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3章
47 社会科見学パート2-1
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考える女神 カグリア 視点
朝食を食べ、娘と朝練中のカグリアよ!
リリスに木刀で素振りを今させている。
姿勢がなかなか安定しないのでその都度修正している。
さて、問題はこっちだ。
この間の大会でティーに武神の才能がある事が露出した。
自己防衛の為にも、鍛えなければならない。
まず、やらなければいけないのは弱点の克服だ。
それはティーのアホ毛が抜けることだ。
アホ毛が抜けるとハイハイと飲むことでしか対応出来ない。
飲むは当たれば強いが、神やダメと言ったモノは飲めないようだ。
もし、神に誘拐されたら脱出は難しいでしょうね。
というわけでアホ毛が抜けないように根元を鍛えるわけだけど、どうすればいいのやら…
とりあえず、寝ていたティーを連れて来たがどう鍛えるか考え中である。
…
木に結び付けてみるか…
※虐待ではありません。嫌なら止めます。byカグリア
あたしはティーのアホ毛を低い枝に結び付けた。
まるでミノムシだね。笑
ちょっと跳ねさせてみるか…
あたしはティーを下に引き離した。
ビヨンビヨン!!
「ぷっ…」
ティーは水風船のように上下に跳ねた。
一応、落ちても大丈夫なようにクッションを敷き、あたしはリリスの元へ向かった。
しかし、あの状態でよく寝れるわね。
結局、ティーは1時間くらいミノムシ状態で寝ていた…凄いわね。
ティーはルナに渡して、あたしとリリスは汗を流す為に朝風呂に入った。
リリスを冒険用の服に着替えさせ、採取に出かける準備をした。
「じゃあ、行って来るね。ルナ!」
「ルナお母さん行って来ます。」
「2人とも気をつけてね。」
あたし達はルナに見送られ魔獣の森の西に来た。
家の周りでも採取は可能だが、西の方が気温が穏やかで色んな植物が生えている。
魔物はぼちぼちいる。
「リアお母さん、何をすればいいの?」
「もう少し先まで行って拓けた場所があればそこで採取、なければさっきの場所で取ろうかな?」
「ここじゃダメなの?広いけど?」
「ここは木が多くて魔物の発見が遅れるわ、安全確保は冒険者の基本だからよく覚えておくのよ。」
「は~い!」
あたしは先に進んだが拓けた場所がなかったので、先程言った通りに視界が良い場所まで戻った。
戻ってすぐすることは結界を張ること、これは結界石という石を埋めれば半径5メートルは安全地帯となる。
「いい?結界石は発動しても効果が出るまで時間がかかるし、結界を抜ける魔物もいるから警戒は怠らないのよ?」
「わかった。」ギュ…
リリスは武器のハサミを握りしめている。
今日はこの警戒のまま出来そうね。
油断して怪我した冒険者は毎回現れるから、よく言い聞かせないとね。
「肩の力は抜かないと思うように動けないわよ。その緊張感は大事だけど常に周りを観察し、違和感に気付くことが重要よ。」
そう、周りだけ警戒しても採取対象が襲うこともある。
難しいことだが周りを見て目の前を見る…全てに警戒をして対処するそれこそが一人前の冒険者なのだ。
それが全て出来ないからこそパーティがあるのだ。
リリスにはいい冒険者になって欲しいわ。
※ならないよ。私は洋服屋さんになるんだから!byリリス
さて、目の前のリリスのツッコミが聞こえた気がしたけど、採取を行おう。
「リリス、今回採取するのはこの植物の根っこよ」
あたしが指指したのは、紫の花びらに顔が付いている花…スイライという花だ。
「なんか、怖いよリアお母さん!ジロジロ見て来る!」
「そう、この花はジロジロ見るだけ、あまり見すぎると夢に出てくるから視線は外しなさい。」
「わかった!」
リリスはすぐさま視線を変えた。
「視線を鼻の下側を見るようにしなさい!魔物によっては目を見たら魅了させるのもいるから練習になるわ。さあ、視線を外した睨めっこを始めなさい!」
「うー…わかった…」ぐすん…
余程怖いのかリリスは涙目になりながらスイライと睨めっこを始めた。
朝食を食べ、娘と朝練中のカグリアよ!
