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東方編
忽然と姿を消した子どもは12年経ち大人の姿で突然現れる
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「嘉神俊也くん?あの行方不明になった本人ですか?」
女性教諭は困惑した表情で何度も男に尋ねた。
誰も居ない1年2組の教室には教諭と講師が3人と不法侵入者がいた。
嘉神俊也と名乗る不法侵入者を教諭2人がサスマタという棒の先に半円の金具が付いた物で取り押さえ壁に押さえ付けていた。
「先生、僕は何度もそう言ってるよ」
嘉神俊也……当時12歳、小学6年生で行方不明になった男の子が12年の歳月を経て大人の姿で現れたのだから尋問する講師の吉川は奇異の目で見ていた。
「吉川先生ー!」
廊下を走って不法侵入者がいる教室に駆け込む若い男性教諭は息を切らして女性講師の吉川に告げた。
「当時の名簿に名前がありました。貴方が言ったことに間違はない」
俊也は名前、生年月日、住所、当時の担任に数人の同級生の名前を答えていた。
しかし信用に値しないとして教室の隅で吉川の指示で押さえ続けた。
「とにかく、色々と聞きたいので暴れないでください」
「わかったから、棒を外してください」
「それは出来ない」
俊也は一瞬力を抜き、再び力を入れる。2本のサスマタで押さえる教諭を押し返した。
物凄い力に驚いた教諭は勢いよく後ろに倒れる。
その隙に俊也は小学校から走って逃げた。
後ろから教諭が追ってくる。
しかし余りにも速い俊也の足に追い付けず、見失ってしまった。
俊也は小学校から自宅に帰った。
既に実家は無くなって整地された土地を呆然と眺め思い出したように歩き始めた。
近くに叔母が住んでいるのだ。
叔母の家はあった。家のインターフォンを鳴らすと玄関から白髪の叔母が出てきた。
「嘉神俊也です」
そう言うと叔母は悲鳴を上げて白目むいて倒れた。
「おばあちゃん!」
奥から出てきた叔母の家に泊まりに来ていた二十歳前後の叔母の孫娘は俊也を見るなり「不審者!」と叫び声を上げた。
叔母はすぐに意識を取り戻すと「待って、一回水を。俊ちゃんはそこで待って」と言い残して家の奥に入った。
しばらくして叔母と対面すると叔母は涙ながらに俊也を抱き締めた。
「俊ちゃん……」
「叔母さん。僕のこと分かりますか?」
「もちろん。ごめんなさいね驚いて。もう天の迎えが来たかと思ったの。だって亡くなった昔の弟に瓜二つですから。驚いたわよ。中に入って話を聞かせて。今まで何処にいたの?」
俊也は叔母の家に入ると先程不審者呼ばわりした孫娘は「すみません」と一言言って叔母の隣に座り奇妙な目で向かい合って座る俊也を見続けた。
「どうしてたの?あの日以来お友達も含めてずっと、ずっと探してたのよ」
「思い出せない」
「記憶がないの?俊ちゃんとお友達が藤宮第三小学校の3人が裏山で行方不明になったのは12年前。この辺では有名な事件よ。美咲ちゃん、新聞の切り抜きを持ってきてちょうだい」
叔母は机の上に新聞の切り抜きのファイルを開いた。
新聞には小学校の裏山で遊んでいた小学生3人が忽然と姿を消したと書かれていた。
俊也の額から嫌な汗が滲み出す。
当時のことを思い出すと、確かに夏休みに裏山で友達2人と隠れんぼをしていた。裏山に古びた石碑があり、石碑の裏に隠れていたが、長時間見つからず、体がぐったりとして石碑にもたれたら台座から石碑がズレ落ちて真っ二つに割れた。その時から意識が飛び今に至る。
「僕のせいだ」
「どうゆうこと?」
叔母に当時のことを話すと孫娘は「そんな漫画みたいな展開ある?タイムスリップなんて馬鹿げてる」と鼻で笑った。
「俊ちゃんは、あっという間に今に飛んできたってこと?じぁあ心は当時の12歳の時のままねぇ」
「そう。だれも僕の話を信じてくれない……」
俊也は泣き出した。
叔母は頭を摩り慰めた。
その夜、叔母の家に泊まることになり、俊也が居る部屋の外から叔母と孫娘の言い争う声が聞こえた。
「気味が悪いって!見ず知らずの男を泊めるなんて、おばあちゃんどうかしてるよ!」
「何言ってるの!俊ちゃんからすれば美咲ちゃんは従兄弟の子どもよ。血縁なのにそんな言い方しないで」
「俊ちゃんだって証拠ないじゃん!」
「顔が似てるのよ」
それ以上聞きたくなかった俊也は耳を塞いだ。
それから数日過ごしたある日の朝、俊也は美咲に叩き起こされた。
「可愛い彼女が来てますよ」
何の事かさっぱり分からない俊也は玄関に向かうと制服姿の女子高生が待っていた。ポニーテールの女子高生が振り返ると美咲が言った通り目鼻立ちはしっかりして可愛い顔立ちしていた。
「おはようございます。おばちゃん、そこのお兄さん借りていい?」
「おはよう。明日香ちゃん。お願いね」
「はい」
俊也は誰かも分からない女子高生に服を引っ張られて外に出た。
「おばあちゃんあの娘、誰?」
「神社の娘さん。近所に住んでいて毎日のように挨拶するの。たまに家でお茶する間柄よ。一昨日も来て、俊ちゃんは挨拶したわよね。美咲ちゃんは出かけてたかしら?」
