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3章

46 道具作成

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工作神 ルナール 視点

今日はティーとクリスに空き部屋に来ている。

なぜかというと、国政派閥のアキレンスさんからハイハイレースを開くので是非参加して下さい。と手紙をもらったからである。

なので、ティー達を特訓をする事になった。
だって、いきなり参加したら動かないかもしれないしね。

特訓の道具は前に買った底が壊れた樽と荷台用のタイヤを合わせて走り車を作った。我ながらいい出来ね。
それを設置したのが空き部屋なのよ。

リリスくらいの大きさだと狭いかもしれないけど、ティーたち赤ちゃん組には広く感じるでしょうね。

では、早速ティーを入れてみた!
ティーはなかなか動かない…
よし、少し回してみよう!

ゴロゴロ…

ティーも使い方がわかったのか、ハイハイを始めた。

カサカサカサカサカサカサカサカサ…

走り車自体には強化魔法をかけているから壊れないと思うけど、心配になるレベルの音だった。

クリスはティーが終わったらね。

しかし、この無駄なエネルギーを何かに使えないかしら?



私はクリスを抱き近くの本棚に目をやった。
氷菓子と乳製品のレシピ本があった。
これは使えそう…

子供達にはこのシャーベットが良さそうね。

鉄の容器に、今回はオレンのジュースを入れて冷却魔法と結界魔法をかけて、ティーが回している走り車に当てれば回転出来るわ。
すごく回転してるわね。これならすぐ出来そう…

他にも応用が効きそうだから、今度研究してみよう。

しかし、ティーは私がシャーベットの準備をしている間もずっと走ってたのか…不自由させてごめんね…ほろり

「ティーちゃん、そろそろ休憩したら?クリスちゃんにも変わってあげて!」

声が聞こえたのか、ティーは走り車をゆっくり止め出てきた。
その表情は満足した顔だった。
しかし、よくあの速さから減速出来たわね…
転けると思ったわ。

私は走り車を確認してクリスを乗せた。
クリスもハイハイを始めたがティーより遅かった…当たり前か…

さて、シャーベットの方はどうかな?

入れ物に中身を移すとシャキシャキのオレンのシャーベットが出来ていた。
味は美味しい!

私は自分用とティーのシャーベットを取り分けた。
クリスはまだ走っているので終わったら出すよ。

シャーベットを少しティーにあげたら驚いた顔して固まった。
そして、次が欲しいのか、せがみ出した。
美味しかったのね。

ティーはすぐにシャーベットは無くなってしまい、ないことがわかると落ち込んでいた。

ごめんね、あんまりあげすぎるとお腹壊しちゃうからね。

そして、ティーはふて寝しだした。今はそっとしておこう…
と思ったけど、脱走されても困るのでそっと柵に入れた。

柵に入れられたことに気付いて呆然としてたけど気にしないわ。

クリスの走り車の回転は遅いので、何かを付けるのは無理ね。
脱着式にしないといけないわね。
私は走り車の改良が考え始めた。
もちろんティーの監視も怠らない…

「あーあ!」

「あら?クリスちゃんどうしたの?」

どうやら飽きたようだ。
身体を動かすティーに対して、クリスはあまり動かない遊びが多いのよね。
ボール遊びは好きみたいだけど、ティーが介護している感じに見えるのよね。

体力がない子に育って欲しくないから、リアに相談しよう。

そういえば、リアは今日リリスと素材集めに行っているのよね。
無理させなきゃいいけど…
お風呂の準備はしておきましょ。

ちなみに、毛皮は業者に頼むようにしている。
前回ので全員懲りた。

もし、ふわふわの毛皮が欲しいときは、ティーにそのまま飲ませる。
それがウチのルールに加わった。

おっと、もうそろそろご飯を作らないといけないわね。

私は2人をおんぶして台所に向かった。









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