リリスに木刀で素振りを今させている。
姿勢がなかなか安定しないのでその都度修正している。
さて、問題はこっちだ。
この間の大会でティーに武神の才能がある事が露出した。
自己防衛の為にも、鍛えなければならない。
まず、やらなければいけないのは弱点の克服だ。
それはティーのアホ毛が抜けることだ。
アホ毛が抜けるとハイハイと飲むことでしか対応出来ない。
飲むは当たれば強いが、神やダメと言ったモノは飲めないようだ。
もし、神に誘拐されたら脱出は難しいでしょうね。
というわけでアホ毛が抜けないように根元を鍛えるわけだけど、どうすればいいのやら…
とりあえず、寝ていたティーを連れて来たがどう鍛えるか考え中である。
…
木に結び付けてみるか…
※虐待ではありません。嫌なら止めます。byカグリア
あたしはティーのアホ毛を低い枝に結び付けた。
まるでミノムシだね。笑
ちょっと跳ねさせてみるか…
あたしはティーを下に引き離した。
ビヨンビヨン!!
「ぷっ…」
ティーは水風船のように上下に跳ねた。
一応、落ちても大丈夫なようにクッションを敷き、あたしはリリスの元へ向かった。
しかし、あの状態でよく寝れるわね。
結局、ティーは1時間くらいミノムシ状態で寝ていた…凄いわね。
ティーはルナに渡して、あたしとリリスは汗を流す為に朝風呂に入った。
リリスを冒険用の服に着替えさせ、採取に出かける準備をした。
「じゃあ、行って来るね。ルナ!」
「ルナお母さん行って来ます。」
「2人とも気をつけてね。」
あたし達はルナに見送られ魔獣の森の西に来た。
家の周りでも採取は可能だが、西の方が気温が穏やかで色んな植物が生えている。
魔物はぼちぼちいる。
「リアお母さん、何をすればいいの?」
「もう少し先まで行って拓けた場所があればそこで採取、なければさっきの場所で取ろうかな?」
「ここじゃダメなの?広いけど?」
「ここは木が多くて魔物の発見が遅れるわ、安全確保は冒険者の基本だからよく覚えておくのよ。」
「は~い!」
あたしは先に進んだが拓けた場所がなかったので、先程言った通りに視界が良い場所まで戻った。
戻ってすぐすることは結界を張ること、これは結界石という石を埋めれば半径5メートルは安全地帯となる。
「いい?結界石は発動しても効果が出るまで時間がかかるし、結界を抜ける魔物もいるから警戒は怠らないのよ?」
「わかった。」ギュ…
リリスは武器のハサミを握りしめている。
今日はこの警戒のまま出来そうね。
油断して怪我した冒険者は毎回現れるから、よく言い聞かせないとね。
「肩の力は抜かないと思うように動けないわよ。その緊張感は大事だけど常に周りを観察し、違和感に気付くことが重要よ。」
そう、周りだけ警戒しても採取対象が襲うこともある。
難しいことだが周りを見て目の前を見る…全てに警戒をして対処するそれこそが一人前の冒険者なのだ。
それが全て出来ないからこそパーティがあるのだ。
リリスにはいい冒険者になって欲しいわ。
※ならないよ。私は洋服屋さんになるんだから!byリリス
さて、目の前のリリスのツッコミが聞こえた気がしたけど、採取を行おう。
「リリス、今回採取するのはこの植物の根っこよ」
あたしが指指したのは、紫の花びらに顔が付いている花…スイライという花だ。
「なんか、怖いよリアお母さん!ジロジロ見て来る!」
「そう、この花はジロジロ見るだけ、あまり見すぎると夢に出てくるから視線は外しなさい。」
「わかった!」
リリスはすぐさま視線を変えた。
「視線を鼻の下側を見るようにしなさい!魔物によっては目を見たら魅了させるのもいるから練習になるわ。さあ、視線を外した睨めっこを始めなさい!」
「うー…わかった…」ぐすん…
余程怖いのかリリスは涙目になりながらスイライと睨めっこを始めた。
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