「出かけてました。あの子、おばあちゃんと仲良いのね。怪しい男を連れて行ってくれて、有難いわ」
「こらっ!」
美咲が叱られているのを後目に俊也と明日香は家を出た。
女性教諭は困惑した表情で何度も男に尋ねた。
誰も居ない1年2組の教室には教諭と講師が3人と不法侵入者がいた。
嘉神俊也と名乗る不法侵入者を教諭2人がサスマタという棒の先に半円の金具が付いた物で取り押さえ壁に押さえ付けていた。
「先生、僕は何度もそう言ってるよ」
嘉神俊也……当時12歳、小学6年生で行方不明になった男の子が12年の歳月を経て大人の姿で現れたのだから尋問する講師の吉川は奇異の目で見ていた。
「吉川先生ー!」
廊下を走って不法侵入者がいる教室に駆け込む若い男性教諭は息を切らして女性講師の吉川に告げた。
「当時の名簿に名前がありました。貴方が言ったことに間違はない」
俊也は名前、生年月日、住所、当時の担任に数人の同級生の名前を答えていた。
しかし信用に値しないとして教室の隅で吉川の指示で押さえ続けた。
「とにかく、色々と聞きたいので暴れないでください」
「わかったから、棒を外してください」
「それは出来ない」
俊也は一瞬力を抜き、再び力を入れる。2本のサスマタで押さえる教諭を押し返した。
物凄い力に驚いた教諭は勢いよく後ろに倒れる。
その隙に俊也は小学校から走って逃げた。
後ろから教諭が追ってくる。
しかし余りにも速い俊也の足に追い付けず、見失ってしまった。
俊也は小学校から自宅に帰った。
既に実家は無くなって整地された土地を呆然と眺め思い出したように歩き始めた。
近くに叔母が住んでいるのだ。
叔母の家はあった。家のインターフォンを鳴らすと玄関から白髪の叔母が出てきた。
「嘉神俊也です」
そう言うと叔母は悲鳴を上げて白目むいて倒れた。
「おばあちゃん!」
奥から出てきた叔母の家に泊まりに来ていた二十歳前後の叔母の孫娘は俊也を見るなり「不審者!」と叫び声を上げた。
叔母はすぐに意識を取り戻すと「待って、一回水を。俊ちゃんはそこで待って」と言い残して家の奥に入った。
しばらくして叔母と対面すると叔母は涙ながらに俊也を抱き締めた。
「俊ちゃん……」
「叔母さん。僕のこと分かりますか?」
「もちろん。ごめんなさいね驚いて。もう天の迎えが来たかと思ったの。だって亡くなった昔の弟に瓜二つですから。驚いたわよ。中に入って話を聞かせて。今まで何処にいたの?」
俊也は叔母の家に入ると先程不審者呼ばわりした孫娘は「すみません」と一言言って叔母の隣に座り奇妙な目で向かい合って座る俊也を見続けた。
「どうしてたの?あの日以来お友達も含めてずっと、ずっと探してたのよ」
「思い出せない」
「記憶がないの?俊ちゃんとお友達が藤宮第三小学校の3人が裏山で行方不明になったのは12年前。この辺では有名な事件よ。美咲ちゃん、新聞の切り抜きを持ってきてちょうだい」
叔母は机の上に新聞の切り抜きのファイルを開いた。
新聞には小学校の裏山で遊んでいた小学生3人が忽然と姿を消したと書かれていた。
俊也の額から嫌な汗が滲み出す。
当時のことを思い出すと、確かに夏休みに裏山で友達2人と隠れんぼをしていた。裏山に古びた石碑があり、石碑の裏に隠れていたが、長時間見つからず、体がぐったりとして石碑にもたれたら台座から石碑がズレ落ちて真っ二つに割れた。その時から意識が飛び今に至る。
「僕のせいだ」
「どうゆうこと?」
叔母に当時のことを話すと孫娘は「そんな漫画みたいな展開ある?タイムスリップなんて馬鹿げてる」と鼻で笑った。
「俊ちゃんは、あっという間に今に飛んできたってこと?じぁあ心は当時の12歳の時のままねぇ」
「そう。だれも僕の話を信じてくれない……」
俊也は泣き出した。
叔母は頭を摩り慰めた。
その夜、叔母の家に泊まることになり、俊也が居る部屋の外から叔母と孫娘の言い争う声が聞こえた。
「気味が悪いって!見ず知らずの男を泊めるなんて、おばあちゃんどうかしてるよ!」
「何言ってるの!俊ちゃんからすれば美咲ちゃんは従兄弟の子どもよ。血縁なのにそんな言い方しないで」
「俊ちゃんだって証拠ないじゃん!」
「顔が似てるのよ」
それ以上聞きたくなかった俊也は耳を塞いだ。
それから数日過ごしたある日の朝、俊也は美咲に叩き起こされた。
「可愛い彼女が来てますよ」
何の事かさっぱり分からない俊也は玄関に向かうと制服姿の女子高生が待っていた。ポニーテールの女子高生が振り返ると美咲が言った通り目鼻立ちはしっかりして可愛い顔立ちしていた。
「おはようございます。おばちゃん、そこのお兄さん借りていい?」
「おはよう。明日香ちゃん。お願いね」
「はい」
俊也は誰かも分からない女子高生に服を引っ張られて外に出た。
「おばあちゃんあの娘、誰?」
「神社の娘さん。近所に住んでいて毎日のように挨拶するの。たまに家でお茶する間柄よ。一昨日も来て、俊ちゃんは挨拶したわよね。美咲ちゃんは出かけてたかしら?」
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