ることで突撃し、炎天煙を抹殺した。
「天使剣・氷麗!」
背後に迫っていた炎天煙にも対応し、華麗な動きで切り裂く。
そちらはまだ倒し切れていないと理解して、とどめの一撃。
「天使剣・氷閃!」
特別なことなど何もしていない、氷属性の一閃。
その技量はレアスキルレベルを逸脱しており、炎天煙を一刀両断にした。
ユニークスキル「永遠の誓い」によりスキルレベル向上の効果もある。
だが、彼女自身の技量がレアスキルがカンストしたあとも伸び続けているのだ。
もはや、いつユニークスキルに至ってもおかしくないレベルである。
ラファエルがアクアに負けたのは、相性の問題が大きい。
その剣は、速く、鋭く、多彩。
もし、アクア以外と戦っていたとしたら、当時勝てたのはクロトだけだろう。
「天使剣・氷界!」
赤の主を前にして、ラファエルは己の存在を隠す氷の世界を作った。
氷は鏡のようになり、どこに彼女が居るのかを悟らせない。
クロトとアクアの戦い方を少しずつ取り入れて編み出した技の一つだ。
「天使剣・氷輪!」
そこら中から氷の輪が飛んできて、赤の主を削っていく。
それは、ラファエルが持つ天使の輪のように輝いて見えて、とても綺麗だ。
やがて、一撃で確殺できる状態に追い込むことに成功し、止めを刺す。
「天使剣・氷竜冷撃!」
ラファエルの氷天剣が竜となり、赤の主を襲う。
そしてその竜たちに隠れながら、赤の主に迫る。
「天使剣・氷閃乱舞!」
赤の主はその攻撃で絶命し、戦闘は終了した。
後に残るのは水色のドレスアーマーと水色の長髪を揺らす水色瞳の天使。
キリっとしたクールな顔つきでありながらも、優しそうな性格が窺える。
氷神の麗剣を鞘に納め、氷神の幻盾を魔力に分解して自らに取り込む。
アクアとクロトの下へ向かい、膝を着いて、言葉を放つ。
「マスター、任務完了いたしました。」
「お疲れ様です、ラファエル。素晴らしい戦いぶりでした。」
アクアは笑顔でそんなラファエルを褒めて、ねぎらいの言葉を掛けたのだった。
「ラファエル、僕は君がほしい。」
「クロトさんっ!?」
帰る途中でクロトが唐突にそんなことを言い出した。
アクアは、まさかという顔をしながら驚愕を露わにした。
当のラファエルはといえば・・・。
「・・・ッッ!?い、いけませんっ!わ、私とクロト様は主従の関係で・・・!
その、男女の関係になる訳には・・・!段階というものもございますのでっ!」
クールで優しそうな雰囲気から一転して、慌て始めた。
頬は微妙に赤く、モジモジとして満更でもなさそうなのは気のせいだろうか。
アクアは微妙な目で彼女を見つめている。
「そういう意味じゃなく・・・僕の召喚獣に鞍替えしないか、ということだよ。」
クロトは恥ずかしそうに頬を掻きながら誤解を訂正した。
主従の愛云々の部分は妙に背徳的な響きであり、クロトも困惑しているのだ。
「クロトさん、ラファエルは私の召喚獣ですから、絶対に渡しませんよ?」
「珍しく強気だね?そう言うと思っていたけど・・・決闘しようか?」
「はい・・・!望むところです・・・!」
素晴らしい働きをするラファエルを奪おうとするクロト。
大切な唯一の部下を渡すまいとするアクア。
バチバチと火花を散らせる二人に、ラファエルはどうしていいのか分からない。
二人のマスターが自分を奪い合うという図。
不謹慎ながらも喜びを感じてしまいそうな自分を押さえつけるのでやっとだ。
その後、クロトが勝ったら勧誘を許可するという条件で決闘を開始。
結果、二人の決闘は引き分けに終わり、ラファエルはアクアの召喚獣のままだ。
神となったアクアはクロトと引き分けるまでになっていたのであった。
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